身近な関係でも恋愛に発展しない男女の恋のトラブルを描く、主演パトリック・デンプシー、ミシェル・モナハン、ケヴィン・マクキッド他共演、監督ポール・ウェイランドによるロマンチック・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ポール・ウェイランド
製作:ニール・H・モリッツ
脚本
アダム・スツィキエル
デボラ・カプラン
ハリー・エルフォント
撮影:トニー・ピアース=ロバーツ
編集:リチャード・マークス
音楽:ルパート・グレッグソン=ウィリアムス
出演
トーマス”トム”ベイリーJr.:パトリック・デンプシー
ハンナ:ミシェル・モナハン
コリン・マクマレー:ケヴィン・マクキッド
フェリックス:ケイディーン・ハーディソン
デニス:クリス・メッシーナ
ゲイリー:リッチモンド・アークエット
メリッサ:ビジー・フィリップス
ジョーン:キャスリーン・クインラン
トーマス・ベイリーSr.:シドニー・ポラック
フート牧師:ジェームス・シッキング
グロリア:ボー・ギャレット
ダッチス・マクマーレー:ハンナ・ゴードン
本人:エリザベス・ハッセルベック
ステファニー:ウィットニー・カミングス
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2008年製作 101分
公開
北米:2008年5月2日
日本:2008年7月12日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $46,012,730
世界 $105,962,760
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1998年、コーネル大学、ハロウィン。
女友達が寝ているはずだった、彼女の部屋のベッドにもぐりこんだトーマス”トム”ベイリーJr.(パトリック・デンプシー)は、相手が別人のハンナ(ミシェル・モナハン)だとわかり、大騒動になる。
トムはハンナが気に入り誘うが、彼女はそれを断る。
10年後、ニューヨーク・・・
あの事件がきっかけとなり、恋人ではなく親友になったトムとハンナは、毎日行動を共にしていた。
トムは”Coffee Collar”を開発し、裕福な暮らしと、毎日のように女性を変えるプレイボーイ生活を続け、ハンナは美術館で働いていた。 トムの父親トーマス(シドニー・ポラック)が、6回目の結婚をすることになり、トムとハンナも式に出席する。 その後ハンナは、美術館の仕事で6週間スコットランドに出張に出かけることになる。 恋人ではないものの、毎日ハンナと会い彼女が自分に惹かれているのを承知していたトムは、傍らに彼女がいない寂しさからまた別の女性を誘う。 さらに、スコットランドの携帯電話の電波状態が悪く、2人はなかなか連絡が取れない。 トムは、ハンナのいない生活に空虚さを感じ、ストレスが溜まってしまい、彼女が帰国した後に同居することを決める。 そしてハンナは帰国し、トムは彼女との待ち合わせのレストランに向かう。 しかし、ハンナが、スコットランドで知り合った恋人のコリン・マクマレー(ケヴィン・マクキッド)を同伴していたのを見て、トムは驚いてしまう。 さらに、2人が婚約したことを知ったトムはショックを受ける。 2週間後には結婚するというハンナは、なんとトムに自分の”筆頭”花嫁付添い人(Made of Honor)を頼んでしまう。 何とかハンナの結婚を止めさせようと考えたトムは、それを引き受けることにして、他のブライズメイドと準備を始めようとする。 ”筆頭”を奪われた、以前付き合ったことのあるブライズメイドのメリッサ(ビジー・フィリップス)に、トムは嫌味ばかり言われてしまう。 ハンナが忙しいため、コリンに付き合うことになったトムは、彼を友人らとのバスケットに誘い恥をかかせようとするが、彼はダンクショットを次々と決めて大活躍してしまう。 コリンが一旦帰国しホッとするトムだったが、彼がスコッチ工場の経営者の御曹司で貴族であることも分かり、益々嫉妬してしまう。 結婚パーティーの準備を始めたトムは、ハンナの母ジョーン(キャスリーン・クインラン)から、女好きだと嫌味を言われてしまい、ハンナの気持ちにそぐわない余興などを見せてしまい、顰蹙を買ってしまう。 トムは、友人のフェリックス(ケイディーン・ハーディソン)、デニス(ケイディーン・ハーディソン)、ゲイリー(リッチモンド・アークエット)らと、エリザベス・ハッセルベックの花嫁付添い人マニュアルのDVDを参考に次の秘策を考える。 しかし、ハンナが早急にスコットランドに移住することを知り、トムはお手上げ状態になってしまう。 父親トーマスに助言を求めたトムは、彼から、後悔しないうちにハンナを取り戻すよう言われ勇気付けられる。 そして、ブライズメイドらとスコットランドに向かったトムは、夏の別荘だというコリンの城に案内される。 コリンの両親や親族は、花嫁付添い人が男だと知り、トムのことをゲイだと思う。 スコットランド伝統の”games,”でも、コリンは男らしい姿を見せ、トムのひ弱さを圧倒する。 コリンとハンナの結婚を祝う晩餐会が始まるが、仕来りや伝統を重んじる彼や家族達に、ハンナは次第に息苦しさを感じ始める。 さらに母ジョーンに、子供時代からのアルバム写真を見せられ、亡くなった父親が、トムと結婚すると思っていたことを知らされる。 トムもフェリックスからの電話で、ハンナに愛の告白と求婚をするようせかされる。 ハンナを湖畔に連れて行ったトムは、彼女に告白をしようとするが、ブライズメイド達に邪魔されてしまう。 スコットランド式のバチェロレッテ・パーティーに付き合わされたトムは、何も言わずに気持ちを込めてハンナにキスしてしまう。 城に戻ったトムは、酔って部屋に押し入ってきたメリッサに強引に迫られ、それをハンナに見られてしまう。 ハンナの誤解を解こうと謝罪し、結婚を取りやめるよう彼女に伝えたトムだったが、ハンナはコリンと結婚することをトムに告げる。 そしてトムは、彼女を諦めて城を去ることになるが、コリンは2人のことが気にかかる。 しかし、気が変わったトムは引き返し、馬を借りて結婚式が行われる対岸の教会に向かう。 誓いの言葉を交わす前に教会に着いたトムは、出席者の前でハンナに愛を告げる。 ハンナは、トムのことを”史上最悪の花嫁付添い人”と言いながら、彼にキスして2人は固く抱き合う。 ハンナはコリンに謝罪し、彼もそれを潔く受け入れるが、コリンはトムを殴り倒してしまう。 そして、ニューヨークに戻ったトムとハンナは結婚式を挙げ、相手を間違えた10年前を思い出しながらベッドインする。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
学生時代、ひょんなことから親友になったトム・ベイリーJr.とハンナは、10年間もの間、恋人同士ではなく、毎日行動を共にしていた。
トムは”Coffee Collar”を開発し裕福に暮らし、毎日のように女性を変えるプレイボーイ生活を続ける一方、ハンナは、真面目に美術館で働いていた。
そんな時、ハンナがスコットランドに出張することになり、トムは、そこで初めて彼女がいない空虚さを感じる。
そして、トムは帰国したハンナと同居するつもりで待ち合わせる。
しかし、なんとそこには、ハンナが現地で知り合い、婚約した恋人コリンが同伴していた。
ショックを受けるトムは、ハンナから、”筆頭”花嫁付添い人”を頼まれてしまうのだが・・・。
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どこの国でも、結婚式を挙げるその舞台裏は同じなのだなと痛感し、また、付添い人ブライズメイドとそのリーダーの”Made of Honor”/原題(筆頭”花嫁付添い人)が重要な役であることが良く分かる。
それにしても、出来の悪い青春映画を連想させるような邦題は考え物で、”メイド・オブ・オナー”として、”はて何だろう?”と学習意欲をそそらせるようなことを考えて頂きたい。
最近の作品には、意味不明で的外れな邦題が多過ぎて、それにより、劇場に足を運びたくなくなること度々だ。
いくら”親友”だからとはいえ、10年も付き合っている男女に愛が芽生えないとは?と、信じ難いストーリーなのだが、男性の方が浮気者のプレイボーイで、好意を抱く、それらしき雰囲気が女性にはあるという設定であり、そのチグハグさを微妙にかわしている。
北米では製作費4000万ドルをようやく回収した程度の興行収入だったが、全世界では1億ドルを突破しまずまずのヒットとなった。
個人的には、元々俳優を志していたシドニー・ポラックが最後の出演となった作品ということが感慨深く、彼は本作が公開された月に他界している。
また、主演の二人よりもTVドラマの超大作である「ローマ」で、主役を演じたケヴィン・マクキッドの出演が注目だ。
その時とは全く違う御曹司の貴族を演じているが、彼らしいタフガイ振りも存分に見せてくれる。
序盤はプレイボーイ丸出しのパトリック・デンプシーは、中盤から、健気に努力するナイスガイを演じ、得意のジャグリングを見せてくれるのも嬉しい。
あどけなさの残る素朴な美しさのミシェル・モナハンが、お姫様のようになってしまうのを、観ているこちらも阻止したくなってしまうところも面白い。
主人公の”悪友”ケイディーン・ハーディソン、クリス・メッシーナ、リッチモンド・アークエット、主人公と付き合っていたことがある付添い人ビジー・フィリップス、ハンナ(M・モナハン)の母親キャスリーン・クインランなどが共演している。