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人生は小説よりも奇なり Love Is Strange (2014)

同性婚が認められて結婚した老年のゲイカップルが厳しい現実の中で愛情を確かめ合う姿を描く、製作、監督、脚本アイラ・サックス、主演アルフレッド・モリーナジョン・リスゴーマリサ・トメイダーレン・バロウズチャーリー・ターハン他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:アイラ・サックス
製作
ルーカス・ホアキン
ラース・ヌードセン
ジェイ・ヴァン・ホイ
アイラ・サックス
ジェイン・バロン・シャーマン
製作総指揮
ジム・スティーヴンズ
エイブラハム・ブラウン
脚本
アイラ・サックス
マウリシオ・ザカリーアス
撮影:クリストス・ヴードゥーリス
編集
アフォンソ・ゴンサウヴェス
マイケル・テイラー
音楽:スーザン・ジェイコブス

出演
ジョージ・ガレア:アルフレッド・モリーナ
ベン・ハル:ジョン・リスゴー
ケイト・ハル:マリサ・トメイ
エリオット・ハル:ダーレン・バロウズ
ジョーイ・ハル:チャーリー・ターハン
テッド:シャイアン・ジャクソン
ハニー:ハリエット・サンソム・ハリス
ロベルト:マニー・ペレス
イアン:クリスチャン・コールソン
レイモンド神父:ジョン・カラム
校長:アドリアーニ・レノックス
ミンディ:クリスティナ・カーク
ヴラッド:エリック・タバック

アメリカ 映画
配給 ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
2014年製作 94分
公開
北米:2014年8月22日
日本:20216年3月12日
北米興行収入 $2,262,220


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨークマンハッタン
画家のベン・ハル(ジョン・リスゴー)と音楽教師のジョージ・ガレア(アルフレッド・モリーナ)は、39年間連れ添った同性カップルだった。

同性婚が合法となった二人は、友人達に祝福されて結婚式を挙げる。

その後、アパートでパーティーが開かれ、ベンの甥で映像作家のエリオット(ダーレン・バロウズ)の妻で作家のケイト(マリサ・トメイ)が、ベンにより導かれたと考える夫との出会いについて話し、ベンとジョージを祝福する。

幸せな生活が始まると思っていた二人だったが、カトリック系の学校に勤めていたジョージは、校長のレイモンド神父(ジョン・カラム)に呼ばれて、同性愛を理由に解雇されてしまう。
...全てを見る(結末あり)

その後ジョージはベンと相談して、ケイト、エリオットの妹ミンディ(クリスティナ・カーク)、隣人の警官カップルでゲイのテッド(シャイアン・ジャクソン)とロベルト(マニー・ペレス)、友人のハニー(ハリエット・サンソム・ハリス)を呼び、今後のことなどを考える。

収入が減る二人は今までの生活はできなくなり、現れたエリオットに、この部屋を出ることを伝える。

仕事と部屋は見つかるというベンとジョージは、一時的な住まいが必要なだけだと皆に伝える。

その場を去ったケイトらは、二人のことが心配なために、テッドとロベルトの部屋で話し合うことにする。

ごみを捨てに行ったジョージは、テッドとロベルトの部屋で皆が話し合っていることに気づく。

結局、ベンはエリオットの家に、ジョージはテッドとロベルトの部屋に居候することになる。

エリオットの息子ジョーイ(チャーリー・ターハン)の部屋で寝起きしていたベンは、ジョーイから、友人のヴラッド(エリック・タバック)と部屋を使いたいと言われる。

テッドとロベルトの部屋で過ごすジョージは、次々と来客があるために、落ち着かないことを電話でベンに話し、互いに会いたいと伝える。

部屋の売却手続きをしたジョージだったが、計算よりかなり低い金額だったために気落ちする。

暇なベンの相手をしなくてはならないケイトは、著作が進まずに悩む。

ベンに絵を描くように勧めたケイトだったが、人がいるとその気になれないと言われる。

その夜ケイトは、ベンのせいで全く仕事がはかどらなかったことをエリオットに話し、おじでは苦情も言えないと伝える。

市が出資するアパートで入居者を募集する話を聞いたベンとジョージは、抽選で当選した後は不動産業者と直接連絡を取り合うようにと指示される。

係員から年齢を訊かれたベンは71歳だと答え、市の高齢福祉課に相談することを提案される。

屋上でヴラッドをモデルに絵を描き始めたベンは、ゲイっぽいヴラッドに腹を立てたジョーイから批判され、自分が居候していることが気に入らない様子の彼のことを気にする。

苛立つジョーイは、ケイトに八つ当たりして一人で出かけてしまい、ヴラッドも図書館に行った彼を追う。

ジョーイのことを気にするベンは、ケイトから、難しい年頃なので、友人をモデルにするのは勧められないと言われる。

その夜、ミンディに電話をしていたケイトは、現れたベンに、ミンディの家に行くことは話しておくと伝える。

テッドとロベルトの部屋に戻ったジョージは、相変わらず来客が絶えないために落ち着くことができずに部屋を出る。

食事をしていたベンは、現れたジョージの戸惑う様子で気持ちを察し、彼を抱きしめる。

エリオットに頼まれたジョーイは、仕方なくベンとジョージに部屋を提供してソファで眠る。

二段ベッドで別々に寝ていたベンとジョージは、一緒に眠ることになり、互いの愛を確かめる。

ジョージは、前の学校の父兄に対し、自分の気持ちを訴える。

バスビー・バークリーの 集まれ!仲間たち”を観てきたベンは、それをエリオットとケイトに話し、昔の映画を観れて楽しかったと伝える。

ジョーイがヴラッドと部屋に閉じこもっていることを妙だと思ったエリオットは、二人の様子を見に行く。

部屋から出てきたヴラッドは、エリオットに挨拶して帰る。

ベッドに入ったベンは、愛についてジョーイと話す。

以前ある女の子が気になったことがあるが、話もしなかったと言うジョーイは、ベンから、また会えたら声をかけるかと訊かれる。

分からないと答えるジョーイに、話しかえるべきだと伝えたベンは、電気を消して眠る。

屋上で絵を仕上げていたベンは、部屋に戻る際に階段から落ちて怪我をしてしまい、ジョージとケイト、そしてロベルトが彼を病院に運ぶ。

三人は医師から、心臓が弱っているベンがそのせいで気絶した可能性があると言われる。

入院しなくても済んだベンを心配しながら学校に向かったケイトは、ヴラッドがフランス文学の本を持ち出してジョーイに渡したということで校長(アドリアーニ・レノックス)と話をする。

ジョージに電話をしたベンは、手術が終わったらミンディの家に行くことを考えていると伝える。

夕食の際、本のことをエリオットから追及されたジョーイは、ヴラッドと共にドラッグをやっていることとも疑われる。

それを否定するものの信じてもらえないジョーイは部屋に向かい、納得できないエリオットに、ベンは本を見たことを話す。

ベッドの下に隠してあったのは”シラノ・ド・ベルジュラック”だったと言うベンに、ケイトは、話してほしかったと伝える。

自分がジョーイに甘いと言われたケイトは、エリオットこそベンに甘いと伝えて、昼間、彼の相手をしているのは自分だと訴える。

ケイトとエリオットはジョーイを再び追求し、その様子を見ていたベンは心を痛める。

連日開かれるパーティーに仕方なく加わっていたジョージは、友人が帰ってしまったイギリス人青年でゲイのイアン(クリスチャン・コールソン)と話し、自分はサウスロンドン出身だと伝える。

この場に居候している事情を話したジョージは、直に空室になる部屋があることを知らされる。

イアンのアパートに向かい部屋を見せてもらったジョージは、彼が仕事でメキシコに行くことや恋人との話を聞き、家賃は1400ドルだと言われる。

ピアノのコンサートを聴きに行ったベンとジョージは、帰りにバーに寄り、部屋を貸してくれることになったイアンに感謝する。

その後ベンは亡くなり、ジョージは葬儀を済ませる。

引っ越したアパートに訪ねて来たジョーイと話したジョージは、ベンの葬儀に出なかったことを謝罪される。

まだ子供のジョーイの気持ちを察するジョージは、記憶のままのベンを覚えたいたかったと思い、葬儀の彼の記憶しか残らないのが怖かったと言われる。

ジョーイの気持ちを理解するジョージは、彼がベンが描いた絵を渡すために来たことを知る。

ベンが怪我をした日に、絵だけが階段の上にあったことを知らされたジョージは、ベンが絵だけは守ったのだと考える。

その絵は屋上で描かれ、人物は、その頃よく来ていた友人のヴラッドだと知らされたジョージは、絵は持っていてもかまわないとジョーイに伝える。

最後の作品なので持っていてほしいと言われたジョージは、未完成な部分はどんな色になっていたのだろうかと想像を膨らませても楽しいと話すジョーイに感謝する。

部屋を出たジョーイは、階段を下りる途中でベンのことを想い涙する。

ジョージは、壁にかけたベンの絵を眺める。

ジョーイは、待っていてくれたガールフレンドと共に、スケボーに乗り街に向かう。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニューヨークマンハッタン
画家のベン・ハルと音楽教師のジョージ・ガレアは、39年間連れ添った同性カップルで、同性婚が合法となり結婚式を挙げる。
ベンとジョージは、ベンの甥エリオットや妻ケイトらに祝福され、幸せな結婚生活を始める。
ところが、カトリック系の学校に勤務するジョージが、ゲイだという理由で解雇されてしまい、経済的に追い詰められた彼とベンは、アパートを手放すことになる。
悩む二人は、ベンがエリオットのアパートに、ジョージは隣人の警官でゲイ・カップルのテッドとロベルトの部屋に居候することになるのだが・・・。
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あぁ、結婚生活」(2008)などで知られる映画製作者、脚本家でもあるアイラ・サックスの作品。

長年連れ添い平穏な日々を送っていた老年のゲイ・カップルが、厳しい現実に直面しながらも愛を確かめ合う姿を描いたドラマ。

同性婚が合法化されたことにより結婚したゲイ・カップル、しかも老年の二人のライフスタイルが実に興味深く描かれ、洗練されたマンハッタンの雰囲気にマッチして全く違和感がない。

もちろん、そのカップルを偏見の目で見た内容ではなく、二人の深い愛情を繊細なタッチで描く、アイラ・サックスの演出と脚本が見どころの作品。

常に冷静ではあるがデリケートな心の持ち主である音楽教師のアルフレッド・モリーナ、そのパートナーであり念願の結婚式を挙げるものの、様々な問題に直面する画家を深く演ずるジョン・リスゴー、彼の甥であるダーレン・バロウズ、その妻で作家のマリサ・トメイ、その息子チャーリー・ターハン、主人公二人の隣人である警官のゲイ・カップル、シャイアン・ジャクソンマニー・ペレス、主人公らの友人ハリエット・サンソム・ハリス、ジョージ(アルフレッド・モリーナ)が部屋を借りることになるゲイの青年クリスチャン・コールソン、ジョージが務める学校の校長である神父ジョン・カラム、ジョーイ(チャーリー・ターハン)が通う学校の校長アドリアーニ・レノックス、エリオット(ダーレン・バロウズ)の妹クリスティナ・カーク、ジョーイの友人エリック・タバックなどが共演している。


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