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わすれた恋のはじめかた Love Happens (2009)

心に傷を負う自己啓発本のベストセラー作家と仕事に生きる女性の恋を描く、主演アーロン・エッカートジェニファー・アニストンダン・フォグラージュディ・グリアジョン・キャロル・リンチ他共演、監督、脚本ブランドン・キャンプによる恋愛ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト
監督:ブランドン・キャンプ

製作
マイク・トンプソン
スコット・ステューバー
製作総指揮
J・マイルズ・デイル
リック・ソロモン
ライアン・カヴァノー
脚本
ブランドン・キャンプ
マイク・トンプソン
撮影:エリック・アラン・エドワーズ
編集:デイナ・E・グローバーマン
音楽:クリストファー・ヤング

出演
バーク・ライアン:アーロン・エッカート
エロイース・チャンドラー:ジェニファー・アニストン
レーン”グッドマン”マーシャル:ダン・フォグラー
マーティ:ジュディ・グリア
ウォルター:ジョン・キャロル・リンチ
エロイースの母:フランセス・コンロイ
ドナルド:マーティン・シーン
シャーリー:ディアドラ・ブラデス
タイラー:ジョー・アンダーソン
シンシア:ミシェル・ハリソン
ベッキー:キャロル・ホッジ
イアン:クレイグ・アンダーソン
モホーク:ブランドン・ジェイ・マクラレン

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2009年製作 109分
公開
北米:2009年9月18日
日本:未公開
製作費 $18,000,000
北米興行収入 $22,965,100
世界 $36,088,030


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
自己啓発本のベストセラー作家バーク・ライアン(アーロン・エッカート)は、全国のセミナー会場でワークショップを行っていた。

シアトル
講演会場に着いたバークは、マネージャーのレーン”グッドマン”マーシャル(ダン・フォグラー)に迎えられる。

訳あってエレベーターに乗る気になれないバークは、階段を上り部屋に向かい講演の準備を始める。

レーンに紹介されてステージに上がったバークは、その日の講演を終了する。

3年前に、妻シンシア(ミシェル・ハリソン)が運転中に事故を起こして亡くなったことで、バークの心の傷は癒えないままでいた。
...全てを見る(結末あり)

参加者のウォルター(ジョン・キャロル・リンチ)がセミナーをキャンセルしたいと言うため、バークはその理由を尋ねる。

息子を亡くした悲しみから、姉に勧められて参加したウォルターは、最愛の妻を亡くした同じような境遇のバークから、一歩踏み出したことの意味を考えるべきだと言われて、引き止められる。

ホテルの廊下で、フラワー・デザイナーのエロイース・チャンドラー(ジェニファー・アニストン)とぶつかったバークは、彼女去った後で落したペンを拾う。

その場に掛けてあった絵の裏の壁に書かれていた”quidnunc”(うわさ好きの人)の文字に気づいたバークは、その意味を辞書で調べる。

その後、バーでレーンと飲んでいたバークは、大手代理店の”ユニコム”と契約し、テレビやラジオ、出版で大儲けできる計画を知らされるものの、金が目的でないことを伝える。

ロビーで花を飾ったいたエロイースに気づいたバークは、落としたペンのことを伝えてコーヒーに誘う。

バークが有名人であることに気づいたエロイースは、聾唖者であることを装いその場を去る。

恋人のタイラー(ジョー・アンダーソン)の元にランチを届けたエロイースは、彼の浮気に気づきその場を去る。

ホテル内の花を見てエロイースを思い出したバークは、ウォルターがセミナーに戻ったことを嬉しく思う。

セミナーの準備をしていたバークは、地元に住む義父ドナルド(マーティン・シーン)が現れたために驚き、最愛の娘をなくした悲しみを話す彼から、”いつまで嘘を続ける”と言われ偽善者呼ばわりされる。

それを知ったレーンに慰められたバークは、妻シンシアのことを想い苦しむ。

翌日、店に向かったエロイースは、スタッフのマーティ(ジュディ・グリア)に八つ当たりしてしまい、浮気したタイラーのことを話す。

参加者の話を聞いていたバークは、フロントに来ていたエロイースに気づき、彼女に近付き、昨日の態度を批判して嫌みを言ってその場を去る。

トイレに向かったバークは、追って来たエロイースから、何を期待していたのかと言われて反論される。

店に戻り、マーティから自分宛ての花を受け取ったエロイースは、”Quidnunc”と書かれたカードの裏にディナーの誘いが記されていたため、バークからの贈り物だと気づく。

二人はレストランで待ち合わせて席に着き、バークは”quidnunc”のことを尋ねる。

単なる言葉遊びだと言われたバークは、食事を終えてエロイースと別れるが、彼女を呼び止めて、3年ぶりのデートで以前は結婚していたことを伝える。

バークが離婚したと思ったエロイースは、彼を花の仕入れに誘い店に向かい語り合う。

翌日のセミナーでバークは、建設業者だったウォルターが、不注意で息子を亡くした話を聞く。

自分のせいだと考え苦しむウォルターが、金物店にさえ行く気になれず、今は夜間のビルの清掃をしていると言われたバークは、彼が会社を失い妻も去ったことを知る。

障害になっているのは”恐れ”だと言うバークは、焼石の上を歩いて見せて、参加者にも体験させる。

それを勧められたウォルターだったが、何の解決にもならないと言って拒む。

焼石の上に立ち続けるバークは、ウォルターに一歩を踏み出すようにと伝える。

その様子を見ていたエロイースは驚き、ウォルターは立ちを去る。

レーンと共にユニコムとの契約協議に入ったバークは、その戦略を聞く。

エロイースに誘われて彼女の母親(フランセス・コンロイ)に会ったバークは、自分のことに気づき感激する彼女に挨拶する。

用意した高所作業車にバークを乗せたエロイースは、ある場所に向かう。

ゴンドラに乗せられたバークは、高所から”ローグ・ウェイヴ”のライブをただ見する方法をエロイースから教えてもらう。

楽しんだバークは、本を読んでいたエロイースから、なぜ妻のことを黙っていたのかを訊かれる。

言いそびれたと答えたバークは、エロイースに感謝して別れる。

翌日、エロイースは、デートのことをマーティから訊かれる。

絵の裏に隠された文字を探したバークは、”poppysmic”(唇を鳴らす音)という文字を見つけて辞書で調べる。

その文字をエロイースの店にFAXしたバークは、ユニコムとの話し合いをすっぽかしてしまう。

エロイースとマーティと共にバーにいたバークは、現れたレーンから、約束を破ったことを非難され、ユニコムとの契約を望まないのかと言われる。

一瞬、躊躇したバークは契約すると答えて、今後は約束を守るとレーンに伝える。

エロイースを紹介されたレーンは、バークに変化が起きたことを感じる。

皆と共にブルース・リーブランドン・リー父子の墓に向かったバークは、毎日、死と向き合えることを疑問に思うマーティに、自分にとって避けられないことだと伝える。

妻の葬儀がシアトルで行われたことを話したバークだったが、3月の式でダリアが咲き乱れていたという話を聞いたエロイースは、9月に咲く花だと指摘して、彼が葬儀に出席しなかったことに気づく。

皆と別れて”スペースニードル”の階段を上り展望台に向かったバークは、妻シンシアと写真撮影した時のことと事故を思い出す。

翌日のセミナーで、何を学んだかをバークから訊かれたウォルターは、死んだ息子のことを話すだけで涙する。

過去に縛られているとバークから言われても、人生を取り戻す気になれないと話すウォルターは、一つずつ積み上げるようにと助言される。

参加者と共にバスに乗りホームセンターに向かったウォルターは、ためらいながら工具を買い始める。

姉から作業ベルトを渡され、参加者に協力してもらったウォルターは、2800ドル余りの工具を買い、レーンがそれをカードで払う。

ようやく前向きな気持ちになれたウォルターは、バークに感謝して、息子の写真を彼に渡す。

その後、エロイースの店に向かったバークは、妻の葬儀には出席せず、ロッキーは手放して、義父母とは話もしていないことをエロイースに伝える。

詮索する気はなかったと言うエロイースはバークを気遣い、義父母に会うことを勧められる。

ロッキーが妻が飼っていたオウムだと知ったエロイースは、バークから、妻に何かあったら野生に返す約束をしたと言われる。

義父母の家にロッキーがいることを知ったエロイースは、いいチャンスだと言って、嫌がるバークを連れてその家に向かう。

躊躇するバークは玄関のベルを鳴らすことができず、家に忍び込んでロッキーの鳥かごを持ち去る。

ロッキーを無断で連れてきたことに驚くエロイースは、仕方なくバークと森に向かう。

森にロッキーを放したバークは、好意を示し力になりたいとエロイースから言われるものの、動揺していたために素直に受け入れらず、一人で歩いて街に向かう。

ホテルに戻ったバークは、レーンからユニコムのCEOバーノンが来ていることを知らされ、明朝、会うと伝える。

階段を上り部屋に向かう様子のおかしいバークを呼び止めたレーンは、力になることを伝えるが、エロイースに酷い態度をとってしまったとしか答えてもらえなかった。

翌朝、エロイースをホテルに呼んだレーンは、バークを彼女の元に連れて行き話をさせる。

エロイースに謝罪したバークは、レーンから全てを聞いたと彼女から言われる。

いつまでも苦しむべきではないとエロイースから助言されたバークはセミナー会場に向かい、レーンに紹介されてステージに上がる。

その場に現れたドナルドは強引に会場に入り、ステージのバークを見守る。

スピーチを始めたバークは、動揺しながらもう嘘はつけないと話す。

キッチンに塗るペンキの色のことで言い争っていた妻と車に乗っていたバークは、自分が運転して事故を起こしたことを告白する。

自分が妻を殺してしまったと言って涙するバークに、ステージの脇にいたドナルドは、あれは事故だったと伝える。

恨んでいたのではなく、悲しみを共有したかっただけだと言うドナルドはバークを抱きしめ、謝罪する彼を許す。

ウォルターが拍手して立ち上がり、場内の参加者がそれに続く。

セミナーは終了し、レーンは、重荷を背負わせていたことをバークに謝罪する。

会場にいたユニコムのバーノンから声をかけられたバークは、感動し勇気を称えられた言われ、契約を約束される。

ドナルドから、娘のために前に進んでほしいと言われたバークは、ロッキーを森に返してくれたことを感謝される。

心が癒されたバークは、階段ではなくエレベーターで部屋に向かう。

身支度をしたバークは、絵の裏の壁の文字のことを思い出す。

店を開けようとしたエロイースは、入口に貼ってあった文字”sesquipedalianist”(難解で長い言葉を言う人)の意味を辞書で調べる。

そこにバークが現れ、心を閉ざしていた自分にチャンスを与えてくれるなら全てを見せたいと言って、寄り添うエロイースとキスして抱き合う。

その後、ロッキーはドナルドの元に戻る。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
自己啓発本のベストセラー作家バーク・ライアンは、全国のセミナー会場でワークショップを行っていた。
3年前に妻シンシアを事故で亡くしていたバークは、心が癒えないまま苦しむ日々を送っていた。
シアトルの会場に着いたバークは、マネージャーのレーンに迎えらえてセミナーの会場に向かう。
ステージに上がったバークは、息子を亡くしたことで苦しむ参加者のウォルターらに、一歩前に踏み出すことを訴える。
そんなバークは、フラワー・デザイナーのエロイースが壁に書き残した、意味不明の文字をきっかけにして知り合う。
苦悩するバークと仕事一筋に生きるエロイースは、互いの人生に向き合いながらが親交を深めるのだが・・・。
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人気スターのアーロン・エッカートジェニファー・アニストン共演の恋愛ドラマとして話題になった作品。

自己啓発本のベストセラー作家ではあるが、妻の死を苦に悩み続ける姿が痛々しい主人公のアーロン・エッカートに対し、恋愛より仕事を優先させるタフな女性を演ずるジェニファー・アニストンは、ブレイクしたテレビドラマ「フレンズ」も終了しトップスターとなった貫録が窺える演技が注目だ。

アメリカの”文化”とも言える自己啓発セミナー及びワークショップの様子が興味深く描かれ、それをビッグビジネスにしようとする企業の戦略なども実にアメリカらしく描写されている。

スクリューボール・コメディ・タッチで始まるドラマなのだが、妻の死により心の傷が癒えない主人公の複雑な心情などが深く描かれている。

人間味のある主人公のマネージャーを演ずるダン・フォグラー、ヒロインが経営するフラワー・ショップのスタッフ、ジュディ・グリア、主人公に励まされるセミナーの参加者ジョン・キャロル・リンチ、ヒロインの母親フランセス・コンロイ、主人公の義父母マーティン・シーンとディアドラ・ブラデス、ヒロインの恋人ジョー・アンダーソン、主人公の妻ミシェル・ハリソンなどが共演している。


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