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ラブ・アクチュアリー Love Actually (2003)

9つの恋愛劇をめまぐるしい展開で見せるロマンチック・コメディの快作。
監督、脚本リチャード・カーティス
ヒュー・グラントアラン・リックマンエマ・トンプソンコリン・ファースリーアム・ニーソンキーラ・ナイトレイビル・ナイローラ・リニービリー・ボブ・ソーントンマーティン・フリーマン他共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・カーティス

製作
ダンカン・ケンワーシー

ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
脚本:リチャード・カーティス
撮影:マイケル・コールター
編集:ニック・ムーア
音楽:クレイグ・アームストロング

出演
デイヴィッド/首相:ヒュー・グラント

ハリー:アラン・リックマン
カレン:エマ・トンプソン
ダニエル:リーアム・ニーソン
ジェイミーベネット:コリン・ファース
オーレリア・バルロス:ルシア・モニス
ジェイミーの恋人:シエンナ・ギロリー
ジュリエット:キーラ・ナイトレイ
マーク:アンドリュー・リンカーン
サラ:ローラ・リニー
カール:ロドリゴ・サントロ
ナタリー:マルティン・マカッチョン
ビリー・マック:ビル・ナイ
カーラ:デニス・リー・リチャーズ
ジョー:グレゴール・フィッシャー
アメリカ大統領:ビリー・ボブ・ソーントン
ルーファス:ローワン・アトキンソン
ピーター:キウェテル・イジョフォー
ジュディ:ジョアンナ・ペイジ
コリン・フリッセル:クリス・マーシャル
ステイシー:イヴァナ・ミリセヴィッチ
ジーニー:ジャニュアリー・ジョーンズ
キャロル=アンエリシャ・カスバート
ハリエット:シャノン・エリザベス
ジョン:マーティン・フリーマン
サム:トーマス・サングスター
ミア:ハイケ・マカッシュ
トニー:アブダル・サリス
キャロル:クラウディア・シファー
マイケル:マイケル・フィッツジェラルド
ジョアンナ:オリヴィア・オルソン
アニー:ニーナ・ソサーニャ

イギリス/フランス 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2003年製作 138分
公開
北米:2003年11月14日
日本:2004年2月7日
製作費 $45,000,000
北米興行収入 $59,365,110
世界 $246,942,020


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ロンドン、クリスマスまで5週間。
イギリスの新首相デヴィッド(ヒュー・グラント)は、官邸”ダウニング街10番地”に到着する。

デヴィッドは、ポッチャリした秘書官のナタリー(マルティン・マカッチョン)に一目惚れしてしまう。

画家のマーク(アンドリュー・リンカーン)の親友ピーター(キウェテル・イジョフォー)は、若いジュリエット(キーラ・ナイトレイ)と結婚式を挙げる。

作家ジェイミーベネット(コリン・ファース)は、二人の挙式に出席する準備をしていた際、弟に恋人(シエンナ・ギロリー)を奪われたことを知る。
...全てを見る(結末あり)

結婚式後のパーティーで、ケータリングの仕事をしていたコリン・フリッセル(クリス・マーシャル)は、自分がもてないことで悲観する。

コリンは友人トニー(アブダル・サリス)に、イギリスの女は諦めて、アメリカに行き恋を求めると言い始める。

ボディダブルのジョン(マーティン・フリーマン)とジュディ(ジョアンナ・ペイジ)は、撮影アシスタントのトニーから、セックス・シーンのカメラ・テストで注文を付けられる。

最愛の妻を亡くしたダニエル(リーアム・ニーソン)は、悲しみに堪え、葬儀の出席者の前で妻との思い出を語る。

結婚式のパーティーに出席していたサラ(ローラ・リニー)は、マークが、ピーターのことばかりビデオ・カメラで追っているので、彼が好きなのかを尋ねる。

マークは動揺し、サラにそれを否定して話題を変える。

サラは、デザイナーのカール(ロドリゴ・サントロ)に、2年7ヶ月もの間、恋心を抱いていることを、社長ハリー(アラン・リックマン)に見抜かれ、そろそろ行動に移すよう促されて動揺してしまう。

伝説のロックンローラー、ビリー・マック(ビル・ナイ)は、長年、彼のマネージャーを務めるジョー(グレゴール・フィッシャー)の苦労も知らずに、公共の面前で過激な発言ばかりしてしまう。

クリスマスまで4週間。
デヴィッドは、気になるナタリーに声をかけようとするが、自分が首相だと言い聞かせ、その気持ちを抑える。

コリンは、ついにアメリカ行きの航空券を買ったことをトニーに伝え、その行き先が、ウィスコンシン州だと言って大いに期待する。

母親の死以来、部屋に閉じ篭もる妻の連れ子サム(トーマス・サングスター)のことが心配で苦悩するダニエルは、ハリーの妻で友人のカレン(エマ・トンプソン)に相談する。

カレンに励まされたダニエルは、サムの悩みが、母親のことではなく、クラスメイトのジョアンナ(オリヴィア・オルソン)への片思いだと知り安心する。

思い切ってナタリーに声をかけたデヴィッドは、彼女の住まいや別れた恋人のことなどを聞くが、ジョークなどを言っても、今一、彼女に受けない。

ダニエルはサムの相談に乗るが、学校一の人気者の相手に望みが薄いことを知らされる。

ビリーは各方面で復活をアピールするが、相変わらずの暴言は止まらない。

クリスマスまで3週間。
マークは、ジュリエットに、どことなく素っ気無い態度をとってしまう。

そんなマークは、自分の撮ったビデオ映像を見せてくれとジュリエットに頼まれるが、それを断る。

サラの恋の進展を気にするハリーは、部下のミア(ハイケ・マカッシュ)の思わせぶりな態度に困惑する。

恋人と弟に裏切られ、傷心のジェイミーは、南仏マルセイユのコテージでクリスマスまで過ごすことにする。

その間ジェイミーは、ポルトガル語しか話せない、メードのオーレリア・バルロス(ルシア・モニス)を雇うことになるが、言葉が通じない二人は、互いに気まずい思いをする。

訪英したアメリカ大統領(ビリー・ボブ・ソーントン)を、官邸に迎えたデヴィッドは、彼がナタリーを気に入ってしまったことに気づき、二人が親しげにする場を目撃してしまう。

記者会見に臨んだデヴィッドは、そのことで復讐するかのように、大国アメリカに一歩も譲らぬ姿勢を見せてスタッフらを喜ばせ、国民は彼を絶賛する。

デヴィッドの妹カレンは、彼の発言に驚き、思わず電話をかけてしまう。

クリスマスまで2週間。
ジェイミーは、何とかオーレリアと意思の疎通が出来るようになったある日、彼女の不注意で、原稿が池に舞い落ちてしまう。

二人は必死になって原稿広い、ずぶ濡れになりながら、会話を交わし、意味が分からないままに、互いに惹かれ合っていることに気づく。

結婚式のビデオのチェックをしに、ジュリエットがマークの家を訪れ、彼女は、しっくりこない二人が、お互い理解し合えるように努力することを伝える。

それでも余所余所しいマークは、見られたくなかったビデオを、ジュリエットに見られてしまう。

自分が良く映っていることを喜ぶジュリエットだったが、その後、マークが、自分だけを追って撮り続けていたことを知る。

ジュリエットは困惑し、マークは、自分の気持ちを抑えるために撮ったことを彼女に伝え、その場を去ってしまう。

デヴィッドは、スタッフのアニー(ニーナ・ソサーニャ)を呼び、ナタリーの配置換えを命ずる。

ダニエルは、憧れのジョアンナが、アメリカに帰国してしまうことをサムから知らされ、恋は一度だけでないことを彼に伝えて励ます。

ジェイミーは帰国することになり、オーレリアから別れ際にキスされ、涙を流しながら立ち去っていく彼女の後ろ姿をつめる。

ビリーの、風変わりなプロモーション・ビデオを見たサムは、どんなおかしなミュージシャンでも、女性にモテることに気づき、それをダニエルに伝える。

サムは、学期末のコンサートの活躍次第で、彼女が自分に恋するかもしれないことを話すが、彼は楽器の演奏などできなかった。

社内パーティーで、ハリーはミアにダンスに誘われて言い寄られ、それをカレンが意識する。

サラは、社長のハリーが社員皆と踊るとカレンに伝えるが、彼女は、夫がミアとだけしか踊っていないことを気にする。

そんな時、サラがカールに誘われ、二人は彼女のアパートで愛し合おうとする。

しかし、そこに、精神を病むサラの兄マイケル(マイケル・フィッツジェラルド)から電話が入り、それを無視することが出来ない彼女は、結局、カールと結ばれることはなかった。

ミアのことで、ハリーに釘を刺したカレンは、その夜、眠ることができない。

クリスマス・プレゼントを買いに、カレンと街に出たハリーは、ミアからせがまれたプレゼントを選ぼうとする。

ハリーは、デパートの宝石売り場でネックレスを選び、店員のルーファス(ローワン・アトキンソン)にラッピングを頼む。

カレンが戻ってきたため、ハリーは焦ってその場を立ち去る。

クリスマスまで1週間。
コリンはアメリカ行きの準備を整えて旅立ち、ミルウォーキーに到着する。

バーに直行したコリンは、いきなりステイシー(イヴァナ・ミリセヴィッチ)、ジーニー(ジャニュアリー・ジョーンズ)、そしてキャロル=アン(エリシャ・カスバート)に声をかけられ、意気投合し、彼女らの家に泊まることになり、4人でベッドインする。

クリスマス・イヴ。
カレンは、ハリーが自分に買ったプレゼントが、ネックレスだと知り楽しみにしていたが、それがCDに替わっていたために、ショックを受けて寝室で独り涙する。

ビリーの曲は、”Christmas number one single”に選ばれ、エルトン・ジョンからパーティーの招待を受ける。

ボディダブルの仕事を終えたジョンとジュディは、お互い惹かれ合うようになったことを確認して別れる。

ジェイミーは、実家に顔を出して家族に歓迎されるものの、ポルトガル語を習い、オーレリアに会いたい一心の彼はその場を立ち去る。

会社にいたサラは、カールから”メリー・クリスマス”と声をかけられただけで、マイケルの元に向かい二人でイヴを祝う。

ピーターとジュリエットの家を訪れたマークは、聖歌隊に扮し、用意したカードを彼女に見せて、無言で思いを伝えて立ち去る。

ジュリエットは、マークの後を追いキスをして家に戻り、彼はこれでよかったと満足する。

エルトン・ジョンのパーティーを即切り上げて、ジョーの元に現れたビリーは、長年、自分に尽くしてくれた彼への愛情に気づいたことを告白する。

官邸で独りイヴの夜を過ごしていたデヴィッドは、ナタリーからのクリスマス・カードを受け取り、愛を確信して彼女の家に向かう。

住所が分からず、個別訪問をしたデヴィッドは、ミアの家で、隣がナタリーの住まいだと教えられる。

家族に挨拶したデヴィッドは、子供達のコンサートがあるというナタリーを車に乗せて学校に向かう。

ナタリーは、アメリカ大統領とのことを謝罪し、自分の気持ちはデヴィッドにあることを伝える。

誰にも見られないように、ナタリーはデヴィッドを舞台裏に案内するが、彼はその途中、妹のカレンに出くわす。

子供達の生誕劇が終わり、ジョアンナのボーカルで始まったコンサートで、サムは見事なドラム演奏を披露し、ダニエルがそれを見守る。

舞台裏では、デヴィッドとナタリーが寄り添い愛を確かめ合っていたが、突然カーテンが開き、二人が抱き合っている姿が観客に知られてしまう。

二人は笑顔でステージを降り、観客はそれを祝福し、会場は大いに盛り上がる。

帰り際にカレンは、ネックレスの件で傷ついた自分の立場をハリーに伝え、彼は素直に謝罪する。

サムの演奏を褒めたダニエルは、尻込みしている彼を励まして、ジョアンナに愛を告白するよう勇気を与える。

その直後にダニエルは、サムのクラスメイトの母親である、”クラウディア・シファー”に似たキャロル(クラウディア・シファー)に出会い、心ときめいてしまう。

そしてダニエルは、アメリカに向かうジョアンナを追い、サムと共に空港に向かう。

マルセイユに着いたジェイミーは、オーレリアの父に彼女と結婚したいことを伝える。

父親は、ジェイミーをオーレリアの元に案内し、その間に、彼女が売られるとか殺されるなどと噂が広がり、人々を引き連れながら先を急ぐ。

サムは、搭乗ゲートで、係官がルーファスに気をとられている隙にその場を突破し、ジョアンナに声をかける。

その後、サムはダニエルの元に連れ戻されるが、ジョアンナにキスをされて満足する。

ウエイトレスをしていたオーレリアの元に、家族や人々を引き連れて現れたジェイミーは、彼女にポルトガル語で愛を告げる。

オーレリアは、習っていた英語で、ジェイミーにそれを受け入れることを告げる。

二人は、その場にいた客や従業員、家族や付いて来た人々に祝福される。

1ヵ月後、空港。
完全なカムバックを果たしたビリーは、ゴージャスな姿で現れ、ジョーの出迎えを受ける。

帰国したジェイミーは、ピーターとジュリエット、そしてマークらにオーレリアを紹介する。

出張から戻ったハリーは家族に迎えられ、カレンとの愛を取り戻す。

サムはジョアンナに再会し、ダニエルは、付き合い始めていたキャロルとそれを見守る。

コリンを迎えに来たトニーは、ジョンとジュディに出くわし、二人が婚約したことを知る。

トニーは、コリンがアメリカ人女性ハリエット(シャノン・エリザベス)と共に現れたことに驚き、妹のカーラ(デニス・リー・リチャーズ)に、いきなり迫られる。

そして、帰国したデヴィッドは、ナタリーに迎えられる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
クリスマスを控えたロンドン
新首相デヴィッドは、少々太めの秘書官ナタリーに一目惚れしてしまい、彼女を意識しながら公務を続ける。
画家マークの親友であるピーターは、若くて美しいジュリエットと結婚するのだが、彼女はマークの余所余所しい態度が気になる。
作家のジェイミーは、弟に恋人を奪われ、傷心のうちに南仏のコテージで執筆活動を始める。
ジェイミーは、ポルトガル語しか話せないメードのオーレリアと出会い、惹かれ合うようになる。
もてない青年コリンは、イギリス女性を諦め、アメリカ行きを決心する。
ボディダブルの仕事で知り合ったジョンとジュディは、心通じ合うようになる。
最愛の妻を亡くしたダニエルは、彼女の連れ子のサムが、片思いで悩んでいることを知り、彼を励ます。
デザイナーのカールに心を寄せるサラは、それを知った社長のハリーから、行動を起こすように促される。
そのハリーは、部下のミアの誘惑に負けそうになり、首相デヴィッドの妹である妻のカレンは、夫の様子に気づき始める。
伝説のロックンローラー、ビリーは、復活のために奔走するマネージャーのジョーの苦労も知らずに、暴言を繰り返して世間を騒がせる・・・。
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関連する人々の様々なロマンスが、クリスマス・イヴに向かって進展または修復していく展開は、リチャード・カーティスの小気好い演出と脚本により、愉快であり心和ませ、そして痛快なドラマに仕上がっている。

様々な形の、”愛”そのものを描いた単純なストーリーは、頻繁に入れ替わる恋愛模様のようではあるが、実に解り易く、物語のクライマックスでもある、正にクリスマスに相応しい作品だ。

どぎついジョークが、日本人には通用しない時もある、イギリス人気質がうまく描写されていて実に楽しい。

北米興行収入は6000万ドルに迫り、全世界では約2億4700万ドルの大ヒットとなった。

純粋なコメディでありながら2時間15分の長尺も、全く飽きることなく観れる。

また、上記のように、イギリスの誇りを誇示する言動や、ハリウッド作品とは異質な雰囲気が実に新鮮だ。

イギリス映画を代表する、豪華スター競演は、キャラクターを生かした見事なハーモニーを醸し出し、これだけの出演者を平均的に物語りに溶け込ませる、リチャード・カーティスの絶妙とも言える演出手腕は見ものだ。


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