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ロスト・イン・スペース Lost in Space (1998)

アーウィン・アレンが製作した人気テレビ・シリーズ(CBS/1965-1968)”宇宙家族ロビンソン”を基に製作された作品。
滅亡が迫った地球から未知の宇宙空間に飛び立った科学者家族の冒険を描く、製作、監督スティーヴン・ホプキンス、主演ウィリアム・ハートミミ・ロジャースヘザー・グレアムゲイリー・オールドマンマット・ルブランクジャレッド・ハリス他共演のSFアドベンチャー・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF

ウィリアム・ハート / William Hurt / Pinterest
ゲイリー・オールドマン / Gary Oldman / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:スティーヴン・ホプキンス

製作
スティーヴン・ホプキンス
アキヴァ・ゴールズマン
カリア・フライ
マーク・ダブリュ・コッチ
製作総指揮
メイス・ニューフェルド
ロバート・レーメ
リチャード・サパースタイン
マイケル・デ・ルカ
原作:アーウィン・アレン宇宙家族ロビンソン
脚本:アキヴァ・ゴールズマン
撮影:ピーター・レヴィ
編集:レイ・ラヴジョイ
音楽:ブルース・ブロートン

出演
ジョン・ロビンソン教授:ウィリアム・ハート
モーリーン・ロビンソン博士:ミミ・ロジャース
ジュディ・ロビンソン博士:ヘザー・グレアム
ペニー・ロビンソン:レイシー・シャベール
ウィル・ロビンソン:ジャック・ジョンソン
Dr.ザカリー・スミス:ゲイリー・オールドマン
ダン・ウェスト少佐:マット・ルブランク
ウィル・ロビンソン(成人):ジャレッド・ハリス
将軍:マーク・ゴダード
ジェブ・ウォーカー:レニー・ジェームズ
カートライト校長:ジューン・ロックハート
ビジネスマン:エドワード・フォックス
レポーター#1:マータ・クリステン
レポーター#2:アンジェラ・カートライト
ロボット(声):ディック・トゥフェルド

アメリカ 映画
配給 ニュ ー・ライン・シネマ
1998年製作 130分
公開
北米:1998年4月3日
日本:1998年12月12日
製作費 $80,000,000
北米興行収入 $69,102,900
世界 $136,159,420


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
地球は滅亡の危機に瀕し、争いを止めた人類は、地球連邦軍を結成して移住計画を進め、居住可能な星を探索していた。

2058年9月30日。
宇宙空間を結ぶ扉”ハイパーゲート”の建設と宇宙船”ジュピター”の発射準備が進む中、反乱軍の攻撃を受ける。

連邦軍のダン・ウェスト少佐(マット・ルブランク)は敵機を撃墜して、被弾した同僚のジェブ・ウォーカー(レニー・ジェームズ)を助ける。

惑星”アルファ・プライム”に家族と共に旅立つジョン・ロビンソン教授(ウィリアム・ハート)は、10年間の冷凍睡眠で現地に向かい、ハイパーゲートを建設して地球とつなぐ計画を記者会見で話す。

ジョンの妻で生化学者のモーリーン(ミミ・ロジャース)は、地球を離れたくない反抗期の次女ペニー(レイシー・シャベール)や、天才児ではあるが問題ばかり起こしている息子ウィル(ジャック・ジョンソン)と共に、出発の準備を始めていた。
...全てを見る(結末あり)

ペニーとウィルは、仕事に追われ、自分達のことに構っていられない父ジョンに不満を抱いていた。

体調を崩したと発表していたパイロットが敵に殺されたため、ウェストを将軍(マーク・ゴダード)から推薦されたジョンは、彼をパイロットにすることを決める。

反乱軍のスパイだったロビンソン家の主治医Dr.ザカリー・スミス(ゲイリー・オールドマン)は、ビジネスマン(エドワード・フォックス)から、更に協力を求められる。

将軍とウェストを伴いジュピターに向かったジョンは、医師である長女のジュディ(ヘザー・グレアム)から、冷凍睡眠装置が完全でないため、発射は見送るべきだと言われる。

ジュディをジョンから紹介されたウェストは、彼女を口説こうとするものの相手にされず、二人が親子だと知り驚く。

夜中に帰宅したジョンは、発明コンテストでウィルがいつものように一位となったことをモーリーンから知らされる。

仕事ばかりしていると批判されたジョンは、家族のために働いていると言って反論するものの、自分に子供達の世話を押し付けているとモーリーンから批判される。

自分達の子供も助けられないようでは地球など救えないと言うジョンは、モーリーンを抱きしめる。

翌日、医薬品のコンテナに潜みジュピターに侵入したスミスは、ロボットの制御盤を操作し、16時間後にロビンソン一家を抹殺して宇宙船を破壊するよう、プログラムを書き換える。

バーチャルで現れたビジネスマンに裏切られたスミスは、その場に取り残される。

発射準備が整い、家族と共に冷凍睡眠装置に入ったジョンは、操縦をウェストに任せる。

ジョンらは冷凍睡眠状態となり、ウェストはジュピター1を発射させる。

大気圏外に出た船体はブースターを切断して、ジュピター2として宇宙空間に向かう。

コースを設定したウェストは、冷凍睡眠装置に入り10年間の旅が始まる。

ジュピターが発射されたことに気づいたスミスは、ロボットが起動したために焦り、プログラムを停止させようとするものの殴られて気を失う。

ロボットは冷凍睡眠装置とナビシステムを破壊し、装置から出たジョンらに襲い掛かる。

ウィルがリモコンでロボットを操作し指示に従わせて、ジョンらは故障個所をチェックする。

スミスを見つけたウェストは反乱軍のスパイだと気づき、叩きのめそうとする。

装置から出られないジュディを救えると言うスミスは、モーリーンと共に装置を開ける。

船体は太陽に接近し、全てのパワーをエンジンに集中したジョンは、パワー不足のためハイパードライブを使うしかないとウェストから言われる。

船体は別の宇宙空間に達し、スミスはジュディを蘇生させる。

家族を反乱軍に売ったスミスに襲い掛かったジョンだったが、怒りを抑えて彼を医療室に閉じ込める。

現在位置を調べたジョンは、迷子になったことを知る。

その後、連邦軍のものではない宇宙船プロテウスに遭遇したジョンらは、ドッキングしようとする。

ジョンとウェストは、ウィルが改造してリモコン操作できるロボット、スミス、ジュディを伴い、ドッキングした宇宙船に向かう。

船内で生物を確認したジョンらは、航海日誌をチェックし、ウェストの同僚であるウォーカーが、ジュピター2の捜索をしていたことを知る。

植物が育っている場所でサルのような生物を見つけたジョンらは、アルファ・プライムへのコースを検索できる装置を起動させて、データをジュピター2に転送する。

現れたクモのような生物に襲われたジョンらは退避し、ロボットがその場に残り対抗する。

ジュピター2に戻ったジョンらは、プロテウスから離れるものの、大量の生物(クモのような)が襲い掛かって来る。

生物の脚を調べたモーリーンは、それが熱や光に集まることを知り、プロテウスのジェット噴射で誘き寄せる。

ウェストがプロテウスを爆発させるものの、爆風で態勢を制御できなくなったジュピター2は、惑星に不時着する。

ジョンとウェストは口論になるが、争っている場合でないとモーリーンに一喝される。

生物(サルのような)が気に入ったペニーは、ジュディからそれを飼う許可を得て、”ブラープ”という名前を付ける。

ウェストを巻き込んで宇宙船を乗っ取ることを提案したスミスだったが、相手にされない。

ジュディが心を許したと考えたウェストは彼女を誘うものの、からかわれただけだった。

宇宙船とこの星から脱出することで頭がいっぱいのジョンは、ウィルの話し相手になっている暇がないとモーリーンに伝えるが、父親の務めを果たすべきだと言う彼女の話に納得する。

翌日、ドームに放射性燃料があることを確認したジョンは、自分達が通って来たホールが、数十年後の未来に通じるものだったことをウェストに話す。

ドームの中が未来だと考えるウィルだったが、空想に過ぎないとジョンから言われ、いつもまともに話を聞かないと不満を訴えてその場を去る。

地震があり、星が爆発することを恐れるジョンは、ウェストと共にドームに向かい放射性燃料を捜しに行こうとする。

ウィルと話したジョンは、いつかわ分かってもらえると言って、兵士だった父親の認識票を渡す。

父親が任務に出る際にそれを自分に渡し、戻ってきたら返したと伝えたジョンは、きっと戻るとウィルに約束する。

ドームに向かい、昨夜のことをジュディに謝罪したウェストは、少しは心が通じ合えたと思う。

モーリーンとペニーを抱きしめたジョンは、ウェストと共にドームに入る。

船内に残っていたウィルは、新たにロボットを組み立てていた。

その場にジュピター2が不時着していることを知ったジョンとウェストは、それがいつの物かを考えるが、攻撃を受ける。

モールス信号でウィルを呼んだスミスは、ジョンとウェストが危険な目に遭っていると伝え、ウィルを心配させてドームに向かう。

成長したドームに入ったウィルに誘われたスミスは、モーリーンとペニー、そしてジュディの墓を見つける。

意識が戻ったジョンは、その場にいた男(ジャレッド・ハリス)から、生き残ったクモが到着して惨劇になったと言われる。

男から父の認識票を見せられたジョンは、彼が数十年後のウィルだと分かる。

ついにタイムマシンが完成したとウィルから知らされたジョンは、意識が戻ったウェストに、未来のジュピター2の中だと伝える。

放射性燃料を使う装置で発射の日に戻り家族を救うとウィルから言われたジョンは、時空に歪みが生じて地球が爆発してしまうことを伝え、それを阻止しようとする。

それを拒むウィルは、父親の指示に従えないのかと言うジョンに対し、20年前に、きっと戻ると約束したことを話して父を非難する。

ウィルの銃を奪ったスミスがそこに現れ、プロテウスで奪った制御盤を、その場にいたロボットにセットする。

未来のウィルと10歳のウィルは対面する。

銃を向けるスミスは、装置を使い地球に戻ろうとする。

そこに、クモに傷つけられた際の毒で突然変異した未来の”スミス”が現れ、母と姉が死んだ後のウィルの親代わりになったことを伝え、スミスの卑劣さを非難して彼を投げ飛ばす。

”スミス”からジョンらを拘束するよう指示されたロボットだったが、友情について話しかけるウィルは助けを求める。

制御盤を外したロボットは、ウィルらを助けようとする。

放射性燃料を手に入れると言うジョンは、ジュピター2に戻るようウェストに指示する。

母と姉を殺したのは”スミス”で、自分を生かしたのは装置を作らせるためだと知っていたウィルは、地球を支配する考えだった”スミス”に襲われる。

”スミス”に襲い掛かるジョンは、彼の腹部を刺す。

出てきた分身に共食いさせたジョンは、”スミス”を装置に突き落としウィルを助ける。

ドームは消滅し、ウィルとスミスを連れて戻ったウェストをジュディは見直す。

ジョンが残っていることを知ったモーリーンだったが、諦めて出発の準備を始める。

発進したジュピター2だったが、パワー不足のため飛来する岩に衝突して大破する。

その様子を見ていたジョンは嘆き、父の愛を理解したウィルは、ジョンを装置の中に落とし、発進前のジュピター2に戻す。

未来のウィルは、家族に別れを告げて姿を消す。

ウィルから認識票を返してもらったジョンは、息子を抱きしめる。

ジュピター2は発進し、星の引力をパワーにして地中を突き抜け、反対側から宇宙空間に戻るよう、ジョンはウェストに指示する。

それに従ったウェストは、星の中心部を進み、爆発寸前で宇宙空間に到する。

ウェストの操縦に感謝したジュディは、彼にキスする。

重力場に吸い込まれそうになったジュピター2は、アルファ・プライムに向けて高速移動を開始する。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
2058年。
滅亡の危機に瀕した地球では、居住可能な惑星の探査が行われていた。
科学者ジョン・ロビンソン教授一家は、その対象となる惑星”アルファ・プライム”に向けて宇宙船”ジュピター”でに飛び立つ。
反乱軍のスパイだった家族の主治医スミスはジュピターに侵入し、ロボットを使い破壊工作企てるが、船内に取り残されてしまう。
10年間の冷凍睡眠に入ったジョンらだったが、起動したロボットに装置を破壊されて目覚め、危機を脱しようとする。
船体は太陽に接近し、ハイパードライブを使ったジョンらは、別の宇宙空間に達して迷子になってしまう・・・。
__________

1960年代に放映されたアーウィン・アレン製作の人気テレビ・シリーズ”宇宙家族ロビンソン”の映画化として大いに話題になった作品。

奇想天外な内容が非常に興味深かったテレビシリーズを、製作を兼ねたアキヴァ・ゴールズマンが脚本を担当した話題作でもある。

しかし、スティーヴン・ホプキンスの演出は単調で、アキヴァ・ゴールズマンの脚本も面白みに欠ける内容でファンの期待を裏切った。

批評家、一般の評価も低く、ラジー賞では最悪リメイク賞にノミネートされてしまった。

北米興行収入は製作費8000万ドルを回収できず約6900万ドルに終わり、全世界では1億3600万ドルのヒットとはなるものの、成功したとは言えない結果となった。

他のSF映画を圧倒する驚異のSFXと宣伝された映像も、それほど突出したものとは思えない。

テレビ・シリーズのオリジナルキャストが、様々な役柄で登場するのはファンにとっては嬉しい。

地球の未来と家族のために日夜、努力する、計画の責任者ジョン・ロビンソン教授のウィリアム・ハート、その妻で生化学者でもあるモーリーンのミミ・ロジャース、その娘で医師のジュディ、ヘザー・グレアム、その妹ペニーのレイシー・シャベール、その弟で天才少年ウィルのジャック・ジョンソン、家族を裏切る反乱軍のスパイ、Dr.スミスのゲイリー・オールドマン、ジュピター2のパイロットであるウェスト少佐のマット・ルブランク、その同僚レニー・ジェームズ、20年後のウィル、ジャレッド・ハリス、Dr.スミスに破壊工作を指示するエドワード・フォックス、テレビ・シリーズのオリジナルキャストである将軍のマーク・ゴダード(ウェスト少佐/TV)、ウィルの学校の校長ジューン・ロックハート(モーリーン/TV)、レポーターのマータ・クリステン(ジュディ/TV)、同じくレポーターのアンジェラ・カートライト(ペニー/TV)、ロボットの声(テレビシリーズも)ディック・トゥフェルドなどが共演している。


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