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ベイビー・トーク Look Who’s Talking (1989)

不倫相手に裏切られ生まれた子供を育て始めた女性と彼女の出産に偶然、立ち会った青年が巻き起こす騒動を描く、監督、脚本エイミー・ヘッカーリング、主演ジョン・トラボルタカースティ・アレイジョージ・シーガルオリンピア・デュカキスブルース・ウィリス他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ

ブルース・ウィリス / Bruce Willis 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:エイミー・ヘッカーリング

製作:ジョナサン・D・クレイン
脚本:エイミー・ヘッカーリング
撮影:トーマス・デル・ルース
編集:デブラ・シアテ
音楽:デイヴィッド・キティ

出演
ジェームズ・ウブリアッコ:ジョン・トラボルタ

モリー:カースティ・アレイ
アルバート:ジョージ・シーガル
ロージー:オリンピア・デュカキス
ロナ:トゥウィンク・キャプラン
ヴィンス・ウブリアッコ:エイブ・ヴィゴダ
マイキー/声:ブルース・ウィリス
ジュリー/声:ジョーン・リヴァーズ

アメリカ 映画
配給 トライスター・ピクチャーズ

1989年製作 96分
公開
北米:1989年10月13日
日本:1990年4月13日
製作費 $7,500,000
北米興行収入 $140,088,810
世界 $296,999,810


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨーク
会計士のモリー(カースティ・アレイ)は、顧客である会社社長のアルバート(ジョージ・シーガル)と関係を持っていたが、彼が妻子ある身だということで悩んでいた。

離婚する気があると言うアルバートの言葉を信じたモリーは、彼を受け入れる。

突然、食欲旺盛になったモリーは、同じ会計士の母ロージー(オリンピア・デュカキス)から、体のどこかがおかしいと言われる。

検査薬で妊娠したことに気づいたモリーは、産婦人科の診察を受けてそれを確認する。

不安になったモリーだったが、アルバートが喜んでくれたために安堵し、人工授精で妊娠したことにする。

ロージーはそれを聞いて驚き、自分の人生だと言うモリーのことを心配する。
...全てを見る(結末あり)

同僚で親友のロナ(トゥウィンク・キャプラン)に協力してもらい、モリーは出産の準備を始める。

その後、モリーはアルバートが家を出たことを知り、しばらく様子を見た後で、ようやく二人で暮らせることになり感激する。

ところが、ロナと共にブティックに寄ったモリーは、アルバートが室内装飾家といちゃついているところに出くわしてしまう。

アルバートは、その女性を愛してしまったことを病気の発作だと意味不明な言い訳をしたため、モリーは憤慨してその場を去る。

陣痛が始まってしまったモリーはタクシーに乗り、ドライバーのジェームズ・ウブリアッコ(ジョン・トラボルタ)に病院に急行するよう伝える。

暴走しながら病院に着いたジェームズは、酷い運転だと言われてモリーに責められる。

モリーは分娩室に連れて行かれ、ジェームズは父親と間違えられる。

その後モリーは、ジェームズに見守られながら無事に男の子を出産する。

子供を抱き寄せたモリーは感激して、世界一の父親を見つけることを約束する。

息子マイキー(ブルース・ウィリ/声)と共に退院したモリーはアパートに戻り、訪ねて来たジェームズから、盗まれたと思っていたバッグを渡される。

その後、子育てで疲労気味のモリーは鬱状態になり、孫の誕生を喜ぶロージーから、気晴らしに外出するようにと言われる。

ロナと出掛けたモリーは、子供を育ててくれる理想の男性について話をする。

何人かの男性とデートしてみたモリーだったが、マイキーに相応しい相手には出会えない。

祖父ヴィンス(エイブ・ヴィゴダ)を施設に入れたいジェームズは、モリーの住所を使おうとしたことを知られてしまい、詐欺の一種だと言われて非難される。

ベビーシッターをして許してもらおうとしたジェームズは、出された条件を拒めない。

毎晩、夜中に起こされているモリーは眠ってしまい、ジェームズはマイキーを連れて外出する。

目覚めたモリーはマイキーがいないことに気づき、警察に電話をして誘拐の可能性を伝える。

飛行場での用を済ませたジェームズは、マイキーを祖父ヴィンスの元に連れて行き紹介する。

モリーのアパートに戻ったジェームズは殴られてしまい、興奮する彼女を落ち着かせる。

そこに現れたロージーは、ジェームズがベビーシッターだと知らされ、人工授精の相手かをモリーに尋ねる。

母ロージーにマイキーには父親が必要だと伝えたモリーは、同じ会計士のハリーを紹介されてデートすることになる。

ベビーシッターを頼まれたジェームズは、モリーがタフな女で男にドア明けさせずに支払いもさせないとハリーに伝えて警戒させる。

マイキーにハリーのカツラを取ってしまうよう指示したジェームズは彼に恥をかかせるが、モリーはそのままの方が素敵だとハリーに伝える。

食事、タクシー、映画代の全てを払わされたモリーは、自分が男に何もさせず支払いもさせない女だと、ジェームズから聞いていたとハリーに言われる。

ハリーに気に入られ迫られたモリーは、その場から逃げ去りアパートに戻る。

部屋を汚し放題のジェームズに呆れるモリーだったが、マイキーと仲良く寝ているために彼を許す。

ある日マイキーは、他の子にはママと一緒に暮らす男性”パパ”という存在がいることに気づき、自分の場合はそれがジェームズだと考える。

ヴィンスが施設に入るため手続きに手を貸してほしいとジェームズに言われたモリーは、それを承知する。

途中モリーは、タクシー・ドライバーは仮の仕事で、操縦士の教官をしていることをジェームズから知らされる。

ヴィンスを無事に施設に入れたジェームズは、お礼だと言ってモリーを飛行機に乗せる。

アパートに戻ったジェームズとモリーは、いいムードになり愛し合おうとする。

しかし、ジェームズと結ばれ結婚したとしたら悲惨な生活が待っていると考えたモリーは、彼に帰ってもらう。

アルバートを避けて担当を代わってもらっていたモリーは、彼の会社の仕事をするよう社長に命令される。

仕方なくアルバートのオフィスに向かったモリーは、仕事だけをする気でいたが、彼に謝罪されマイキーの写真を見せてほしいと言われたためそれを渡す。

マイキーに会うことを許されたアルバートは、その夜モリーのアパートを訪ねる。

対応したジェームズはモリーは留守だと伝えるが、アルバートがマイキーの父親だと知らされて驚く。

それを信じないジェームズはアルバートと揉み合いになり、彼を追い払う。

帰宅したモリーにアルバートのことを尋ねて彼への愛を確かめたジェームズは、自分に必要なのはマイキーを幸せにしてくれる人だと言われる。

アルバートには会うなと言われたモリーは、父親は子供に会う権利があると答える。

父親の義務を果たしていないアルバートを批判するジェームズは、自分には関係ない話だとモリーに言われ、マイキーの父親代わりだと反論する。

子供のような考えで生活力もないジェームズには父親としての責任は果たせないと言い切るモリーは、不倫して母親になったことを指摘され、マイキーを口実にして男との関係を避けていると批判される。

憤慨したジェームズはその場を去る。

母ロージーに相談したモリーだったが、解決策は見つからない。

帰宅しモリーは、ジェームズがマイキーに別れを告げ、自分が父親に相応しくない男だと思われているという話を聞いてしまう。

マイキーを連れてアルバートのオフィスに向かったモリーは、まだ愛していると彼に言われる。

しかし、アルバートがマイキーと共に暮らすことを考えていないと知ったモリーは苛立ち、置物を叩き壊してその場を去る。

アパートに戻ったモリーは、アルバートには二度と会せないとマイキーに言いながら、彼がジェームズのことを好きなのかを考える。

そこに施設から電話があり、ヴィンスが暴れていることを知らされたモリーは、マイキーを連れてその場に向かう。

ヴィンスにジェームズと似合いのカップルだと言われたモリーは、マイキーも彼に会いたがっていることを知る。

施設の責任者と話し今回の件を解決させたモリーは、その場に現れたジェームズにそれを伝える。

マイキーを見ていたヴィンスは、声をかけてきた老婦人との話しに夢中になってしまう。

外を通過したタクシーがジェームズの車だと思ったマイキーは、部屋を離れてしまう。

部屋にマイキーがいないことに気づいたジェームズとモリーは彼を捜す。

外に出たマイキーは、その場にあった牽引されていた車に乗り込み、ジェームズの運転を真似してそれを動かしてしまう。

それに気づいたジェームズとモリーは、タクシーでマイキーを追う。

車を見つけた二人は、マイキーがいないために焦る。

道路に立っているマイキーを見つけたジェームズは、その場に向う。

マイキーもジェームズの元に走って行くが、それを避けようとした車が事故を起こす。

ジェームズとモリーは、マイキーを助けて無事であることを確認する。

マイキーはジェームズがパパになることを望み、モリーは彼に感謝する。

それを見ていたマイキーは、ジェームズを”ダーダー”と呼ぶ。

マイキーが初めての言葉で自分が父親だと認められたためジェームズは感激し、モリーとの愛を確かめる。

二人がキスする様子を見てマイキーは喜ぶ。

その後、ジェームズとモリーの間には女の子ジュリーが生まれ、マイキーは妹に対面する。

マイキーに声をかけられたジュリー(ジョーン・リヴァーズ)は、彼に挨拶する。


解説 評価 感想 ■

・「ベイビー・トーク」(1989)
・「ベイビー・トーク2 リトル・ダイナマイツ」(1990)
・「ベイビー・トーク3 ワンダフルファミリー」(1993)

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
会計士のモリーは、顧客である会社社長のアルバートと関係を持っていた。
アルバートが離婚する気があることを知ったモリーは喜び、やがて彼女は妊娠する。
家を出たというアルバートとの生活を楽しみにしていたモリーだったが、彼が他の女性を愛してしまったことを知り憤慨する。
陣痛が始り病院に向かおうとしたモリーは、タクシー・ドライバーのジェームズ・ウブリアッコに付き添われて無事に男の子を出産する。
マイキーと名付けた息子と共に退院したモリーは、訪ねてきたジェームズをやや煙たく思いながらも親交を深め、彼に息子の世話を頼むようになる。
ジェームズは、自分が父親代わりだと考えながマイキーに接し、次第にモリーに惹かれていく。
そしてモリーは、息子にとって相応しい男性を探し求めるのだが・・・。
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生まれる前から意思を持ち、大人達を観察しながら成長していく子供の視点ら男女の恋愛を描くという、抜群のアイデアが大いに受けた作品で、続編が二作製作された。

登場する子供達の表情や仕草、意思の伝達方法の描写などが素晴らしく、脚本も兼ねるエイミー・ヘッカーリングの軽快な演出なども見所で、あらゆる年齢層に支持された。

製作費750万ドルの本作は、北米だけで約1億4000万ドル、全世界では3億ドルに迫る大ヒットとなった。

低迷期と言われていたジョン・トラボルタだが、「サタデー・ナイト・フィーバー」(1977)や「グリース」(1978)などで世界的な名声を得ていたため余裕の生活を送っていた証拠として、航空機マニアである彼が、操縦士教官もする青年の役を楽しく演じているところに注目だ。

一見いい加減な雰囲気が漂うジョン・トラボルタの役柄なのだが、優しく爽やかな青年を好感度抜群に演じ、1990年代に復活する準備を窺っているようにも、今観ると思える。

愛する息子に相応しい父親を探し求める女性カースティ・アレイ、彼女を裏切る会社社長ジョージ・シーガル、ヒロインの母親オリンピア・デュカキス、ヒロインの同僚で友人のトゥウィンク・キャプラン、主人公の祖父エイブ・ヴィゴダ、マイキーの声ブルース・ウィリス、その妹の声ジョーン・リヴァーズなどが共演している。


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