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ロンリーハート Lonely Hearts (2007)

1947-1949年にかけてアメリカで実際に起きた”ロンリーハート事件”を基にして製作された作品。
結婚詐欺師がある女との出会いをきっかけに共謀して狂気の殺人鬼に変貌する姿と事件担当の刑事の捜査を描く、主演ジョン・トラヴォルタジェームズ・ガンドルフィーニジャレッド・レトーサルマ・ハエックローラ・ダーン他共演、監督、脚本トッド・ロビンソンによる心理サスペンス・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:トッド・ロビンソン

製作
ボアズ・デヴィッドソン
ホリー・ウィーアズマ
製作総指揮
アヴィ・ラーナー
ダニー・ディムボート他
脚本:トッド・ロビンソン
撮影:ピーター・レヴィ
編集:キャスリン・ヒモフ
音楽:マイケル・ダナ

出演
ジョン・トラヴォルタ:エルマー・C・ロビンソン
ジェームズ・ガンドルフィーニ:チャールズ・ヒルダーブランド
ジャレッド・レトレイモンド”レイ”フェルナンデス
サルマ・ハエックマーサ・ベック
ローラ・ダーン:レネ・フォーディー
スコット・カーン:ライリー
ベイリー・マディソン:レイネル
ダン・バード:エディ・ロビンソン
アリス・クリーグ:ジャネット・ロング
ダグマーラ・ドミンスク:デルフィン

アメリカ 映画
配給 Millennium Films
2006年製作 108分
公開
北米:2007年4月13日
日本:2007年11月10日
北米興行収入 $188,570
世界 $2,491,980


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1940年代末。
戦争未亡人や中年女性ばかりを狙い、結婚詐欺を繰り返すレイモンド”レイ”フェルナンデス(ジャレッド・レトー)の情報源は、新聞の交際相手募集欄”ロンリーハート”だった。

レイは、次のターゲットのマーサ・ベック(サルマ・ハエック)に会うが、彼女に気に入られてしまい、ベッドを共にする。

しかし、今回ばかりはマーサの方が上手で、レイの企みは見抜かれていた。

次の仕事にかかったレイは、正体を見破られかけてしまうが、マーサがそれを助ける。

ニューヨーク州
ナッソー郡警察の刑事エルマー・C・ロビンソン(ジョン・トラヴォルタ)は、同僚のライリー(スコット・カーン)から、自殺現場に呼び出される。

...全てを見る(結末あり)

エルマーは、同じ署の相棒チャールズ・ヒルダーブランド(ジェームズ・ガンドルフィーニ)と現場に到着するが、不審な点に気づき、減らず口をたたくライリーを懲らしめ、その場を立ち去る。

同じ署の恋人レネ・フォーディー(ローラ・ダーン)の家に寄った後、帰宅したエルマーは、妻が自殺して以来、親子仲がしっくりこない、息子エディ(ダン・バード)と揉めてしまう。

エルマーは、”ロンリーハート”を狙った詐欺師に目をつけ、自殺事件の捜査を始める。

一方、レイマーサは手を組み、既に数十件も詐欺行為を重ね、今では完全に彼女が実権を握っていた。

その後エルマーらは、結婚詐欺師が、”レイ・マーティン”という名前だということを探り当る。

”ロンリーハート”の記事を基に狙われたと思われる、中年女性ジャネット・ロング(アリス・クリーグ)の金の動きを調べ上げたエルマーは、レイ・マーティンとのつながりを知る。

1949年4月4日、ニューヨーク州バリー・ストリーム
レイマーサは兄妹を装い、ジャネットの金を狙い彼女を自分達の家に連れて行く。

しかし、レイとジャネットとの仲に嫉妬したマーサが、彼女を殺してしまう。

ニューヨーク州オールバニー
エルマーとチャールズそしてラリーは、レイ・マーティンと共に失踪したと思われるジャネットの娘に会う。

そしてエルマーらは、レイマーサを尋問したことのある警官の情報で、”レイ・フェルナンデス”の身元が割れ、バリー・ストリームの住所も分かる。

エルマーらはレイの家を捜査し、ライリーがジャネットの遺体の痕跡を見つける。

1949年5月8日、ミシガン州グランド・ラピッズ
レイマーサは、次のターゲットで子持ちの女性デルフィン(ダグマーラ・ドミンスク)の元に向かう。

マーサは、デルフィンの妊娠を知り、彼女に毒を飲ませて殺そうとするが、それを見たレイがマーサに銃を向ける。

しかし、マーサは誰が一番必要かをレイに悟らせて、デルフィンを射殺させる。

その後レイは、スピード違反で止められた警官も射殺し、その連絡がエルマーに届く。

グランド・ラピッズに向かったエルマーとチャールズは、レイの私書箱にあった手紙から、デルフィンの住所を突き止めて急行する。

マーサは、自分に懐かないデルフィンの娘までも殺すが、レイと共に大挙して押し入ってきた、エルマーら警官隊に取り押さえられる。

そしてエルマーは、デルフィンの娘の遺体を発見して愕然とする。

1951年3月8日、ニューヨークシンシン刑務所
息子エディとのわだかまりも消えたエルマーは、レイマーサの死刑執行に立会い、犯罪や死刑の空虚さを改めて悟る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1940年代末。
戦争未亡人や中年女性を狙い、結婚詐欺を繰り返すレイモンド”レイ”フェルナンデスは、新聞の交際相手募集欄”ロンリーハート”を情報源にしていた。
レイは、次のターゲット、マーサ・ベックに会うが、彼女に企みを見抜かれて、手を組むことになる。
ニューヨーク州ナッソー郡警察の刑事エルマー・C・ロビンソンは、ある自殺事件捜査で、”ロンリーハート”を狙った詐欺師に目をつけて調べ始める。
一方、レイマーサは、彼女が実権を握り、数十件の詐欺行為を重ねていた。
その後の操作でエルマーは、結婚詐欺師が、”レイ・マーティン”という名前だと知る。
”ロンリーハート”の記事を基に狙われたと思われる、中年女性のジャネットの金の動きから、エルマーは”マーティン”とのつながりを突き止める。
レイマーサは兄妹を装い、ジャネットの金を狙い彼女にに近づく。
そして、マーサは、ジャネットとレイの仲に嫉妬して、彼女を殺してしまう・・・。
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The Honeymoon Killers”(1970)、”Deep Crimson”(1966)と、何度か同じ題材で映画化されているが、本作は犯人を主人公にはせずに、事件を追う刑事の視点から描いた作品。

実際の事件の担当刑事だったエルマー・C・ロビンソンの孫トッド・ロビンソンが監督していることで、リアルな映像や、主人公の言動などに説得力がある。

主演のジョン・トラヴォルタは、妻の自殺の疑問や、息子との確執に悩みながら、捜査に執念を燃やす主人公を、物静かに深みのある演技で好演している。

妻の死で悩む主人公を支える同僚ジェームズ・ガンドルフィーニ、詐欺師から殺人鬼に変貌してしまうジャレッド・レト、彼を操る魔性の女サルマ・ハエック、主人公の同僚で恋人でもあるローラ・ダーン、口の悪い若手刑事スコット・カーン、犠牲者ダグマーラ・ドミンスクなどが共演している。


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