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今日、キミに会えたら Like Crazy (2011)

アメリカとイギリスで遠距離恋愛を始めた若い男女のすれ違いと苦悩を描く、監督、脚本ドレイク・ドレマス、主演アントン・イェルチンフェリシティ・ジョーンズジェニファー・ローレンス共演の恋愛ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト
監督:ドレイク・ドレマス
製作総指揮
スティーヴン・M・レイルズ

マーク・ロイバル
オードリー・ウィルフ
ジギ・ウィルフ
製作
ジョナサン・シュワルツ

アンドレア・スパーリング
脚本
ドレイク・ドレマス

ベン・ヨーク・ジョーンズ
撮影:ジョン・ガレセリアン
編集:ジョナサン・アルバーツ
音楽:ダスティン・オハローラン

出演
ジェイコブ・マシュー・ヘルム:アントン・イェルチン

アンナ・マリア・ガードナー:フェリシティ・ジョーンズ
サマンサ”サム”:ジェニファー・ローレンス
サイモン:チャーリー・ビューリー
リズ:フィノラ・ヒューズ
バーナード・ガードナー:オリヴァー・ミュアヘッド
ジャッキー・ガードナー:アレックス・キングストン
サブリナ:キーリー・ハゼル
マイク・アップルトゥリー:クリス・メッシーナ
ロス:ベン・ヨーク・ジョーンズ
エリオット:ジェイミー・トーマス・キング

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ヴァンテージ

2011年製作 90分
公開
北米:2011年10月28日
日本:未公開
製作費 $250,000
北米興行収入 $3,395,390
世界 $3,542,350


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ロサンゼルス
家具のデザインを学ぶ大学生のジェイコブ・マシュー・ヘルム(アントン・ェルチン)は、ジャーナリスト志望のイギリス人留学生アンナ・マリア・ガードナー(フェリシティ・ジョーンズ)と知り合う。

カフェで意気投合した二人はアンナのアパートに向かい、ルームメイトに気を使いながら話し込んで楽しい時を過ごす。

惹かれ合う二人は恋に落ち、アンナは、イギリスから訪ねて来た両親バーナード(オリヴァー・ミュアヘッド)とジャッキー(アレックス・キングストン)にジェイコブを紹介する。
...全てを見る(結末あり)

両親と食事をしてジェイコブとアパートの部屋に向かったアンナは、彼がデザインした椅子をプレゼントされる。

それには、”LIKE CRAZY”(夢中だ・・・)と言う文字が書かれていた。

二人は愛を確認するが、卒業した後のことを考えると不安だった。

一旦イギリスに戻ることになったアンナは、アメリカに戻り就労ビザを取るとジェイコブに伝える。

アンナが出発する前に、ジェイコブは彼女と共に”サンタ・カタリナ島”に一日だけの旅行をする。

別れが辛いアンナは考え込んだりもしながら過ごし、”忍耐”と刻まれたブレスレットをジェイコブからプレゼントされ、彼に手作りの”愛の本”を贈る。

翌朝、帰国したくないアンナは、一緒に夏を過ごすことを提案し、ジェイコブを説得する。

その後、一旦イギリスに向かい戻ったアンナは、入国審査の前にジェイコブに連絡を入れて迎えに来てもらう。

しかし、過去のオーバーステイ(不法滞在)を指摘されたアンナは、旅行者としての入国も許可されずに強制送還されそうになる。

動揺するアンナは、空港に迎えに来たジェイコブに連絡を入れるが、彼はどうすることもできない。

空港から出ることを許されないアンナは、管理官によりイギリス行きの飛行機に乗せられる。

その後、ジェイコブとアンナは互いに働き始め、時差のある遠距離交際で連絡をし合う二人はすれ違いが多く、不満を感じ始める。

限界に達したアンナはジェイコブをロンドンに呼び寄せて、久し振りに満ち足りた時を過ごす。

デザインの仕事を始めていたジェイコブは、アメリカから郵送したアンナにプレゼントした椅子を渡す。

アンナの実家でもバーナードとジャッキーに歓迎されたジェイコブは、一度違反をすると厳しい措置が取られる、アメリカの入国拒否についてなどを語り合う。

ジェイコブとアンナは、バーナードから結婚も提案される。

それを気にして悩むジェイコブは、自分がアンナの人生の一部だという気持ちになれない。

そのことをうまく言葉で表現できないジェイコブは、アンナから、一緒にいない時には他人と付き合っていいことにするか訊かれ、そうしたいのかと彼女に尋ねる。

悲しい表情は見たくないので自分らしくしていてほしいと言われたジェイコブは、他に好きな相手がいるのかアンナに尋ね、暫く考えた彼女にそれを否定される。

考える必要があるのかと言われたアンナは、馬鹿げた質問なので即答しなかったと伝える。

父が気まずい思いをさせたことをジェイコブに謝罪したアンナは、帰国する彼を見送る。

その後ジェイコブは、仕事の同僚であるサマンサ”サム”(ジェニファー・ローレンス)と愛し合うようになる。

上司のリズ(フィノラ・ヒューズ)と話したアンナは、ジェイコブについて書いた記事に共感する彼女から、社内のブログを担当するよう指示される。

アンナからの手紙を開封する気になれないジェイコブは、彼女のことが気になってはいた。

サマンサや同僚のロス(ベン・ヨーク・ジョーンズ)と気晴らしにクラブに向かったジェイコブは、アンナからの連絡を受ける。

無視し続けたジェイコブは仕方なくした電話で、一緒にいたいと言うアンナが結婚を希望していることを知る。

半年後にはアメリカに行けるというアンナは、ジェイコブに来てほしいことを伝え、その様子を見ていたサマンサはそれを気にする。

悩んだ末にサマンサにロンドンに行くことを伝えたジェイコブは、彼女に辛い思いをさせてしまう。

そして、ジェイコブとアンナは、彼女の両親に見守られながら結婚する。

二人は久しぶりに楽しい時を過ごし、ジェイコブはアンナを残して帰国する。

数カ月後。
再びロンドンに来てくれたジョイコブと共にアメリカ大使館に向かい、ビザの申請をしたアンナだったが、学生時代の不法滞在により配偶者ビザの取得が困難だと分かる。

入国拒否措置の解除の件は学生ビザの担当だと言われたジェイコブは、何度も申請したと係官に伝える。

配偶者ビザは不法滞在とは別の問題だという弁護士の見解を伝えたアンナは、係官からそれは誤解だと言われる。

ジェイコブとアンナは、誰に相談すればいのか尋ねるものの、係官は、入国拒否措置の解除は管轄外であり、解除後に手続きをしてほしいと伝えるだけだった。

それ以来、二人は会話も減り、アンナは、ジェイコブがメールのやり取りをするサマンサと終わっていないことを疑い、彼と口論になる。

それを否定するジェイコブは、アンナが、同じアパートのサイモン(チャーリー・ビューリー)との関係について答えようとしないために憤慨する。

その後、アンナはサイモンと付き合い始め、ジェイコブもサマンサとの関係を続ける。

ジュニア・エディターに昇進したアンナは、それをサイモンに伝えて喜んでもらう。

サイモンと愛し合ったアンナは、ジェイコブからプレゼントされたブレスレットが壊れたために、彼のことが気になる。

翌朝、ジェイコブにメールをしたアンナは、昇進のことを知らせる。

サマンサと付き合うもののアンナが気になるジェイコブは、会いたいと言う彼女に、自分も同じ考えだと伝えようとする。

しかし、思い止まったジェイコブは何も伝えず、アンナは返事がないために戸惑う。

弁護士からの報告でアメリカ入国許可の目途がたったアンナは、サイモンからスタイリッシュな椅子をプレゼントされるものの、ジェイコブの椅子は片付けたと言われ、喜ぶ気になれない。

アンナの両親と共に昇進祝いをしたサイモンは、問題があることを承知しながら、その場で彼女にプロポーズする。

サイモンの気持ちを理解するものの、アンナはそれを受け入れられない。

サマンサはジェイコブの元を去り、ビザの件が解決したアンナは、両親に別れを告げてアメリカに向かう。

ロサンゼルスに着いたアンナはジェイコブに迎えられ、その後、現地で職を探そうとする。

ようやく手に入れた幸せのはずだったが、出会った時のような気持ちになれないジェイコブとアンナは、将来に不安を感じる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス
家具のデザインを学ぶ大学生のジェイコブ・マシュー・ヘルムは、ジャーナリスト志望のイギリス人留学生アンナと出会い恋に落ちる。
しかし、一旦、帰国して戻ったアンナは、ビザの期限切れによるオーバーステイ(不法滞在)で、イギリスに強制送還されてしまう。
困惑しながら、時差のある遠距離恋愛を始めた二人は、その生活に不満を感じ始める。
限界に達したアンナはジェイコブを呼び寄せ、父ばーなーどから結婚を提案する。
ジェイコブは悩み、自分の考えをアンナにうまく伝えられないまま帰国する。
その後、ジェイコブは、アンナからの連絡を無視して同僚のサマンサと付き合い始める。
そして、結婚を希望するアンナの気持ちを受け入れてロンドンに向かったジェイコブは、彼女と結ばれるのだが・・・。
__________

主人公達のセリフはほとんどがアドリブであり、デジタル・カメラの撮影映像などにより、製作費わずか25万ドルに抑えられた作品。
そのような斬新な手法を用いた、新鋭ドレイク・ドレマスの脚本を兼ねたリアルな演出が光る一作であり、期待の若手スターの競演が話題にもなった。

サンダンス映画祭では、グランプリと審査員特別賞を受賞した作品でもある。

犯罪人でないことは明らかでも、不法滞在を犯したことに対しての厳しい措置に苦悩する男女・・・。
何んとかそれを乗り越えても、結局はバラ色の人生が送れるかは別問題という、男女関係の難しさを切実に描いている。

20代前半ではあるが、子役時代からのキャリアを生かし、多くを語らずも表情だけで苦悩する青年を演じて好演するアントン・イェルチン、彼よりも若く見えるものの、実は6歳も年上であるフェリシティ・ジョーンズも、切ない女心を見事に演じている。

前年の「ウィンターズ・ボーン」(2010)でアカデミー主演賞にノミネートされ、既にその演技力は数十年に一人の逸材として評価されていたジェニファー・ローレンスは、主人公の交際相手として控えめに登場するが、どうしても注目してしまう。

アンナ(フェリシティ・ジョーンズ)の交際相手チャーリー・ビューリー、アンナの上司フィノラ・ヒューズ、アンナの両親オリヴァー・ミュアヘッドアレックス・キングストン、他キーリー・ハゼルクリス・メッシーナベン・ヨーク・ジョーンズジェイミー・トーマス・キングなどが共演している。


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