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ライト/オフ Lights Out (2016)

暗闇に現われるおぞましい者に襲われる家族の恐怖を描く、監督デヴィッド・F・サンドバーグ、主演テリーサ・パーマーガブリエル・ベイトマンマリア・ベロアレクサンダー・ディペルシアビリー・バーク他共演のホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:デヴィッド・F・サンドバーグ

製作
ジェームズ・ワン
ローレンス・グレイ
エリック・ハイセラー
製作総指揮
ウォルター・ハマダ
デイヴ・ノイスタッター
リチャード・ブレナー
原作:デヴィッド・F・サンドバーグLights Out
脚本:エリック・ハイセラー
撮影:マーク・スパイサー
編集
カーク・M・モッリ
ミシェル・オーラー
音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ

出演
レベッカ・ウェルズ:テリーサ・パーマー
レベッカ・ウェルズ(少女期):アマイア・ミラー
マーティン・ウェルズ:ガブリエル・ベイトマン
ブレット:アレクサンダー・ディペルシア
ソフィー・ロイド=ウェルズ:マリア・ベロ
ソフィー・ロイド(少女期):エミリー・アリン・リンド
ポール・ウェルズ:ビリー・バーク
エマ・グローヴァー:アンディ・オショ
ブライアン・アンドリュース巡査:ロランド・ボイス
ゴメス巡査:マリア・ラッセル
看護師:エリザベス・パン
ホーマー:ジェレミア・シード
エスター:ロッタ・ロステン

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2016年製作 81分
公開
北米:2016年7月22日
日本:2016年8月27日
製作費 $4,900,000
北米興行収入 $67,268,840
世界 $148,868,840


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ロサンゼルス
繊維会社”ウェルズ・テキスタイルズ”の経営者ポール・ウェルズ(ビリー・バーク)は、工場で息子マーティン(ガブリエル・ベイトマン)からの連絡を受ける。

精神を病んでいる妻ソフィー(マリア・ベロ)のことが気になるポールは、彼女の病院の資料を確認しながら電話をかける。

アシスタントのエスター(ロッタ・ロステン)は、ポールから戸締りをして帰るようにと指示されるものの、何者かがいたために驚く。

それをエスターから知らされたポールは、電話中だったために、気をつけてと言う彼女の忠告も聞こうとしない。

電話を切り帰ろうとしたポールは、現われた異様な姿の女性に気づき、灯りが消えた後に襲われて殺される。

家を出ているソフィーの娘レベッカ(テリーサ・パーマー)は、恋人のブレット(アレクサンダー・ディペルシア)と愛し合い、その日は帰ってもらう。
*ポールはレベッカの義父。

...全てを見る(結末あり)

ソフィーはポールの葬儀を済ませ、現われる”ダイアナ”と話していた。

それが気になるマーティンはソフィーと話し、彼女の部屋にいるダイアナが恐ろしい姿であることを知り、部屋のドアが開けられそうになり怯える。

翌日マーティンは、授業中に居眠りをしてしまう。

児童福祉局のエマ・グローヴァー(アンディ・オショ)は、マーティンを迎えに来たレベッカに、ソフィーのことなどを尋ね、彼が、1週間に3度、居眠りをしたことを伝える。

学校が連絡しても応答がないソフィーの代わりに、レベッカが来てくれたたために安心したマーティンは、父の死以後、相談に乗ってくれるエマに励まされる。

帰りたがらないマーティンを家に送ったレベッカは、”ダイアナ”が時々、来ていることを知り、実父が出て行った時と同じだと言って、自分も”ダイアナ”が出る怖い夢を見たことを伝える。

レベッカと話したソフィーは、自分が責められていると思う。

レベッカのアパートに泊まろうとしたマーティンは、着替えを用意する。

マーティンは、隣りの部屋に誰かが(ダイアナ)いることに気づく。

セラピーも受けず抗うつ剤も飲んでいないソフィーがヒステリックになったために、レベッカはマーティンを預かることにする。

レベッカは、アパートに送ってくれたブレットから、マーティンは児童福祉局に任せるべきだと言われるものの、そうする気はなかった。

その夜、物音で目が覚めたレベッカは、異様な姿の女性がいることに気づき、襲われそうになる。

おぞましい姿の女性は、レベッカが電気をつけた瞬間に姿を消す。

レベッカは、懐中電灯を点けて持ったままのマーティンが、バスタブで寝ていることに気づく。

翌朝、ソフィーから連絡を受けたエマが現れ、レベッカは、マーティンは正常だと思われる母親の元で生活するべきだと言われ、彼女と学校に向かうマーティンを見送る。

床に刻まれた”ダイアナ”という文字に気づいたレベッカは、昨晩の女性が彼女だったと考え、少女時代(アマイア・ミラー)の怖い体験を思い出す。

迎えに来たブレットにダイアナのことを話したレベッカは、ソフィーの家に向かう。

留守だったために、隠してあった鍵で家に入ったレベッカは、倉庫で、ソフィーとダイアナが写っている病院時代の写真を見つける。

レベッカは、資料の中にあった1984年の医師の録音テープも聴き、ソフィーに固執する皮膚疾患がある患者ダイアナによる被害についても知る。

子供時代にダイアナにイタズラされた絵を見つけたレベッカは、部屋に閉じ込められ、ダイアナと思える者からソフィーは渡さないとと言われて動揺する。

暗闇の中で襲われたレベッカは、現われたブレットに助けられ、資料を持ってその場を去る。

ソフィーと買い物から帰ったマーティンは、”3人”で映画を観ることを提案されて戸惑う。

その夜、マーティンと映画を観ていたソフィーは、灯りを消してダイアナの話を始める。

ダイアナを捨てて抜け出した過去を話すソフィーは、これからは一緒だとマーティンに伝る。

現われたダイアナはマーティンに襲いかかり、それを制止しようとしたソフィーは殴り倒される。

灯りを点けたマーティンは、その場から逃げる。

ブレットにソフィーとダイアナの話をしていたレベッカは、マーティンが現れたために驚く。

ブレットは買い物に出かけ、レベッカは、ダイアナが現実にいると言うマーティンの話を信じ、彼女は光りが嫌いだということを知る。

レベッカは、ポールが調べていたソフィーとダイアナの記録をマーティンに見せる。

13歳で鍵のかかった地下室で発見されたダイアナは、父親は自殺し、珍しい皮膚病を患い、人の頭に入り性格を変える”悪魔の子”と呼ばれた。

マルベリー・ヒル病院に入院したダイアナはソフィー(エミリー・アリン・リンド)と出会い、彼女の頭に入り込み友達だと洗脳した。

医師はダイアナで実験し、事故が起きて彼女は死んだ。

ソフィーがダイアナとつながり存在させていると考えるレベッカは、ソフィーの心を強くできれば、二人を別れさせることができるとマーティンに伝える。

ダイアナが阻止するので無理だと言われたレベッカは、ポールが試していたことを知る。

ドアがノックされたためにブレットが戻ったと思ったレベッカだったが、誰もいないために部屋の中を調べる。

ベッドの下に引きずり込まれるマーティンを助けたレベッカは、彼とブレット共にソフィーの家に向かう。

ソフィーからダイアナの話を聞いたレベッカは、死んだ人だと言っても信じない母を説得することができない。

危険を感じたレベッカは、ソフィーを置いて逃げるつもりはないと言うマーティンとブレット共に夜に備える。

多くの電球やロウソクを準備したレベッカは、ベッドに入ったマーティンに一緒に眠ることを約束する。

居間のソファーで眠るブレットを頼りにしたレベッカは、ソフィーの部屋に向かい、明朝、話し会いたいと言われ、怯える彼女から”助けてほしい”というメモを渡される。

ソフィーの抗うつ剤が捨てられていることを確認したレベッカは、マーティンのベッドに向かい眠ろうとする。

その後、灯りが消えていることに気づいたレベッカは、ブレットの元に向かうものの誰もいなかった。

外に出たブレットは、街灯も消えていたために不思議に思う。

地下室の配電盤を調べたレベッカは、操作しても灯りが点かないために焦る。

レベッカがいないことに気づいたマーティンは、ロウソクを持って彼女を捜す。

ダイアナに襲われ、それを逃れたマーティンは、地下室のレベッカの元に向かう。

二人はその場に閉じ込められてしまい、家に戻ったブレットは、レベッカの声が聴こえるものの、ダイアナに襲われる。

車のライトを点けて難を逃れたブレットは、車に乗って走り去る。

車のエンジン音がしたレベッカは、ブレットは逃げたりしないと言いながら、マーティンとライトを探す。

レベッカとマーティンを捜すソフィーは、子供たちを傷つけないでほしいとダイアナに話しかける。

抗うつ剤を飲もうとしたレベッカは、ダイアナに殴られて気を失う。

ブラックライトを見つけたレベッカは、火を燃やしている焼却炉をマーティンに任せて他のライトを探し、ダイアナが書いた壁の文字を見つける。

ダイアナに襲われたレベッカは、ブラックライトで彼女を傷つけられることを知り、マーティンと共に戦おうとする。

警察を連れてブレットが戻り、ブライアン・アンドリュース巡査(ロランド・ボイス)とゴメス巡査(マリア・ラッセル)が家の中に入る。

アンドリュースとゴメスは、地下室にいたレベッカとマーティンを助ける。

アンドリュースがダイアナに襲われたために、ゴメスは応援を呼ぶ。

マーティンを逃がそうとしたレベッカは、ゴメスも殺されたために焦る。

ブレットにマーティンを任せたレベッカは、二階のソフィーの部屋に向かい、父親を殺したと言うダイアナに襲われる。

警官の銃を手にしたソフィーは、ダイアナに発砲するものの無駄だと分かる。

ソフィーは、自分が、ダイアナが現実の世界に存在するつなぎ役だと悟り、レベッカを救うために自ら命を絶つ。

ダイアナは姿を消し、レベッカはソフィーに近づき泣き崩れる。

その後、警察と救急車が到着し、マーティンを抱くレベッカは、戻ってきてくれたブレットに感謝する。

ダイアナはもういないと言うブレットは、レベッカとマーティンを抱き寄せる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス
ある理由があり家を出ているレベッカ・ウェルズは、うつ病で悩む母ソフィーと暮らすマーティンが怯えていることを知る。
”ダイアナ”という女性がソフィーを訪ねて来ていることをマーティンから知らされたレベッカは、少女時代にダイアナの夢を見て怖い思いをしたことを思い出す。
亡くなった義父ポールが、ソフィとダイアナのことを調べていたことを知ったレベッカは、恋人ブレットに協力してもらい、真相を突き止めようとするのだが・・・。
__________

2013年にネット配信された、スウェーデンの映画監督デヴィッド・F・サンドバーグによる短編映画”Lights Out”を、彼自身が長編映画化した作品。

デヴィッド・F・サンドバーグにとっては長編デビュー作であり、「死霊館」シリーズのジェームズ・ワンが製作に参加したことも話題になった。

翌年デヴィッド・F・サンドバーグは、シリーズ4作目の「アナベル 死霊人形の誕生」(2017)の監督を務めることになる。

ホラー映画の題材としては平凡な内容ではあるが、闇の中で襲いかかる、得体のしれないおぞましい者が迫る恐怖の演出が見どころの作品。

少女時代に体験したことと同じ恐怖に怯える弟を救おうとする主人公が、母につきまとう者に立ち向かおうとする終盤まで目が離せない。

490万ドルの低予算で製作され本作は、北米興行収入が約6700万ドル、全世界では約1億4800万ドルのヒットとなった。

恐怖に怯える弟を救おうとする主人公を熱演するテリーサ・パーマー、その少女期アマイア・ミラー、主人公の弟ガブリエル・ベイトマン、主人公の恋人アレクサンダー・ディペルシア、うつ病に悩む主人公の母親を好演するマリア・ベロ、その少女期エミリー・アリン・リンド、主人公の義父ビリー・バーク、児童福祉局局員のアンディ・オショ、駆け付ける警察官ロランド・ボイスとマリア・ラッセル、ポール(ビリー・バーク)のアシスタント、ロッタ・ロステンデヴィッド・F・サンドバーグ夫人)などが共演している。


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