地球外生命体に襲われる”ISS/国際宇宙ステーション”のクルーが体験する恐怖を描く、監督ダニエル・エスピノーサ、主演ジェイク・ジレンホール、レベッカ・ファーガソン、ライアン・レイノルズ、真田広之、アリヨン・バカレ、オルガ・ディホヴィチナヤ他共演のSFホラー。 |
・SF
・レベッカ・ファーガソン / Rebecca Ferguson / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ダニエル・エスピノーサ
製作
デヴィッド・エリソン
デイナ・ゴールドバーグ
ボニー・カーティス
ジュリー・リン
製作総指揮
ドン・グレンジャー
ヴィッキー・ディー・ロック
脚本
レット・リース
ポール・ワーニック
撮影:シェイマス・マクガーヴェイ
編集
フランセス・パーカー
メアリー・ジョー・マーキー
音楽:ヨン・エクストランド
出演
デヴィッド・ジョーダン医師:ジェイク・ジレンホール
ミランダ・ノース:レベッカ・ファーガソン
ローリー・アダムス:ライアン・レイノルズ
ショウ・ムラカミ:真田広之
ヒュー・デリー:アリヨン・バカレ
エカテリーナ“キャット”ゴロフキナ:オルガ・ディホヴィチナヤ
カズミ・ムラカミ:森尚子
アメリカ 映画
配給 Sony Pictures Releasing
2017年製作 104分
公開
北米:2017年3月24日
日本:2017年7月8日
製作費 $58,000,000
北米興行収入 $30,234,020
世界 $100,541,810
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ピルグリム7計画 1日目
火星探査機”ピルグリム7”が、宇宙ゴミに衝突して損傷しながら地球軌道に戻ってくる。
”ISS/国際宇宙ステーション”。
”CDC/アメリカ疾病予防管理センター”の検疫官でイギリス人のミランダ・ノース(レベッカ・ファーガソン)は、アメリカ人航空エンジニアのローリー・アダムス(ライアン・レイノルズ)が、船外に出てロボットアームを使いピルグリム7を回収することをブラックボックスに録音して記録する。
アメリカ人のデヴィッド・ジョーダン医師(ジェイク・ジレンホール)と日本人システム・エンジニアのショウ・ムラカミ(真田広之)そしてノースは、アダムスの船外活動に備える。
船外に出たアダムスは、接近したピルグリム7を、ロボットアームで確保することに成功する。
司令官であるロシア人のエカテリーナ“キャット”ゴロフキナ(オルガ・ディホヴィチナヤ)は、それを委員会に報告する。
ピルグリム7計画 2日目
火星の土壌サンプルは回収され、下半身不随のため地球では車椅子生活のイギリス人宇宙生物学者ヒュー・デリー(アリヨン・バカレ)は、その中から眠っていた細胞を蘇らせ、初の地球外生命体を確認する。 地球の子供たちと交信したゴロフキナは、生命体についての質問などを受ける。 ゴロフキナは、宇宙滞在記録を更新するジョーダンが、473日もこの場で過ごしていることを子供たちに話す。 ニューヨーク、タイムズスクエア。 ピルグリム7計画 12日目 デリーは、カルヴィンが多細胞生物に成長し、筋肉および、神経細胞、光感覚細胞などを確認する。 ムラカミは、妻カズミ(森尚子)が無事に娘メイを出産したことをクルーに知らせて祝福される。 ピルグリム7計画 25日目 アダムスは、カルヴィンに親友のように接するデリーの行動を疑問視し、ノースは、点検を怠り培養器内の圧力を変化させてしまった彼に、気のゆるみがミスを招くと言って注意する。 その後カルヴィンの成長が止まり、デリーのミスをきっかけに、隔離することへの意識が高まる。 カルヴィンに刺激を与えたデリーは、右手に絡みついたカルヴィンを外すことができない。 手を潰されたデリーは、激痛とショックで気を失い、隔離が必要だと言うノースは、アダムスらがラボ内に入ろうとすることを許可しない。 カルヴィンは機材を使って手袋を破り、培養器から抜け出して、実験用のネズミを食べて成長する。 ラボ内に入ったアダムスはデリーを救出するが、カルヴィンが脱出することを恐れたジョーダンは扉を閉める。 この場から出せないとアダムスに伝えたゴロフキナは、酸素キャンドルを割ってカルヴィンを焼き殺すよう指示する。 ノースは、カルヴィンを培養器に戻し、アダムスを外に出すことを考える。 ゴロフキナにカルヴィンを殺す許可を得たアダムスは、ムラカミの指示で、焼却機を使い撃退しようとする。 焼却機の燃料が切れ、アダムスに襲いかかったカルヴィンは、口から体内に入り彼を殺す。 火災感知システムが作動して通気口が開き、ゴロフキナはそれを閉じようとするが、カルヴィンはそこから逃げ出す。 治療を受けたデリーは意識が戻り、アダムスの遺体は回収される。 ゴロフキナは生命体の逃走を報告し、隔離して駆除することを伝えるものの、通信は途絶えてしまう。 ムラカミはトランスミッターの故障を確認し、船外で修理すれば交信可能だと知ったゴロフキナは、自分が外に出ることにする。 船外に出たゴロフキナは、トランスミッターが加熱していることを確認し、カルヴィンが冷却材を食いつくした可能性を知る。 カルヴィンはゴロフキナの宇宙服に飛びついて絡みつき、彼女はエアロックに戻ろうとする。 カルヴィンは冷却システムを破壊し、宇宙服が冷却水で満たされる中、ゴロフキナはもがきながらエアロックへと向かう。 船内服を着たジョーダンが、ゴロフキナにハッチを開けるよう指示するが、カルヴィンがステーションに入ることを阻止しようとした彼女は、外に留まることを選び宇宙服の中で溺れてしまう。 それを悟ったノースは、ジョーダンに諦めさせる。 カルヴィンがマニュベーション・スラスターから侵入する可能性があり、ムラカミは、噴射口が分かれば吹き飛ばせると考える。 センサー反応で場所を特定したムラカミは、何度か噴射を実行するものの、燃料残量が低下する。 噴射によりISSは降下軌道に乗り、大気圏に突入してしまうために、残りの燃料で軌道修正することになる。 カルヴィンを大気圏内に入れるわけにいかないノースは、その生存能力を考えると燃え尽きないと言うデリーの意見を聞く。 ムラカミは、カルヴィンが船内に入ったことに気づきながら軌道修正を行う。 酸素がなくなればカルヴィンは冬眠すると考えたデリーは、自分たちは”ノード3”に立てこもり、ステーション内の空気を抜くことを皆に提案する。 ジョーダンら4人は、警戒しながらその準備を始めて、空気が抜けるまで4時間待つことになる。 自分の行いを後悔するデリーは、衰弱して意識を失う。 ジョーダンは蘇生を行い、生命反応を確認したかに見えたが、下半身が麻痺しているデリーの脚をカルヴィンが食べていることに気づく。 電気ショックで脚から離れたカルヴィンは、ジョーダンらに襲いかかる。 ジョーダンらはその場から移動するが、逃げ遅れたムラカミは睡眠ポッドに入る。 意識は戻るものの死を覚悟したデリーは、ジョーダンとノースに見守られながら静かに息を引き取る。 ジョーダンとノースは、デリーのセンサーを飲み込んでいたカルヴィンの位置を確認することができる。 ”ソユーズ”が近づき、それに気づいたジョーダンとノースは、交信できないために焦る。 ドッキングの衝撃が異常だったために、ノースは、ソユーズは救助に来たのではなく、ISSを地球から引き離そうとしていることに気づく。 ノースは、地球を守るための”フェイルセーフ”であることをジョーダンに話す。 救援が来たと考えたムラカミは、ポッドから出て移動する。 ムラカミがカルヴィンに近づいていることに気づいたノースは、彼に連絡できない。 ムラカミはソユーズに乗り込もうとするものの、カルヴィンがクルーに襲いかかる。 助けに来たノースの腕をつかんだムラカミだったが、カルヴィンに襲われる。 犠牲となる覚悟を決めたムラカミは手を離し、カルヴィンをソユーズに閉じ込めよとするものの失敗に終わり、船内に吸い込まれる。 ノースとジョーダンはその場から逃れ、切り離されたソユーズは、ISSに衝突しながら離れていく。 ISSは奇跡的に無事だったが、ダメージが大きいために、長くはもたないことが分かる。 再び降下軌道に乗ったことに気づいたジョーダンとノースは、大気圏突入まで39分だといことを確認する。 ジョーダンとノースは、カルヴィンが大気圏に再突入しても生き残ることができると考える。 内部の温度が低下する中、ジョーダンは、2つの脱出ポッドのうちの1つにカルヴィンを誘い込む計画を立てる。 ジョーダンは、カルヴィンを閉じ込めたポッドを手動で操縦して深宇宙に向かうよう設定し、ノースをもう1つのポッドで地球に帰還させようとする。 納得しないノースに、カルヴィンを地球に入れない使命を果たせと言って説得したジョーダンは、宇宙が長い自分は戻りたくないとジョークをまじえて話す。 ノースに自分を信頼するよう伝えたジョーダンは、彼女と別れて移動し、現れたカルヴィンをポッドにおびき寄せる。 ジョーダンはポッドを切り放し、もう一方に乗り込んだノースのポッドを確認しながら、操縦を手動に切り替える。 ポッドを切り放したノースは、地球外生命体と戦い5人が犠牲になったことをブラックボックスに録音し、ISSの残骸に衝突しながら離れていく。 カルヴィンに襲われたジョーダンは、苦しみながら飛行を続ける。 ポッドは地球に帰還して海上に着水し、ベトナム人の漁師に発見されるが、中では繭状にされたジョーダンが苦しんでいた 悲鳴を上げるノースのポッドは、残骸に衝突した影響で宇宙の彼方に弾き飛ばされる。 漁師たちは、ジョーダンが警告する言葉が理解できないままハッチを開けてしまい、他の船が現場に近づく。
...全てを見る(結末あり)
”火星人”地球外生命体には、子供たちの代表によって”カルヴィン”という名前がつけられる。
デリーの死体を利用したジョーダンとノースは、カルヴィンをおびき寄せて閉じ込め、空気を抜く。
*(簡略ストーリー)
”ISS/国際宇宙ステーション”。
火星探査機”ピルグリム7”を回収した司令官ゴロフキナ以下、医師ジョーダン、検疫官ノース、航空エンジニアのアダムス、システムエンジニアのムラカミ、そして宇宙生物学者のデリーら各国のクルーは、土壌サンプルから眠っていた細胞を蘇らせ、初の地球外生命体を確認する。
それが全世界に知らされて、生命体は”カルヴィン”と名付けられる。
その後、予想以上に急成長したカルヴィンに襲われたクルーは、それを隔離しようとするのだが・・・。
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スウェーデン出身のダニエル・エスピノーサが監督し、ジェイク・ジレンホール他豪華スター競演が話題になった作品。
地球外生命体に襲われる”ISS/国際宇宙ステーション”のクルーが体験する恐怖を描くSFホラー。
人類初の地球外生命体の発見を偉業として喜ぶ雰囲気で始まる物語は、急速に成長する生命体が”ISS”クルーに襲いかかるという恐ろしい展開に発展する。
人類の危機に直面し、犠牲を出しながらそれを回避したと思われた末の衝撃にラストまで、手に汗握るドラマが展開する。
特定の空間に閉じ込められて起きる、ワンシチュエーション的なテーマに新鮮味はないものの、ダニエル・エスピノーサのスリリングは演出に加えて、実力派スターの堅実な演技は見ものだ。
北米興行収入は約3000万ドルに留まるが、全世界では1億ドルを超えるヒットとなった。
危機に立ち向かいながら最善を尽くそうとする医師ジェイク・ジレンホール、”CDC”の検疫官として、生命体の地球侵入を防ごうとするレベッカ・ファーガソン、生命体に殺される航空エンジニアのライアン・レイノルズ、自分を犠牲にしてクルーを救うシステム・エンジニアの真田広之、生命体を蘇らせた宇宙生物学者のアリヨン・バカレ、計画の司令官オルガ・ディホヴィチナヤ、ムラカミ(真田広之)の妻森尚子などが共演している。