ロサンゼルス市警のはみ出し刑事コンビが活躍する人気ポリス・アクション・シリーズ第4作で完結編。 チャイニーズ・マフィアが絡む陰謀に立ち向かう刑事の戦いを描く、製作、監督リチャード・ドナー、主演メル・ギブソン、ダニー・グローヴァー、レネ・ルッソ、ジョー・ペシ、クリス・ロック、ジェット・リー共演の刑事アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・ドナー
製作
リチャード・ドナー
ジョエル・シルバー
原案
ジョナサン・レムキン
アルフレッド・ゴウ
マイルズ・ミラー
脚本
チャニング・ギブソン
シェーン・ブラック
撮影:アンジェイ・バートコウィアク
編集
フランク・J・ユリオステ
ダラス・プュエット
音楽
マイケル・ケイメン
エリック・クラプトン
デイヴィッド・サンボーン
主題歌:エリック・クラプトン”ピルグリム”
出演
マーティン・リッグス:メル・ギブソン
ロジャー・マータフ:ダニー・グローヴァー
ローナ・コール:レネ・ルッソ
レオ・ゲッツ:ジョー・ペシ
リー・バターズ:クリス・ロック
エド・マーフィ:スティーブ・カーン
ワン・シン・クー:ジェット・リー
ベニー・チャン:キム・チャン
トリッシュ・マータフ:ダーレン・ラヴ
リアン・マータフ:トレイシー・ウォルフ
ホン:エディ・コー
ステファニー・ウッズ:メアリー・エレン・トレイナー
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1998年製作 127分
公開
北米:1998年7月10日
日本:1998年8月1日
製作費 $140,000,000
北米興行収入 $130,444,600
世界 $285,444,600
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロサンゼルス市警の刑事マーティン・リッグス(メル・ギブ
ソン)と相棒のロジャー・マータフ(ダニー・グローヴァー)は、火炎放射器を使い完全武装して街を破壊する男を捕えようとする。
その最中、リッグスは、恋人ローナ・コール(レネ・ルッソ)が妊娠していることをマータフから知らされて驚く。
マータフも、娘のリアン(トレイシー・ウォルフ)の妊娠をリッグスから知らされる。
リッグスは、犯人の気を引くためにマータフに下着姿になるよう指示する。
仕方なくそれに従ったマータフに、気を取られた犯人のボンベをリッグスが撃ち抜き、男は、ガソリンスタンドのタンクローリーに激突して爆死する。
9カ月後。 マータフは、リッグスがローナと結婚しないことを気にする。 その直後、現れた貨物船上での銃声に気づいたリッグスとマータフは、自分達も銃撃されてしまう。 リッグスが船に乗り移るが、貨物船の燃料ドラムが爆破して、それがマータフのボートに落下する。 マータフとゲッツは海に飛び込み、ボートは爆破沈没してしまう。 船員と格闘して逃げられたリッグスは、船内に閉じ込められていた中国人を発見する。 チャイナタウン。 チャーニーズ・マフィアのボス、ベニー・チャン(キム・チャン)が、家族を捜し出すことをクーに約束する。 リッグスとマータフは、船の人々が”スネークヘッド”の労働奴隷として売り飛ばされる現実を知らされる。 現場には、同僚刑事のリー・バターズ(クリス・ロック)が駆けつけていたが、マータフは彼を相手にせず、リッグスと別れた後、救命ボートに潜んでいた、ホン(エディ・コー)一家に気づく。 ローナと暮らすトレーラーハウスに戻ったリッグスは、彼女に結婚したいかを尋ね、お互いがそれを望んでいないことを確認する。 その後リッグスは、マータフが賄賂を受け取っていることや、リアンの相手がバターズだとローナから知らされ、マータフの家に向かう。 マータフは、ホンの家族を気の毒に思い、違法だと承知で彼らを匿ったことをリッグスに伝える。 署に向かいエド・マーフィ警部(スティーブ・カーン)に呼ばれたリッグスとマータフは、度重なる失態の責任を取らされることになる。 マーフィは、クビにもできない二人を現場から外し、何と警部に昇進させてしまい、デスクワークをさせて署内に閉じ込めておこうと考える。 リッグスは、精神科医のステファニー・ウッズ(メアリー・エレン・トレイナー)を捉まえて、初めてまともに”結婚”について相談しようとする。 しかし、今までからかわれ続けていたウッズは、リッグスを相手にせず憤慨してその場を立ち去る。 そのためリッグスは、同僚達の前で再びウッズに恥をかかせてしまう。 チャンの情報を得たリッグスとマータフは、貨物船の件を捜査しているバターズを伴いチャイナタウンに向かう。 リッグスは、リアンのことを知っていたため、バターズがマータフに”好意”を持っていると言ってからかう。 チャンに面会した三人は、同席していたクーに探りを入れて引き上げるが、リッグスが貨物船の船長を見つける。 三人は船長を追うものの取り逃がしてしまうい、クーが彼を殺害する。 帰宅したマータフは、ホンと酒を酌み交わして親交を深める。 中国、広西省、 リッグスとマータフは、ゲッツに、チャンについてを探らせようと考える。 マータフの家で、押し入っていたクー一味に襲われたリッグスらだったが、その場にいたローナと共に抵抗する。 しかし、クーに叩きのめされた三人は拘束され、家に火を放たれてしまう。 ホンの家族は連れ去られ、リッグスらは、残されていたホンの孫の助けで拘束を逃れ家から脱出する。 リッグスとマータフはクーを追い、フリーウェイで彼の手下を追い詰めるが、相手は事故死してしまう。 クーは、香港の秘密結社の黒幕で、移送されてきた兄ら4人の囚人に面会し、釈放することを約束する。 リッグスとマータフは、自宅の全焼現場に現れたバターズと共に、ゲッツの情報を得ようと彼の元に向かう。 バターズはリアンとのことを話そうとするが、マータフは、彼が同性愛者だとリッグスに言われていたため、自分を誘っているものと思い込み話を聞こうとしない。 歯科医にいたチャンから、ホンの居場所を聞起きだすために、ゲッツが患者に扮し、その間にリッグスらがチャンから情報を聞き出す。 クーは、兄らを釈放させるために、人民元の偽札を作ろうとしていたのだが、その製造に、彫刻師であるホンの叔父が関わっていた。 ホン一家は叔父の要望で呼び寄せられたのだが、クーはホンを殺害して叔父を脅し、仕事を終わらせようとする。 全て事を済ませたクーはチャンも殺し、リッグスもローナと共に襲われるものの難を逃れる。 人民解放軍が絡む陰謀に気づいたリッグスとマータフは、クーが軍に偽札をつかませようとしていることを察する。 取引場所に着いたリッグスとマータフ、そしてバターズらは、偽札の件を軍側にバラしてしまい銃撃戦が始まる。 バターズがマータフを助けようとして撃たれてしまうが、マータフは、彼がリアンの相手だと知っていため息子を労わる。 クーはリッグスを痛めつけようとするが、兄が撃たれたことに気づき、彼と共にその場から逃げ去る。 兄は死亡し、怒りに燃えるクーに立ち向かったリッグスとマータフは彼を倒す。 しかし、リッグスが海底に落下して身動きが取れなくなってしまう。 それに気づいたマータフは海中に飛び込み、リッグスを救い出す。 数日後、ローナが結婚したがっていることを知り、墓参りをして妻に助言を求めていたリッグスだったが、そこにゲッツが現れる。 ゲッツは、友人もいなかった自分にとって、リッグスやマータフが家族だとしみじみと語る。 そこに、ローナの出産の連絡が入り、リッグスは彼女と結婚する決心ができたことを妻に伝え病院に急行する。 ローナは、現れたリッグスに結婚を迫り、出産前に結婚すると言い張る。 ゲッツが近くにいた牧師を見つけ、その場で誓いの言葉を交わした二人は分娩室に入る。 リッグスはゲッツに感謝し、その後、現れたマータフと共に生まれた男の子を見て感激する。 マータフもバターズと共に孫を確認し、家族らを含めて写真撮影をすることになる。 そこにマーフィ警部が現れ、リッグスとマータフに刑事への降格を言い渡し、移民局によるホンの家族への援助があることを伝える。 そして、ゲッツを含めた写真撮影が無事に終わる。
リッグスは、探偵になっていたレオ・ゲッツ(ジョー・ペシ)と共に、マータフと彼所有のボートで釣りをしていた。
...全てを見る(結末あり)
香港の秘密結社の幹部ワン・シン・クー(ジェット・リー)は、船を押収されて、乗船していた家族の行方を気にする。
広山刑務所から移送された数名の囚人が、ロサンゼルス行きのチャーター機に乗せられる。
:参考
・「リーサル・ウェポン」(1987)
・「リーサル・ウェポン2」(1989)
・「リーサル・ウェポン3」(1992)
・「リーサル・ウェポン4」(1998)
*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス市警の刑事マーティン・リッグスは、相棒のロジャー・マータフから、恋人ローナが妊娠していることを知らされる。
マータフも、娘リアンが未婚のまま妊娠したことを知りショックを受ける。
そんな二人と、探偵になっていたゲッツは、釣りの最中に貨物船上の銃撃事件に遭遇するそこには、労働奴隷として連れて来られた中国人が閉じ込められていた。
マータフは、その中のホン一家を気の毒に思い、違法と知りながらも自宅に匿う。
その頃、香港の秘密結社の幹部クーは、ある計画に必要なホン一家の行方を捜していた。
リッグスとマータフは、度重なる不祥事により、降格ではなく部長に昇進し、外回りの仕事を減らされる。
ある情報を得たリッグスとマータフは、貨物船の事件を捜査するバターズと共にチャイナタウンに向かい、マフィアのボス、チャンやクーと対面して探りを入れるのだが・・・。
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その後も、続編が製作されるという噂が絶えないシリーズだが、一応は完結編ということで、ファンとしては寂し差が残る一編。
お馴染みの主人公メル・ギブソンが、長髪もカットして、所帯じみた考えになる変化が窺える一方、行動は相変わらず無謀で、相棒や周囲をからかう茶目っ気のある役柄を好演している。
中国人一家を見捨てられずに、命がけで彼らを守る、人情味もあるベテラン刑事ダニー・グローヴァーも、衰えるどころか大奮闘を見せる。
製作費は他の3作とは桁違いの1億4000万ドル、北米興行収入は約1億3000万ドル、全世界では約2億8500万ドルで、最大のヒットとなった前作を下回るものの、シリーズの人気の高さを証明した。
リチャード・ドナーの軽快な演出に加え、ハリウッド・デビューとなった、”リー・リンチェイ”ことジェット・リーの、小柄ながら豪快なカンフーなども見応え十分だ。
妊婦でありながら、結構激しいアクションも見せる、主人公の恋人レネ・ルッソ、ラジー賞にノミネートされたのがやや気の毒な、今回は探偵役のジョー・ペシ、マータフ(D・グローヴァー)の娘婿となる刑事のクリス・ロック、主人公の上司スティーブ・カーン、マフィアのボス、キム・チャン、マータフの妻ダーレン・ラヴ、娘トレイシー・ウォルフ、匿われる中国人エディ・コー、そして、署内の精神科医をシリーズ全作で演ずるメアリー・エレン・トレイナーなどが共演している。