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リーサル・ウェポン Lethal Weapon (1987)

妻に先立たれた自殺願望のある刑事が相棒になったベテラン刑事と犯罪に立ち向かう姿を描く、製作、監督リチャード・ドナー、主演メル・ギブソンダニー・グローヴァーゲイリー・ビジー他共演による痛快ポリス・アクションであり、バディ・ムービーの人気シリーズとして4作が製作された第1作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・ドナー

製作
リチャード・ドナー

ジョエル・シルバー
脚本:シェーン・ブラック
撮影:スティーヴン・ゴールドブラッド
編集:スチュワート・ベアード
音楽
マイケル・ケイメン

エリック・クラプトン

出演
マーティン・リッグス:メル・ギブソン

ロジャー・マータフ:ダニー・グローヴァー
ジョシュア:ゲイリー・ビジー
マカリスター/将軍:ミッチェル・ライアン
マイケル・ハンサカー:トム・アトキンス
トリッシュ・マータフ:ダーレン・ラヴ
リアン・マータフ:トレイシー・ウォルフ
ステファニー・ウッズ:メアリー・エレン・トレイナー
刑事:ドン・ゴードン
アマンダ・ハンサカー:ジャッキー・スワンソン
メンデス:エド・オロス

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

1987年製作 110分
公開
北米:1987年3月6日
日本:1987年6月13日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $65,207,130
世界 $120,207,130


アカデミー賞 ■
第60回アカデミー賞

・ノミネート
録音賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ロサンゼルス
コールガールのアマンダ・ハンサカー(ジャッキー・スワンソン)は、高層ビルから飛び降り自殺をする。

市警殺人課の巡査部長ロジャー・マータフ(ダニー・グローヴァー)は誕生日を迎えて家族に祝福されるが、彼は50歳になった自分の年齢が気になる。

妻トリッシュ(ダーレン・ラヴ)から、ベトナム戦争時の戦友マイケル・ハンサカー(トム・アトキンス)が連絡してきていることを聞いたマータフは、アマンダの自殺現場に向かう。

マータフは、同僚刑事(ドン・ゴードン)から、アマンダの父親がハンサカーだと知り驚き、トリッシュに連絡を入れて、彼の電話番号を聞く。

麻薬課の刑事マーティン・リッグス(メル・ギブソン)は、囮捜査で売人を逮捕するが、精神的に限界に達する。
...全てを見る(結末あり)

妻を亡くした寂しさで、耐え切れない日々をを繰るリッグスは自殺を考えるが、それができずに悲しみに堪える。

警察の精神科医ステファニー・ウッズ(メアリー・エレン・トレイナー)は、リッグスの精神状態を心配するが、彼は殺人課に配属されることになる。

刑事には見えないリッグスが銃を抜いたため、それに気づいたマータフが飛びかかるが、彼が新しい相棒だと知らされる。

ヘロイン密売組織のボス、マカリスター/将軍(ミッチェル・ライアン)は、部下のジョシュアと共に、粋がっている密売人メンデス(エド・オロス)に脅しをかける。

銀行家のハンサカーに会ったマータフは、アマンダが、毒物を飲まされ殺された可能性を指摘する。

ハンサカーは、アマンダがある組織と関わっていたことを伝え、犯人を見つけ出してほしいと、マータフに戦地での借りを返すことを約束をさせる。

その後、自殺志願者がいるという連絡を受け、リッグスを説得に向かわせたマータフだったが、リッグスは、男と共にエアーマットに飛び降りてしまう。

それを見たマータフは激怒するが、リッグスが異常者に近いことを知り、ウッズ医師に連絡を入れて意見を聞く。

アマンダのパトロンの邸宅に向かった二人だったが、銃撃戦になり、結局リッグスが相手を射殺してしまう。

危険が回避できたことで、マータフは一応リッグスに感謝し、彼を自宅に招待する。

リッグスは、家族と食事を共にして、マータフの娘リアン(トレイシー・ウォルフ)は彼を意識する。

食事後にマータフは、所有するボートの手入れをしながら、事件が解決したことを語るが、リッグスは、裏があることを考える。

リッグスも若くして戦地で戦ったことを知り、マータフは彼を信用し、事件の目撃者の娼婦を調べることになる。

しかし、娼婦の家は、二人の目の前で爆破され、ガス会社の社員に扮した不審者を目撃したという少年の話しから、その男が軍の特殊部隊員だったことが分かる。

仕掛けのある爆弾スイッチの破片や特殊部隊、マータフとリッグスは、事件が奥深いことを察する。

ハンサカーを追及したマータフは、ベトナム時代に、現地のヘロイン組織壊滅に従事していた彼の、仲間がいたことを知る。

その仲間達は、現在はヘロインの密輸を始めていて、ハンサカーの銀行を、資金の隠れみのにしていたのだった。

マータフは、その組織を壊滅させることを誓うものの、ヘリコプターで現れたジョシュアが、ハンサカーを射殺する。

ジョシュアは将軍に報告を入れ、刑事に全てを知られたかもしれないことを伝える。

その後、街頭で娼婦への聞き込みをしていたリッグスは、ジョシュアに銃撃される。

しかし、リッグスは防弾チョッキを着ていたために助かり、同じ頃、リアンが誘拐されてしまう。

リッグスは、自分が殉職したと見せかけて敵を欺こうと考え、ジョシュアから連絡を受けたマータフは、モハーヴェ砂漠の干湖”エル・ミラージュ”に呼び出される。

途中でリッグスを降ろしたマータフは、現れたジョシュアらに連れられたリアンを確認して、手榴弾を見せて脅しをかける。

ジョシュアに銃撃されたマータフは反撃して、リアンにリムジンを奪い逃げるよう指示する。

リッグスはジョシュアを狙撃しようとするが、それに気づいた将軍は、彼に銃を向ける。

マータフは観念し、ヘリで追われたリアンも捕えられる。

ジョシュアは、大きな取引を前に、警察がどこまでそれを知っているか、リッグスを拷問にかけて聞き出そうとする。

拘束を逃れたリッグスは、将軍に拷問されていたマータフとリアンを助けてジョシュアを追う。

ハイウェイに先回りしたリッグスは、ジョシュアの車に銃撃を加えるものの、取り逃がしてしまう。

マータフは、逃げようとした将軍の車を銃撃し、車はバスに衝突し、積まれていた手榴弾が爆発する。

その場に戻ったリッグスは、マータフを連れてジョシュアを追う。

ジョシュアはマータフの家に侵入するが、現れたマータフとリッグスに捕えられる。

リッグスは、素手でジョシュアとけりをつけようとして、二人は、駆けつけた警官らの前で激しい戦いを繰り広げる。

ジョシュアは諦めるが、警官の拳銃を奪おうとしたため、マータフとリッグスに射殺される。

妻の墓参りをして吹っ切れたリッグスは、自殺用に所持していた弾丸を、マータフへのクリスマス・プレゼントだと言ってリアンに渡す。

リッグスはリアンに誘われるものの、遠慮して立ち去ろうとする。

家から出て来たマータフに呼び戻されたリッグスは、リアンが自分に気があることを伝える。

マータフは、娘には手を出すなとリッグスに警告する。


解説 評価 感想 ■

:参考
・「リーサル・ウェポン」(1987)
・「リーサル・ウェポン2」(1989)
・「リーサル・ウェポン3」(1992)
・「リーサル・ウェポン4」(1998)

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス市警殺人課の巡査部長ロジャー・マータフは、ベテランの域に達して体力や年齢が気になる。
妻を亡くし精神的に限界だった麻薬課の刑事マーティン・リッグスは、自殺を考えるものの、それができずに苦しむ。
殺人課に転属になったリッグスは、マータフと組むことになり、アマンダという自殺したコールガールの事件を捜査し始める。
アマンダが、ベトナム戦争時の戦友で銀行家のハンサカーの娘と知ったマータフは、彼女が自殺ではなく殺されたという報告を受ける。
自殺願望のある破天荒なリッグスに手を焼いていたマータフは、ハンサカーのベトナム時代の仲間がヘロイン密売組織となり、彼の銀行を資金の隠れみのにしていることを知るのだが・・・。
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人気シリーズとなった記念すべき第一作ということでファンも多い作品であり、何んといっても、主演のメル・ギブソンが、ハリウッドのトップ・スターになるきっかけになった。

自殺願望があるために捨て身で悪に立ち向かう、無鉄砲な主人公を演ずるメル・ギブソンのキャラクターは大いに受け、ユーモアも交えたリチャード・ドナーの軽快な演出は、アクションも含めて見応え十分。

今観ると、その後の”序章”のようにも思える作風、無駄なくあっさりとした内容もなかなかいい。

第60回アカデミー賞では、録音賞にノミネートされた。

北米興行収入は約6500万ドル、全世界では1億2000万ドルのヒットとなった。

人間味、そして骨のあるベテラン刑事、彼も本作で飛躍するダニー・グローヴァーは、実は撮影当時まだ40歳で、若く見える敵役のゲイリー・ビジーよりも年下であった。
メル・ギブソンを上回る、味のある役柄を好演して
いる。

コカイン密売組織のボス役ミッチェル・ライアン、マータフ(D・グローヴァー)の戦友トム・アトキンス、妻ダーレン・ラヴ、娘トレイシー・ウォルフ、精神科医メアリー・エレン・トレイナー、刑事ドン・ゴードン、転落死するコールガール、ジャッキー・スワンソン、麻薬の売人エド・オロスらが共演している。


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