サイトアイコン That's Movie Talk!

レギオン Legion (2010)

人間を滅ぼすという神の命令に背いた天使が人類の救世主になる者を救おうとする天使軍団と戦う姿を描く、製作総指揮、監督、脚本スコット・スチュワート、主演ポール・ベタニーデニス・クエイドルーカス・ブラックタイリース・ギブソン他共演のアクション・ホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■
監督:スコット・スチュワート

製作総指揮
ゲイリー・マイケル・ウォルターズ

スコット・スチュワート
ジョナサン・ロスバート
製作
デヴィッド・ランカスター

ミシェル・リトヴァク
脚本
ピーター・シンク

スコット・スチュワート
撮影:ジョン・リンドレー
編集:スティーヴン・ケンパー
音楽:ジョン・フリッゼル

出演
ミカエルポール・ベタニー

ジープ・ハンソン:ルーカス・ブラック
カイル・ウィリアムズ:タイリース・ギブソン
チャーリー:エイドリアンヌ・パリッキ
ボブ・ハンソン:デニス・クエイド
パーシー・ウォーカー:チャールズ・S・ダットン
ハワード・アンダーソン:ジョン・テニー
ガブリエルケヴィン・デュランド
オードリー・アンダーソン:ウィラ・ホランド
サンドラ・アンダーソン:ケイト・ウォルシュ
グラディス・フォスター:ジャネット・ミラー

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ

2010年製作 100分
公開
北米:2010年1月22日
日本:2010年5月22日
製作費 $26,000,000
北米興行収入 $40,168,100
世界 $67,909,450


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
12月23日、ロサンゼルス
大天使ミカエル(ポール・ベタニー)は地上に降り立ち、自らの手で翼を切り落とす。

その後、ミカエルは武器を手に入れ、現れたロサンゼルス市警の警官を殺し逃走する。

モハーヴェ砂漠
車の修理工場を併設する、ダイナーのオーナーのボブ・ハンソン(デニス・クエイド)は、息子ジープ・ハンソン(ルーカス・ブラック)、コックのパーシー・ウォーカー(チャールズ・S・ダットン)、妊娠中のウエイトレス、チャーリー(エイドリアンヌ・パリッキ)とで、その日も店を営業していた。

店には、車の修理を待つ客のハワード・アンダーソン(ジョン・テニー)と妻サンドラ(ケイト・ウォルシュ)、そして両親に反抗的な娘オードリー(ウィラ・ホランド)らがいたのだが、そこにカイル・ウィリアムズ(タイリース・ギブソン)が立ち寄る。
...全てを見る(結末あり)

アンダーソンに車の修理をせかされたハンソンは、身重のチャーリーを案じてばかりいるジープにそれを急がせる。

その直後、テレビやラジオの受信が出来なくなり、電話も途切れてしまう。

そこに、老女グラディス・フォスター(ジャネット・ミラー)が店に現れる。

老人でありながら、ステーキのレアを注文したグラディスは、愛想よくサンドラに話しかける。

ジープは、アンダーソンの車の故障の原因がわからないため、それを父ハンソンに伝える。

ステーキをグラディスに運んだチャーリーは、彼女に生まれる子供が地獄に堕ちると言われる。

チャーリーは憤慨し、その後、グラディスはサンドラにも悪態をつき、アンダーソンが彼女に言い寄る。

グラディスはアンダーソンの首に咬み付き、壁を這い店の中で暴れ始めハンソンらに襲いかかる。

ジープがグラディスに銃口を向けるが、ウィリアムズが彼女を射殺する。

ウィリアムズは、サンドラに夫の介抱をさせて、オードリーとウォーカーを乗せて病院に向おうとする。

しかし、向う先にハエの大群が待ち構え、車はその中に突入してしまう。

彼らは店に引き返すが、グラディスの遺体は1時間経っても温かかった。

そこに、ミカエルが現れ、グラディスの同類が来ることをハンソンらに伝え、彼らに武器を渡す。

夜になり、人間の姿に変貌した恐ろしい者達”異変者”が大挙現れるが、ミカエルらは彼らを容赦なく殺す。

アンダーソンは連れ去られるものの、 異変者達を追い払うことには成功する。

その後ミカエルは、人類を滅ぼす目的で襲ってきた異変者達は、天使がのり移った者達だと意味不明なことを言い始める。

そしてミカエルは、自分もその仲間だったことを伝え、チャーリーの子供を、人類存続のため救う必要があることを告げ、次の襲撃に備える。

ジープは、自分の身の上や、他の男の子供を産もうとしているチャーリーを愛し続けていることを、ミカエルに見抜かれる。

翌朝、夫が生きていたことに気づいたサンドラは、彼を助けようと建物の外に出る。

それを制止しようとしたウォーカーが、彼女を助けて犠牲になってしまう。

椅子に縛り付けられたサンドラは、全ては、引越しを望んだオードリーのせいだと娘を責める。

その後、ラジオの電波を受信することが出来て、異変者と戦っている者達がいることを知り、チャーリーはそこに向かうことも考える。

しかし、ミカエルは子供が直に生まれることを伝え、それを許さない。

チャーリーは不安になり、子供を産む気がなかったことなどをジープに話すが、彼は自分を哀れむのは止めるよう彼女に伝える。

オードリーは、母サンドラの言うとおり、全てが自分のせいだとウィリアムズに伝え、彼も自分の生い立ちを話し、二人は心を通わせる。

その時、電力が復旧して一台の車が現れ、幼い子供を乗せた家族が異変者に襲われる。

それを見たウィリアムズは家族を助けようとするが、異変者の仲間だった子供に首を咬まれてしまう。

手出しをしようとしたハンソンはミカエルに止められ、オードリーがそれを助けようとするが、拳銃の弾が切れ異変者達に襲われそうになる。

チャーリーがオードリーを助けようとしたため、ミカエルは武器を持ち彼女を助ける。

その後、チャーリーが異変者の子供に襲われ、ミカエルらがそれに対抗する。

再び電気が消えて子供は姿を消し、直後にチャーリーが産気づき、オードリーの手助けで無事に男の子が産まれる。

その子をサンドラに見せたオードリーは、母から謝罪されて二人のわだかまりは消える。

ミカエルはチャーリーに、産まれた子が育てば救世主になることを伝えるが、彼女は子供を育てる自信がない。

子供を殺す命令を受けていたミカエルは、神を裏切ったのだが、自分の代役ガブリエルが現れることを知らせる。

そかし、サンドラが子供を奪い、異変者達に渡して助かろうとする。

ミカエルはサンドラを射殺するが、ガブリエル(ケヴィン・デュランド)が現れ、銃を乱射するハンソンを叩きのめす。

ジープに子供と逃げるよう伝えたミカエルは、預言者を捜すよう指示する。

チャーリーと子供、そしてオードリーを連れたジープは異変者達の抵抗もなく車で脱出し、ミカエルガブリエルは壮絶な戦いを始める。

ミカエルは致命傷を負い息絶えるが、同時にジープの体には預言者への指示が表れる。

その後、叩きのめされたハンソンは、ガブリエルを道連れに、店のガスにライターで引火し爆死する。

しかし、生き残ったガブリエルはジープらを襲い、子供を殺そうとする。

オードリーは命を落とし、ジープがそれに抵抗するものの、ガブリエルは容赦なく彼を殺そうとする。

そこに、天使に戻ったミカエルが現れ、ガブリエルに傷を負わせ止めは刺さず彼を解放する。

ミカエルは、新たな守護者であるジープに後を託し飛び去って行く。

そして、ジープはチャーリーと子供と共に、武器を持ち生き抜くための旅に出る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
堕落した人間の所業に怒った神が、天使軍団”レギオン”を送り込み、人類を滅亡させようとする。
それに背いた天子ミカエルは、人類の救世主となる、産まれてくる子供を救おうとする。
その母親となるチャーリーに、心を寄せる青年ジープは、父ハンソンのダイナー兼修理工場を手伝っていた。
そこに、天使が乗り移った異変者達が襲いかかってくるのだが、ミカエルが現れ、チャーリーらを救うために手を貸し立ち向かう・・・。
__________

ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(2005)、「シン・シティ」(2005)、「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」(2006)など、話題作の視覚効果を担当したスコット・スチュワートの監督デビュー作品。

批評家、観客共にあまり良い評価は受けられなかった作品ではあるが、スコット・スチュワートの得意とする映像技術はまずまず楽しめる。

喜びと幸福を与えるはずの神や天使が、人類を滅亡させる悪魔のように描かれている異色のストーリーはやや大胆過ぎるようにも思える。

「レギオン」は、マルコによる福音書に登場する悪霊のことで、ローマ軍団をはじめとして”軍団”の意味もあり、人類に襲い掛かる者達ということで両方を意味する。

ダ・ヴィンチ・コード」(2006)などで、神秘的な雰囲気を持つポール・ベタニーは役柄にマッチし、191cmの長身の彼をも凌ぐ巨漢ケヴィン・デュランド(198cm)との凄まじい戦いなど、体を張った演技で熱演している。

救世主の守護者となる青年ルーカス・ブラック、親権問題で悩むタイリース・ギブソン、救世主の母となるエイドリアンヌ・パリッキ、ダイナーのオーナーで脇役に徹するデニス・クエイド、コックのチャールズ・S・ダットン、通りがかりの家族の夫ジョン・テニー、妻ケイト・ウォルシュ、娘役のウィラ・ホランドガブリエルケヴィン・デュランド、老女ジャネット・ミラーなどが共演している。


モバイルバージョンを終了