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キューティ・ブロンド2 Legally Blonde 2: Red, White and Blonde (2003)

アマンダ・ブラウンの原作の映画化でヒットした「キューティ・ブロンド」(2001)の続編。
弁護士になり恋人との結婚を控えた主人公が愛犬の母犬が実験に使われることを阻止するために奮闘する姿を描く、製作総指揮、主演リーズ・ウィザースプーンサリー・フィールドルーク・ウィルソン他共演、監督チャールズ・ハーマン=ワームフェルドによるコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:チャールズ・ハーマン=ワームフェルド

製作
デヴィッド・ニックセイ
マーク・プラット

製作総指揮:リーズ・ウィザースプーン
原作:アマンダ・ブラウン
脚本: ケイト・コンデル
撮影:エリオット・デイヴィス

編集: ピーター・テッシュナー
音楽:ロルフ・ケント

出演
エル・ウッズ:リーズ・ウィザースプーン

ヴィクトリア・ラッド下院議員:サリー・フィールド
エメット・リッチモンド:ルーク・ウィルソン
ポーレット・ボナフォンテ:ジェニファー・クーリッジ
グレース・ロシター:レジーナ・キング
リーナ・ギリアーニ:メアリー・リン・ライスカブ
ティモシー・マッギン:J・バートン
スタンフォード・マークス:ブルース・マッギル

リビー・ハウザー:ダナ・アイヴィー
セリーナ・マグワイア:アラナ・ユーバック
マーゴット:ジェシカ・コーフィール
シドニー・ポスト:ボブ・ニューハート

アメリカ 映画
配給 MGM

2003年製作 92分
公開
北米:2003年7月2日
日本:2003年11月15日
製作費 $45,000,000
北米興行収入 $89,808,370
世界 $124,914,840


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ハーヴァードロー・スクールを卒業し、法律事務所に勤め始めたエル・ウッズ(リーズ・ウィザースプーン)は、親友のポーレット・ボナフォンテ(ジェニファー・クーリッジ)や、故郷ロサンゼルスの友人セリーナ・マグワイア(アラナ・ユーバック)、マーゴット(ジェシカ・コーフィール)から、恋人エメット・リッチモンド(ルーク・ウィルソン)との婚約を祝福される。

エルは、ハーヴァードで教鞭をとるようになったエメットに、”フェンウェイ・パーク”で挙式が挙げられることを知らせ、野球ファンの彼は大いに喜ぶ。

エルは、式には大切な人全てを呼ぶ考えだったため、愛犬(チワワ)のブルーザーの母親を捜そうとする。

私立探偵に依頼して、ブルーザーの母親の所在を知ったエルは、その犬がある化粧品のテスト会社の実験台にされようとしているところを目撃してしまう。
...全てを見る(結末あり)

研究所を所有するのが、エルの事務所のクライアント”セ・マニフィーク”社だと知ったエルは、重役会でその犬を解放するよう提案すれば、聞き入れてくれるだろうと高をくくっていた。

しかし、大切なクライアントを敵に回す、事務所の利益を無視したエルの意見は一蹴され、それどころか彼女は解雇されてしまう。

ショックから立ち直れないエルは、エメットに励まされて気を取り戻し、ポーレットの言葉をヒントに、ある考えを思いつく。

エルは、動物を化粧品テストに使うのを法律で禁ずることを思いつき、下院議員のヴィクトリア・ラッド(サリー・フィールド)に会うためワシントンD.C.に向かう。

そして、ハーヴァードの卒業生でもある、動物愛護法案を立案しようとするラッド議員はエルを歓迎する。

ラッド議員のスタッフ、グレース・ロシター(レジーナ・キング)、リーナ・ギリアーニ(メアリー・リン・ライスカブ)、ティモシー・マッギン(J・バートン)らは、ピンク一色の派手な衣装に身を包んだエルを奇異な目で見るのだが、議員は全く気にしなかった。

エルを歓迎しないグレースは、リビー・ハウザー議員(ダナ・アイヴィー)の、”エネルギー商業委員会”の公聴会にエルを連れて行き、全く関係ない動物愛護の発言をさせ、彼女に恥をかかせる。

落ち込むエルは、政界の情報に詳しい、宿泊先のホテルのベテラン、ドアマンのシドニー・ポスト(ボブ・ニューハート)と親しくなり、法案作成に取り掛かる。

ハウザー議員に接触しようとしたエルは、彼女の行きつけの美容院を突き止める。

そこでエルは、ハウザー議員が、自分在籍する社交クラブ”デルタ・ヌー”の会員だったことを知る。

エルを避けていたハウザー議員は、それを知って感激し、彼女と意気投合する。

次にエルは、超保守派のスタンフォード・マークス(ブルース・マッギル)に近づこうとするが、たまたま愛犬を預けたペット・ショップで彼と出くわし、二人の犬達が雄同士で惹かれ合うゲイ犬だということを知る。

エルの退散の日を賭けようとしていたグレースだったが、”エネルギー商業委員会”に、彼女が法案を提出することになる。

エルに好意的なリーナやラッド議員も、彼女の仕事振りを称える。

そしてエルは、委員会に”ブルーザー法案”を提出するが、マークス議員の援護も空しく、なかなか法案は通らない。

シドニーが、委員会委員の重要情報を仕入れエルに渡し、彼女は委員会で各委員を説得して、ついに法案は成立することになる。

しかし、事も有ろうに、ラッド議員が予算カットを理由に、法案への支持撤回を表明し、法案成立は流れてしまう。

ラッド議員はエルに歩み寄り、全てはグレースが仕組んだことで、”住宅所有者優遇措置”の根回しをして”住宅法案”成立のために、”ブルーザー法案”を潰すしかなかったのだということを説明する。

エルは、弁護士の世界に足を踏み入れた時に裏切られたことを思い出し、政治の世界にも幻滅して、ワシントンD.C.を去ろうとする。

リンカーン記念館”で一人涙ぐむエルの前に、リーナら、彼女を支援するスタッフが集まり、”回避申請”により218人の議員の署名があれば、法案が本会議に提出できることを、彼女に伝えて励ます。

翌日、ハウザー、マークス両議員が”回避申請”を提出して、ラッド議員のスタッフは全員辞職して、エルの下に付いてしまう。

”回避申請”提出は二人に留まっていたが、ロサンゼルスのセリーナやマーゴット、それに、ボストンからポーレットが応援に駆けつける。

エルは、親友達の助けを借り、申請署名する議員を増やし、ラッド議員から、ブルーザーの母親を引き取ることが出来そうだという報せを受ける。

さらに、”セ・マニフィーク”が法律顧問の席をエルに与えるという提案もされるのだが、グレースが彼女の法案潰しに関っていないことを知る。

黒幕がラッド議員だと知ったエルは、法案潰しを認めて、政治家としての持論を唱える議員の鼻を明かそうとする。

エルは、ロサンゼルスの”デルタ・ヌー”に緊急連絡を入れ、全国の会員をワシントンD.C.に終結させ、”ブルーザー法案”支持のデモを展開させる。

エメットも応援に現れ、申請署名もあと15人までとなる。

それを見たグレースも心を動かされ、さらにラッド議員の弱みも握り、エルに議会演説をするよう促す。

下院本会議場で、ラッド議員は、グレースに脅されながらエルを壇上に上げる。

エルは、法案には触れず、勇気を出して意見を言うことが大切だということをアメリカ国民に訴え、会議場内から大きな拍手を受ける。

そして、エルは”回避申請”の署名定数を勝ち取るが、最後の署名はラッド議員だった。

”ブルーザー法案”は成立し、実験動物は解放される。

ブルーザーは母親と再会し、”フェンウェイ・パーク”から調達したホームベースの上で、エルとエメットは結婚式を挙げ、そしてリーナもティモシーに求婚する。

どこに新居を構えるかを、エルに問いかけるエメットだったが、彼女はウィンクしながら、ホワイトハウスの前を通り過ぎる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ハーヴァードロー・スクールを卒業し、法律事務所の弁護士となったエル・ウッズは、恋人で大学教授のエメットとの結婚式を控えていた。
そんなエルは、愛犬ブルーザーの母親まで結婚式に招待しようとするが、その犬が、化粧品会社の動物実験に使われていることを知る。
憤慨したエルは、何とかブルーザーの母犬を解放させようと考える。
しかし、その会社が事務所のクライアントだということで、彼女は解雇されてしまう。
そこでエルは、動物愛護法案を成立させるためにワシントンD.C.に向かい、大学の同窓生である、ラッド下院議員の下で働き始めるのだが・・・。
__________

続編ということで、前作と同じような、主人公が体験する醜い世界、裏切りなども描かれているが、今回の舞台はワシントンD.C.に移り、議会を揺るがす展開となり、規模が大きくなっているところや、またもや保守的な場所での、主人公の”ド派手”さが、グレードアップした楽しい作品。

ドラマの中でも映像が登場するが、政界に暗躍する罠にはまり、わずかな協力者を頼りに孤軍奮闘する、新米議員の姿を描いた傑作、「スミス都へ行く」(1939)へのオマージュ的な作品で、同作を思わせる場面が何度か登場する。特に、政界の腐敗、または裏の顔を知り愕然としながら、その場から逃げ出そうとする主人公が、”リンカーン記念館”で仲間に励まされ、勇気を与えられて思い留まるシーンは、両作共に印象に残る。

興行収入も、ほぼ前作同様の成績を残して、全世界で約1億2500万ドルのヒットとなった。

さすがに、やや落ち着いたところも見せる、主演の

リーズ・ウィザースプーンは、おしゃまな子供のようなキャラクターで、愛くるしさを残しながら、才女を印象付けるマシンガントークも見事に決まっている。彼女を可愛がる様子を見せながら、腹黒い政治家として容赦なく政敵を陥れようとする

下院議員サリー・フィールド、主人公を優しく支える恋人ルーク・ウィルソン、前作で親友となったジェニファー・クーリッジ、政界の厳しさを知るスタッフ、レジーナ・キング、同じくメアリー・リン・ライスカブとJ・バートン、主人公に好意的な、保守派議員ブルース・マッギルダナ・アイヴィーロサンゼルスの親友アラナ・ユーバックジェシカ・コーフィール、政界の情報通ボブ・ニューハートなどが共演している。


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