ふられた恋人を追うだけの短絡的な発想でハーヴァード・ロー・スクールに入学した女子学生の奮闘を描く、監督ロバート・ルケティック、主演リーズ・ウィザースプーン、ルーク・ウィルソン、セルマ・ブレア他共演のコメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロバート・ルケティック
製作
リック・キドニー
マーク・プラット
原作:アマンダ・ブラウン
脚本
カレン・マックラー・ラッツ
キルステン・スミス
撮影:アンソニー・B・リッチモンド
編集
アニタ・ブランド・バーゴイン
ガース・クレイヴン
音楽:ロルフ・ケント
出演
エル・ウッズ:リーズ・ウィザースプーン
エメット・リッチモンド:ルーク・ウィルソン
ヴィヴィアン・ケンジントン:セルマ・ブレア
ワーナー・ハンティントン3世:マシュー・デイヴィス
キャラハン教授:ヴィクター・ガーバー
ストロムウェル教授:ホランド・テイラー
ブルック・テイラー・ウィンダム:アリ・ラーター
ポーレット・ボナフォンテ:ジェニファー・クーリッジ
デヴィッド・キンドリー:オズ・パーキンス
ウィンダム・ヴァンダーマーク夫人:ラクエル・ウェルチ
チャトニー・ウィンダム:リンダ・カーデリーニ
マーゴット:ジェシカ・コーフィール
セリーナ・マグワイア:アラナ・ユーバック
アメリカ 映画
配給 MGM
2001年製作 96分
公開
北米:2001年7月13日
日本:2002年4月27日
製作費 $18,000,000
北米興行収入 $95,001,350
世界 $141,774,680
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロサンゼルス。
UCLAの社交クラブ”デルタ・ヌー”の会長でもある人気者のエル・ウッズ(リーズ・ウィザースプーン)は、上院議員を目指す、恋人ワーナー・ハンティントン3世(マシュー・デイヴィス)からのプロポーズを心待ちにしていた。
ある夜、ワーナーにディナーに誘われたエルは、彼から将来の計画を打ち明けられる。
ハーヴァード大学のロー・スクールに進学するワーナーは30歳までに上院議員になることを決めていたため、妻になる女性が”ブロンド”ではまずいという理由で、エルと別れてしまう。
ショックを受けたエルは塞ぎこみ、親友セリーナ・マグワイア(アラナ・ユーバック)やマーゴット(ジェシカ・コーフィール)の慰めも効果がなかった。
そこで、ワーナーの気を惹くために考えたエルの秘策は、自分もハーヴァードのロー・スクールに入ることだった。
ファッション・ビジネス専攻のエルは、検定試験合格に向けて猛勉強を始め、ギリギリで合格ラインを突破する。
ハーヴァードの選考委員は、エルなりに作ったビデオ論文を見て驚くが、結局、彼女は入学を許可されることになる。
そしてハーヴァードに到着したエルのは、周囲から奇異な目で見られる注目の存在となる。 構内でワーナーを見かけたエルは、驚きを隠せない彼を尻目に、最初の講義に向かう。 しかし、エルは予習課題を知らずにいたために、いきなりストロムウェル教授(ホランド・テイラー)から退席を求められてしまう。 ストロムウェル教授の退席命令に同調した、ヴィヴィアン・ケンジントン(セルマ・ブレア)に恥をかかされたエルは、構内のベンチでエメット・リッチモンド(ルーク・ウィルソン)に同情され慰められる。 その後ワーナーに出くわしたエルは、なんとヴィヴィアンが、彼のフィアンセだと知り愕然とする。 焼けになって街に出たエルは、飛び込んだネイルサロンのポーレット・ボナフォンテ(ジェニファー・クーリッジ)に励まされ、ワーナーを取り戻す方法を考える。 何とかワーナーの気を引こうとするエルだったが、周囲はヴィヴィアンを含めて敵ばかりで、ロサンゼルスのセリーナやマーゴットとの電話でホームシック気味になってしまう。 ヴィヴィアンにパーティーに誘われたエルは、騙されて唯一人仮装して会場に向かってしまい、さらにワーナーからは、自分らしい人生を選んだ方が良いと言われてしまう。 キャラハン教授(ヴィクター・ガーバー)の、法律事務所の実習生4人の内の一人に選ばれることを目標に、エルは奮起して猛勉強を始める。 教授達にも認められてきたエルは、ポーレットの弁護士に扮し、彼の元夫から愛犬を取り戻し、ワーナー目的だったことから、人助けになる法律に興味を持ち始める。 キャラハン教授に、一目置かれる存在になったエルは、実習への履歴書の提出を、彼に勧められるまでになる。 そして見事に実習生に選ばれたエルは、ワーナーやヴィヴィアンと共に、キャラハンの法律事務所に向かう。 エル達は、夫殺害容疑のブルック・テイラー・ウィンダム(アリ・ラーター)の弁護に取り掛かり、実はキャラハンの右腕で、弁護士だったエメットもそれに加わる。 ブルックの有罪は確実のように見えたのだが、UCLAのフィットネスクラスで彼女に会っていたエルは、無実を信じていた。 エルは、ブルックのアリバイを探そうとするが、ダイエットの達人の彼女は、夫の殺害時に、なんと脂肪吸引をしていたため、それを知られるわけにはいかないことを伝える。 エルはブルックに秘密を守ることを約束し、エメットと共に被害者の元妻ウィンダム・ヴァンダーマーク夫人(ラクエル・ウェルチ)を訪ねる。 エメットはブルックを疑い、夫人も彼女が犯人だと言い張る。 キャラハンに逆らってまで、ブルックとの約束を守ろうとする固い信念の持ち主エルに、ヴィヴィアンが歩み寄り始め、ワーナーが、父親のコネでようやく入学できたことも彼女から知らされる。 そして、ブルックの裁判が始り、不倫していたというプールの掃除係の証言などで、彼女は不利な立場に立たされる。 しかし、エルは掃除係がゲイだと見破り、エメットがそれを証明してしまう。 事務所に帰ったエルは、キャラハンに言い寄られ、それを見たヴィヴィアンは、エルがキャラハンを誘惑したものと思い込んでしまう。 弁護士の世界に幻滅したエルは、エメットやポーレットに別れを告げてロサンゼルスに帰ろうとする。 それを知ったストロムウェル教授は、問題逃避だとエルを非難し、意地を見せるよう二と助言する。 エメットとヴィヴィアンは、ブルックにエルが辞めたことを告げてる。 ヴィヴィアンは、キャラハンがエルに迫ったことをエメットから知らされる。 裁判は再開し、ブルックはキャラハンをクビにして、エルを弁護士に任命する。 エルは学生なので、エメットが監督役で弁護に付き、法廷には、ポーレット、ロサンゼルスからセリーナやマーゴットも駆けつける。 被害者の娘チャトニー・ウィンダム(リンダ・カーデリーニ)に、たどたどしい尋問を始めたエルは、チャトニーがシャワーを浴びてたという証言から、彼女の嘘を暴いてしまう。 チャトニーは、自分と変わらぬ年頃のブルックが義母だということが我慢できず、彼女を撃とうとして誤って父親を殺してしまっていたのだ。 即刻チャトニーは逮捕され、ブルックは釈放される。 大手柄のエルは注目の的となり、それを見たワーナーは、彼女を見直して愛を告げる。 しかしエルは、”30歳までに弁護士になるには、バカな男は必要ない”と言い放ち、彼を見限る。 2004年度、ハーヴァード・ロー・スクールの卒業式。 恋人も就職先もないワーナーを捨てたヴィヴィアンは、エルの親友となる。 ポーレットは結婚して、生まれてくる娘に”エル”という名前をつける予定でいた。 2年間エルと付き合っているエメットは、法律事務所を開設する。 そしてエルは、その夜、エメットからのプロポーズを受けることになっている・・・。
...全てを見る(結末あり)
エルは、卒業生総代として壇上に上がり演説する。
*(簡略ストー リー)
何不自由なく育ち、ファッションに興味を抱く女子学生エル・ウッズは、上院議員を目指す恋人ワーナーのプロポーズを待つだけだった。
しかしエルは、自分にはブロンドの妻は相応しくないとワーナーから言われ、彼に捨てられてしまう。
ショックを受けたエルだったが、直に立ち直ったエルは、ワーナーを追い彼の通うハーヴァード・ロー・スクールに入学を果たす。
構内で浮いた存在のエルは、そんなことも気にせず、再び猛勉強を始める。
その後、キャラハン教授に一目置かれるようになったエルは、彼の法律事務所の実習学生になる。
そしてエルは、教授の右腕の弁護士エメットと共に、裁判の準備を始めるのだが・・・。
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2001年に発表された、アマンダ・ブラウンの同名小説の映画化。
まだ20代のロバート・ルケティックの、躍動感ある演出は実に楽しく、人間の嫌な部分も多々描かれているのだが、それが即解決して好転するタイミングなどが心地よい、痛快な作品に仕上がっている。
北米のみで1億ドルに迫る興行収入を上げ、全世界では約1億4200万ドルのヒットとなった。
2003年には続編「キューティ・ブロンド2」も公開され、2007年にはミュージカル化もされた。
なんと言っても、ハリウッドで順調にキャリアを重ねていたリーズ・ウィザースプーンの、能天気だが堅実さもあるキュートな魅力が見所の作品であり、彼女の才能が開花することになる。
主人公を支え、結局はプロポーズするところで終わる弁護士ルーク・ウィルソン、嫌味な同窓生から親友になるセルマ・ブレア、結果的に無能な男だと分かり、主人公に捨てられるマシュー・デイヴィス、主人公に迫る教授ヴィクター・ガーバー、恩師となるホランド・テイラー、殺人の容疑者役アリ・ラーター、ネイルサロンの友人ジェニファー・クーリッジ、生真面目な学生オズ・パーキンス、被害者の前妻ラクエル・ウェルチ、娘リンダ・カーデリーニ、ロサンゼルスの親友ジェシカ・コーフィールとアラナ・ユーバックなどが共演している。