プロ・フットボール創設間もない時代リーグを盛り上げようとするプレーヤーとスター選手のスキャンダルを暴こうとする記者が巻き起こす騒動を描く、製作総指揮シドニー・ポラック、製作、出演グラント・ヘスロヴ、製作、監督、主演ジョージ・クルーニー、レネー・ゼルウィガー、ジョン・クラシンスキー、ジョナサン・プライス他共演のコメディ。 |
・コメディ
・ジョージ・クルーニー / George Clooney 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョージ・クルーニー
製作
ジョージ・クルーニー
グラント・ヘスロヴ
ケイシー・シルヴァー
製作総指揮
バーバラ・A・ホール
シドニー・ポラック
ジェフリー・シルヴァー
脚本
ダンカン・ブラントリー
リック・ライリー
撮影:ニュートン・トーマス・サイジェル
編集:スティーヴン・ミリオン
音楽:ランディ・ニューマン
出演
ジョージ・クルーニー:ジミー”ドッジ”コネリー
レネー・ゼルウィガー:レクシー・リトルトン
ジョン・クラシンスキー:カーター・ラザフォード
ジョナサン・プライス:C.C.
スティーヴン・ルート:サッズ
ピーター・ゲレティ:コミッショナー
ウェイン・デュヴァル:フランク・ファーグソン
キース・ロネカー:”ビッグ”ガス・シラー
マルコム・グッドウィン:ベークス
マット・ブシェル:カーリー
トミー・ヒンクリー:ハードレグ
グラント・ヘスロヴ:ソール・ケラー
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2008年製作 113分
公開
北米:2008年4月8日
日本:2008年11月8日
製作費 $58,000,000
北米興行収入 $31,199,220
世界 $41,299,490
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1925年。
プロ・フットボールチーム”ダルース・ブルドッグス”で活躍するジミー”ドッジ”コネリー(ジョージ・クルーニー)は、人気低迷中のチーム運営に頭を悩ませる。
シカゴ・トリビューンの敏腕女性記者レクシー・リトルトン(レネー・ゼルウィガー)は、第一次大戦の英雄でカレッジ・フットボールのスター選手であるカーター・ラザフォード(ジョン・クラシンスキー)が、実は英雄ではないという情報を基に、スキャンダル記事を狙う上司に取材を命ぜられる。
昇進を条件に、レクシーはそれを承諾する。
ダルース・ブルドッグスの経営はさらに悪化し、チームは解散となり、選手は農場や炭鉱に帰っていく。
職を失い路頭に迷うドッジは、カーターの大活躍でスタンドには、4万人もの観客が集まっていることをラジオで知り、早速シカゴに向かう。 ドッジは、ホテルでレクシーを見かけて惹かれてしまい、彼女に接近して気に入られるが、それ以上、進展はしなかった。 そこに居合わせた、カーターのエージェントC.C.フレイジャー(ジョナサン・プライス)に接触したドッジは、組織化されていないプロ・フットボールを確立させるために、カーターをプロに誘う。 巧みな交渉で、C.C.を丸め込んだドッジは、カーターをブルドッグスに引き入れることに成功する。 ドッジは、チームのお抱え記者サッズ(スティーヴン・ルート)にカーターのことを告げ、レクシーもダルースに向かうことになる。 ドッジは、カーターを陥れようとするレクシーの策略を知り、彼女を牽制する。 仲間達はチームに戻り、カーターを人々は大歓迎して、彼の加入で、練習にも関わらず多くの人々が集まる。 そして記念すべきカーターのプロとしてのデビュー戦、期待通りの活躍を見せたブルドッグスは大勝する。 ドッジは、自分に興味を持たせ、接近してくるカーターを巧みに操るレクシーを気にする。 カーターの活躍でブルドッグスは連勝を続け、プロ・リーグの人気は急上昇するが、レクシーは、彼を陥れる記事がなかなか書けない。 そして、自分に悪意はなく、偶然の出来事で戦場で英雄になったことを、正直にカーターはレクシーに話す。 レクシーは動揺し、闇酒場の手入れでドッジと逃亡中、2人は惹かれ合い心が通うようになる。 ホテルのフロントでC.C.は、トリビューン紙のレクシーの上司が、記事を催促する伝言を偶然に聞いてしまう。 C.C.はそれをカーターに知らせ、ホテルに戻ったレクシーは、戦場の記事をネタにするため接近したことを、二人にに責められる。 しかし、レクシーにも記者魂があり、明日には記事にすることをC.C.に告げる。 ドッジはカーターに、レクシーとの仲にけちをつけられ、2人は殴り合いとなる。 カーターはシカゴのチームに移籍することになり、殴り疲れた2人は酒を酌み交わして別れる。 そして発表されたカーターの”英雄でっち上げ”の暴露記事は反響を呼び、彼は記者会見を開くことになる。 トリビューンに英雄捏造の情報を流した少尉が、寝返ってカーター擁護の発言をしたため、レクシーは責任の説明をC.C.そしてプロ・フットボールのコミッショナー(ピーター・ゲレティ)に求められる。 追い詰められたレクシーの窮地を救おうと、ドッジは彼女に求婚してしまう。 コミッショナーに呼ばれた、レクシーとカーターそしてC.C.は、彼女の記事の撤回で一件落着となりつつあったが、そこにドッジが現れる。 ドッジは酒場であった軍人の旧友から軍服を借り、チームメイとにそれを着させて、戦場でカーターと一緒だった兵士に見せかけて、その場に呼び寄せようとする。 しかし、カーターがレクシーの記事は真実だと述べてしまい、コミッショナーは、彼に同じ英雄として兵士を称えるよう指示してC.C.を追放する。 そして、ブルドッグスとシカゴの試合は始まり、3対0でシカゴがリードのまま第4クォーターを迎え、退屈な試合に観客は、ため息をもらす。 試合終了まで残り1分、敵陣38ヤードまで攻め込んだブルドッグスは、同点狙いを止めて勝ちにいく。 最後のプレー、シカゴがロングパスを奪い取り勝利する。 しかし、ぬかるみのグラウンドでユニフォームが汚れ、敵味方見分けがつかない中、ボールをキャッチしていたのはドッジだった。 一転、試合は、タッチダウンを決めたブルドッグスの勝利となる。 ドッジとカーターは、試合終了後、お互いを称え合う。 戦地の事実を告白することを決めたカーターに、ドッジは”ヨーク軍曹”の武勲伝説を例に取り、世の中は英雄を望むものだと告げて立ち去る。 そして、スタジアムの外では、ドッジをレクシーが待ち構えていた。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1925年。
プロ・フットボールチームの”ダルース・ブルドッグス”で活躍するドッジ・コネリーは、人気低迷中のチーム運営に頭を悩ませていた。
その後、チームは解散となり、選手は故郷に帰ってしまうが、ドッジは、大学の花形スター、カーター・ラザフォードの試合には、4万人もの観客が入っていることを知る。
シカゴ・トリビューンの敏腕記者レクシー・リトルトンは、第一次大戦の英雄カーターが、実は英雄ではないというスキャンダル記事を狙っていた。
その後ドッジは、カーターのエージェントC.C.を巧みな交渉で自分のペースに巻き込む。
そしてドッジは、カーターをチームに入れることに成功するのだが、レクシーも後を追い彼らに接近する・・・。
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ジョージ・クルーニー自らが製作、監督、主演を兼ねた意欲作で、純粋なコメディではあるが、反発し合いながらも次第に惹かれ合う、老プレイヤーと敏腕記者のロマンスや、選手達の友情なども、しっかりと描かれた痛快作。
1920年代ということもあり、フットボール選手の古風なスタイルやプレーが逆に新鮮でもあり、現在と全く違うスタジアムの雰囲気なども十分に楽しめる。
当時の音楽を多用した、ランディ・ニューマンの軽妙な音楽も実に楽しい。
職を失った仲間達のために一肌脱ぐ主人公を演ずるジョージ・クルーニーは、魅力的な女性記者に心奪われるものの、チームや仲間達を助け、そしてライバルにまでエールを送るという、人情味溢れるナイスガイを好演している。
男勝りの敏腕記者から、”標的”の純真さや主人公の情に触れ、次第に女らしさを取り戻すレネー・ゼルウィガー、スター選手という立場から、戦場の事実を隠して”英雄”になっていたジョン・クラシンスキー、その強かなエージェントであったが、フットボール界から追放されるジョナサン・プライス、結局、彼は野球界に移り、ベーブ・ブルースやルー・ゲーリッグと関係したと思わせるエンドロールも面白い。