暗殺されたジョン・F・ケネディの後を継ぎ大統領に就任したリンドン・B・ジョンソンの知られざる人間性を描く、製作、監督ロブ・ライナー、主演ウディ・ハレルソン、ジェニファー・ジェイソン・リー、マイケル・スタール=デヴィッド、リチャード・ジェンキンス、ビル・プルマン、ジェフリー・ドノヴァン他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロブ・ライナー
製作
マシュー・ジョージ
ティム・ホワイト
トレヴァー・ホワイト
ロブ・ライナー
リズ・グロッツァー
製作総指揮
マーティン・シェイファー
エリザベス・A・ベル
脚本:ジョーイ・ハートストーン
撮影:バリー・マーコウィッツ
編集:ボブ・ジョイス
音楽:マーク・シェイマン
出演
リンドン・B・ジョンソン:ウディ・ハレルソン
レディ・バード・ジョンソン:ジェニファー・ジェイソン・リー
ロバート・F・ケネディ:マイケル・スタール=デヴィッド
リチャード・ラッセル上院議員:リチャード・ジェンキンス
ラルフ・ヤーボロー上院議員:ビル・プルマン
ジョン・F・ケネディ:ジェフリー・ドノヴァン
ジャクリーン・ケネディ:キム・アレン
テッド・ソレンセン:ブレント・ベイリー
ジョン・コナリー:ジョン・バーク
ジョージ・リーディ:ジョン・エリソン・コンリー
ビル・モイヤーズ:オリヴァー・エドウィン
ジャック・ヴァレンティ:ダレル・ガリビュー
エヴァレット・ダークセン上院議員:ゲイリー・グラッブス
ウォルター・ジェンキンス: C・トーマス・ハウエル
アーサー・M・シュレジンジャーJr.:ウォレス・ランガム
ファニータ・ロバーツ:ケイト・バトラー
ヒューバート・ハンフリー上院議員:ダグ・マッケオン
ケネス・オドネル:マイケル・モーズリー
ラリー・オブライエン:ティム・ランサム
ピエール・サリンジャー:リッチ・ソマー
ルーファス・ヤングブラッド:ブライアン・ステパニック
アメリカ 映画
配給 Electric Entertainment
2016年製作 97分
公開
北米:2017年11月3日
日本:2018年10月6日
製作費 $26,000,000
北米興行収入 $2,470,980
世界 $2,510,150
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1963年11月22日、ダラス・ラブフィールド空港。
ジョン・F・ケネディ大統領(ジェフリー・ドノヴァン)の到着を待つ副大統領リンドン・B・ジョンソン(ウディ・ハレルソン)は、妻レディ・バード(ジェニファー・ジェイソン・リー)と共に、ラルフ・ヤーボロー上院議員(ビル・プルマン)との不仲を話題にする新聞記事を気にする。
”エアフォースワン”から降りる大統領と夫人ジャクリーン(キム・アレン)を迎えたジョンソンは、ヤーボローとは言葉を交わさずにパレードのために用意された車に乗る。
4年前、院内総務事務所。 ジョンソンは、気乗りしないままヤーボローと車に同乗し、パレードは始まる。 1959年、テキサス、ジョンソン牧場。 周囲からの出馬要請に対してジョンソンは答えを渋り、予備選の立候補宣言が遅れる。 1960年。 7月11日、ロサンゼルス、ビルトモア・ホテル。 結局、ケネディがダブルスコアの大差でジョンソンを破り、大統領候補に指名される。 失意のジョンソンはケネディからの電話を受け、ホテルの部屋で彼を迎えて話をする。 戻って来たジョンから、ジョンソンを副大統領候補に指名しようとする考えを知らされたロバートは憤慨し、南部の票がなければ大統領選は勝てないと言う兄の意見に納得できない。 考えを変えないジョンから、まだ返事はもらっていないと言われたロバートは、ジョンソンの元に向かい、兄の申し出を断ってほしいと伝える。 何も答えなかったジョンソンは、側近のウォルター・ジェンキンス(C・トーマス・ハウエル)から、副大統領には権限はなく、院内総務でいるべきだと意見される。 ジョンソンは、力のある者には権力だ集まるとジェンキンスに伝える。 1963年11月22日、ダラス。 1960年11月8日。 大統領に就任したケネディは、大統領特別補佐官のケネス・オドネル(マイケル・モーズリー)に、ジョンソンとのパイプ役を任せる。 ”雇用機会均等委員会”委員長に任命されたジョンソンは、ジェンキンスと報道官のピエール・サリンジャー(リッチ・ソマー)に考えを伝える。 リチャード・ラッセル上院議員(リチャード・ジェンキンス)と話したジョンソンは、”雇用機会均等委員会”の委員長の立場で、南部出身の差別主義者である彼に、人種を問わない雇用要請をして譲歩を求める。 そんな中、公民権運動が活発化し始める。 委員会を開いたジョンソンは、次官クラスの者しか集まらないことを気にしながらも職務を務める。 1963年11月22日、ディーリー・プラザ。 大統領とロバートと共に委員会のことを話したジョンソンは、ラッセルを説得するための方法を考える。 1963年、春、ジョージア州。 ダラス。 大統領が重体だと知ったジョンソンは、ステパニックからホワイトハウスに戻ることを勧められる。 大統領が闘っている時に、この場から離れられないと言うジョンソンは、祈りを捧げる。 各地で暴動が起き、公民権法推進を迫られた大統領は、早まっても成立はできないと言うジョンソンの意見を聞く。 大統領は法案を通すしかないと考え、ロバートは、ジョンソンをこの件から外そうとする。 ラッセルを自宅に招き食事をしたジョンソンは、かつて公民権法に反対したことを指摘され、慎重に対処するが大統領を支持する考えを変えない。 その後、大統領は、公民権法案を議会に提出することを表明する。 時期尚早だと伝えた助言を聞き入れてもらえなかったジョンソンは、大統領執務室に向かう。 大統領が不在だったためにロバートと話したジョンソンは、素っ気ない態度の彼に自分を嫌う理由を尋ねる。 価値観が違うだけだと言われたジョンソンは、自分を傍に置く理由を尋ね、こんな状況では次期大統領選で協力はできないとロバートに伝える。 ジョンソンは、1968年の大統領選を狙うロバートが、自分の政治権力を奪うために政権に入れていると考える。 ダラス。 エアフォースワン。 周囲から、なるべく早く宣誓することを催促されていたジョンソンは、兄を大統領のままワシントンD.C.に戻したいと言うロバートに、国民を安心させる必要があると伝える。 ロバートの了解を得たジョンソンは、支持者である判事サラ・ヒューズとジャクリーンを呼び、大統領就任の宣誓を機内で行う。 ワシントンD.C.。 その後ジョンソンは、スピーチライターのテッド・ソレンセン(ブレント・ベイリー)を呼ぶ。 南部の議員たちを大勢引き連れて訪れたラッセルは、大統領となったジョンソンを称える。 一刻も早く政務を行いたいジョンソンは、スタッフを交代させることを急ぎ過ぎることが不満なロバートの話は聞くが、考えは変わらなかった。 オドネルらケネディの側近らは、ジョンソンの能力を見極め、ダメな場合はロバートを担ぐことを考える。 ケネディの葬儀は終わり、ジョンソンは、幼いころから夢に見てきた地位についたものの、周囲から信頼されていないことを思うと辛くなる。 落ち込むジョンソンを励ますレディ・バードは、理想国家を作るというケネディが抱いた夢を実現させるのは、あなたしかいないと伝える。 公民権法を通す決断をしたジョンソンは、上下両院の合同議会でそれに関する演説を考え準備を始める。 ジョンソンは、国民の心に響いたケネディの言葉を実現させるためのスピーチを書いてほしいと、ソレンセンに伝える。 エヴァレット・ダークセン上院議員(ゲイリー・グラッブス)やヤーボローらを説得して協力を約束してもらったジョンソンは、ラッセルと話し合う。 公民権法に反対するラッセルを差別主義者呼ばわりしたジョンソンは、人間的には立派だが考えは間違っていると伝える。 徹底的に戦うつもりのラッセルに対し、受けて立つつもりのジョンソンは、議会での歴史に残る戦いを望んだ。 ソレンセンのスピーチ原稿をチェックしたジョンソンは、スタッフと共に議事堂に向かう。 議員に拍手で迎えられたジョンソンは、今回の悲劇を結束を生む手段と考え、ジョン・フィッツジェラルド・ケネディの死を無駄にしない決意を語る。 公民権法を一日でも早く通すのがケネディの希望であり、100年もの間、話し合われた”平等”について、法律に新たな章を記する時だと語るジョンソンは、ヤーボローら多くの議員からの拍手を受ける。 ジョンソンは、1961年1月20日にケネディが国民に呼びかけた言葉を引用し、我々が進めるべき仕事は、はじめの1000日、在任中や生きている間には成し遂げることはできないが、”とにかく始めよう”と語ったと伝える。 ”国民に宣言したい、続けよう”という言葉で演説を終えたジョンソンに、ラッセルやヤーボロー、ロバート、そして全議員が席を立って拍手を送る。 その後、ケネディの遺志を継いだジョンソンは、スタッフと共に職務を続ける。 1964年7月2日、ジョンソンは公民権法を成立させ、同年11月3日、大統領選でバリー・ゴールドウォーターに勝利した。 ジョンソンは50州のうち44州を制し、得票率の61%は、1820年以来、最高の数字だった。 1965年、投票権法を成立させ、黒人の選挙権を保障し、高齢者と低所得者向けの医療保険制度を作り、貧困家庭の就学援助も充実させた。 しかし、ベトナム戦争は泥沼化し、反戦運動が活発化するにつれて支持率は低下し、民主党内及びロバート・F・ケネディらがジョンソンを批判した。 ジョンソンは、1968年3月31日、次期大統領候補として出馬しないことを表明した。 再出馬しなかった大統領は、今日までジョンソン以外にはいない。
農業法案を可決させようとするジョンソンは、意見の違う新人議員のヤーボローを見下し、自分に従わせようとする。
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...全てを見る(結末あり)
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ロバート・F・ケネディ(マイケル・スタール=デヴィッド)から、大統領選で兄を指示してくれるか訊かれたジョンソンは、党の指名次第だと答える。
3月のニューハンプシャー州予備選で勝利を収めたケネディの人気が高まる中、ジョンソンは考えを巡らせる。
立候補したジョンソンは民主党大会を控え、エレベーターでロバートと出くわし、皮肉を言われる。
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大統領のパレードは市街に向かい、人々に歓迎される。
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激戦の末、小差でケネディが大統領選に勝利し、ジョンソンは地元テキサスでそれに貢献した。
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銃声が響いて大統領は狙撃され、ジョンソンの車に同乗していたシークレットサービスのルーファス・ヤングブラッド(ブライアン・ステパニック)は、副大統領を守りその場から退避する。
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ラッセルと共にロッキードの工場を訪れたジョンソンは、公民権法を進める考えの大統領は徹底的に叩くと言われるものの、再び彼に譲歩を求める。
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警護されながら病院に向かったジョンソンは、大統領と州知事ジョン・コナリー(ジョン・バーク)が被弾したことを知らされる。
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オドネルから大統領が亡くなったことを知らされたジョンソンは、大統領に就任するため側近に指示を出し空港に向かう。
ウォルター・クロンカイトが大統領の死を伝えるニュースをスタッフと共に見たジョンソンは、ロバートに電話をして大統領の死を悼む。
ホワイトハウスに向かい、アイゼンハワー、トルーマン、FBI長官フーバーらに電話をしたジョンソンは、国民を結束させるために職務を果たすことを伝える。
*(簡略ストー リー)
1963年11月22日、ダラスでジョン・F・ケネディ大統領が暗殺され、副大統領のリンドン・B・ジョンソンは、その場で宣誓して大統領に就任する。
国民の混乱を避けようとするジョンソンは、ケネディの弟である司法長官のロバートと対立しながら、今こそ結束するべきだという考えを変えずに職務を果たそうとするのだが・・・。
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暗殺されたアメリカ大統領ジョン・F・ケネディの後を継ぎ大統領に就任したリンドン・B・ジョンソンの知られざる人間性を描くドラマ。
ロブ・ライナーが製作を兼ねて監督し、ウディ・ハレルソンが主人公であるリンドン・B・ジョンソンを演じた。
院内総務として議会の実力者だったリンドン・B・ジョンソンが、カリスマ的な人気を誇るジョン・F・ケネディの陰の存在となるしかなかった背景や、暗殺の悲劇により大統領となった後の苦悩、そして、夫人レディ・バードや周囲の人々の励ましや協力により、”公民権法”を成立させるまでを描く人間ドラマ。
主人公のリンドン・B・ジョンソンを演ずるウディ・ハレルソンは熱演するものの、そのメイクは不自然であり、よく知られる本人のイメージとは違うことが気になる。
同じく、メイクで本人とは分からない、ファーストレディ、レディ・バード・ジョンソンのジェニファー・ジェイソン・リー、ジョンソンと対立する司法長官、ロバート・F・ケネディのマイケル・スタール=デヴィッド、”公民権法”に反対するリチャード・ラッセル上院議員のリチャード・ジェンキンス、ジョンソンとは意見が合わなかったものの、公民権法成立の協力を約束するラルフ・ヤーボロー上院議員のビル・プルマン、ジョン・F・ケネディのジェフリー・ドノヴァン、その妻ジャクリーン・ケネディのキム・アレン、スピーチライターであるテッド・ソレンセンのブレント・ベイリー、テキサス州知事ジョン・コナリーのジョン・バーク、ホワイトハウス報道官ジョージ・リーディのジョン・エリソン・コンリー、同じくビル・モイヤーズのオリヴァー・エドウィン、大統領特別補佐官、ジャック・ヴァレンティのダレル・ガリビュー、エヴァレット・ダークセン上院議員のゲイリー・グラッブス、ジョンソンの側近ウォルター・ジェンキンスの C・トーマス・ハウエル、ケネディの補佐官アーサー・M・シュレジンジャーJr.のウォレス・ランガム、ジョンソンの秘書ケイト・バトラー、ヒューバート・ハンフリー上院議員のダグ・マッケオン、大統領特別補佐官、ケネス・オドネルのマイケル・モーズリー、郵政長官、ラリー・オブライエンのティム・ランサム、ホワイトハウス報道官ピエール・サリンジャーのリッチ・ソマー、シークレットサービス、ルーファス・ヤングブラッドのブライアン・ステパニックなどが共演している。