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ラストデイズ Last Days (2005)

グランジ・バンド”ニルヴァーナ”のボーカル兼ギタリストのカート・コバーンが人気絶頂の最中に自殺した事件を基にその最後の日々を描く、監督、脚本、編集ガス・ヴァン・サントマイケル・ピットルーカス・ハース他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:ガス・ヴァン・サント

製作:ダニー・ウルフ
脚本:ガス・ヴァン・サント
撮影:ハリス・サヴィデス
編集:ガス・ヴァン・サント
音楽:ロドリゴ・ロプレスティ

出演
ブレイク:マイケル・ピット

ルーク:ルーカス・ハース
アーシア:アーシア・アルジェント
ニコール:ニコール・ヴィシャス
スコット:スコット・パトリック・グリーン
私立探偵:リッキー・ジェイ
ドノヴァン:ライアン・オライオン
クラブの男:ハーモニー・コリン
レコード会社の重役:キム・ゴードン

アメリカ 映画
配給 ピクチャーハウス

2005年製作 97分
公開
北米:2005年7月22日
日本:2006年3月18日
北米興行収入 $463,080
世界 $2,456,450


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
人気絶頂のカリスマ・ロック・ミュージシャン、ブレイク(マイケル・ピット)は、麻薬依存症のリハビリ施設を抜け出し、独り森の中をさ迷っていた。

意味不明な言葉をつぶやきながら、ようやく自分の屋敷にたどり着いたブレイクは、女性の下着を着けて化粧をする。

マネージャーからのツアーの電話にも答えようとしないブレイクは、屋敷内で暮す眠っている取り巻き連中に銃を向ける。

その後ブレイクは、現われた”イエロー・ページ”の広告セールスマンに対応して眠ってしまう。

目覚めたブレイクは、テレビでミュージック・ビデオを見ながら気を失ってしまう。
...全てを見る(結末あり)

それに気づいたアーシア(アーシア・アルジェント)が、そのことをスコット(スコット・パトリック・グリーン)に伝える。

スコットは、ブレイクがリハビリ施設を脱走したことを電話で知らされる。

そこに、モルモン教の布教活動をする兄弟が現われ、スコットは彼らを招き入れる。

スコット、ルーク(ルーカス・ハース)、ニコール(ニコール・ヴィシャス)らは、兄弟が語り始めたモルモン教の設立者”ジョセフ・スミス・ジュニア”の話に耳を傾ける。

兄弟を見送っているスコットに気づきながら、外出から戻ったブレイクは、温室で身を潜める。

暫くすると、近所の住人ドノヴァン(ライアン・オライオン)が、私立探偵(リッキー・ジェイ)と共に屋敷を訪れる。

ドノヴァンは、スコットにブレイクの姿が見えないので心配だということを伝える。

スコットは、私立探偵を警戒してドノヴァンには引き払ってもらう。

ブレイクは、スコットらが出かけたことを確認して屋敷の中で服を着替えるが、再びドノヴァンらが現われたためにその場を離れる。

屋敷に戻ったブレイクは、独りギターを弾きドラムを叩く。

ブレイクは、現われたレコード会社の重役(キム・ゴードン)に、同行するよう誘われるが、彼はそれを断る。

屋敷に戻ったスコットは、私立探偵がきになり、この場から去ることと、ブレイクを刺激しないようルークに伝え、二人は愛し合う。

その後ルークは、日本ツアーで出会った女性との思い出を曲にしたデモテープをブレイクに渡すが、スコットが現われ、彼を気遣い独りにするようルークに伝える。

人生が孤独な旅だという内容の曲を弾き語り、屋敷を出たブレイクは、あるクラブで男(ハーモニー・コリン)に声をかけられるが、何も答えずに、屋敷に戻り温室に向かう。

スコットらは、温室にいるブレイクを確認しながら屋敷を去る。

翌朝、自殺した彼は、遺体となって温室で発見される。

ブレイクの死は大きく報道され、それを知ったスコット、ルーク、ニコールは、事件に巻き込まれるのを恐れてこの地を離れる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
人気絶頂のカリスマ・ロック・ミュージシャン、ブレイクは、麻薬依存症のリハビリ施設を抜け出して自分の屋敷に戻る。
女性の下着を着けて、眠っている取り巻きのスコットらに銃を向け、意味不明な言葉をつぶやくブレイクは、度々意識を失う。
屋敷には”イエロー・ページ”の広告セールスやモルモン教の布教活動をする兄弟などが現われる。
近所の住人ドノヴァンが連れて来た私立探偵をスコットは警戒し、ブレイクを刺激しないように気遣う。
そんなブレイクは、レコード会社の重役の同行の誘いも断り、人生が孤独な旅だという内容の曲を弾き語る。
そして、考えをめぐらせながら、ただ単に時間の流れに身を任せるブレイクだったが・・・。
__________

成功の影にあるプレッシャーと孤独、脱力感を淡々と描くガス・ヴァン・サントは、カート・コバーンの死の前年に、親交のあったリヴァー・フェニックスの急死もあり、大きなショックを受けながらの演出であり、その影響とも言える、主人公の孤独と喪失感を、痛々しいまでに映し出している。

主人公の苦悩と孤独を殆どセリフのない表現力だけで演じたマイケル・ピット、同居する取り巻きの若者ルーカス・ハースアーシア・アルジェント、ニコール・ヴィシャス、スコット・パトリック・グリーン、私立探偵リッキー・ジェイ、隣人ライアン・オライオン、クラブの男ハーモニー・コリン、音楽監修で参加している”ソニック・ユース”のサーストン・ムーア夫人キム・ゴードンが、レコード会社の重役役で出演している。


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