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ラスト・クリスマス Last Christmas (2019)

ポップデュオ”ワム!”のジョージ・マイケルのヒット曲”ラスト・クリスマス”をモチーフにした作品。
クリスマス・シーズンに不思議な出会いをした男女の恋を描く、製作、監督ポール・フェイグ、主演エミリア・クラークヘンリー・ゴールディングミシェル・ヨーエマ・トンプソン他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ

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スタッフ キャスト
監督:ポール・フェイグ

製作
デヴィッド・リヴィングストーン
エマ・トンプソン
ポール・フェイグ
ジェシー・ヘンダーソン
製作総指揮:サラ・ブラッドショウ
原案
ジョージ・マイケルラスト・クリスマス
エマ・トンプソン
グレッグ・ワイズ
脚本
エマ・トンプソン
ブライオニー・キミングズ
撮影:ジョン・シュワルツマン
編集:ブレント・ホワイト
音楽:セオドア・シャピロ

出演
カタリナ “ケイト”:エミリア・クラーク
トム・ウェブスター:ヘンリー・ゴールディング
“サンタ”/ファン・チン・シン:ミシェル・ヨー
ペトラ:エマ・トンプソン
マルタ:リディア・レナード
イワン:ボリス・イサコヴィッチ
アディス医師:レベッカ・ルート
クラウリー:イングリッド・オリヴァー
チャーチル:ローラ・エヴリン
ジョイス:パティ・ルポーン
舞台監督:ロブ・デレーニー
プロデューサー:ピーター・セラフィノヴィッチ
紳士”ボーイ”:ピーター・マイギンド
アンディ:アミット・シャー
エド:マキシム・バルドライ
アイス・ショー・ディレクター:スー・パーキンス

イギリス/アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2019年製作 103分
公開
イギリス:2019年11月15日
北米:2019年11月8日
日本:2019年12月6日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $35,150,800
世界 $121,550,800


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1999年、ユーゴスラビア
聖歌隊で歌うカタリナ “ケイト”を、母ペトラ(エマ・トンプソン)、父イワン(ボリス・イサコヴィッチ)、姉のマルタは見つめる。

2017年、ロンドン、クリスマス・シーズン。
歌手志望のケイト(エミリア・クラーク)は、夢の実現とは程遠い日々を送り、様々な問題を抱えていた。

ケイトは、パブで知り合ったエド(マキシム・バルドライ)に、同居人に追い出されたことを話す。

エドのアパートで一夜を過ごしたケイトは、翌朝、彼が買い物に行っている間に、エドの恋人サラが現われたために焦る。

サラに追い出されたケイトは、店員として働いているクリスマス・ショップ”ユールタイド”に向かう。

オーナーのサンタ(ミシェル・ヨー)に、自堕落な生活のことで注意されたケイトは、店を開けて仕事を始める。
...全てを見る(結末あり)

現われた弁護士の姉マルタ(リディア・レナード)と店の外で話したケイトは、母ペトラに電話することを指示される。

その後ケイトは、店の外で上空を見つめる青年トム・ウェブスター(ヘンリー・ゴールディング)が気になり、様子を見に行く。

トムに声をかけたケイトは、彼が鉄骨にいる鳥を見ていることを知り、フンをかけられたために店に戻る。

店に入ってきたトムから散歩に誘われたケイトは、それを断る。

現われた客の紳士(ピーター・マイギンド)に一目惚れした様子のサンタをからかったケイトは、劇場のオーディションに向かおうとするが、慌てていたために、入り口を閉めずに店を出てしまう。

遅刻したケイトは、ディレクター(ロブ・デレーニー)とプロデューサー(ピーター・セラフィノヴィッチ)の前で歌わせてもらうものの不合格だった。

その後、トムに出くわしたケイトは仕方なく付き合い、”秘密の庭”に案内される。

その場にいた人々の説明をするトムの話を聞いたケイトは、バス停に向かう。

楽しかったと言うケイトは、次に会う機会を期待するトムに、携帯電話の番号を聞こうとする。

携帯電話は持っていないと言うトムは、束縛されるのが嫌なので、アパートの戸棚に置いてあることをケイトに伝えて別れる。

連絡してあった友人のジェンナに泊めてもらえることになったケイトは、彼女のアパートに向かう。

ケイトは妊娠中のジェンナに歓迎されるものの、夫のルーファスは迷惑そうだった。

翌朝、結局は問題を起こし、二人にも追い出されたケイトは店に向い、強盗が入ったことを知る。

サンタは警官のクラウリー(イングリッド・オリヴァー)とチャーチル(ローラ・エヴリン)に対応し、ケイトは戸締りを忘れたことを思いだす。

警官は帰り、戸締りのことをケイトに確認したサンタは、信頼して雇ったものの、生活態度を改善しようとしない彼女を責める。

窓を割ったので保険金が下りることを話したサンタは、自分に法を破らせたケイトを非難し、もう一度ミスをしたらクビだと伝え、店内を片付けさせる。

その夜、店を閉めたケイトは、現れたトムに、強盗の件とホームレス状態に戻ったことを伝える。

ホームレス・シェルターに連れて行かれたケイトは、家(実家)はあるが帰りたくないと言って、その場でボランティアをする彼と別れる。

ミニキャブのドライバーをする父イワンに電話をしたケイトは、仕方なく家に送ってもらう。

ユーゴスラビアから移民した一家だったが、弁護士のイワンは開業するための資金がなく、うつ病で苦しむペトラを避けていた。

電話にも出ず連絡もよこさないケイトを責めるペトラは、溺愛する娘に子守唄を歌う。

翌日、ケイトと共に病院に向かったペトラは、アディス医師(レベッカ・ルート)の診察を受け、社交的になることを指示される。

その夜、店を閉めたケイトは、現れたトムと共にツリーを飾りながら話をする。

ユーゴスラビアから家族で移住し、弁護士だった父は資金不足で今はタクシードライバーであり、うつ病の母といると落ち込むので家を避けていると言うケイトは、母が明るかったのは自分が”重病”だった時だけだと話す。

店を出たトムは、ケイトを地下からスケート場に連れて行き、二人は楽しい時間を過ごす。

警備員に見つかりその場から逃げた二人は、バス停に向かう。

ケイトは、配達の仕事に行くと言うトムから”上を見ろ”と言われて別れる。

翌日、先日の紳士が店に入るのを躊躇していることに気づいたケイトは、彼を店に招き入れる。

ケイトからそれを知らされたサンタは、紳士と話をする。

その後ケイトは、アイス・ショーのオーディションを受ける。

紳士とデートするサンタから、彼の名前の発音が分からないために”ボーイ”と呼ぶことにしたと言われたケイトは、トムのことを訊かれるものの、彼は現れなかった。

シェルターに向かい、ボランティアのダニーにトムのことを尋ねたケイトは、来ていなかったために家に向かう。

ケイトは、訪ねて来ていたマルタと両親の食事に加わる。

マルタの昇進祝いだと知ったケイトは、彼女に嫌味を言われたために、同性愛関係の同居人アルバのことを口にする。

動揺するマルタは席を外し、ケイトはその場を去る。

その後もトムを捜したケイトは、シェルターの前に現れた彼に愚痴をこぼし、アパートに誘われる。

整った部屋に案内されたケイトは、心臓手術をしたことをトムに話し、胸の傷を見せる。

他人の心臓で生きていることが実感できないケイトは、あなたといる時だけ、自分が存在している感じがするとトムに伝える。

トムとベッドを共にしようとしたケイトだったが、互いを知らな過ぎると言うトムはそれを拒み、二人は歌いながらキスする。

翌日、あることを思いついたケイトは、閉店後にシェルターの前の広場に向かい、その場で歌って寄付を集めようとする。

クラウリーとチャーチル両警官は、ケイトの行為を大目に見ることにする。

6ポンド弱を集めたケイトは、それをダニーとネイサンに渡す。

その頃、サンタとボーイの愛は、順調に進展していた。

翌日は27ポンド余りを集めたケイトは、シェルターでクリスマス・ショーを企画し、オーディションをする。

数日会わなかったトムに秘密の庭で出くわしたケイトは、話があると言いながら何も語らない彼の考えを理解できず、その場を去る。

マルタの家に向かう途中、差別的な青年に外国人だということで罵られたカップルに話しかけたケイトは、自分もユーゴスラビアから来たことを伝えて意気投合する。

マルタの家で同居人アルバに迎えられたケイトは、マルタは会わないと言われたために、謝罪していたと伝言を残して帰ろうとする。

現われたマルタと話がかみ合わないケイトは、去ろうとするものの呼び止められる。

マルタは、母は確かに扱いにくいが、自分たちにも問題があるとケイトに伝え、寄ってくれたことを感謝する。

パブに寄ったケイトは男性から声をかけられ、酒をおごると言われるものの、それを断り店を出る。

翌日ケイトは、ペトラの様子を見に行き、街に出て楽しむ。

その後ケイトは、マルタなど迷惑をかけた人々に謝罪し、トムのアパートに向かう。

そこには不動産業者のアンディ(アミット・シャー)がいて、ケイトは、物件の説明を始めた彼が見つけた、戸棚の携帯電話を受け取る。

この場に住んでいる持ち主に返すと言うケイトは、1年近く空き部屋だということを知る。

前の持ち主”ウェブスター”が、去年のクリスマスに事故死したことを知ったケイトは、彼が自分の心臓移植のドナーだったことに気づきショックを受ける。

秘密の庭に向かったケイトはいつものベンチに座り、現れたトムから心臓を大切にしてほしいと言われ、立ち去る彼を見つめる。

ベンチのプレートには、”トム・ウェブスター 1986-2016 上を見ろ”と刻まれていた。

2週間後。
シェルターでクリスマス・ショーが開催され、家族や多くの人々に見守られながら、ケイトは生きている幸せについて語る。

ケイトは、トムのことを想いながら、ホームレスの仲間達の演奏で”ラスト・クリスマス”を歌う。

その後、家族とアルバと共に家でパーティーを開いたケイトは、楽しい時間を過ごす。

春になり、秘密の庭のベンチに座るケイトは、いつもトムが言っていたように、微笑みながら空を見上げる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
2017年、ロンドン、クリスマス・シーズン。
家族でユーゴスラビアから移住した歌手志望のカタリナ “ケイト “は、クリスマス・ショップ”ユールタイド”で働きながら、オーディションを受ける日々を送っていた。
そんなケイトは、不思議な雰囲気の青年トムと知り合い親交を深める。
1年前に心臓の移植手術を受けたケイトは、うつ病の母ペトラのことなど、家族の問題も抱えて落ち込み、その度に現れるトムとの時間を楽しむようになるのだが・・・。
__________

1980年代に活躍した人気ポップ・デュオ”ワム!”のジョージ・マイケルのヒット曲”ラスト・クリスマス”をモチーフにした作品。

俳優、脚本家としても活躍し、「ゴーストバスターズ」(2016)など話題作も手掛けるポール・フェイグが製作を兼ねた監督作品。

ヒロインの母親役を演ずるエマ・トンプソンが、製作、原案、脚本を兼ねた作品でもある。

惹かれ合いながらも深い関係になれない男女に隠された秘密が、終盤にかけてファンタジックに描かれ、主人公を演ずる二人の演技は心を打つものではあるが、やや陳腐なストーリーが残念だ。

批評家の評価は低く、北米興行収入は約3500万ドルと伸び悩んだが、全世界では約1億2200万ドルのヒットとなった。

主演のエミリア・クラークは、様々な悩みを抱えながら、歌手になる夢にも近づけないものの、自分の生きる目的を見つける女性を好演している。

文字通りヒロインの”心”の支えとなる、彼女に心臓を提供した青年ヘンリー・ゴールディング、主人公が働くクリスマス・ショップのオーナー、ミシェル・ヨー、うつ病に悩む主人公の母親エマ・トンプソン、主人公と反発し合う姉のリディア・レナード、主人公の父親ボリス・イサコヴィッチ、主人公の主治医レベッカ・ルート、女性警官イングリッド・オリヴァーとローラ・エヴリン、主人公の店の客パティ・ルポーン、主人公がオーディションを受ける際の舞台監督ロブ・デレーニー、プロデューサーのピーター・セラフィノヴィッチ、サンタ(ミシェル・ヨー)と愛し合うようになる紳士(ピーター・マイギンド)、不動産業者のアミット・シャー、主人公が一夜だけ付き合うマキシム・バルドライ、主人公がオーディションを受けるアイス・ショー・ディレクターのスー・パーキンスなどが共演している。


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