1974-1976年までNBCで放映された同名テレビ番組を基に製作された作品。 タイム・ワープ装置を開発した量子古生物学者の時空を越えた冒険を描く、製作総指揮、監督ブラッド・シルバーリング、主演ウィル・フェレル、アンナ・フリエル、ダニー・マクブライド他共演のアドベンチャー・アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ブラッド・シルバーリング
製作総指揮
ダニエル・ルピ
ジュリー・ダーモディ
アダム・マッケイ
ブラッド・シルバーリング
ライアン・カヴァノー
製作
マーティ・クロフト
シド・クロフト
ジミー・ミラー
原案
マーティ・クロフト
シド・クロフト
脚本
クリス・ヘンチー
デニス・マクニコラス
撮影:ディオン・ビーブ
編集:ピーター・ティッシュナー
音楽:マイケル・ジアッチーノ
出演
リック・マーシャル博士:ウィル・フェレル
ホリー・キャントレル:アンナ・フリエル
ウィル・スタントン:ダニー・マクブライド
チャカ:ヨーマ・タッコン
エニック:ジョン・ボーイラン
本人:マット・ラウアー
ザ・ザーンの声:レナード・ニモイ
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2009年製作 101分
公開
北米:2009年6月5日
日本:2009年9月18日
製作費 $100,000,000
北米興行収入 $49,392,100
世界 $68,777,550
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
NBCの情報ニュース番組”トゥデイ”に出演した、量子古生物学者のリック・マーシャル博士(ウィル・フェレル)は、アンカーのマット・ラウアーに、自説の”タイム・ワープ”について突っ込まれ、憤慨して席を外してしまう。
3年後。
マーシャルは、タイム・ワープを可能にするタキオン制御増幅装置を完成する。
しかしマーシャルは、子供にまでバカにされ誰にも相手にされていなかった。
そんな時、ケンブリッジ大学でマーシャルの理論を研究するホリー・キャントレル(アンナ・フリエル)が彼の元を訪れる。ホリーは、マーシャルの説が正しいという証拠の化石を持って現れ、彼とそれを発見した砂漠の洞窟に向かう。
...全てを見る(結末あり)
すると、早速タオキンの反応があり、ボートは激流に流され、三人は時空を越えた世界に到達する。 地球上の出来事が混在した世界に興奮したマーシャルだったが、増幅装置をなくしたのに気づく。 その後、三人は殺されそうだった類人猿のチャカ(ヨーマ・タッコン)を助ける。 次の瞬間、砂に飲み込まれた4人は、そこで”ティラノサウルス”/T-レックス”のグランピー”に襲われそうになる。 必死に逃げた4人は渓谷を渡り難を逃れるが、マーシャルは翌日、何者かに呼ばれる感覚を頼りに、その場所に向かう。 チャカが三人に警告を発していると、”スリースタック”と呼ばれるヒト型爬虫類が大挙して現れる。 それを逃れた三人は別の空間に入り、その世界で囚人として捕らえられている、”アルトルジア”のエニック(ジョン・ボーイラン)という生物に出会う。 エニックは、マーシャルが自分や世界を”ザ・ザーン”(レナード・ニモイ/声)から救えると伝える。 マーシャルは、ザ・ザーンがタキオンを増幅させ、水晶パワーをフル活用する装置を使い、時空を自由に行き交うことを企んでいるのを知らされる。 そしてエニックは、増幅装置を探すのが、全世界を救う鍵だと言って、マーシャルらにそれを探し出すよう指示を出す。 三人は、チャカの案内で異次元への入り口に到着して、T-レックスのグランピーや他の恐竜に襲われながら、アロサウルスを冷却爆破し、体内から増幅装置を見つけ出す。 しかし、装置はプテラノドンに奪われてしまい、ついにマーシャルは全てを投げ出し諦めてしまう。 そんなマーシャルは、ホリーが退学させられながら、彼の学説の研究に没頭したことを聞いて、気を取り戻し増幅装置を探すことにする。 火山山頂に登った4人は、プテラノドンの卵の巣にある増幅装置を見つける。 装置を手に入れたマーシャルだったが、それからの音楽が消えた瞬間、プテラノドンの卵が孵ってしまう。 その場を逃れ、マーシャルらが羽目を外している間、増幅器を整備したホリーは、エニックがザ・ザーンを陥れ殺したことを知ってしまう。 ホリーがさらわれたことを知ったマーシャルとウィルは、スリースタックに扮し彼らのアジトに向かう。 殺されかけていたホリーを、マーシャルが命がけで救い出し二人は固く抱き合う。 しかし、増幅装置を手に入れたエニックが現れ、マーシャルらに地球征服計画を告げる。 そこにT-レックスのグランピーも現れ、マーシャルはホリーを救うために、わざと彼女を突き放す。 マーシャルは、グランピーに立ち向かうものの飲み込まれてしまい、ホリーとウィルそしてチャカがエニックの計画を妨害しようとする。 三人はスリースタックに囲まれてしまうが、グランピーを手懐けたマーシャルが現れる。 スリースタックを退治したマーシャルらは、地球への扉を開けようとするエニックに戦いを挑む。 しかし、水晶の一つが砕け散り、扉が永遠に閉ざされそうになってしまい、マーシャルはホリーの水晶ペンダントを使い地球に戻ろうとする。 エニックがウィルを捕らえるが、彼はチャカと共にその世界に残る事を決め、マーシャルとホリーを地球に戻す。 ウィルは、チャカと共に彼の部族”バクニ”の村落に到着し、女性に歓迎される。 その後、再び”トゥデイ”に出演したマーシャルは、マット・ラウアーを皮肉った題名の著書とタイム・ワープの証拠を持参する。 しかし、マーシャルがラウアーを侮辱したため、二人は取っ組み合いの喧嘩になる。 トラブルが収まったスタジオで、マーシャルが”失われた世界”から持ち帰った、スリースタックの卵が孵る。
*(簡略ストー リー)
量子古生物学者リック・マーシャル博士は、タイム・ワープを可能にするタキオン制御増幅装置を完成する。
しかし、マーシャルの研究は世間から全く相手にされずにいた。
そんな中、マーシャルを評価するただ一人の女性ホリーが、彼の学説が正しかったという証拠を持参し現れる。
二人は、その証拠を発見した、洞窟の土産物屋ウィルと共に、時空を越えた”失われた世界”に到達するのだが・・・。
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日本では放映されていない番組なので馴染みがないのだが、人気コメディアン、ウィル・フェレル主演のSFアドベンチャー・コメディ。
1億ドルの巨費をかけた、超大作ということで話題になった作品ではあるが、北米興行収入が5000万ドル弱、全世界でも7000万ドルに届かないという結果に終わってしまった作品。
ウィル・フェレルの可笑しさは相変わらずだが、あえてBB級っぽさを出そうとしたかのような、ヒト型爬虫類”スリースタック”の造形と、精巧なVFXとの描写バランスの悪さなど、新鮮味もないストーリー展開と合わせ、批評家、一般の評価も最悪に近かった。
その結果、ラジー賞を総なめにしそうな勢いでノミネートされ、”見事””ワースト・リメイク賞”を受賞してしまった。
キッズ・ムービーとも言える作品なのだが、ウィル・フェレルの下品なギャグの連発で、子供には刺激的、大人にはやや物足りないという、中途半端な仕上がりになってしまっている。
巨漢のウィル・フェレルと恐竜のマッチングは迫力があり、お決まりの彼の歌のシーンも確りと挿入されている。
才媛として登場する冒険好きの学生アンナ・フリエル、浮世離れした、あまり役に立たない協力者として笑いを誘う土産物屋店主ダニー・マクブライド、類人猿ヨーマ・タッコン、悪の黒幕ジョン・ボーイラン、敵対する相手で声の出演レナード・ニモイ、そして、NBCの人気アンカー、マット・ラウアーが本人役で登場する。