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ラビリンス/魔王の迷宮 Labyrinth (1986)

ゴブリンの王に連れ去られた幼い弟を捜す空想好きな少女の冒険を描く、監督ジム・ヘンソン、主演デヴィッド・ボウイジェニファー・コネリーブライアン・ヘンソンロン・ミュエク他共演のファンタジー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ファンタジー

ジョージ・ルーカス / George Lucas 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:ジム・ヘンソン

製作:エリック・ラトリー
製作総指揮:ジョージ・ルーカス
原案:デニス・リー
脚本:テリー・ジョーンズ
撮影:アレックス・トムソン
編集:ジョン・グローヴァー
音楽:トレヴァー・ジョーンズ

出演
魔王ジャレス:デヴィッド・ボウイ
サラ・ウィリアムズ:ジェニファー・コネリー
ホグル:ブライアン・ヘンソン/声
ルド:ロン・ミュエク/声
サー・ディディモス:デヴィッド・ショーネシー/声
トビー:トビー・フラウド
ロバート・ウィリアムズ:クリストファー・マルコム
アイリーン・ウィリアムズ:シェリー・トンプソン
ワイズマン:フランク・オズ
ワイズマン:マイケル・ホーダーン/声
ジャンク・レディ:カレン・プレル
妖精:ナタリー・フィンランド
ゴブリン:ワーウィック・デイヴィス

アメリカ/イギリス 映画
配給 トライスター・ピクチャーズ
1986年製作 101分
公開
イギリス:1986年12月2日
北米:1986年6月27日
日本:1986年7月5日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $12,729,920


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
15際の空想好きな少女サラ・ウィリアムズ(ジェニファー・コネリー)は、遅れて帰宅したために、義母のアイリーン(シェリー・トンプソン)から非難される。

夫のロバート(クリストファー・マルコム)と外出する予定だったアイリーンは、幼い息子トビー(トビー・フラウド)の子守を頼んであったのだが、サラは不満を訴える。

ロバートは、自分がサラと話して聞かせることをアイリーンに伝える。

ドアの外から帰りが真夜中になることだけを伝えてロバートが出かけたために苛立つサラは、泣き続けるトビーに”ゴブリン・シティ”の話をする。

トビーが泣き止まないため我慢の限界に達したサラは、言ってはいけない言葉”ゴブリンの王よ、この子を遠くへ連れ去ってください!”と叫んでしまう。
...全てを見る(結末あり)

”お願い”を最初につけることを忘れたことに気づきながら、それを加えて呟き部屋を出たサラは、トビーがいなくなってしまったことに気づく。

窓に現れたメンフクロウに見つめられ、部屋に何かいるような気がしたサラは戸惑う。

部屋に入ってきたメンフクロウはゴブリンの王ジャレス(デヴィッド・ボウイ)に姿を変え、サラはトビーを返してほしいと伝える。

後戻りはできないとジャレスから言われたサラは、トビーのことは諦めて部屋に戻り、オモチャや衣装で遊ぶようにと指示される。

トビーは遠方に見える自分の城にいると言うジャレスは、その場に向かう考えのサラに、13時間でラビリンス/迷路を抜けなければ、トビーは永遠にゴブリンになってしまうと伝えて姿を消す。

出発したサラは、ゴブリンのホグル(ブライアン・ヘンソン/声)からラビリンスの入り口を教えてもらい中に入り、城までたどり着いても外には出られないと言われて、一人で先に進む。

いくら進んでも曲がる場所が見つからないサラは困ってしまい、ケムシに話しかけられる。

見逃しているだけだと言われたサラは抜け道に気づき、本格的なラビリンスが始まる。

その頃、トビーは、ジャレスやゴブリン達と楽しく過ごしていた。

持っていた口紅で道に印をしたサラだったが、ゴブリンにいたずらされてしまい、ゲートキーパーの双子であるラルフ&ロルフが守る扉を通り、穴に落ちてしまう。

クリスタルでその様子を監視していたジャレスは、サラがウブリエットの穴にたどり着いたのを確認する。

穴にいたホグルは、そこがウブリエットと言う場所だとサラに知らせ、ここに落ちた人間は忘れ去られてしまうと伝える。

外に出る道なら知っているとホグルから言われたサラは、戻る気はないと伝えて、持っていたオモチャのブレスレットを渡す。

行けるところまでは連れて行くとホグルから言われたサラは、先に進む。

ホグルが扉を探してその場から出たサラは、壁の石の顔に先は危険だと言われながら、ジャレスが現れたために驚く。

裏切っていないことをホグルに確かめたジャレスは、もう少し楽しませてあげるとサラに伝えながら、時計を進ませてしまう。

掃除機ドリルに追われたサラとホグルはそれから逃れ、ハシゴを登ろうとする。

元に連れ戻す気ではないかとサラに疑われたホグルは、魔王をごまかすためだったと伝えながら外に出る。

後は一人で行くようにとホグルから言われたサラは、彼からブレスレットを奪ってしまい、そこにゴブリンの老人ワイズマン(フランク・オズ/マイケル・ホーダーン:声)が現れる。

ラビリンスの中央にある城に行く方法をワイズマンに尋ねたサラは、迷っていてもそうではない場合もあるという、意味不明なことを言われる。

ワイズマンから献金を求められたサラは、指輪を渡して先に進むが、恐ろしい声が聴こえたためホグルが逃げてしまう。

ゴブリン達にいじめられている毛むくじゃらの怪物ルド(ロン・ミュエク/声)を助けたサラは、城に行く道を訊くものの知らないと言われる。

二つあった扉の片方をノックして開けたサラは、怖がるルドと共に森の中に入る。

ルドは姿を消してしまい、自分を呼ぶサラの声を聴いたホグルは、現れたジャレスにどこに行くのかと訊かれて、サラを元の場所に戻そうとしたと答える。

ホグルが信用できないジャレスは、モモに変えたクリスタルをサラに渡すよう命じて、背いたら悪臭の沼に突き落とすと言って、彼女がキスしたら悪臭の国の王子にすると伝える。

現れたファイアリー達にからかわれたサラは、ホグルが垂らしてくれたロープをで上に登り、彼に感謝してキスする。

悪臭の沼に落ちそうになったホグルを助けたサラは、モモを渡そうとする彼と共にルドの上に落下してしまう。

その悪臭に耐えながら橋を渡ろうとしたサラ達は、現れた犬の騎士サー・ディディモス(デヴィッド・ショーネシー/声)に道を塞がれる。

鼻が利かないため悪臭が気にならないディディモスは、サラを守ろうとするルドの戦いぶりに感心して、共に行動することになる。

ディディモスが誤って橋を壊してしまい、渡っていたサラは蔓につかまるものの沼に落ちそうになる。

ルドは、友達である岩を呼びサラを助け、ディディモスも、愛犬のアンブローシャスを連れて沼を渡る。

森に入ったサラはホグルからモモを渡され、それを食べてしまう。

ホグルはその場から逃れ、サラは気分が悪くなり動けなくなる。

仮面舞踏会に出席する夢でジャレスに惑わされたサラは、そこから逃れようとして目覚め、ガラクタ置き場のような場所にいることに気づく。

ガラクタを背負ったジャンク・レディ(カレン・プレル)から、どこへ行くのかと訊かれたサラは、それが思い出せない。

大事にしていたクマのぬいぐるみランスロットをジャンク・レディから渡され、それを捜していたと思い込むサラは、案内された場所が自分の部屋だったために驚く。

全て夢だったと考えたサラは、父ロバートが帰っているかを確かめようとしてドアを開けるが、ジャンク・レディが入って来る。

その場にあったラビリンスの物語の本を読んだサラは、部屋が偽物だと気づき外に出る。

ルドらに助けられたサラは全てを思い出し、ゴブリン・シティの門にたどり着き中に入る。

サラは、巨大な機械仕掛けの門番に襲われ、そこに現れたホグルが、門番の中に入っていたゴブリンを追い払い、それを操作して壊す。

モモはジャレスの命令だったとサラに話したホグルは、彼女に許してもらい、ディディモスからは勇者だと言われる。

ルドからも友達だと言われたホグルは、サラからはブレスレットを渡されて、皆と共に先に進む。

サラがモモを食べたにも拘らず、ホグルやディディモスらと共に城に向かっていることを知らされたジャレスは驚き、警備隊を配備してトビーを隠すよう命ずる。

警備隊に襲われたサラ達はある家に逃げ込み、ディディモスは包囲されてしまう。

ルドが叫び声をあげて助けを求め、岩の大群が警備隊に襲いかかる。

皆と共に城に押入ったサラは、一人でトビーを捜す。

マジックルームに入ったサラは、現れたジャレスに惑わされながら、トビーを見つけるものの、その場にたどり着けない。

トビーを返してほしいとサラから言われたジャレスは、全て望み通りにしただけで、与えるのは夢であり自分に従うようにと伝える。

自分を尊い愛せば僕となると伝えたジャレスだったが、言葉を思い出したサラから”あなたは無力・・・”と言われた瞬間、メンフクロウに姿を変えて飛び去る。

その場が家で、夜中の12時になったことに気づいたサラは、二階でトビーが寝ていることを確認して、クマのぬいぐるみのランスロットを弟にあげることにする。

部屋に戻ったサラは、父ロバートが帰って来たことを知り、別れを告げるルド、ディディモス、ホグルに気づく。

これからもあなたたちが必要だとホグルに伝えたサラは、その場に集まったゴブリン達と楽しく過ごす。

その様子を窓の外から見ていたメンフクロウは、夜空に向って飛び去る。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
空想好きな15歳の少女サラ・ウィリアムズは、外出する父と義母から幼い弟のトビーのお守りを任される。
泣き止まないトビーに苛立つサラは、思わず”ゴブリンの王よ、この子を遠くへ連れ去ってください!”と叫んでしまう。
トビーがいなくなってしまい、ゴブリンの王ジャレスが現れたために驚くサラは、弟を返してほしいと伝える。
13時間以内にラビリンス/迷路を通り城に着かなければ、トビーは永遠にゴブリンになるとジャレスから言われたサラは、それに従うことになる。
戸惑いながらラビリンスに入ったサラは、ゴブリンのホグルに案内されて先に進むのだが・・・。
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空想好きな少女が、ゴブリンの世界を支配する魔王のラビリンス/迷路で体験する出来事を描きマペットがゴブリンを演ずる、アドベンチャー・ファンタジー。

マペットの創作者であるジム・ヘンソンの監督作品で、その精巧な出来栄えと演技やSFXを駆使した見事な映像は、当然ではあるが手抜きはなく、その完成度の高さからあらゆる年代が楽しめる作品に仕上がっている。

ゴブリンの王を演ずるデヴィッド・ボウイの魅力は注目で、魔王という雰囲気でもないのだが、圧倒的な存在感で画面を支配して歌も披露し、「オズの魔法使」(1939)を思い起こさせるミュージカル・タッチの内容を盛り上げてくれる。

エリザベス・テイラーの少女時代を彷彿させる、撮影当時14歳のジェニファー・コネリーの可愛らしさとキャラクターは正にドラマにマッチし、ゴブリン達と共に行動する快活な少女を熱演している。

魔王ジャレスに操られながらも、少女サラに協力するゴブリン、ホグルのブライアン・ヘンソン/声、心優しい毛むくじゃらの巨漢ルドのロン・ミュエク/声、犬の騎士サー・ディディモスのデヴィッド・ショーネシー/声、ジャレスに連れ去られるサラの弟のトビー・フラウド、その父親クリストファー・マルコム、その妻シェリー・トンプソン、ワイズマンのフランク・オズと声を担当するマイケル・ホーダーン/声、ジャンク・レディのカレン・プレル、妖精のナタリー・フィンランド、そして、ワーウィック・デイヴィスがゴブリンの1人として登場する。


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