サイトアイコン That's Movie Talk!

ラ★バンバ La Bamba (1987)

1950年代末に大ブームを巻き起こしわずか17歳で世を去ったメキシコ系アメリカ人歌手リッチー・ヴァレンスの生涯を描く、製作テイラー・ハックフォード、監督ルイス・ヴァルデス、主演ルー・ダイアモンド・フィリップスイーサイ・モラレスエリザベス・ペーニャ他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:ルイス・ヴァルデス

製作総指揮:チュアート・ベンジャミン
製作
テイラー・ハックフォード
ビル・ボーデン
脚本:ルイス・ヴァルデス
撮影:アダム・グリーンバーグ
編集
シェルドン・カーン
ドン・ブロチュ
音楽
ロス・ロボス
カルロス・サンタナ
マイルズ・グッドマン

出演
リッチー・ヴァレンス/リッチー・ヴァレンズエラルー・ダイアモンド・フィリップス
ボブ・モラレス:イーサイ・モラレス
ドナ・ルドウイッグ:ダニエル・フォン・ゼルネック
コニー・ヴァレンズエラ:ロザンナ・デ・ソート
ロージー・モラレス:エリザベス・ペーニャ
ボブ・キーンジョー・パントリアーノ
バディ・ホリーマーシャル・クレンショー
エディ・コクランブライアン・セッツァー
ルドウィッグ:サム・アンダーソン
バーテンダー:ジョン・クエイド

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1987年製作 108分
公開
北米:1987年7月24日
日本:1987年11月
製作費 $6,500,000
北米興行収入 $54,215,420


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1957年、夏、北カリフォルニア
果樹農園の労働者で16歳のリッチー・ヴァレンズエラ(ルー・ダイアモンド・フィリップス)は、刑期を終えて帰ってきた異父兄ボブ・モラレス(イーサイ・モラレス)を歓迎する。

二人の母コニー(ロザンナ・デ・ソート)も息子の帰りを喜び、ボブは、ロックンロールに夢を託すリッチーの話に耳を傾ける。

しかし、女癖の悪いボブは、リッチーのガールフレンドであるロージー・モラレス(エリザベス・ペーニャ)に手を出してしまう。

その後、リッチーの家族は南カリフォルニアに移ることになり、ボブと離れることが出来なくなったロージーも同行する。
...全てを見る(結末あり)

3ヵ月後。
地元の高校に通い始めていたリッチーは、ドナ・ルドウイッグ(ダニエル・フォン・ゼルネック)に一目惚れしてしまい、彼女に声をかけ、お互い意識し合うようになる。

ボブは、相変わらず悪事から足が洗えず、麻薬取引などに手を出していた。

リッチーは、”シルエッツ”というバンドに加わりオーディションを受けることになり、その才能を試すことになる。

ロージーは、自分の妊娠にも関心を示さない自堕落なボブの本性を知り絶望する。

その頃、リッチーは冴えないバンド活動を続け、欲求不満が溜まっていた。

リッチーの才能を信じる母コニーは、息子を夫の馴染みだったバーに売り込みステージに立たせる。

ステージで熱唱するリッチーの歌は大いに受け、母コニーは更に大きな会場でコンサートを開く計画を立てる。

それにはボブも協力し、リッチーはコニーに感謝して、母のために必ず家を建てることを約束する。

そして、コンサートは始まり、ドナも会場に現れ観客は熱狂するが、酔ったボブがトラブルを起してしまう。

ある日、そのコンサート会場に姿を見せていた”デル=ファイ・レコード”のオーナー、ボブ・キーン(ジョー・パントリアーノ)が、リッチーを訪ねてくる。

キーンリッチーを誘い、スタジオとは名ばかりの場所でレコーディングを始める。

その間、リッチーはドナとの愛を深め、彼は、飛行機の墜落事故に巻き込まれ亡くなった、友人の悪夢を時々見ることを彼女に話す。

ボブは、アニメを描く才能を生かしコンテストで優勝するが、それをロージーに理解してもらえず苛立つ。

そんな時、ハリウッドでのリッチーの正式なレコーディングが決まり、彼は”リッチー・ヴァレンス”の芸名で、”デル=ファイ・レコード”と専属契約を結ぶことになる。

リッチーの曲はチャートを上昇するが、ドナの父ルドウィッグ(サム・アンダーソン)には認められず、彼女との連絡が取れなくなってしまう。

ドナに会いに行ったリッチーだったが、彼女は両親との狭間でどうすることも出来ずにいた。

ボブとリッチーは、母コニーに黙ってメキシコで羽目を外していたが、その間にロージーは女の子を出産する。

その後リッチーは、ドナを想う気持ちを歌いレコーディングをして、B面には”ラ・バンバ”をロックにして歌うことをキーンに提案する。

やがて、各地に移動することになったリッチーは、空の旅を嫌い、自分が飛行機事故で死ぬ予感がすることをキーンに伝える。

リッチーは、バラエティ・ショーの”アメリカン・バンドスタンド”に出演し”ドナ”を熱唱するのだが、ボブはリッチーの成功を次第に妬み始める。

自分を歌にしてもらい、感激するドナに再会したリッチーは、母コニーに念願の家もプレゼントする。

エディ・コクラン(ブライアン・セッツァー)らとのステージで、”ラ・バンバ”を歌い観客を熱狂させたリッチーだったが、帰宅後、ボブと言い争いになってしまう。

ボブの苦しみも理解したリッチーは、ドナとの愛を確認して、バディ・ホリー(マーシャル・クレンショー)らとのツアーに参加する。

コンサートの最中、リッチーは急遽、飛行機で移動することになる。

リッチーはボブに電話をかけ、わだかまりがなくなった彼をシカゴのツアーに呼び寄せようとする。

そして、雪の降る中、リッチーはコインで勝ったため、バディ・ホリーらと共に軽飛行機で飛び立つ。

1959年2月3日。
ボブとロージーは、ラジオで流れたリッチーらの事故のニュースを聞く。

母コニーもそれを知り、彼女は駆けつけたボブの胸の中で泣き崩れる。

キーンも事故をラジオで聞き、ドナもリッチーの死を知らされる。

リッチーの葬儀を済ませたボブは、彼の名前を呼び、空に向かって叫ぶ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
果樹農園で家族と働くリッチー・ヴァレンズエラは、ロックに夢を託す16歳の少年だった。
リッチーは、刑期を終え帰って来た異父兄ボブと母コニー、そして兄に奪われた恋人ロージーと共に農園を後にする。
高校に通い始めたリッチーは、クラスメイトのドナに一目惚れし、親交を深めていく。
やがてリッチーはバンド活動に参加してコンサートを開き、それがスタジオ・オーナーのボブ・キーンの目に留まる。
キーンにレコーディングを勧められ、売り出すことになったリッチーの曲は若者のハートを掴む。
やがて、リッチーの歌う曲はチャートを上昇するのだが、ドナは彼との交際を両親に認めてもらえず、兄のボブは弟の成功を妬み始める・・・。
__________

情熱的なロック歌手リッチー・ヴァレンスを演ずる、デビュー間もないルー・ダイアモンド・フィリップスの魅力、彼を支える家族の愛情、貧しいメキシコ系の家庭の生活から、栄光を掴みかけた青年の活躍と、悲劇的な死を描く、テイラー・ハックフォードも製作に参加したヒューマン・ドラマの秀作。

カルロス・サンタナ、そしてマイルズ・グッドマンの担当した音楽、ロス・ロボスの”ラ・バンバ”も効果的に使われ大ヒットした。

本作は、ゴールデングローブ賞の作品賞(ドラマ)候補にもなった。

20年以上前、何の気なしに深夜放送で見た本作、眠気も覚めて一気に見入ってしまったことを思い出す。

自堕落な生活で、家族に迷惑をかける主人公の兄、人間味のある演技が光るイーサイ・モラレス、その恋人エリザベス・ペーニャ、主人公の恋人ダニエル・フォン・ゼルネック、主人公と家族を支える逞しい母親ロザンナ・デ・ソート、主人公の才能を発掘するデル=ファイ・レコードのオーナー、ボブ・キーン役のジョー・パントリアーノバディ・ホリーマーシャル・クレンショーエディ・コクランブライアン・セッツァー、ドナ(D・V・ゼルネック)の父親役サム・アンダーソン、バーテンダーのジョン・クエイドなどが共演している。


モバイルバージョンを終了