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ノック・ノック Knock Knock (2015)

1977年に公開された、ソンドラ・ロックコリーン・キャンプ(本作にも出演)出演のスリラー「メイク・アップ」のリメイク。
妻子の留守中に若い女性二人の誘惑に負けてしまい絶望の淵に追いつめられる男性を描く、製作ソンドラ・ロック、製作、監督、脚本イーライ・ロス、製作、主演キアヌ・リーヴスロレンツァ・イッツォアナ・デ・アルマス他共演のサスペンス・スリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー

アナ・デ・アルマス / Ana de Armas / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:イーライ・ロス
製作
イーライ・ロス
ニコラス・ロペス
ミゲル・アセンシオ・ジャマス
コリーン・キャンプ
ティム・デグレイ
カシアン・エルウィズ
製作総指揮
キアヌ・リーヴス
テディ・シュウォーツマン
ソンドラ・ロック
ピーター・トレイナー
ラリー・スピーゲル
原案
アンソニー・オーヴァーマン
マイケル・ロナルド・ロス
脚本
イーライ・ロス
ニコラス・ロペス
ギレルモ・アモエド
撮影:アントニオ・クエルチャ
編集:ディエゴ・マチョ・ゴメス
音楽:マヌエル・リベイロ

出演
エヴァン・ウェバー:キアヌ・リーヴス
ジェネシス:ロレンツァ・イッツォ
ベル:アナ・デ・アルマス
ルイス:アーロン・バーンズ
カレン・アルヴァラード:イグナシア・アラマンド
ジェイク・ウェバー:ダン・ベイリー
リサ・ウェバー:ミーガン・ベイリー
ヴィヴィアン:コリーン・キャンプ

アメリカ 映画
配給 Lionsgate Premiere
2015年製作 99分
公開
北米:2015年10月9日
日本:2016年6月11日
製作費 $2,500,000
北米興行収入 $36,340
世界 $5,214,040


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
カリフォルニア州。
建築家のエヴァン・ウェバー(キアヌ・リーヴス)は、芸術家の妻カレン・アルヴァラード(イグナシア・アラマンド)と息子のジェイク(ダン・ベイリー)、娘のリサ(ミーガン・ベイリー)と共に平穏な日々を送っていた。

父の日の朝、エヴァンは子供達からケーキと時計を贈られる。

カレンは、仕事があるエヴァンと愛犬のモンキーを残して、週末をビーチハウスで過ごすために、子供達と共に出かける予定だった。

そこにアシスタントのルイス(アーロン・バーンズ)が現れ、カレンは刷り上がった作品目録を受け取る。

仕上がったばかりの新作を翌日、取りに来る考えのルイスは、十分注意して運ぶことをカレンに伝える。
...全てを見る(結末あり)

肩を痛めて手術したエヴァンは、カレンから、明日の2時に友人のヴィヴィアン(コリーン・キャンプ)が治療に来ると言われ、心配ないと伝えて彼女と子供達を見送る。

その夜、仕事をしていたエヴァンは、訪問者が来たことに気づき玄関を開ける。

雨の中である家を捜していると言うジェネシス(ロレンツァ・イッツォ)とベル(アナ・デ・アルマス)は、携帯電話が水没しタクシーを降ろされたために、その家を20分捜しているとエヴァンに伝える。

びしょ濡れの二人を気の毒に思ったエヴァンは、彼女らに電話を貸そうとする。

相手の番号も携帯電話の中なので分からないことを知ったエヴァンは、Facebookでなら探せるかもしれないのでパソコンを貸してほしいと言われたため、二人を招き入れる。

タオルとiPadを渡したエヴァンは、居間でくつろぐようにと二人に伝え、ベルに自己紹介する。

目的地が全く違う場所であり、運転手が間違えたことに気づいたジェネシスとベルは、エヴァンから、タクシーを呼ぶと言われる。

アプリでタクシーを呼んだエヴァンは、45分かかることを二人に伝え、服を乾かしたい彼女らから、乾燥機を貸してほしいと言われる。

それを承知したエヴァンは、バスローブを持ってくると言って、水没した携帯電話を預かり、以前、成功した方法で、米の中に入れれば乾くかもしれないと伝える。

脱いだ服を預かり二人にお茶を出したエヴァンは、モンキーや古いレプレイヤーとレコードに気づいた彼女らに、アルバムのコレクションの説明などをする。

デジタルでない音が好きだと言うエヴァンは、20代の頃DJをしていたと話し、今は43歳だと二人に伝える。

30歳で結婚して、妻は子供とビーチに行っていると話すエヴァンは、親しげに接する彼女らの態度を気にし始める。

芸術家の妻はスペイン出身だと聞いたベルは、スペイン語が話せるためにエヴァンに親しく接する。

20分でタクシーが着くことを確認したエヴァンは、結婚して以来、妻一筋だと伝え、客室乗務員だと言う二人が自分を誘っていることに気づく。

タクシーが到着するまで5分となり、ジェネシスはトイレに行き、ベルはレコードに合わせてエヴァンと踊り、彼に迫る。

タクシーが来たために乾燥させた服を取りに行ったエヴァンは、バスルームで全裸のジェネシスとベルに迫られ、欲望を抑えきれずに愛し合ってしまう。

その間に、待っていたタクシーは帰ってしまう。

翌朝、目覚めたエヴァンは、キッチンを汚して騒いでいるジェネシスとベルに気づき、自分の言うことを聞かない二人に呆れてしまう。

カレンからの”FaceTime”(ビデオ電話)に焦ったエヴァンは庭に向かい、窓越しに自分をからかう二人を気にしながら、仕事は進んでいると伝える。

憤慨したエヴァンは、着替えさせて二人を追い出そうとするが、彼女らはカレンの作品に落書きをしてしまう。

警察に電話をしようとしたエヴァンだったが、自分達は未成年者だと言うジェネシスとベルから脅され、この家に住むことを要求する二人に金を渡そうとする。

そこにヴィヴィアンが現れ、焦るエヴァンは玄関で何とかやり過ごそうとするが、ジェネシスが娼婦に成り済ます。

カレンを裏切ったエヴァンを罵倒するヴィヴィアンは、その場を去る。

ジェネシスとベルを懲らしめようとしたエヴァンは、警察に電話をしようとする。

電話を切ったジェネシスから家に送ってほしいと言われたエヴァンは、二人を車に乗せる。

町に着いたエヴァンは二人を降ろし、ようやく彼女らから解放され、家の中を片付けて、カレンの作品の落書きを消す。

夜になり、仕事の続きを始めたエヴァンは、物音がしたために家の中を調べ、家族の写真のフォトスタンドが落ちて割れていることに気づく。

次の瞬間、背後からジェネシスに殴られたエヴァンは意識を失い、ベッドに手足を縛られる。

目覚めたエヴァンは、娘リサの制服を着たベルに誘惑され、彼女とジェネシスは携帯電話が鳴っていることに気づく。

カレンからの”FaceTime”だと知ったジェネシスとベルは、みだらな行為を家族に見せようとする。

何でもするからやめてくれと言われ、エヴァンがベルと愛し合う姿をジェネシスが動画撮影する。

何とか拘束を逃れたエヴァンはベルを殴り、子供が作ってくれたケーキを食べていたジェネシスに襲い掛かる。

肩の傷をフォークで刺されたエヴァンは激痛に苦しみ、気を失ってしまう。

その後、椅子に拘束されたエヴァンは、ヘッドフォンをつけられ、質問に答えることを強要される。

それを拒もうとしたエヴァンは、音量を上げられたために叫び声をあげ、仕方なく質問に答える。

そこに、カレンの作品を運びに来たルイスが現れ、姪と友人ということにしてジェネシスとベルは彼に対応する。

作品に落書きされていることに気づいたルイスは驚き、興奮した彼は、喘息のために息苦しくなり吸引器を吸う。

二人を疑ったルイスは、エヴァンには姪はいないと言いながら警察に通報しようとして、奥の部屋の物音に気づきその場に向かう。

ベルは、ルイスのポケットから吸引器を奪う。

拘束されたいるエヴァンを見つけたルイスは、ジェネシスとベルが作品を壊していることに気づき止めさせようとする。

興奮したルイスは呼吸困難になり、ジェネシスとベルにからかわれ、つまずいて頭を打ち死亡する。

その様子を見ていたエヴァンは、救急車を呼ぶようにと二人に伝えるが、彼女らは相手にしない。

ジェネシスとベルは、ルイスの死体に濡れた雑誌のページを張り付けて乾かし、色を塗って”芸術作品”に仕上げ、エヴァンの犯行に見せかけるメールを二人の携帯電話に残す。

再び質問を始めたジェネシスとベルは、家族を愛していると言うエヴァンに、それならば、なぜ自分達と愛し合ったのかを問う。

家族を裏切ったと言うエヴァンに、質問の正解は死だと伝えたジェネシスとベルは、なぜ自分が死ななければならないのかと、叫びながら反論する彼の話を聞く。

ジェネシスは、夜明けに処刑するとエヴァンに伝える。

庭に自分を埋める穴を掘るジェネシスとベルを見つめながら、iPadを足で捜査して”FaceTime”を起動させようとしたエヴァンは、二人に見つかり、それを投げ捨てられてしまう。

二人が自分と家族しか知らないことを口にしたため、今回の犯行は、事前に盗聴し計画的だったことに気づいたエヴァンは、カレンの作品を壊し家を荒らす彼女らを見ているしかなかった。

髪の毛を切られレコードも割られたエヴァンは、隠してあった拳銃が見つかる。

銃を向けられたエヴァンは拘束を解かれ、ジェネシスから、夜明けまで逃げていられたら解放すると言われる。

外に逃げてつまずいて転んだエヴァンは助けを求めるものの、銃を向けるジェネシスから、近所には誰もいないと言われる。

夜が明けて、再び縛られたエヴァンは、ジェネシスとベルに穴に投げ入れられる。

頭部だけ出されて埋められたエヴァンは何でもすることを伝え、ジェネシスから、家族に全てを話せるかと訊かれる。

話すと言うエヴァンの携帯電話でカレンに電話したジェネシスだったが、エヴァンは、留守電メッセージに向かい、警察に通報しろと叫ぶ。

留守電に入る前に切ったと言うジェネシスは、彫刻のブロックでエヴァンの頭を叩き潰そうとする。

ブロックを地面に叩きつけたジェネシスは、ただのゲームだと言って、また他の家を探すつもりのベルと共に去ろうとする。

自分達が未成年でないことをエヴァンに伝えた二人は、携帯電話で”Facebook”を開き、ベルと愛し合っている映像を投稿してしまう。

携帯電話をエヴァンの目の前に立てたジェネシスとベルは、楽しかったと言ってモンキーを連れてその場を去る。

投稿に対する非難のコメントが次々と入るのを確認しながら、何とか手を土の中から出したエヴァンは、誤って”いいね”を押してしまい、叫び声をあげる。

子供達と帰宅したカレンは、家の中の惨状を見て言葉を失う。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
カリフォルニア州。
建築家のエヴァン・ウェバーは、芸術家の妻カレンと息子のジェイク、娘リサと共に平穏な日々を送っていた。
ビーチハウスで週末を過ごす妻子を送り出し、仕事があるために家に残ったエヴァンは、その夜、雨の中、ある家を捜しているという若い女性ジェネシスとベルを気の毒に思う。
二人を家に招き入れたエヴァンは、タクシーが来る間に彼女らの服を乾かす。
害がなさそうに見えたためジェネシスとベルに親切にしたエヴァンだったが、豹変した彼女らに迫られ、誘惑に負けて愛し合ってしまう。
翌日、好き勝手なことを始めた二人を追い出そうとして、警察にも通報しようともしたエヴァンだったが、未成年者だと言う彼女らに脅されるてしまう・・・。
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オリジナル作品せある「メイク・アップ」(1977)で二人組を演じたソンドラ・ロックが製作に参加し、コリーン・キャンプは本作にも出演している。

二人組の女性の魔の手にかかる、理想の家庭で家族と暮らす、社会的な成功者である建築家の絶望を描く、ホラー映画監督イーライ・ロスの演出が注目のスリラー。

悪魔のようにも思える女性二人組は、金や殺人目的ではなく、単なるその場のノリで犯行を繰り返している。
何不自由ない生活を送りながら、たった一度の過ちにより絶望していく男の運命を描いた作品。

ゲームだと言って去って行く二人組なのだが、その後の主人公の人生を考えると、そちらの方が絶望的と思えるラストが怖い。

舞台はカリフォルニアとなっているが、撮影はチリで行われた。

主演のキアヌ・リーヴスは、家族と共に平穏な暮らしをして堅実な人生を送りながら、心の隙をつかれて誘惑に負け絶望の道を歩むことになる男性を熱演している。

イーライ・ロス夫人でもある、主人公を誘惑して脅し弄ぶロレンツァ・イッツォ、同じく、その友人である主人公に迫るアナ・デ・アルマス、芸術家である主人公の妻(イグナシア・アラマンド)のアシスタント、アーロン・バーンズ、主人公の息子ダン・ベイリーと娘ミーガン・ベイリー、主人公の妻の友人コリーン・キャンプなどが共演している。


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