ハリウッドの脚本家としては成功しているものの怯えながら空虚な日々を送る男性の苦悩を描く、監督、脚本テレンス・マリック、主演クリスチャン・ベール、ケイト・ブランシェット、ナタリー・ポートマン、ブライアン・デネヒー、アントニオ・バンデラス、ウェス・ベントリ、イモージェン・プーツ、フリーダ・ピントー他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:テレンス・マリック
製作
ニコラス・ゴンダ
サラ・グリーン
ケン・カオ
脚本:テレンス・マリック
撮影:エマニュエル・ルベツキ
編集
ジェフリー・リッチマン
キース・フラース
A・J・エドワーズ
音楽:ハナン・タウンゼント
出演
リック:クリスチャン・ベール
ナンシー:ケイト・ブランシェット
エリザベス:ナタリー・ポートマン
ジョセフ:ブライアン・デネヒー
トニオ:アントニオ・バンデラス
バリー:ウェス・ベントリー
イザベル:イザベル・ルーカス
カレン:テリーサ・パーマー
デラ:イモージェン・プーツ
ツァイトリンガー神父:アーミン・ミューラー=スタール
ヘレン:フリーダ・ピントー
ルース:チェリー・ジョーンズ
スコット:ニック・オファーマン
ポール:デイン・デハーン
トム:トーマス・レノン
エロル:ヨエル・キナマン
ジョニー:ジェイソン・クラーク
カティア:カティア・ウィンター
ニッキー:ニッキー・ウィーラン
ジム:シェー・ウィガム
ライアン:ライアン・オニール
ジョー:ジョー・マンガニエロ
ハーブ:マイケル・ウィンコット
ガス:ケヴィン・コリガン
強盗:ジェイミー・ハリス
ナレーター:ベン・キングズレー
アメリカ 映画
配給 Broad Green Pictures
2015年製作 118分
公開
北米:2016年3月4日
日本:2016年12月23日
北米興行収入 $566,010
世界 $1,026,290
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロサンゼルス。
映画の脚本家として成功したリック(クリスチャン・ベール)だったが、怯えと共に空虚さを感じながら享楽的な日々を送っていた。
”月”
リックは、若くて反抗的な女性デラ(イモージェン・プーツ)に出会い、気ままに時間を過ごす。
ある日、街に向かったリックは、”タロットカード”で人生を占ってもらう。 ”吊された男” 弟のバリー(ウェス・ベントリー)と父ジョセフ(ブライアン・デネヒー)に会ったリックは、弟ビリーの死後に変わってしまったバリーのことで悩み、崩壊しかけている家族関係を修復できずに、もどかしく感じていた。 そんなリックは、ハリウッドの生活にそのはけ口を求めていた。 ”隠者” リックは、プレイボーイのトニオ(アントニオ・バンデラス)の豪邸で開かれたパーティーに出席する。 ”審判” 元妻で医師のナンシー(ケイト・ブランシェット)に会ったリックは、自分たちの結婚生活について語る彼女の話を聞く。 リックは、平穏や慈悲、愛、喜びなど、世界がくれなかったことをナンシーが自分にくれたと考える。 それ以外は霧のよううだと思うリックは、一緒にいてほしいとナンシーに伝える。 そんなリックを、ナンシーは今でも愛していた。 ”塔” 相変わらず家族の問題に真剣に向き合えないリックは、モデルのヘレン(フリーダ・ピントー)に出会う。 バリーとも過ごしたリックは、子供時代のことなどを思い出す。 帰宅したリックは強盗(ジェイミー・ハリス)に気づき、一人に銃を向けられたために財布を渡す。 強盗の二人は、部屋にほとんど何もないために、諦めてその場から去る。 まともな人生を生きて来なかったと感じるリックは、どんな人間になりたかったのかを思い出せない。 ”女教皇” ストリップバーで、オーストラリア人ダンサーのカレン(テリーサ・パーマー)が気に入ったリックは、彼女のアパートに向かい楽しい時間を過ごす。 その後リックは、カレンをラスベガスに連れて行く。 ”死” 関係を持つ既婚者のエリザベス(ナタリー・ポートマン)から妊娠していたことを知らされたリックは、夫の子か自分の子か分からないと言われる。 動揺するエリザベスから、気持ちの整理がつかないと言われたリックは、彼女を気遣う。 ツァイトリンガー神父(アーミン・ミューラー=スタール)から話を聞いたリックは、苦しみは神の贈り物だと言われる。 家族の関係を修復しようとするリックは、苦悩する。 ”自由” イザベル(イザベル・ルーカス)と出会ったリックは、前向きに考え、新しい道を見つける手助けをしてもらう。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス。
映画の脚本家として成功したリックは、怯えと共に空虚さを感じ、享楽的なハリウッドでの生活に慰めを求めていた。
兄弟の死により変わってしまった、弟ビリーの行動に悩まされるリックは、父ジョセフも含めた悪化する家族の問題を修復できずにいた。
そんなリックは、元妻ナンシーや他の女性との関係により変化を求めるのだが・・・。
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近年、精力的に活動を続けるテレンス・マリックが監督と脚本を務めるということで注目され、第65回ベルリン国際映画祭ではプレミア上映された作品。
しかし、批評家の評価は低く一般にも受けず、拡大公開もされなかった作品でもある。
ハリウッドを代表する実力派スターのクリスチャン・ベール他、豪華キャスト競演によりるテレンス・マリック作品ということで話題になり期待された作品ではあるが、演出の焦点がボケている感は否めない。
8章により構成され、最終章”自由”を除いた各章は”タロットカード”にちなんだタイトルが付けられている。
芸術作品を鑑賞しているような、エマニュエル・ルベツキの幻想的且つ私的な美しい映像など、実験的な作風は注目したい。
主演のクリスチャン・ベールは、崩壊しかける家族関係を修復できず、そのはけ口をハリウッドの享楽的な生活に求める男性を演じている。
1章 ”月” 反抗的な女性イモージェン・プーツ
2章 ”吊された男” 主人公の父親ブライアン・デネヒー、その息子ウェス・ベントリー
3章 ”隠者” 不道徳なプレイボーイのアントニオ・バンデラス
4章 ”審判” 医師である主人公の元妻ケイト・ブランシェット
5章 ”塔” モデルのフリーダ・ピントー
6章 ”女教皇” ストリッパーのテリーサ・パーマー
7章 ”死” 主人公と関係を持つ既婚者である女性ナタリー・ポートマン
8章 ”自由” 進む道を見つけようとする主人公の手助けをするイザベル・ルーカス
他の共演者
アーミン・ミューラー=スタール
チェリー・ジョーンズ
ニック・オファーマン
デイン・デハーン
トーマス・レノン
ヨエル・キナマン
ジェイソン・クラーク
カティア・ウィンター
ニッキー・ウィーラン
シェー・ウィガム
ライアン・オニール
ジョー・マンガニエロ
マイケル・ウィンコット
ケヴィン・コリガン
ジェイミー・ハリス
ナレーター:ベン・キングズレー