連続女性誘拐事件を担当する犯罪心理学者でもある刑事と協力する犯人から逃れた医師の行動を描く、主演モーガン・フリーマン、アシュレイ・ジャッド、ケイリー・エルウィス、トニー・ゴールドウィン他共演、監督ゲイリー・フレダーによるサスペンス・スリラー。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ゲイリー・フレダー
製作
デヴィッド・ブラウン
ジョー・ワイザン
製作総指揮:C・O・エリクソン
原作:ジェームズ・パターソン”Kiss the Girls”
脚本:デヴィッド・クラス
撮影:アーロン・シュナイダー
編集:ウィリアム・スタインカンプ
音楽:マーク・アイシャム
出演
アレックス・クロス:モーガン・フリーマン
ケイト・マクティアナン:アシュレイ・ジャッド
ニック・ラスキン:ケイリー・エルウィス
サイクス:アレックス・マッカーサー
ウィリアム・ルドルフ:トニー・ゴールドウィン
カイル・クレイグ:ジェイ・O・サンダース
ジョン・サンプソン:ビル・ナン
ハットフィールド:ブライアン・コックス
ヘンリー・カスティーヨ:ジェレミー・ピヴェン
ルオッコ医師:ローマ・マフィア
セス・サミュエル:リチャード・T・ジョーンズ
ナオミ・クロス:ジーナ・ラヴェラ
書店店員:トレーシー・ウォルター
コティ・ピアス:ミーナ・スヴァーリ
ウィック・サックス:ウィリアム・コンヴァース=ロバーツ
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1997年製作 115分
公開
北米:1997年10月3日
日本:1998年6月27日
製作費 $27,000,000
北米興行収入 $60,491,600
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ワシントンD.C.。
犯罪心理学の専門家でもある刑事アレックス・クロス(モーガン・フリーマン)は、いとこである同じ刑事のジョン・サンプソン(ビル・ナン)から、ノースカロライナ州ダーラムの大学に通う姪ナオミ(ジーナ・ラヴェラ)が行方不明になったことを知らされる。
ダーラム。
地元警察に向かったクロスは、担当刑事のニック・ラスキン(ケイリー・エルウィス)とサイクス(アレックス・マッカーサー)と共に、ナオミを含む8人の女性が失踪した事件の被害者の一人が発見された現場に向かう。
森林地帯で、木に縛りつけられて殺された白人女性の死体を調べたクロスは、現場で警察署長ハットフィールド(ブライアン・コックス)に会う。
ナオミのこともあり便宜は図るが、過ぎた行動をとらないようクロスはハットフィールドに忠告される。 その後クロスは、FBIで旧知のカイル・クレイグ(ジェイ・O・サンダース)から犯人の手口などを知らされる。 署に戻ったクロスは、犯人が殺人目的でなくコレクターであることをラスキンらに指摘する。 その夜、インターンのケイト・マクティアナン医師(アシュレイ・ジャッド)は、自宅で何者かに襲われる。 翌日、ナオミの部屋を調べたクロスは、彼女の恋人セス・サミュエル(リチャード・T・ジョーンズ)に会い、手掛かりが掴めていないことを伝える。 その頃、監禁されていたケイトは、ナオミを含めた複数の女性が同じ場所にいることを知る。 クロスは、宿泊先の部屋に”カサノヴァ”と名乗る犯人が手紙を投げ入れ姿を消したことをラスキンらに話す。 その後ケイトは、隙を見てその場から脱出し、保護されて病院で治療を受ける。 ショック状態で意識を失っているケイトが、神経をマヒさせる薬物”シストール”を投与されていることに気づいたクロスは、担当医のルオッコ(ローマ・マフィア)にその件を話し、処置をしてもらう。 クロスは翌朝目覚めたケイトに、姪が事件に関係していることを伝える。 ケイトは、クロスにナオミと話をしたことを伝え、回復後に記者会見を行う。 捜査に協力したケイトはクロスと共に森林地帯に向かい、過去5年間にシストールを発注したロサンゼルスの整形外科医医師で、ダーラムの大学を出ているウィリアム・ルドルフ(トニー・ゴールドウィン)のことを知らされる。 ある変質者を追っていたクロスは、東海岸と西海岸で日を置き、女性が失踪していることをケイトに伝える。 順番で行けば次は西で事件が起きることを知ったケイトは、クロスに協力を申し出る。 ロサンゼルス。 4人はルドルフを尾行し、クロスは彼が犯行の準備を始めたことを知る。 その夜クラブに向かったルドルフを監視したクロスは、彼が犯人だと確信するケイトの言葉を信じる。 ルドルフは女性を誘い郊外の家に向かい、クロスらは襲われそうになっていた彼女を助けるためその場に押し入る。 逃れたルドルフはケイトが運転する車に衝突され、クロスに銃を向けられるものの彼を轢いて逃走する。 カスティーヨは銃撃されて重傷を負い、クロスは軽傷で済んだのだが、この件を隠していたことでFBIのクレイグに責められる。 その後、ルドルフの家の捜査で隠し部屋が見つかり、クロスは彼に協力者がいることをクレイグに指摘する。 クロスは、ナオミの大学の教授ウィック・サックス(ウィリアム・コンヴァース=ロバーツ)の写真がその場にあることに気づく。 ダーラム。 サックスは、単に女性との関係を楽しんでいただけだと答えるものの、クロスはナオミを侮辱されたため彼に襲い掛かかりクレイグらに制止される。 その頃ルドルフは、監禁していたナオミの様子を見る。 ケイトの記憶で、監禁されていた場所が川の近くの地下だと分かり、クロスは彼女と共に森林地帯を調べる。 ルドルフが、ナオミにバイオリンを弾かせ思い通りにしようとする姿を見て、カサノヴァはそれを非難して銃撃する。 カサノヴァは弾をわざと外すのだが、銃声を聞いたクロスはその場に押し入り、現れたルドルフに銃を向ける。 床が抜けて井戸に落下したクロスはその場から這い出し、彼はナオミらを確認してルドルフを追う。 クロスはルドルフを銃撃するものの、カサノヴァのことは聞き出せない。 FBIは、監禁されていた女性達を救出してその場を捜査し、カサノヴァの逮捕は時間の問題と思われた。 それを知らされた復帰していたケイトは、クロスを夕食に誘う。 部屋を引き上げるため、最後に事件の資料をチェックしていたクロスは、カサノヴァの手紙とラスキンの筆跡が同じだということに気づく。 同じ頃、ラスキンはケイトの家に向かい招き入れられる。 ケイトに電話をしたクロスだったが、ラスキンは電話線を切断してしまう。 話をしていたケイトは、ラスキンがカサノヴァであることに気づき、彼に襲われるものの抵抗する。 ケイトは手錠を奪いラスキンをオーブン・テーブルに繫いでしまう。 ラスキンは、テーブルを移動させてガス・ホースを外してしまいライターで火を点けようとするが、クロスが現れて彼に銃を向ける。 クロスに説得されたラスキンだったが、自分が女性を監禁した理由を彼に理解させようとする。 拳銃を置き、同じ気持ちにはなれないというクロスは、火を点けようとするラスキンに対し、銃に手をやり発火しないように牛乳パック越しに射殺する。 クロスは、傷ついたケイトの無事を確認して抱き寄せる。
...全てを見る(結末あり)
いとこで同僚のジョンと市警の刑事ヘンリー・カスティーヨ(ジェレミー・ピヴェン)に合流したクロスとケイトは、直ちにルドルフの監視を始める。
ハットフィールド署長はサックスを逮捕してしまい、クロスは彼に会い話を聞く。
*(簡略ストー リー)
ワシントンD.C.。
犯罪心理学者でもある刑事のアレックス・クロスは、ノースカロライナのダーラムの大学に通う姪ナオミが行方不明になったことを知らされる。
現地に向かったクロスは、地元警察のラスキンやFBIと共に捜査を始める。
クロスは、犯人が殺人目的ではなくコレクターであることを指摘する。
その頃、インターンである医師のケイトが何者かに襲われて連れ去られて監禁される。
クロスは、宿泊先で”カサノヴァ”と名乗る犯人からの手紙を受け取る。
その後、ケイトは隙を見て脱出して保護され病院に運ばれる。
神経をマヒさせる薬剤を投与されていたケイトは回復してクロスに協力し、薬剤を入手したロサンゼルスの整形外科医ルドルフを監視するため、2人は現地に向かうのだが・・・。
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1995年に発表された、ジェームズ・パターソンの小説”Kiss the Girls”を基に製作された作品。
殺人目的でない女性誘拐監禁事件を捜査する刑事が著名な犯罪心理学者であり、犯人も知能犯として描かれている。
犯人は”カサノヴァ”を名乗り、捕えた女性を芸術作品のように扱い、また監禁場所などの美的感覚にもこだわっているところなどが作品の特徴だ。
2001年に、モーガン・フリーマンが同じ役を演ずる続編「スパイダー」が公開された。
キャスティングや物語の展開から、犯人カサノヴァは誰であるかは想像がついてしまい、それがまた出来過ぎた話にも思えてしまうところが気になる。
それはさて置き、60歳目前で主演者としてその実力を見せてくれるモーガン・フリーマンの隙のない演技は見もので、どのような状況下でも冷静に対処する心理学者である刑事をいつもながら好演している。
被害者の医師を演ずるアシュレイ・ジャッドも非常に魅力的で、知的で行動力もある女性を熱演している。
途中で存在感が薄れてしまうところから怪しい感じがする刑事ケイリー・エルウィス、その同僚アレックス・マッカーサー、犯人の一人で整形外科医のトニー・ゴールドウィン、FBI捜査官のジェイ・O・サンダース、主人公のいとこで同僚刑事のビル・ナン、警察署長ブライアン・コックス、刑事ジェレミー・ピヴェン、医師ローマ・マフィア、主人公の姪ジーナ・ラヴェラ、その恋人リチャード・T・ジョーンズ、書店の店員トレーシー・ウォルター、誘拐される女性ミーナ・スヴァーリなどが共演している。