犯罪捜査のためにパリに送り込まれた中国人捜査官と悪徳警官の戦いを描く、製作、脚本リュック・ベッソン、監督クリス・ナオン、製作、原案、主演ジェット・リー、ブリジット・フォンダ、チェッキー・カリョ他共演の犯罪アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:クリス・ナオン
製作
リュック・ベッソン
スティーヴ・チャスマン
ジェット・リー
ハッピー・ウォルターズ
原案:ジェット・リー
脚本
リュック・ベッソン
ロバート・マーク・ケイメン
撮影:ティエリー・アルボガスト
編集:マルコ・キャヴェ
音楽:クレイグ・アームストロング
出演
リュウ・ヤン・スイヤン:ジェット・リー
ジェシカ・ケイメン:ブリジット・フォンダ
ジャン=ピエール・リチャード:チェッキー・カリョ
ミスター・ビッグ:リック・ヤング
ルポ:マックス・ライアン
マックス:ジョン・フォーゲハム
アジャ:ローレンス・アシュレイ
タイ:バート・クウォーク
ツイン:シリル・ラファエリ
ツイン:ディディエ・アズレイ
イザベル・ケイメン:イザベル・デュホーベル
アメリカ/フランス 映画
配給 20世紀FOX
2001年製作 98分
公開
フランス:2001年8月1日
北米:2001年7月6日
日本:2001年8月25日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $36,845,120
世界 $64,437,850
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
パリ。
中国人の捜査官リュウ・ヤン・スイヤン(ジェット・リー)は、ヘロインの密輸に関与した裏社会のボス、ミスター・ビッグ(リック・ヤング)を捕らえる任務を受けていた。
リュウは、協力者のタイ(バート・クウォーク)のチップス店に向かう。
あるホテルのフロントでメッセージを受け取ったリュウは、指示に従いバーに向かい、パイロットから話しかけられる。
パイロットからトイレに行くようにと指示されたリュウは、その場にいた男からボスが会いたがっていると言われる。
厨房に連れて行かれたリュウは、地元警察のジャン=ピエール・リチャード警部(チェッキー・カリョ)に歓迎される。 早速、リチャードらと共にミスター・ビッグの捜査を始めたリュウは、彼を監視する。 ミスター・ビッグのために呼ばれた娼婦ジェシカ・ケイメン(ブリジット・フォンダ)とアジャ(ローレンス・アシュレイ)は、彼の部屋に向かう。 二人と楽しもうとしたミスター・ビッグは、部下達を追い払う。 気スタービッグを監視するリチャードの部屋に向かったリュウは、予定が違うと言いながら監視モニターに映っていないジェシカのことが気になる。 気分が悪くなり、トイレで吐いていたジェシカは動揺する。 ミスター・ビッグに襲い掛かったアジャは、簪を使い彼を刺す。 部屋に向かったリュウは、男達を叩きのめして押し入りアジャを制止するものの、ミスター・ビッグは瀕死の重傷だった。 ミスター・ビッグを催眠針で眠らせたリュウは、彼を病院に運ぼうとする。 しかし、リチャードはミスター・ビッグとアジャを射殺し、リュウが犯行に見せかけようとする。 トイレのジェシカに気づいたリチャードは、リュウが逃げたことを知り彼を追う。 監視室に戻ったリュウは、その場にいた者達を叩きのめし、監視映像のテープを奪い洗濯物置き場に隠れる。 その場に押し入ったリチャードは、ランドリーシュートに隠れていると思われるリュウを殺すために火を放ち、手りゅう弾も投げ込む。 シュートから脱出したリュウは、リチャードの部下を倒してロビーに向かうものの、機関銃を持ったパイロットに発砲される。 それを逃れたリュウはパイロットを殺し、ホテルを出る。 リュウを追ったリチャードは、録画映像を奪われたことを知り、彼を捜し生け捕りにすよう部下に命ずる。 ある駅に向かい、二人の警官がいたコインロッカーの中から携帯電話を取り出したリュウは、他のロッカーも確認する。 中の武器に気づいた警官を麻酔針で眠らせたリュウは、その場から逃げる。 今回の件で政府は中国大使タンに謝罪し、捜査の責任者にリチャードを指名する。 リュウが今回の事件の犯人であることを中国側に説明したリチャードは、彼の情報を求める。 参事官のチェンから、最高ランクのエリート捜査官であるリュウの犯行とは思えないと言われたリチャードは、監視映像のことを訊かれ、リュウに破壊されたと伝える。 リュウからの電話を受けたチェンは、そのことをリチャードに知られないようにする。 チェンの行動を怪しく思ったリチャードは、彼らの電話を盗聴して報告することを部下に命ずる。 その後もリュウを見つけられないリチャードは苛立ち、自分もやるつもりだったと謝罪するジェシカを責めようとはしない。 リチャードに娘を人質に取られているジェシカは、事件の目撃者であるために口止めされ、部下のマックス(ジョン・フォーゲハム)にヤクを打たれる。 タイの店に戻っていたリュウは、店の前にいたジェシカからトイレを借りたいと言われる。 ジェシカにトイレを貸したリュウは、チェンからの電話を受けて待ち合わせる。 リチャードは、部下と共に二人を監視していた。 チェンと共にセーヌ川の遊覧船に乗ったリュウは、今回の件はリチャードが仕組んだ罠だったことを話す。 証拠の録画テープがあることをチェンに伝えたリュウは、それを渡す。 国外に逃がすことを約束するチェンは狙撃され、次々と敵を倒すリュウは、船から橋に飛び移る。 追ってきたリチャードに発砲されて傷を負ったリュウは、地下鉄のホームに向かい車両に乗り込み逃亡する。 チェンの所持品を調べたリチャードは、テープを奪った残りを中国のタン大使に渡し、殺したのはリュウだと伝える。 タイの店に戻ったリュウは、自分で傷口を縫い手当てしようとする。 4人の優秀な捜査官を匿うものの、皆、命を落としたことをリュウに伝えたタイは、5人目のお前は無事に帰したいと話し、消毒液などを買いに行く。 外に立っていたジェシカは、リュウの傷の手当てを手伝い、彼と話をしてペンダントの娘の写真を見せる。 リュウから、娼婦になった理由を訊かれたジェシカは、ある男に言いくるめられて、気がついたら通りに立っていたと答える。 辞めない理由も訊かれたジェシカは、話は複雑だと言ってその場を去ろうとする。 そこに現れたポン引きのルポ(マックス・ライアン)は、仕事をしないジェシカを責めて乱暴する。 それを見ていたリュウから乱暴はするなと言われたルポは、ジェシカと過ごした時間分の金を要求する。 1000フラン要求して金を受け取ったルポが、再びジェシカに手を出したために、リュウは彼らを叩きのめす。 騒ぎを知った娼婦からの連絡を受けたマックスは、機関銃を手にして店に向かう。 それを知らせようとしたタイは射殺され、リュウはマックスを殺す。 タイの遺体を教会の前に運んだリュウは、魂を故郷に返そうとする。 店に駆けつけたリチャードは、マックスの死体を確認し、中国側からは何も隠していないと言われる。 今後のことを考えるリュウは、トラブルのきっかけになったジェシカを責めながら、自分が警官であることを伝え、昨夜の話をする。 ホテルでのことを話し始めたリュウが、その場にいたことを知ったジェシカは驚く。 自分もその場にいたと言うジェシカが娼婦の一人だったとことを知ったリュウは、彼女を連れて大使館に向かい証言させようとする。 リチャードに娘が人質に取られているジェシカはそれを拒むが、リュウから、娘を取り戻したら協力するか訊かれる。 中国政府が責任をもって出国させることを約束したリュウは、ジェシカを説得する。 リチャードの元に向かったジェシカは、暴れた中国人に人質にとられたことを話し、隙を見て逃げて来たと伝える。 場所はレストランだと伝えたジェシカは、この場に残るようにと言うリチャードに手錠でつながれる。 見張りを騙してつながれたパイプを外し脱出したジェシカは、テープを奪ってリュウと合流する。 大使館に行くことをジェシカに伝えたリュウは、彼女に説得されて娘の居場所に向かう。 レストランにリュウがいなかったために苛立つリチャードは、ジェシカが逃げたことを知る。 孤児院に侵入したリュウは、ジェシカと共に娘イザベルの眠っている大部屋に向かう。 隠れていたリチャードの部下を叩きのめしたリュウは、その場から逃れるものの、ジェシカが撃たれてしまい病院に運ぶ。 ジェシカの娘イザベル(イザベル・デュホーベル)を署に連れていったリチャードは、母には直ぐに会えると伝える。 治療を受けたジェシカはイザベルのことを心配し、テープがあるので大丈夫だと言うリュウに、極悪人のリチャードに殺されると伝える。 それを否定するリュウは、イザベルを取り戻すことをジェシカに約束し、麻酔針で彼女を眠らせてペンダントを持ち去る。 リュウからの電話を受けたリチャードは、居場所を知られたために警戒する。 警察署に乱入したリュウは、道場で訓練中の警官達を叩きのめす。 待ち構えていたツイン(シリル・ラファエリ/ディディエ・アズレイ)を倒したリュウは、リチャードの部屋に向かう。 イザベルに銃を向けるリチャードに、隙を見て麻酔針を首に刺したリュウは、彼の体を麻痺させる。 母の友人だとイザベルに伝えてペンダントを渡したリュウは、外で待っていてほしいと伝える。 禁じられたツボ”ドラゴンのキス”に針を刺したリュウは、体中の血が脳に集まり、やがて死ぬとリチャードに伝える。 針を抜いたリュウはその場を去り、口や目、耳などから出血したリチャードは息絶える。 病院に向かいジェシカの針を抜いたリュウは、目覚めた彼女からイザベルのことを訊かれ、その場で眠っていることを知らせる。 リュウは、手を握り感謝するジェシカを見つめる。
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*(簡略ストー リー)
パリ。
中国人捜査官のリュウ・ヤン・スイヤンは、ヘロインの密輸に関与した裏社会のボス、ミスター・ビッグを捕らえるためにあるホテルに向かう。
地元警察の警部リチャードに迎えられたリュウは、協力してミスター・ビッグの監視を始める。
呼ばれた娼婦の一人がミスター・ビッグに襲い掛かり、リチャードが彼と娼婦を殺す。
リュウの犯行に見せかけようとしたリチャードは逃げられ、証拠の監視テープを盗まれたために彼を捜そうとする。
現場にいたもう一人の娼婦ジェシカは、気分が悪くなりトイレにいたために事件には関与していなかった。
娘をリチャードに人質に取られていたジェシカは、彼の言いなりになるしかなかった。
悪徳警官リチャードの罠にはまったリュウは、ジェシカが事件現場にいたことを知らないまま、彼女と知り合うのだが・・・。
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リュック・ベッソンが製作と脚本を担当し、ハリウッドに進出したアクション・スター、ジェット・リーの、製作を兼ねた原案により製作された話題作。
パリ警察の警部による犯罪組織化された行動の残忍さは凄まじく、リュック・ベッソンらしいアクションが展開する内容となっている。
武装ギャングのような警官に対し、ほとんど素手で立ち向かうジェット・リーの戦いがふんだんに盛り込まれ、派手なアクションとは対照的なクールな彼の個性が生かされている。
娘を人質に取られ、悪徳警官に操られているみじめな娼婦を演ずるブリジット・フォンダと、彼女の協力により事件を解決する捜査官ジェット・リーとの親交や、母娘を命がけで助けようとする姿はヒューマン・タッチで描かれている。
犯罪組織のように街で暴れまわる悪徳警官を熱演するチェッキー・カリョ、彼に殺されるチャイニーズ・マフィアのボス、リック・ヤング、ポン引きのマックス・ライアン、リチャード(チェッキー・カリョ)の部下ジョン・フォーゲハム、シリル・ラファエリ、ディディエ・アズレイ、主人公を匿う協力者のバート・クウォーク、殺される娼婦のローレンス・アシュレイ、ヒロインの娘イザベル・デュホーベルなどが共演している。