娘ヴィーナスとセリーナを世界チャンピオンにしようとする父リチャード・ウィリアムズが苦難を乗り越えながらその計画を実行する姿を描く、監督レイナルド・マーカス・グリーン、製作、主演ウィル・スミス、アージャニュー・エリス、サニヤ・シドニー、デミ・シングルトン、ジョン・バーンサル、トニー・ゴールドウィン他共演の実録ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:レイナルド・マーカス・グリーン
製作
ティム・ホワイト
トレヴァー・ホワイト
ウィル・スミス
製作総指揮
イーシャ・プライス
セリーナ・ウィリアムズ
ヴィーナス・ウィリアムズ
ジェームズ・ラシター
ジェイダ・ピンケット・スミス
アダム・メリムズ
リン・ハリス
アラン・マンデルバウム
ジョン・モーン
ピーター・ドッド
脚本:ザック・ベイリン
撮影:ロバート・エルスウィット
編集:パメラ・マーティン
音楽:クリス・バワーズ
出演
リチャード・ウィリアムズ:ウィル・スミス
オラシーン”ブランディ”プライス:アージャニュー・エリス
ヴィーナス・ウィリアムズ:サニヤ・シドニー
セリーナ・ウィリアムズ:デミ・シングルトン
リック・メイシー:ジョン・バーンサル
ポール・コーエン:トニー・ゴールドウィン
タンディ・プライス:ミケイラ・ラシェ・バーソロミュー
アイシャ・プライス:ダニエル・ローソン
リンドレア・プライス:レイラ・クロフォード
ストリックランド夫人:エリカ・リンゴル
ジョージ・マッカーサー:ディラン・マクダーモット
レアード・ステイブラー:アンディ・ビーン
ヴィック・ブレーデン:ケヴィン・ダン
ベルズ:クレイグ・テイト
TD:ジョサイア・クロス
不良:カルビン・クラウセルJr.
不良:ヴォーン・W・ヘブロン
ジョン・マッケンロー:クリストファー・ウォリンジャー
ピート・サンプラス:チェイス・デル・レイ
ナンシー・レーガン:ジュディス・チャップマン
ジェニファー・カプリアティ:ジェシカ・ワクニック
アン:カトリーナ・ビギン(女子テニス協会CEO)
ショーン・スタッフォード:ケイトリン・クリスチャン
アランチャ・サンチェス・ヴィカリオ:マルセラ・ザカリアス
パトリック・ドハティ:リッチ・サマー
ソーシャルワーカー:エリン・カミングス
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2021年製作 145分
公開
北米:2021年11月19日
日本:2022年2月23日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $15,129,290
世界 $39,429,290
■ アカデミー賞 ■
第94回アカデミー賞
・受賞
主演男優賞(ウィル・スミス)
・ノミネート
作品
助演女優(アージャニュー・エリス)
脚本・編集・歌曲賞
■ ストーリー ■
カリフォルニア州、コンプトン。
リチャード・ウィリアムズ(ウィル・スミス)は、妻のオラシーン”ブランディ”プライス(アージャニュー・エリス)、3人の義理の娘タンディ(ミケイラ・ラシェ・バーソロミュー)、アイシャ(ダニエル・ローソン)、リンドレア(レイラ・クロフォード)、そして2人の娘ヴィーナス(サニヤ・シドニー)とセリーナ(デミ・シングルトン)と共に暮らしていた。
リチャードは、ヴィーナスとセリーナをプロのテニスプレーヤーにすることを決めて、2人が生まれる前から、成功のために計画書を作り準備した。
警備員のリチャードは、看護師のオラシーンと共に娘たちのために働き、ヴィーナスとセリーナを毎日指導する。
リチャードは、ヴィーナスとセリーナのためにプロのコーチを見つけようとして、彼女たちのスキルを宣伝するパンフレットやビデオテープを作成した。
元テニスプレーヤーのヴィック・ブレーデン(ケヴィン・ダン)を訪ねたリチャードは、ヴィーナスとセリーナのビデオを彼に見せるものの、2人が成功する可能性はないと言われて落胆する。
気落ちするリチャードは、娘にからむ不良TD(ジョサイア・クロス)とトラブルを起こし叩きのめされる。
その後リチャードは、銃を手にして不良を捜すが、TDは敵対するギャングに射殺される。
数日後リチャードは、ヴィーナスとセリーナをジョン・マッケンロー(クリストファー・ウォリンジャー)とピート・サンプラス(チェイス・デル・レイ)のコーチ、ポール・コーエン(トニー・ゴールドウィン)の元に連れて行く。
リチャードは、ポールを説得して娘たちのプレーを見てもらう。
コーエンは、素人のリチャードがヴィーナスとセリーナを指導したことを知り驚き、コーチを引き受けることにする。
帰宅したリチャードは、それを娘たちと共に喜んでくれるオラシーンに、2人を無料ではコーチできないとポールから言われていたため、ヴィーナスだけが指導してもらえることになったと伝える。
それを知ったセリーナはショックを受けるが、オラシーンが彼女を厳しく指導する。
ヴィーナスに付き添うリチャードは、ポールの指導に口を出して度々もめる。
ある日リチャードは、ポールから、成功への道は”ジュニア”トーナメントに出ることだと言われ、家族を伴いヴィーナスを連れてそれに参加する。
ヴィーナスは才能を発揮して連勝を続けるが、リチャードは、有頂天でいる彼女や家族に、つねに謙虚でいることが必要だと強調する。
その後セリーナは、リチャードとオラシーンには内緒で、ヴィーナスのトーナメントの出場登録をする。
ヴィーナスとセリーナは実力を発揮するが、リチャードは、白人社会の中では自分たちが部外者として扱われ、娘たちがエージェントに利用されることも嫌う。
リチャードは、娘たちをジュニアから遠ざけ、試合もさせないことに意見するポールと別れる。
コーチのリック・メイシー(ジョン・バーンサル)に連絡したリチャードは、姉妹のプレーを見て納得した彼と契約する。
そしてリチャードは、リックの施設で娘たちをトレーニングさせせるために、家族と共にフロリダに移住するのだが・・・。
”可能な限り現実に忠実”な映画と評したヴィーナスとセリーナ・ウィリアムズが製作総指揮に加わり、レイナルド・マーカス・グリーンが監督、製作を兼ねたウィル・スミスが主演し、アージャニュー・エリス、サニヤ・シドニー、デミ・シングルトン、ジョン・バーンサル、トニー・ゴールドウィンなどが共演した作品。
娘ヴィーナスとセリーナを世界チャンピオンにしようとする父リチャード・ウィリアムズが苦難を乗り越えながらその計画を実行する姿を描く実録ドラマ。
アメリカ社会の闇とも言える貧困や犯罪そして人種偏見も描かれる中で、常に楽しむことと人間らしさを追及し、家族を第一に考える主人公らの生き方が爽やかに描かれた感動のドラマに仕上がっている。
第94回アカデミー賞では作品賞以下6部門にノミネートされ、主演男優賞(ウィル・スミス)を受賞した。
・ノミネート
作品
助演女優(アージャニュー・エリス)
脚本・編集・歌曲賞
主演のウィル・スミスは、娘たちを世界チャンピオンにするという固い信念を貫く型破りな父親リチャード・ウィリアムズを、キャリア最高とも言える演技で見事に演じオスカーを獲得した。
家族を支える主人公の妻オラシーン”ブランディ”プライスを好演するアージャニュー・エリス、父を信じて夢を実現しようとするヴィーナス・ウィリアムズのサニヤ・シドニー、セリーナ・ウィリアムズのデミ・シングルトン、主人公と共に姉妹を世界チャンピオンにしようとするコーチ、リック・メイシーのジョン・バーンサル、姉妹の才能を評価してコーチするトニー・ゴールドウィン、主人公の義理の娘で後にヴィーナスとセリーナのアシスタントとなるタンディ・プライスのミケイラ・ラシェ・バーソロミュー、その妹アイシャのダニエル・ローソンとリンドレア・プライスのレイラ・クロフォード、主人公一家に嫌がらせをする隣人エリカ・リンゴル、姉妹と契約しようとする代理人ディラン・マクダーモットとアンディ・ビーン、元テニスプレーヤー、ヴィック・ブレーデンのケヴィン・ダン、主人公に絡む不良グループ、クレイグ・テイト 、ジョサイア・クロス、カルビン・クラウセルJr.、ヴォーン・W・ヘブロン、ジョン・マッケンローのクリストファー・ウォリンジャー、ピート・サンプラスのチェイス・デル・レイ、ナンシー・レーガンのジュディス・チャップマン、ジェニファー・カプリアティのジェシカ・ワクニック、女子テニス協会会長のカトリーナ・ビギン、ショーン・スタッフォードのケイトリン・クリスチャン、アランチャ・サンチェス・ヴィカリオのマルセラ・ザカリアス、NIKEスタッフのリッチ・サマー、ソーシャルワーカーのエリン・カミングスなどが共演している。