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キンダガートン・コップ Kindergarten Cop (1990)

犯罪者を捕えるために幼稚園の教師になる刑事の奮闘を描く、製作、監督アイヴァン・ライトマン、主演アーノルド・シュワルツェネッガーペネロープ・アン・ミラーパメラ・リードリンダ・ハントリチャード・タイソンキャロル・ベイカー他共演にコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ

アーノルド・シュワルツェネッガー / Arnold Schwarzenegger 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:アイヴァン・ライトマン

製作
アイヴァン・ライトマン
ブライアン・グレイザー
製作総指揮
ジョー・メジャック
マイケル・C・グロス
原案:マーレイ・セーラム
脚本
マーレイ・セーラム
ハーシャル・ウェイングロッド
ティモシー・ハリス
撮影:マイケル・チャップマン
編集
シェルドン・カーン
ウェンディ・グリーン・ブリックモント
音楽:ランディ・エデルマン

出演
ジョン・キンブル:アーノルド・シュワルツェネッガー
ジョイス・パルミエリ/レイチェル・マイアット・クリスプ:ペネロープ・アン・ミラー
フィービー・オハラ:パメラ・リード
シュロウスキー:リンダ・ハント
カレン・クリスプ:リチャード・タイソン
エレノア・クリスプ:キャロル・ベイカー
ドミニク・パルミエリ/カレン・クリスプJr.:ジョセフ・カズンズ/クリスチャン・カズンズ
ヘンリー・シュープ:ボブ・ネルソン
ジリアン:キャシー・モリアーティ
サラザー警部:リチャード・ポートナウ
ザックの母親:ジェイン・ブルック
シンディ:アリックス・コロムゼイ
ジョセフ:ミコ・ヒューズ
ローザ:オデット・ユーストマン
ジェニファー:エミリー・アン・ロイド
フライトアテンダント:アンジェラ・バセット

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1990年製作 111分
公開
北米:1990年12月21日
日本:1991年6月29日
製作費 $26,000,000
北米興行収入 $91,457,690
世界 $201,957,690


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ロサンゼルス
市警の刑事ジョン・キンブル(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、麻薬組織を仕切る犯罪者のカレン・クリスプ(リチャード・タイソン)を追い、ショッピングモールで彼を監視する。

組織の金を奪い息子を連れて逃げた妻レイチェル(ペネロープ・アン・ミラー)の行方を知っているダニーから、居場所がオレゴン州のアストリアだと聞き出したクリスプは、ダニーを射殺する。

それを知ったキンブルは、ダニーの恋人シンディ(アリックス・コロムゼイ)を彼の死体と手錠で繫ぎ、クリスプを追う。

妻子の行方が分かったことを母エレノア(キャロル・ベイカー)に伝えたクリスプだったが、そこにキンブルが現れる。
...全てを見る(結末あり)

騒ぎに気づいた警備員は、警官だと言うキンブルの身元を調べる。

警察署に連行されたシンディはフィービー・オハラ刑事(パメラ・リード)に尋問されるが、面通しも証言も拒みその場を去る。

オハラを上司のサラザー警部(リチャード・ポートナウ)から紹介されたキンブルだったが、クリスプを逮捕できないために苛立つ。

街に向いシンディを連れ戻したキンブルは、彼女に面通しをさせて、容疑者クリスプは逮捕される。

裁判までの間、拘留されることになったクリスプは、キンブルに尋問されて、麻薬ルートを吐くよう強要される。

サラザーから、オハラとオレゴンに向かうよう指示されたキンブルは、クリスプの妻を見つけて証言台に立たせる考えだと言われる。

一人で向かうと言うキンブルだったが、オハラを幼稚園の教師として潜入させてクリスプの息子を捜し、母親と金も同時に見つけてクリスプを有罪にするのがサラザーの考えだった。

機内でレイチェルと息子の写真を見るものの、はっきりとした顔などを確認できないまま、今後は夫婦として行動するとオハラから言われたキンブルは、彼女が食中毒になってしまったために大変な目に遭う。

何んとかアストリアに着いたキンブルだったが、オハラが回復しないために、仕方なく代わりに教師になるため学校に向かう。

美しい教師ジョイス・パルミエリ(ペネロープ・アン・ミラー)を気にしながら、校長のシュロウスキー(リンダ・ハント)に呼ばれたキンブルは、今回の件の説明を求められる。

話せないとキンブルから言われたシュロウスキーは、保護者には刑事だと知られないようにと伝えて教室に向かう。

子供達に紹介されたキンブルは、トイレに行きたいエマの対応に戸惑い、ジョイスのクラスに向い彼女に助けを求める。

教室に戻ったキンブルは、子供達が暴れ回っていたために困惑する。

それを見ぬふりをしたシュロウスキーは、2日もすればキンブルは逃げ出すだろうと言ってその場を去る。

怒りがこみあげ”静かにしろ!”と叫んでしまったキンブルは、子供達が怖がり泣き出したために焦る。

車に向ったキンブルは、連れてきたイタチを見せて、マスコットにすることを子供達に伝える。

ようやく1日が終わったキンブルは疲れ果ててしまい、ドミニク(ジョセフ・カズンズ/クリスチャン・カズンズ)から、前の先生の方がよかったと言われてしまう。

ロッジに戻ったキンブルは、そのままベッドに倒れてしまい、明日は頼むとオハラに伝えるが、怪しまれるので駄目だと言われる。

翌日、シルヴェスターの母親ジリアン(キャシー・モリアーティ)と話したたキンブルは、夫とは離婚してカリフォルニアにいると言われたため、彼女がクリスプの妻でないかと考える。

避難訓練が行われ、大騒ぎをして子供達と共に校舎から出てきたキンブルは、シュロウスキーに非難される。

そんな自分を優しく見つめるジョイスに、キンブルは心惹かれるようになる。

その後キンブルは、誰とも話をしようとしないザックが怪しいことを、回復したオハラに話す。

レストランに向かったキンブルとオハラは、ジョイスとドミニクに出くわす。

オーストリア出身のキンブルの姉ということで挨拶するたオハラと共に、ジョイスとドミニクは一緒のテーブルに着く。

楽しい時を過ごした4人は別れ、ジョイスに好かれていると言って、オハラはキンブルを冷やかす。

子供達に手を焼くキンブルは悩みをオハラに話し、厳しく接するべきだと助言される。

翌日からそれを実行したキンブルは、子供達との信頼を築くことに成功する。

ジョイスから自宅の食事に誘われたキンブルは、喜んで招待を受ける。

ロッジに戻ったキンブルは、オハラが男と寝ていたために驚くが、フィアンセのヘンリー・シュープ(ボブ・ネルソン)だと彼女から言われる。

皆と仲良くするようになったザックの母親(ジェイン・ブルック)を呼び止めて話したキンブルは、彼女が息子と共に夫から虐待を受けていることを知る。

その頃、エレノアは、レイチェルと孫を捜すためにシンディを追う。

ジョイスの家を訪ねたキンブルは、悪い奴らから家を守ると言うドミニクの言葉が気になる。

家の中を調べたキンブルは、何も見つけることはできなかった。

食事の後でジョイスと話をしたキンブルは、妻とは別れ息子がいると伝える。

ドミニクが家を守ると言っていた話をしたキンブルは、フランスに行った夫が酷い男だったというジョイスの話を聞く。

逃げたと言うジョイスは、ドミニクを奪うために追ってくる夫には、この場所は知られていないとキンブルに話す。

夫がフランスに行ったというのは嘘で、ドミニクにそう言っただけだと話すジョイスは、自分が世間知らずだった結果が招いたことだとキンブルに伝える。

ジョイスから、この件は秘密にしてほしいと言われたキンブルは、それを約束する。

その後、ジョイスのことをオハラに調べさせたキンブルは、預金口座などを含めて怪しくないと言われるが、ドミニク名義でも調べるよう指示する。

ジョイスが数百万ドルを持ち逃げしたとは思えないオハラだったが、キンブルは彼女に違いないと言い張る。

キンブルは、ジョイスが好きだから気になるだけだとオハラから言われる。

ザックの体の傷に気づいたキンブルは、母親を責めて、その場にいた父親を痛めつけてしまう。

シュロウスキーに呼ばれたキンブルは謝罪するが、酷い父親を殴ったことを好意的に受け止めてもらえる。

その頃、シンディは口止めのために殺され、クリスプは釈放されてしまい、サラザー警部は、キンブルとオハラを呼び戻そうとする。

学園祭が開かれ、子供達に慕われ教師として立派に働くキンブルは、シュロウスキーに称えられる。

町に着いたクリスプとエレノアは、レイチェルとカレンJr.を捜そうとする。

シンディが殺されたことをキンブルに知らせたオハラは、クリスプが現れるのは時間の問題で、レイチェルが金の行方を話さない場合は、警察は保護しないと伝える。

話しかけてきたジョイスに、自分達が刑事だと伝え、レイチェルであることを彼女に確認したキンブルは、クリスプが現れることを知らせる。

証言すれば罪は問わないとオハラから言われたジョイスは、金の在りかを話せば警察が保護することをキンブルから約束されるが、金など最初からないと伝える。

動揺するジョイスは、キンブルの話も聞かずにドミニクを連れてその場を去ろうとする。

金は関係なく、クリスプが息子を奪うことだけを考えているとキンブルに伝えたジョイスは車で走り去る。

ジョイスの家に向かったキンブルは、ドミニクがいなくなり動揺する彼女と共に電波塔に向う。

キンブルは、家を守るために塔にレーザーをつけようとして落ちそうになったドミニクを助ける。

金を持ち逃げしたと言って自分達を追わせたクリスプの考えを、キンブルはジョイスから聞く。

必ず守ると言うキンブルが嘘をついていたことを責めるジョイスだったが、自分を失いたくないと話す彼の気持ちを理解し彼と抱き合う。

翌日、ジョイスをいつも通りに学校に行かせたキンブルとオハラは、子供達に、知らない人とは話してはいけないと教える。

子供を預けたいと言って学校を見に来たクリスプを案内するシュロウスキーは、幼児教室に彼を連れて行く。

キンブルとオハラと遊んでいるドミニクを確認したクリスプは車に戻り、エレノアから銃を受け取り、校舎に戻り放火する。

非常ベルが鳴ったために、キンブルとオハラは子供達を避難させる。

校内が混乱する中、クリスプはドミニクを連れ去ろうとするが、それに気づいたキンブルに追われる。

ドミニクがいないことを知ったレイチェルは、校舎に戻り息子を捜す。

自分が父親だということをドミニクに話したクリスプは、それを信じようとしない息子を黙らせる。

校舎に入れてもらえないオハラに気づいたエレノアは、彼女を車で轢いてしまい銃を奪う。

現れたジョイスを殴ったクリスプは、逃げた彼女追う。

ドミニクを捕えたクリスプは、キンブルが現れたために息子に銃を向けて人質にとる。

銃を捨てるように言われたキンブルは指示に従い、クリスプは、ドミニクが抱いていたイタチに咬まれてしまう。

その隙に銃を拾ったキンブルは、クリスプを射殺する。

しかし、キンブルはエレノアに撃たれてしまい、孫はどこだと言う彼女に脅される。

オハラがエレノアに襲い掛かり、バットで殴り叩きのめす。

事件は解決し、キンブルは、子供達に見守られながら救急車で病院に運ばれる。

治療を受けたキンブルは、様子を見に来たオハラに感謝し、現れたヘンリーと結婚することを知らされる。

回復したキンブルは学校に向い、シュロウスキーに教室に案内され、子供達に歓迎される。

それに気づいたジョイスは、キンブルの元に向いキスする。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス
市警の刑事ジョン・キンブルは、麻薬組織を仕切る犯罪者クリスプを追っていた。
クリスプを捕えたキンブルは、大金を奪って息子と共に逃げたクリスプの妻レイチェルに証言をさせようとする。
レイチェルがいると思われるオレゴン州のアストリアに、オハラ刑事と向かうことになったキンブルは、彼女が幼稚園の教師として子供を捜す間に、レイチェルと金の行方を追うことになる。
ところが、オハラが食中毒になってしまい、仕方なくキンブルが教師として学校に向い、幼児教室を担当することになる。
子供達に振り回されながら苦労するキンブルは、美しい教師のジョイスの協力を得て、何んとか役目を果たすのだが・・・。
__________

アクション・スターとして頂点に上り詰めようとしていたアーノルド・シュワルツェネッガーが、製作を兼ねるアイヴァン・ライトマンと組んだ犯罪コメディ。

同じアイヴァン・ライトマンの「ツインズ」(1988)でコメディに挑戦し、芸幅を広げたアーノルド・シュワルツェネッガーが、幼児達を相手に奮闘するという奇抜なアイデアが話題になった作品でもある。

キッズ・ムービーではなく、麻薬犯罪捜査を続ける刑事の活躍を描く内容であり、ロマンスなども盛り込まれた、アイヴァン・ライトマンらしい軽快な演出も光る楽しい作品。

北米興行収入は約9200万ドルで、全世界では2億ドルを超すヒットとなった。

問答無用の凄腕刑事である巨漢のアーノルド・シュワルツェネッガーが、幼児達に振り回される姿が実に可笑しいのだが、次第に心触れ合う両者の関係が微笑ましく描かれている。

主人公との愛も芽生える犯罪者の妻で教師でもあるペネロープ・アン・ミラー、主人公の同僚である男勝りの刑事パメラ・リード、校長のリンダ・ハント、主人公に追われる犯罪者のリチャード・タイソン、その母親キャロル・ベイカー、その孫を双子で演ずるジョセフ・カズンズクリスチャン・カズンズ、オハラ(パメラ・リード)の婚約者ボブ・ネルソン、子供の母親キャシー・モリアーティジェイン・ブルック、警部のリチャード・ポートナウ、犯罪者に殺される女性アリックス・コロムゼイ、子供役のミコ・ヒューズオデット・ユーストマンエミリー・アン・ロイド、そして、アンジェラ・バセットがフライトアテンダント役で一瞬登場する。


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