”ビート・ジェネレーション”を代表する詩人アレン・ギンズバーグの学生時代の体験を描く、製作、監督ジョン・クロキダス、主演ダニエル・ラドクリフ、デイン・デハーン、マイケル・C・ホール、ジャック・ヒューストン、ベン・フォスター、デヴィッド・クロス、ジェニファー・ジェイソン・リー、エリザベス・オルセン他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・クロキダス
製作
マイケル・ベナローヤ
クリスティーン・ヴェイコン
ローズ・ガングーザ
ジョン・クロキダス
製作総指揮
ジョー・ジェンクス
ステファン・ソネンフェルド
ジャレッド・イアン・ゴールドマン
パメラ・コフラー
ランディ・マニス
原案:オースティン・バン
脚本
ジョン・クロキダス
オースティン・バン
撮影:リード・モラーノ
編集:ブライアン・A・ケイツ
音楽:ニコ・マーリー
出演
アレン・ギンズバーグ:ダニエル・ラドクリフ
ルシアン”ルー”カー:デイン・デハーン
デヴィッド・カマラー:マイケル・C・ホール
ジャック・ケルアック:ジャック・ヒューストン
ウィリアム・S・バロウズ:ベン・フォスター
ルイス・ギンズバーグ:デヴィッド・クロス
ナオミ・ギンズバーグ:ジェニファー・ジェイソン・リー
イーディ・パーカー:エリザベス・オルセン
ハリソン・ロス・スティーヴス教授:ジョン・カラム
学部長:デヴィッド・ラッシュ
マリオン・カー:キーラ・セジウィック
ルーク・デトワイラー:ザック・アペルマン
アメリカ 映画
配給 ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
2013年製作 104分
公開
北米:2013年10月16日
日本:未公開
製作費 $5,678,370
北米興行収入 $1,030,060
世界 $2,084,820
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1943年、ニュージャージー州、パターソン。
アレン・ギンズバーグ(ダニエル・ラドクリフ)は、詩人である父ルイス・ギンズバーグ(デヴィッド・クロス)と精神を病んでいる母ナオミ(ジェニファー・ジェイソン・リー)と暮らしていた。
コロンビア大学からの合格通知を確認したアレンは、ルイスと共に喜ぶ。
寮に向かったアレンは、ルームメイトのルーク・デトワイラー(ザック・アペルマン)に挨拶する。
新入生として図書館に案内されてアレンは、風変わりな学生ルシアン”ルー”カー(デイン・デハーン)の存在を知る。
アレンは、ユダヤ人である自分をからかうルークの言葉が気に障る。
その後、ルシアンと親しくなったアレンは、彼に興味を持つ。 母ナオミからの電話を受けたアレンは、盗聴されていると言われ、父はそんなことしないと伝える。 帰ってきてほしいと言われたアレンは、しっかりするようにと伝えてナオミを励まし、出かけるルシアンに誘われる。 再び帰って来てほしいと言われたアレンは、ナオミにそれを約束して電話を切る。 アレンと共にクリストファーに向かったルシアンは、あるアパートでパーティーを楽しむ。 ルシアンからマリファナを吸うウィリアム・S・バロウズ(ベン・フォスター)を紹介されたアレンは、彼がハーバードの学生で大富豪の息子だと知らされる。 家主のデヴィッド・カマラー(マイケル・C・ホール)に気に入られたアレンは、ルシアンとウィリアムと共に4人でクラブに向かう。 一夜を明かしてしまったアレンは、母のことを思い出して家に向かおうとする。 ルシアンに引き留められるものの、アレンは、複雑な事情があり行かなくてはならないと伝える。 納得してくれたルシアンと共に家に向かったアレンは、ナオミが施設に連れて行かれることを知りショックを受け、母に謝罪する。 我慢の限界に達したルイスが決めたこととはいえ、アレンはその場を去るナオミを気の毒に思い悔やむ。 母親にはまた会えると言うルシアンは、自分は4歳の時に父が姿を消したとアレンに話す。 生まれ変わるにはまず死ぬべきだと言う”イェイツ”の言葉をルシアンに伝えたアレンは、二人で首を吊ってみるが失敗する。 その後もルシアンとウィリアムらと行動を共にするアレンは、彼らの考えに感化されていく。 ドラッグに溺れるウィリアムに勧められて”ベンゼドリン”をなどを試すアレンは、ルシアンとウィリアムと共に、デヴィッドのアパートで好き勝手な行動をする。 それを知ったデヴィッドは、アレンとウィリアムを部屋から出す。 ルシアンのために課題を作成するデヴィッドの彼に対する態度で、アレンは二人が友人以上の関係であることに気づく。 ”新幻想派”という考えに傾倒するアレンは、自分に批判的なハリソン・ロス・スティーヴス教授(ジョン・カラム)に意見される。 課題をデヴィッドにやらせていることについて、アレンはルシアンに問い詰める。 元教授だが今は清掃員のデヴィッドは同性愛者であり、追ってくる彼は自分を放そうとしないと言うルシアンに、彼を追い払うことをアレンは提案する。 ルシアンから美しいものを書いてほしいと言われたアレンは、ウィリアムから新しいドラッグを勧められ、それを飲みながら一心不乱に書き続ける。 寮のルシアンの部屋にいたデヴィッドから、彼がジャック・ケルアック(ジャック・ヒューストン)と出かけたことを知らされたアレンは、すぐに他の男を見つけるやつだと言われる。 ルシアンが本物の作家だと言うジャックのアパートに向かったアレンは、彼と口論を始めた恋人のイーディ・パーカー(エリザベス・オルセン)に追い出される。 外に出たアレンら三人は、ボートを盗んで話をする。 ジャックから本物の作家は貧しい生活をしなくてはだめだと意見されたアレンは、その場で自分が書いた詩を詠み、素晴らしいと言われる。 ルシアンから、三人で船に乗り旅をすることを提案されたアレンは夢が抱くものの、現れた警察に捕まってしまう。 母マリオン(キーラ・セジウィック)と共に学部長(デヴィッド・ラッシュ)に呼ばれたルシアンは、口論になり部屋を出る。 恋人と共に現れたルイスに、母を追い出したのはこのためかと問うアレンは父に頬を殴られる。 ルイスからルシアンが主犯かと訊かれたアレンは、自分がボートを盗んだと伝える。 退学を覚悟したルシアンを励ますアレンは、皆を驚かせる方法が思い浮かぶ。 それを実行したアレンらは図書館の鍵を盗み、閲覧制限付き書籍を盗み出す。 デヴィッドの通報で警備員に見つかりそうになりながら、アレンらは何とか難を逃れる。 盗まれた書籍は図書館に展示され、”新幻想派”という文字が残されていた。 アレン、ルシアン、ウィリアム、ジャックは祝杯を挙げるが、現れたデヴィッドから、事件が騒ぎになっていると言われる。 自分たちの犯行だと思うのかとアレンから訊かれたデヴィッドは、計画を吹き込んだのは自分だと伝える。 図書館に落としていったマフラーをルシアンに渡したデヴィッドは、警備員に教えたことを知られてしまい、責められて追い払われる。 酔って公園に向かったアレンとルシアンは、ジャックが酔い潰れている間に惹かれ合いキスする。 課題をやらなければならないルシアンは、ジャックのアパートに向かう。 祖母と過ごしていたイーディは、現れたジャックに、荷物をまとめたので朝までに出ていくようにと伝える。 夜中にデヴィッドが来たことに気づいたルシアンは、謝罪されるものの彼を追い払う。 その後、物音でめざめたジャックは、飼い猫がオーブンに入れられていることに気づく。 デヴィッドの仕業だと言うルシアンは、殺してやると言うジャックに、いい考えがあると伝える。 ジャックと共に商船に乗りパリに向かうことをアレンに伝えたルシアンは、連れて行けないと言って彼を突き放す。 デヴィッドに話しかけられたアレンは、旅立ったルシアンに見捨てられた自分たちは同類だと言われ、彼の居場所を訊かれる。 波止場に現れたデヴィッドから、二人分の登録を済ませたと言われたルシアンは、 一緒に行くつもりの彼と話し合う。 ジャックはイーディの元に戻り謝罪し、バーにいたアレンは、ルシアンに似た男を誘い愛し合い、ルシアンはデヴィッドを痛めつける。 翌朝、騒ぎに気づいたアレンはイーディに電話をして、ルシアンがウィリアムとジャックと共謀してデヴィッドを殺したことを知る。 留置場に向かったアレンは、ルシアンから正当防衛だと言われ、協力を求められる。 父に連絡をしたジャックは、保釈金が5000ドルだということを伝えるものの、ケルアック家には殺人者はいないと言われ、電話を切られてしまう。 マリオンと話したアレンは、デヴィッドが息子のルシアンに付きまとっていたと言われ、彼を守るために協力を求められる。 保釈されたウィリアムと話したアレンは、デヴィッドを傷つけたルシアンは、彼が生きているままハドソン川に沈めたことを知る。 デヴィッドのアパートに向かったアレンは、ルシアンがシカゴでガスの自殺未遂を起こし、病院の入院手続きをデヴィッドがしたことを知る。 施設に向かい母ナオミに会ったアレンは、回復したと言う彼女に、友人が殺人を犯し助けを求められていることを話す。 どうしたらいいか混乱していると話すアレンは、見捨てるべきだと言うナオミから、自分も夫に見捨てられて回復したと助言される。 書いた作品をルシアンに見せたアレンは、自分を見捨てるのかと言われるものの、地方検事の元に向かう。 シーツを引き裂き鉄格子に縛り付けて首を吊ろうとしたルシアンだったが、死ぬことはできなかった。 検事には会わずに、作品をスティーヴス教授の期末試験に提出したアレンは、学部長に呼ばれる。 その内容を批判され、入学以来の素行の悪さを学部長から指摘されたアレンは、別の作品を提出しなければ退学だと言われる。 退学を選んだアレンは、学部長から作品は預かると言われる。 その後、家で過ごしていたアレンの元に、この調子で書き続けるようにというスティーヴスからの激励文と共に、没収された作品が届けられる。 その件と共に終戦を知ったアレンは、ルイスと共に喜びを感じる。 ルシアン・カーはデヴィッドを同性愛者と主張したが、殺人罪を問われて、18か月、少年院で過ごした。 その後ルシアンは”UPI”で記者となり、2005年に亡くなるまで勤務し、結婚は2回して3人の子供をもうけた。 イーディ・パーカーの親は、娘との結婚を条件にしてジャック・ケルアックの保釈金を払った。 結婚は失敗したジャックだったが、彼は”路上”を、ウィリアム・S・バロウズは”裸のランチ”を執筆する。 デヴィッドの殺人事件を題材にしたジャックとの共著は、60年間、発禁処分となった。 コロンビア大学を退学したアレン・ギンズバーグは、アメリカで最も成功した詩人の一人となり、最初の詩集をルシアンに捧げた。 しかし、ルシアンは自分の名を削除するよう求めた。
...全てを見る(結末あり)
__________
*(簡略ストー リー)
1943年。
コロンビア大学に入学した、詩人ルイス・ギンズバーグの息子アレンは、風変わりな学生ルシアン・カーに興味を持つ。
ルシアンや友人のウィリアム・S・バロウズに感化されたアレンは、変化を求めた刺激的な学生生活を楽しむ。
しかし、ルシアンと同性愛関係にあるデヴィッドが、ルシアンと付き合い始めたジャック・ケルアックの存在を嫌い、アレンとの関係もこじれてくる・・・。
__________
”ビート・ジェネレーション”を代表する詩人アレン・ギンズバーグが、学生時代に知り合ったルシアン・カー、ジャック・ケルアック、ウィリアム・S・バロウズと過ごした日々と関係を描くドラマ。
短編作品でキャリアを積んでいたジョン・クロキダスが、製作と脚本を兼ねた初監督作品。
アメリカを代表する詩人であるアレン・ギンズバーグが、共に著名人となる仲間達と共に、変化を求めて刺激的に過ごした学生時代が、様々な問題や苦悩と共に生き生きと描かれた実録ドラマ。
平凡な学生生活から、奔放な友人との交友関係により刺激的な日々を過ごすようになるアレン・ギンズバーグを熱演するダニエル・ラドクリフ、彼と親交を深める複雑な人生を送るルシアン”ルー”カーのデイン・デハーン、彼と同性愛関係にある友人マイケル・C・ホール、ルシアンと関係を持つジャック・ケルアックのジャック・ヒューストン、アレンらと親交を深める気ままに生きる富豪の御曹司ウィリアム・S・バロウズのベン・フォスター、アレンの父親である詩人ルイス・ギンズバーグのデヴィッド・クロス、精神を病んでいるその妻ジェニファー・ジェイソン・リー、ジャックの恋人イーディ・パーカーのエリザベス・オルセン、アレンの考えに批判的ではあるものの、後にその才能を評価する教授のジョン・カラム、学部長のデヴィッド・ラッシュ、ルシアンの母親キーラ・セジウィック、アレンのルームメイトのザック・アペルマンなどが共演している。