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ダイヤモンドの犬たち Killer Force (1976)

世界的なダイヤモンド会社の厳重な警備下で保管されたダイヤモンドの強奪計画を描く、主演テリー・サヴァラスピーター・フォンダクリストファー・リーヒュー・オブライアンO・J・シンプソンモード・アダムス他共演、監督ヴァル・ゲストによるサスペンス・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:ヴァル・ゲスト

製作
ナット・ワックスバーガー

パトリック・ワックスバーガー
脚本
ヴァル・ゲスト

マイケル・ウインダー
ジェラルド・サンドフォード
撮影:デイヴィッド・ミリン
編集:ビル・バトラー
音楽:ジョルジュ・ガルヴァランツ

出演
ウェッブ:テリー・サヴァラス

マイク・ブラッドリー:ピーター・フォンダ
ルイス:ヒュー・オブライアン
チルトン:クリストファー・リー
アレグザンダー:O・J・シンプソン
クレア:モード・アダムス
ネルソン:ヴィクター・メレニー
ロバーツ:リチャード・ローリング
ダニエル:マリナ・クリステリス

アメリカ/アイルランド/スイス 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ

1976年製作 101分
公開
北米:1976年1月14日
日本:1976年9月4日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
南西アフリカ
世界有数のダイヤモンド会社である”SDC/シンジケーテッド・ダイヤモンド・コーポレーション”に警備室長のウェッブ(テリー・サヴァラス)が到着する。

ウェッブは、管理室にいた社長の娘クレア(モード・アダムス)のチャックも必要だと言って、警備主任ネルソン(ヴィクター・メレニー)に、例外を認めないことを伝える。

軽飛行機の着陸を知ったウェッブは、それを破壊するよう命ずる。

飛行機を降りた二人は、砂の中に隠されていたダイヤの原石を確認する。

しかし、二人は飛行機を爆破されたため、警備隊が到着する前にその場を離れる。

警備隊員マイク・ブラッドリー(ピーター・フォンダ)は、二人の男が逃げたことを知らされて現場に向かう。
...全てを見る(結末あり)

男達は、ヘリコプターに見つかったためにそれを撃墜する。

ブラッドリーは、男達が地質学者ケラーともう一人だということを確認して、殺しはしないと言って警告する。

男に運転手を撃たれたブラッドリーは相手を射殺し、ケラーに投降するよう伝える。

ヘリで現場に現れたウェッブは、部下に命じてケラーを容赦なく殺す。

着陸したウェッブは、奪われたダイヤをブラッドリーから受け取り会社に戻る。

50万ドル分のダイヤの原石を確認したウェッブは、事の重大さと裏に何かあることを考える。

その頃、ルイス(ヒュー・オブライアン)らダイヤ強奪を考える5人組は、SDC敷地内に侵入する綿密な計画を練る。

困難な計画ではあったが、ルイスは、会社内に仲間が一人いることをチルトン(クリストファー・リー)やアレグザンダー(O・J・シンプソン)に伝える。

社内の者を疑っていたウェッブも、それが誰かを突き止めようとする。

ブラッドリーの恋人だったモデルのクレアは、彼の元に向かい愛し合う。

ネルソンに呼ばれたブラッドリーは、元傭兵だったルイスらの行動を突き止めていたが、休暇でこの地に来たとは思えないことを知らされる。

傭兵だとしても、厳重に警備された保管金庫には入れないはずだと指摘するブラッドリーだったが、ネルソンに、ある囮作戦を命ぜられる。

ケラーの所持していた8万ドルのダイヤを見せたネルソンは、ブラッドリーに、それを盗んだ警備員の役を演じさせ、強奪グループを誘き出そうと考えていた。

気が進まないブラッドリーだったが、ウェッブにも知らせないその計画を引き受けることにしてダイヤを受け取る。

旅立つクレアを送るブラッドリーは、彼女と共に身体検査などを受けて会社を出る。

ホテルに向かったブラッドリーは、安物のネックレスにダイヤを付けてクレアに渡す。

そこにウェッブが現れ、ブラッドリーにダイヤを盗んだという疑いをかけて、クレアのネックレスを確認する。

ブラッドリーは、隙を見て逃亡し協力者がいるバーに向かうものの、ルイスの仲間に銃を向けられその場を離れる。

ルイスに会ったブラッドリーは、2万ドルの報酬で強奪計画に加わることを強要される。

考えると言ってバーに向かったブラッドリーは、協力者である娼婦ダニエル(マリナ・クリステリス)と接触し彼女の部屋に向かう。

ブラッドリーは、チルトンとアレグザンダーに監視されながら、ネルソンへの情報をダニエルに渡す。

ダニエルはネルソンに連絡を入れて、ブラッドリーから言われたことを伝える。

チルトンは、ブラッドリーが部屋を出たことを確認してその場に向かい、ダニエルを脅してネルソンを呼び出す。

ブラッドリーは、現れたルイスに、仲間に加わることを伝える。

ネルソンはダニエルの部屋に向かうが、彼女が殺されていることを知り、現れたチルトンに殺害される。

ウェッブは、ネルソンと娼婦ダニエルが殺され、ブラッドリーが彼らに絡んでいたことを社長に伝える。

更にウェッブは、ブラッドリーが盗んだダイヤを、以前からクレアが国外に運び出していたと語り社長を動揺させる。

その後、アレグザンダーは労働者として会社に雇われる。

ウェッブは、ロバーツ(リチャード・ローリング)を責任者に抜擢して警備を強化する。

軟禁状態のクレアに会ったウェッブは、ブラッドリーの件で探りを入れて脅す。

ブラッドリーは、ルイスらを引き連れて砂漠に向かい、会社周辺の地下探知機に注意しながら目標に近づく。

その頃、ブラッドリーの家を調べたロバーツは、ある図面を見つける。

ルイスらは、ヘリで警戒に来た二人の警備員を殺す。

武器を隠したルイスらは、ブラッドリーの指示で探知機を飛び越える。

地中に隠してあったガスマスクをルイスに渡したブラッドリーは、実は2年前から考えていた、2000万ドルのダイヤ強奪計画を伝える。

それを知ったチルトンは、2万ドルの報酬では合わないことを伝えるが、納得して計画を進めるしかなかった。

ルイスは、失敗した場合のアリバイを消すためにネルソンも殺したことをブラッドリーに伝える。

ロバーツから図面を渡されたウェッブは、ブラッドリーらの行動を知り現場に向かう。

その頃アレグザンダーは、変電所に侵入して高圧電流の電源を切りブラッドリーらを待つ。

ブラッドリーらは施設内に侵入し、変電所を爆破して混乱させ、それを知ったウェッブらは会社に向かう。

地下金庫に向かったブラッドリーは、番号が変わっていることに気づき、ガスが噴き出してマスクをつける。

コンピューターを使い扉を開けたブラッドリーらは、大量のダイヤを奪う。

建物を出て銃撃戦となったブラッドリーは、車でその場を離れクレアの元に向かう。

クレアを救い出したブラッドリーは、ルイスと共に砂漠に向かう。

チルトンは銃弾を受けて命を落とし、アレグザンダーは砂漠でルイスらに拾われる。

追っ手から逃げたブラッドリーらは、車が横転したため投げ出される。

アレグザンダーは射殺され、その場を離れたブラッドリーは、自分とクレアを侮辱したルイスに襲い掛かる。

クレアがブラッドリーとルイスを制止して、三人は先を急ぐ。

ウェッブらが現れたため身を潜めた三人は、攻撃を受けてルイスが射殺される。

ブラッドリーとクレアは、ジープで逃走してヘリの場所に向かう。

ヘリに乗ったブラッドリーとクレアは飛び立つが、ウェッブは撃つなと指示を出す。

そしてウェッブは、ブラッドリーらを必ず見つけ出すことを誓う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
南西アフリカ
世界有数のダイヤモンド会社SDC警備室長ウェッブは、不穏な動きを察知し厳重な警備を更に強化する。
警備主任ネルソンは、元傭兵のルイスらが現れたことを知り、部下ブラッドリーに囮作戦を命ずる。
会社からダイヤを奪ったと見せかけて、ルイスらが接触してくるのを待ち、必ず仕掛けてくる強奪計画に加わるようネルソンはブラッドリーに指示する。
それを受けたブラッドリーは、計画通りルイスの仲間に加わりダイヤ強奪を決行する。
その頃ウェッブは、ブラッドリーの恋人クレアに探りを入れて、ダイヤ強奪計画に備えるのだが・・・。
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1970年代半ばの作品ということもあり、今観るとB級ぽさがまた魅力である、なかなか味のある快作に仕上がっている。

どう見ても悪党にしか見えない警備のトップ、テリー・サヴァラスが何とも言えない不思議なキャラクターで、全てを支配するような雰囲気で画面を圧倒する。

当時を考えるとアクションもまずまずで、砂漠というロケーションをうまく活かした、スケール感のある内容もよろしい。

キャストも魅力的で、要領がよく行動派の警備隊員ピーター・フォンダと美しいモード・アダムスの関係描写も興味深い。

強奪団のリーダー、ヒュー・オブライアン、90歳を過ぎた現在でも活躍を続けるクリストファー・リーの殺し屋もファンとしては涙もので、当時、映画界で活躍していたO・J・シンプソンの出演も嬉しい。

警備主任ヴィクター・メレニー、警備室長に部下リチャード・ローリング、協力者の娼婦マリナ・クリステリスなどが共演している。


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