マーベル・コミックの子会社アイコン・コミックスから出版された(2008/2~2010/2)、マーク・ミラーとジョン・ロミータJr.によるコミック”キック・アス”の映画化。 スーパーヒーローに憧れる高校生がコスチュームを着けてマフィアに立ち向かう姿をく、製作ブラッド・ピット、製作、監督、脚本マシュー・ヴォーン、主演アーロン・テイラー=ジョンソン、ニコラス・ケイジ、クロエ・グレース・モレッツ、マーク・ストロング他共演のアクション。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:マシュー・ヴォーン
製作総指揮
ジェレミー・クライナー
スティーヴン・マークス
マーク・ミラー
ジョン・ロミータJr.
ピエール・ラグランジェ
製作
アダム・ボーリング
マシュー・ヴォーン
ターキン・パック
ブラッド・ピット
デヴィッド・リード
クリス・サイキエル
原作
マーク・ミラー”キック・アス”
ジョン・ロミータJr.
脚本
ジェーン・ゴールドマン
マシュー・ヴォーン
撮影:ベン・デイヴィス
編集
ピエトロ・スカリア
ジョン・ハリス
エディ・ハミルトン
音楽
ジョン・マーフィ
ヘンリー・プライス・ジャックマン
マリウス・デ・ヴリーズ
アイラン・エシュケリ
ダニー・エルフマン
出演
デイヴ・リズースキー/キック・アス:アーロン・テイラー=ジョンソン
デイモン・マクレイディ/ビッグ・ダディ:ニコラス・ケイジ
ミンディ・マクレイディ/ヒット・ガール:クロエ・グレース・モレッツ
フランク・ダミーコ:マーク・ストロング
クリス・ダミーコ/レッド・ミスト:クリストファー・ミンツ=プラッセ
ビッグ・ジョー:マイケル・リスポリ
アンジー・ダミーコ:ヤンシー・バトラー
ロビー・グーン:ジェイソン・フレミング
アリス・リズースキー:エリザベス・マクガヴァン
リズースキー:ギャレット・M・ブラウン
ケイティ・デューマ:リンジー・フォンセカ
エリカ・チョー:ソフィ・ウー
コディ:デクスター・フレッチャー
マーティ:クラーク・デューク
トッド:エバン・ピーターズ
ヴィクター・ジガンテ:ザンダー・バークレー
マーカス・ウィリアムス巡査部長:オマリ・ハードウィック
本人:クレイグ・ファーガソン
ラズール:コフィー・ナーティ
ポスターの女性:クラウディア・シファー
イギリス・アメリカ 映画
配給
ユニバーサル・ピクチャーズ(イギリス)
ライオンズゲート(北米)
2010年製作 117分
公開
イギリス:2010年3月26日
北米:2010年4月16日
日本:2010年12月18日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $48,043,510
世界 $96,188,900
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
アメリカン・コミックス好きでヒーローに憧れる、冴えない高校生のデイヴ・リズースキー(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、ネットで、あるヒーローのコスチュームを購入する。
一方、元警官デイモン・マクレイディ(ニコラス・ケイジ)と娘のミンディ・マクレイディ(クロエ・グレース・モレッツ)親子が、人間離れした技を習得しようとしていた。
コスチュームが届き、それを身に着けたデイヴは、悪を倒すヒーローとして”キック・アス”と名付け、その時に備える準備を始める。
そして、何の能力も身に着けていないまま、デイヴは車上荒らしをするチンピラに立ち向かい、脇腹をナイフで刺されてしまう。
さらに車に激突して病院に運ばれたデイヴは、治療のために体中に金属を埋め込まれることになる。
その頃、犯罪組織のボス、フランク・ダミーコ(マーク・ストロング)は、右腕のビッグ・ジョー(マイケル・リスポリ)から、組織内でトラブルが起きているという報告を受ける。 回復したデイヴは、体を補強した金属のせいで神経が麻痺していることを、親友のマーティ(クラーク・デューク)とトッド(エバン・ピーターズ)に伝える。 その夜、デイヴは体の痛みを感じないことに気づきながら、コスチューム姿で街を徘徊する。 デイヴは、暴漢に襲われる男を助けるために勇敢に戦い、それを目撃していた若者が、その様子を”YouTube”にアップしてしまう。 それがテレビのニュースでも伝えられ、”キック・アス”は時の人となり、コミック化されることになる。 正体は知られていないものの、自信を得たデイヴは、憧れていたケイティ・デューマ(リンジー・フォンセカ)を誘い、彼女がゲイであることが分かる。 ケイティに危害を加えた、ギャングのラズール(コフィー・ナーティ)の元に向かったデイヴは、逆に痛めつけられそうになってしまう。 しかし、そこに、コスチュームを着た少女が現れ、ラズールらを容赦なく殺す。 少女ヒット・ガール(クロエ・グレース・モレッツ)は、ビッグ・ダディ(ニコラス・ケイジ)に援護されながら、その場の現金と麻薬を奪い立ち去る。 デイヴは、本物のヒーローの彼女らに付いていくことは出来ず、帰宅して落ち込んでしまう。 ラズールらが襲われたことを知ったダミーコは、手下が死に際に撮った写真から、それをキック・アスの仕業だと思い込み、彼を捕らえるようビッグ・ジョーに命ずる。 その後、ビッグ・ダディとヒット・ガールはデイヴの部屋に現れ、自分達が必要な時は、シグナルを出すよう伝えて立ち去る。 ダミーコは、賄賂を渡している警官ヴィクター・ジガンテ(ザンダー・バークレー)に連絡を入れ、キック・アスを捜すよう強要する。 同じ頃、ダミーコの手下のコディ(デクスター・フレッチャー)が、ビッグ・ダディとヒット・ガールに捕らえられ殺される。 ある日、マクレイディの元に、マーカス・ウィリアムス巡査部長(オマリ・ハードウィック)が現れる。 かつて同僚だった二人だったが、マクレイディがダミーコの罠にはまり麻薬の売人に仕立て上げられ、妊娠中の妻を残し刑務所に入れられた。 失意の妻は死亡するが、産まれたミンディは無事に育ち、5年後に出所したマクレイディはダミーコに復讐を誓い、娘と共にその準備を始めたのだった。 それを知ったマーカスは、ジガンテがキック・アスを捜していることをマクレイディに知らせる。 ダミーコは、街角でたまたまキック・アスを見かけ、彼が路地に入ったところで叩きのめして射殺する。 しかし、それが人違いだと分かり、ダミーコは息子クリス(マーク・ストロング)のアイデアで、キック・アスを見つけ出そうとする。 クリスは、新たなヒーロー”レッド・ミスト”に扮し、犯罪王を捕らえたことで話題の人物となる。 デイヴは、レッド・ミストを意識して彼と会うことになり、罠にかけられダミーコの手下の元に連れて行かれる。 しかし、その場は襲撃された後で、現れたダミーコは、それをキック・アスの仕業だと考える。 ダミーコの元に戻ったクリスは、キック・アスが、唯のオタクだと父に伝え、犯人が別にいる証拠の隠しカメラを仕組んだぬいぐるみを持ち帰り、その映像を確認する。 犯人がビッグ・ダディだと知ったダミーコだったが、マーカスからそれを知らされたマクレイディは、ミンディと共に決着をつけようとする。 自分が役に立たないことに気づいたデイヴは、キック・アスのコスチュームを捨てることを決める。 デイヴは、キック・アスの姿でケイティの元に向かい、正体を明かし、ゲイでないことを伝えて愛を告白する。 ケイティはデイヴを受け入れ、彼はキック・アスを止めることにするが、レッド・ミストから呼び出され、ビッグ・ダディにシグナルを出す。 ビッグ・ダディと顔を合わせたレッド・ミストだったが、そこにダミーコの手下が押し入り、ヒット・ガールは銃撃されてしまう。 キック・アスとビッグ・ダディは捕らえられ、レッド・ミストは騙したことを後悔する。 その後、キック・アスとビッグ・ダディの処刑の様子が配信されることになり、彼らはダミーコの手下に痛めつけられ、火を放たれることになる。 そこに、ヒット・ガールが現れ、悪党を次々と射殺するのだが、ビッグ・ダディは火傷を負い息絶えてしまう。 単独でダミーコのビルに侵入したヒット・ガールは、次々と敵を倒していくが、弾切れとなってしまう。 そこに、ヒット・ガールが30万ドルで購入した、ジェット・パック付きガトリング銃を装備したキック・アスがビルの外に現れ、ダミーコの手下を始末する。 ヒット・ガールは、ダミーコと一騎打ちとなり叩きのめされて射殺されそうになる。 しかし、キック・アスが、バズーカ砲でダミーコを倒し、二人はジェット・パックで脱出する。 デイヴとミンディは、マスクを取り本名を伝え、固い握手を交わす。 ミンディは、マーカスに引き取られて学校に通うようになり、キック・アスの影響で次々と新しいヒーローが現れる。 そしてクリスは、新しいマスクを付け、ジャック・ニコルソンの演じた”ジョーカー”の言葉を思い出す。 ”俺の出番を待ってろよ”
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「キック・アス」(2010)
・「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」(2013)
*(簡略ストー リー)
冴えない普通の高校生のデイヴ・リズースキーは、アメコミのスーパーヒーローに憧れていた。
ネットでコスチュームを購入してみたデイヴは、”キック・アス”となり、街に出てチンピラを片付けようとする。
しかし、逆にナイフで刺されて車にぶつかり、重傷を負ってしまう。
体中を金属で補強されたデイヴは、神経が麻痺して痛みを感じない体になる。
そんなデイヴは回復し、再び街に出て暴漢に立ち向かい撃退してしまう。
それが世間に知られ、ヒーローとなったデイヴは、自分に自信を持つようになる。
その後デイヴは、心を寄せていたケイティとも親しくなり、彼女に危害を加えるギャングの元に向かうが、逆に痛めつけられそうになる。
しかし、そこに、コスチュームを身にまとったヒット・ガールが現れ、ビッグ・ダディと共に悪党を抹殺する。
デイヴは、本物のヒーローの登場に、何の才能もないために落ち込んでしまうのだが・・・。
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コミック・ヒーローが登場する作品は数あるが、主人公扮する”キック・アス”は、見た目もダサく、事故で神経が麻痺して痛みが感じないというだけで、結局は強さの才能がないという、他に類を見ない設定が実に興味深い。
それに比べ、圧巻のスーパー・アクションを披露してくれるヒット・ガールは、主人公以上の活躍を見せ、少女なのに残虐、敵を叩きのめすどころか、一発で殺傷していく様は痛快そのもので、マシュー・ヴォーンの切れのいい演出も冴えている。
さらに、実力派人気スターが、サポート役として脇を固め、各キャラクターを楽しそうに演じているのも見所の一つだ。
北米興行収入は約4800万ドル、全世界では約9600万ドルとまずまずといったところで、批評家、観客からはかなり好意的に受け入れられた作品。
ダメ高校生の代表のようだが、ヒーローに憧れる気のいい少年アーロン・テイラー=ジョンソン、趣味で出演したような雰囲気だが、悪を憎む”ビッグ・ダディ”としてマフィアへの復讐に燃える元警官ニコラス・ケイジ、主役と言っていいほどの活躍を見せる、撮影当時まだ11~12歳とは思えない、卑猥な言葉も口にする残虐極まるなヒット・ガール、クロエ・グレース・モレッツ、マフィアのボスをインパクトある演技で演ずるマーク・ストロング、その息子のクリストファー・ミンツ=プラッセ、妻役のヤンシー・バトラー、ボスの右腕役マイケル・リスポリとデクスター・フレッチャー、ビルのドアマン役のジェイソン・フレミング、主人公の母親役のエリザベス・マクガヴァン、父親のギャレット・M・ブラウン、主人公と親しくなるリンジー・フォンセカ、その親友ソフィ・ウー、主人公の親友のクラーク・デュークとエバン・ピーターズ、悪徳警官役のザンダー・バークレー、マクレイディ(N・ケイジ)の元同僚役オマリ・ハードウィック、ギャングのコフィー・ナーティ、本人役クレイグ・ファーガソン、またマシュー・ヴォーンの妻クラウディア・シファーが、ポスターの女性で登場する。