カンサス大平原 Kansas Pacific (1952)

ロックウッドの電信係ケイシー（アーヴィング・ベーコン）からの連絡を受けたブルースは、人を集めて鉄道建設を始めるようにというワシントンD.C.からの連絡があったことを知る。

さらにブルースは、ネルソンという技師がロックウッドに到着することを知り、現場管理を任せるようにとジョンソンから指示される。

20年間、人から指示を受けずに仕事をしてきたブルースは納得できず、バーバラから東部に戻ることを提案される。

ジョンソンの考えを信じるスモークスタックは2人の意見に反対し、残ることをブルースに伝える。

長い付き合いのスモークスタックと別れるつもりがないブルースは、このまま仕事を続けることを彼に伝える。

ロックウッド。
カンザス・パシフィックのオフィスに着いたネルソンは、電信係のケイシーと話しブルースの到着を待つ。

ウィリアム・クアントリル（リード・ハドリー）がコーヴィン（フレッド・グラハム）らに襲われていたため、加勢したネルソンは彼らを叩きのめす。

列車で到着したブルースらは、暴れていたのが新しい技師のネルソンだとケイシーから知らされる。

クアントリルに感謝されたネルソンは、ケイシーからブルースとバーバラを紹介される。

腕のいい作業員のコーヴィンは、ネルソンが技師なら働かないとブルースに伝えてその場を去る。

実は工事を妨害している一味のリーダーだったクアントリルは、ネルソンを警戒する。

労働者を募集し始めたブルースは、ネルソンが護衛を雇い始めたために、それを不満に思う。

マックスらも、労働者として雇われる。

バーバラは、父の仕事を邪魔しているとしか思えず、東部に戻れなくなった原因でもあるネルソンのことをよく思わない。

作業を開始したネルソンは妨害行為を許さず、そのそぶりが見えた者を容赦なく追い払う。

鉄道の完成を優先するブルースは、ネルソンのおかげで順調に工事が進むことは認めて、彼とうまくやっていこうとする。

ネルソンは、ブルースの仕事を邪魔する気はなく、鉄道を完成させたいだけだとバーバラに伝えて理解を求める。

狩りが得意のジョー・ファーリー（ジェームズ・グリフィス）に警備を任せたネルソンは、彼が元軍人だと気づく。

ブルースとスモークスタックは、ネルソンの物腰や行動を見て、ただの技師ではないと考える。

電信を傍受したクアントリルは、ブルースらの補給物資の中にダイナマイトがあることを知る。

翌日、現場にダイナマイトが到着し、マックスらが騒ぎを起こす。

その間にダイナマイトは爆破されてしまい、作業員が1人死亡し、何人かが辞めてしまう。

ネルソンは、スモークスタックから爆発の前に銃声を聴いたと言われて付近を調べる。

ライフルの薬莢を見つけたネルソンは、仕組まれたことだと考え、妨害する者の黒幕を探そうとする。

マックスから報告を受けたクアントリルは、数箱残るダイナマイトで列車を爆破することを提案される。

危険が迫る中、ネルソンはバーバラをロックウッドに連れて行こうとする。

納得しないバーバラをだったが、ネルソンが軍から派遣されていたことを知り、それに気づいていた父も承知であるため、彼に協力を約束する。

この場に残りたいとネルソンに伝えたバーバラは、彼に惹かれる。

ダイナマイトを奪ったマックスらは、列車に仕掛けようとするものの、気づかれたために逃げる。

犯人を追ったンルソンは、1人を殺してロックウッドに向かう。

ネルソンは、酒場にいたマックスらに銃を向けて、サドルバッグのダイナマイトを確認し、保安官（ハート・ウェイン）に2人を逮捕させる。

辞めた者たちに声をかけたネルソンは、戻れば給料を増やすことを約束して酒をおごる。

クアントリルから声をかけられたネルソンは、彼を牽制する。

翌日ネルソンは、列車で現場に戻ろうとする途中にストーン（クレイトン・ムーア）とモーリー（マイロン・ヒーリー）らの妨害に遭い、ガスとスモークスタックが撃たれる。

その場を突破しようとしたネルソンは、ダイナマイトを使い敵を倒す。

現場に戻ったネルソンは、ガスが死んだことをブルースに伝えて、スモークスタックの治療のために電信で医者を呼ぶよう指示する。

ネルソンは、旧友ガスの死とスモークスタックの怪我にショックを受けるブルースを励まし作業を続ける。

襲われた保安官が殺され、牢屋から助け出されたマックスらは仲間と共に逃げる。

アジトに戻ったマックスは、モーリーとストーンがネルソンに殺されたことを知り、仇を討つために現場に向かおうとする。

マックスを引き止めたクアントリルは、今は様子を見て、南部連合の大砲で妨害する考えを伝える。

ついに鉄道は完成し、ネルソンはスコット将軍からの電信を受け、カンザスシティから武器を積んだ列車が来ることを知る。

その列車は、クアントリルらの大砲の攻撃を受けて大破する。

残った人員で復旧作業が始まり、派遣されたスタントン中尉（ロバート・キーズ）を迎えたネルソンは、次の列車で軍隊が来ることを知る。

ジョーに人を集めるよう指示したネルソンは、スタントンと共に妨害の対抗策を考える。

再び砲撃を受けた列車は、積載していた大砲で反撃し、ネルソンらはクアントリルらを見つけて銃撃戦になる。

マックスを射殺したネルソンは、逃げようとしたクアントリルに襲いかかり、叩きのめして彼を捕らえる。

負傷したジョーの無事を確認したネルソンは、スモークスタックに合図して列車を発車させる。

その後、ワシントンD.C.に向かうネルソンは、必ず戻ってくることをバーバラに伝えて旅立つ。

ブルースとスモークスタックもネルソンが戻ることを望み、バーバラは去って行く列車を見つめる。