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K-9 (1989)

麻薬王を逮捕しようとする刑事が”K-9課”警察犬と共に巻き起こす騒動を描く、製作ローレンス・ゴードン、監督ロッド・ダニエル、主演ジェームズ・ベルーシメル・ハリスケヴィン・タイ、他共演のアクション・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:ロッド・ダニエル

製作
ローレンス・ゴードン
チャールズ・ゴードン
製作総指揮:ドナ・スミス
脚本
スティーヴン・シーゲル
スコット・マイヤーズ
ロイド・レヴィン
撮影:ディーン・セムラー
編集:ロイス・フリーマン=フォックス
音楽:マイルス・グッドマン

出演
トーマス・ドゥーリー:ジェームズ・ベルーシ
トレイシー:メル・ハリス
ケン・ライマン:ケヴィン・タイ
ブラニガン巡査部長:エド・オニール
バイヤーズ警部補:ジェームズ・ハンディ
ハルステッド:ダニエル・デイヴィス
ギリアム:コッター・スミス
ディロン:シャーマン・ハワード
フレディ:ジョン・スナイダー
ロバのベニー:プルイット・テイラー・ヴィンス
チャド:ジェフ・アリン
医師:デヴィッド・ハスケル
レンタカー店の店員:アラン・ブルーメンフェルド
ドン:ウィリアム・サドラー

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1989年製作 102分
公開
北米:1989年4月28日
日本:1989年11月11日
製作費 $17,000,000
北米興行収入 $43,247,650
世界 $78,247,650


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
サンディエゴ
トーマス・ドゥーリー刑事(ジェームズ・ベルーシ)は、5000万ドルの取引をする麻薬王ケン・ライマン(ケヴィン・タイ)の捜査していた。

密告者のフレディ(ジョン・スナイダー)が現れないために署に無線連絡を入れたドゥーリーは、恋人のトレイシー(メル・ハリス)に電話をつないでつないでもらおうとする。

私用電話を断られたドゥーリーは、付近に駐車していたカップルの高級車の電話を借りるものの、現れたヘリコプターに自分の車を攻撃されてしまう。

車は爆発してしまい、署に戻ったドゥーリーは、上司のバイヤーズ警部補(ジェームズ・ハンディ)に代わりの車を要求する。

それを拒まれたドゥーリーは、もう少しでライマンを追い詰められると伝えるものの、聞き入れられない。
...全てを見る(結末あり)

相棒と行動することを断ったために車を用意してもらえないドゥーリーは、一人で解決するとバイヤーズに伝えてその場を去る。

愛車の”マスタング”で帰宅したドゥーリーは、食事に間に合わなかったことでトレイシーに謝罪しようとする。
(この後、主人公はマスタングを1965年型と言っているが実際は1966年型。)

そこにチャド(ジェフ・アリン)を連れたトレイシーが戻り、彼が”パンナム”のパイロットだと紹介されたドゥーリーは、編集者の彼女が付き合う相手ではないと思う。

チャドがベストセラーを3冊も出した作家でもあることを知ったドゥーリーは、彼を追い払い、トレイシーから、映画を観に行っただけだで、あなたに合わせていたら気が変になると言われる。

いつも仕事が第一で危険人物の話ばかりされることにうんざりすると言われたドゥーリーは、彼女に出て行ってもらおうとする。

ここは自分の家だと伝えたトレイシーはドゥーリーを許し、二人は愛し合おうとする。

ところが、電話を受けたドゥーリーは、フレディの情報を得て出かける。

一晩、張り込んでいたドゥーリーは、翌朝、現れたフレディを追って捕え、手錠をかけて車につなぎ、そのまま走って知っていることを吐かせようとする。

車を襲ったのはロバのベニー(プルイット・テイラー・ヴィンス)で、港の倉庫にブツがあることを聞き出したドゥーリーは、フレディをフリーウェイに置き去りにする。

麻薬捜査犬で入荷する麻薬を捜そうと考えたドゥーリーは、事件現場にいた”K-9課/警察犬課”のブラニガン巡査部長(エド・オニール)の元に向かい、2時間ほど犬を一匹、借りたいと伝える。

これから家族旅行なので忙しいと言われて断られたドゥーリーは、事件を早急に片付ければ犬を貸すことをブラニガンに約束させる。

逮捕された一人の財布からゴールドカードを奪ったドゥーリーは、付近のレンタカー会社に向かい、店員(アラン・ブルーメンフェルド)に保険などを付けさせて車を借りる。

犯人が立てこもる家に突っ込んだドゥーリーは、男達を逮捕して事件を解決する。

約束通りブラニガンからK-9課/警察犬を貸すと言われたドゥーリーは、防護服を着せられてジェリー・リーの檻に入る。

ジェリー・リーに襲われたドゥーリーは驚くが、ブラニガンから臭覚は抜群にいいと言われて、仕方なく連れて行く。

港の倉庫に向かったドゥーリーは、ジェリー・リーを使いそのばを調べる。

そこに現れたライマンの前でマリファナを吸っている男を見つけたドゥーリーは、その場は引き下がる。

あるバーに向かったドゥーリーは、捜していたベニーから警官だと言われたために、男達に痛めつけられそうになる。

そこに現れたジェリー・リーは男達に襲い掛かり、股間に食いつかれたベニーは、車の襲撃は頼まれてやったことで、ヤクの取引相手はギリアム(コッター・スミス)というバイヤーで、彼が全部買い込むとドゥーリーに話す。

駆け付けた警官にベニーと男達を逮捕させたドゥーリーは、ジェリー・リーと共にその場を去る。

勝手な真似をしたジェリー・リーを非難したドゥーリーは、臭いが酷いので消臭剤などを使うものの、無駄だったったためにジェリー・リーを乗せたまま洗車機にかけてしまう。

部下のディロン(シャーマン・ハワード)に、死んでいるはずの男と話したことを伝えたライマンは、その場にいたフレディを射殺する。

ライマンは、今度こそドゥーリーを殺すようにとディロンに命ずる。

帰宅したドゥーリーは、バレエを見に行く約束を守らなかったことをトレイシーに謝罪し、それを連れてきたジェリー・リーのせいにする。

トレイシーがジェリー・リーを気に入ったために屋上に連れて行ったドゥーリーだったが、夜中に鳴き声が気になり部屋に戻して冷凍肉を与える。

ベッドに戻ったドゥーリーは、ジェリー・リーが吠え始めたために様子を見に行き、冷凍のまま肉を食べてしまったことを知る。

憤慨したドゥーリーはジェリー・リーと格闘になるが、トレイシーに呼ばれてベッドに戻る。

愛し合おうとしたドゥーリーとトレイシーだったが、ジェリー・リーに邪魔されてしまう。

翌日、ギリアムが宿泊するホテルに向かったドゥーリーは、ジェリー・リーをロープでドアミラーにつなぐ。

ギリアムを監視するドゥーリーは、ジェリー・リーがドアミラーを壊して現れたために恥をかき、ビーチに向かったギリアムを追う。

その場にいたライマンとギリアムが話し始めたために焦ったドゥーリーは、見つからないようにする。

その後、街角で銃撃してきたベンツを追ったドゥーリーは、ある建物の中に逃げ込んだ男を追い屋上に向かい、襲い掛かってきた男を突き落とす。

男の車を販売したディーラーに向かったドゥーリーは、ジェリー・リーがベンツ560SL)に何か隠されていることに気づいたため、セールスのドン(ウィリアム・サドラー)に試乗したいことを伝える。

現れた社長のハルステッド(ダニエル・デイヴィス)に、殺人の容疑者のベンツの話をしたドゥーリーは、彼を牽制するものの相手にされない。

花束を買ったドゥーリーは、高級車に乗る雌のプードルが気に入った様子のジェリー・リーに楽しませてあげる。

車の持ち主と揉めたドゥーリーは、刑事だと言って許してもらい、プードルと楽しんだジェリー・リーは満足する。

帰宅したドゥーリーは、トレイシーからの留守電メッセージを聴き、彼女が誘拐されたことを知り、犯人から、今夜の取引は忘れて家を出るなと脅される。

ジェリー・リーを連れてライマンの屋敷に向かったドゥーリーは、対応したディロンを殴り倒してパーティー会場に向かう。

ライマンから帰るようにと言われたドゥーリーは、銃を手にして彼を脅し、シャンデリアや氷の彫刻に発砲して出席者のハルステッドらを驚かせる。

侮辱されたライマンは、調子に乗るなと言ってドゥーリーに警告するものの、銃を向けられてトレイシーの居場所を訊かれる。

そこに警官が駆け付け、連行されるドゥーリーとライマンは罵り合う。

現れたバイヤーズに、自分が取引の邪魔になるのでライマンがトレイシーを誘拐したと話すドゥーリーは、家の留守電が証拠だと伝える。

ライマンを騙すために芝居を打ったと言うドゥーリーは、自分が逮捕されたと思っているので彼がブツを動かすと伝えるものの、バイヤーズに信じてもらえない。

ジェリー・リーが糞をするためにパトカーを止めさせたバイヤーズだったが、ドゥーリーにパトカーを奪われて逃げられてしまう。

ハルステッドのディーラーを見張っていたドゥーリーは、現れた彼がトレーラーでベンツ560SL)を運ぶためにそれを追う。

銃撃されたドゥーリーはパトカーを止めて、ハルステッドを追ったジェリー・リーが彼に襲い掛かりトレーラーを止める。

ライマンと共に取引場所でハルステッドを待っていたディロンは、車に閉じ込めていたトレイシーを脅すものの相手にされない。

現れたドゥーリーは、ゲーム機を爆弾の起爆装置に見せかけてとレイシーを渡すようライマンに迫る。

トレイシーに銃を向けるライマンだったが、ギリアムがヘリで現れたために彼女を解放する。

その時、ゲーム機が作動してしまい、ウソがバレたために銃撃戦が始まり、ギリアムはヘリに戻る。

ディロンを射殺したドゥーリーは、逃げたライマンを追うものの、ジェリー・リーが撃たれてしまう。

ドゥーリーはライマンを射殺し、トレイシーと共にジェリー・リーを病院に連れて行く。

一般の病院だったために拒まれたドゥーリーだったが、医師(デヴィッド・ハスケル)を説得して治療してもらうことになる。

トレイシーは、ジェリー・リーをパートナーだと言って気遣う優しいドゥーリーを抱きしめる。

手術室からジェリー・リーが運び出されたためにその場に向かったドゥーリーは、声をかけても返事をしないので助からなかったと思う。

寂しがるドゥーリーは、ジェリー・リーに今までの態度を謝罪する。

無事だったジェリー・リーは、死んだ振りをしてドゥーリーの話を聞く。

そこに医師が現われ、ここは回復室だと言われたドゥーリーは、ジェリー・リーが治ることを知る。

ジェリー・リーを非難したドゥーリーだったが、顔をなめられたために、無事でよかったと伝える。

その後、ドゥーリーはトレイシーと共に、回復したジェリー・リーとプードルを連れてラスベガスに向かう。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
サンディエゴ
トーマス・ドゥーリー刑事は、5000万ドルの取引をする麻薬王ライマンの捜査していた。
大きな取引があることを知ったドゥーリーは、”K-9課”麻薬警察犬のジェリー・リーを使い麻薬を見つけようとするものの失敗する。
その後も情報を集めるドゥーリーだったが、恋人のトレイシーがライマンに誘拐されてしまう。
大人しくしているようにとライマン脅されたドゥーリーだったが、ジェリー・リーと共に強引な捜査を始める・・・。
__________

常識が通用しないアウトロー的な熱血刑事が、やや頼りない”K-9課”警察犬と共に巻き起こす騒動と、麻薬取引事件を解決させるまでを描くアクション・コメディ。

主演のジェームズ・ベルーシが個性を生かし、彼らしい演技で無鉄砲な熱血刑事を好演し、いかにもアメリカ的な愛すべきキャラクターを演じ、ロッド・ダニエルの小気味よい演出も光る快作に仕上がっている。

主人公とコンビを組む警察犬”ジェリー・リー”の演技も見もので、撮影のために複数の犬がそれを演じている。

北米興行収入は約4300万ドル、全世界では約7800万ドルのヒットとなり、1999年に続編「K-911」、2002年に「K-9: P.I.」が公開された。

事件に巻き込まれる主人公の恋人メル・ハリス、主人公が捜査する麻薬王のケヴィン・タイ、”K-9課”の巡査部長エド・オニール、主人公の上司である警部補ジェームズ・ハンディ、麻薬取引に関係するディーラーの社長ダニエル・デイヴィス、麻薬のバイヤー、コッター・スミス、ライマン(ケヴィン・タイ)の部下シャーマン・ハワード、同じくジョン・スナイダープルイット・テイラー・ヴィンス、トレイシー(メル・ハリス)とデートするパイロットのジェフ・アリン、警察犬ジェリー・リーを治療する医師のデヴィッド・ハスケル、レンタカー店の店員アラン・ブルーメンフェルド、そしてウィリアム・サドラーがディーラーの店員役で端役出演している。


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