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ラッキー・ガール Just My Luck (2006)

幸運続きだった人生から一転、キスした男性に運を奪われた女性が巻き起こす騒動を描く、製作、監督ドナルド・ペトリ、主演リンジー・ローハンクリス・パインサミーア・アームストロングブリー・ターナーフェイゾン・ラヴミッシー・パイルマクフライ他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト
監督:ドナルド・ペトリ

製作
アーノン・ミルチャン
アーノルド・リフキン
ドナルド・ペトリ
製作総指揮:ジョセフ・M・カラッシオロJr.
脚本
I・マーレーン・キング
エイミー・B・ハリス
ジェームズ・グリア
ジョナサン・バーンスタイン
撮影:ディーン・セムラー
編集:デブラ・ニール=フィッシャー
音楽:テディ・カステルッチ

出演
アシュレー・オルブライト:リンジー・ローハン
ジェイク・ハーディン:クリス・パイン
マギー:サミーア・アームストロング
デイナ:ブリー・ターナー
デイモン・フィリップス:フェイゾン・ラヴ
ペギー・ブレーデン:ミッシー・パイル
ケイティ・アップリー:マッケンジー・ヴェガ
アントニオ:カルロス・ポンス
マダム・Z/ザフィーナ:トヴァ・フェルドシャー
ティファニー:ジャクリーン・フレミング
デヴィッド・ペニントン:クリス・カーマック
本人:マクフライ

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2006年製作 103分
公開
北米:2006年5月12日
日本:未公開
製作費 $28,000,000
北米興行収入 $17,326,700
世界 $38,159,910


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨーク
幸運を呼ぶ女性アシュレー・オルブライト(リンジー・ローハン)は、仕事もプライベートも順調だった。

何をやってもツキに見放されている青年ジェイク・ハーディン(クリス・パイン)は、犬の散歩に出た音楽界の大物デイモン・フィリップス(フェイゾン・ラヴ)にCDを渡そうとして彼を追う。

公園で女性にぶつかり変体扱いされたジェイクは、警官に取り押さえられる。

車に乗ろうとしたフィリップにCDを投げたジェイクだったが、それはタイヤに踏みつぶされてしまう。
...全てを見る(結末あり)

広告会社勤務のアシュレーは、エレベーターで魅力的な青年デヴィッド・ペニントン(クリス・カーマック)に出会い、デートに誘われる。

同僚のマギー(サミーア・アームストロング)とデイナ(ブリー・ターナー)と朝の挨拶をしたアシュレーは、顧客であるフィリップスとの打ち合わせに向かう。

エレベーターの故障でメンバーが集まらず苛立つフィリップスは退席しようとするが、アシュレーに説得されて思い留まる。

ようやくエレベーターから出られた社長のペギー・ブレーデン(ミッシー・パイル)は、フィリップスにプレゼンテーションを始めることを伝える。

アシュレーと話し合いが済んだと言うフィリップスは、彼女の仮面パーティーのアイデアは素晴らしいとペギーに伝えてその場を去る。

パーティーの案に賛成したペギーは、アシュレーを昇進させてオフィスを与える。

釈放されたジェイクはアパートに戻り、おばの孫であるケイティ・アップリー(マッケンジー・ヴェガ)に声をかける。

マギーとデイナと共にデヴィッドとのデートに着ていく服を選んでいたアシュレーは、隣人のアントニオ(カルロス・ポンス)から、クリーニングされたドレスが間違えて届いたと言われる。

アントニオをペギーの相手にしようと考えたアシュレーは、彼をパーティーに誘う。

受け取った”ドルチェ&ガッバーナ”のドレスが、同じアパートに住むサラ・ジェシカ・パーカーの物だと気づいたアシュレーは驚き、サイズが同じだったためにデートで着ることにする。

ステージがあるボウリング場で働くジェイクは、イギリスの若手バンド”マクフライ”から、曲の売り込みのことを訊かれて適当に答える。

ドレスを着てデヴィッドに会ったアシュレーは、ヘリコプターに乗り飛び立つ。

音楽関係者を呼びマクフライのパフォーマンスを見せたジェイクだったが、機材が故障してしまう。

諦めたマクフライのメンバーは、自分達のために尽くしてくれたジェイクに感謝し、運に見放されたと言ってイギリスに帰ろうとする。

ジェイクから、あと1週間待ってだめなら帰国するようにと言われて説得されたメンバーは、それに従うことにする。

翌日、デヴィッドとのデートのことをマギーとデイナに話したアシュレーは、その後、ペギーにパーティーの内容を伝える。

パーティー当日。
現れたアントニオにペギーを任せたアシュレーは、招待されていない者が入ろうとしているという連絡を受けて、入れないようにと指示する。

会場から締め出されたジェイクは、裏口でダンサーに間違えられたために控室に向かう。

ペギーとアントニオが意気投合していたために喜んだアシュレーは、占い師のマダム・Z/ザフィーナ(トヴァ・フェルドシャー)から、運勢がひっくり返ると言われる。

自分の強運を信じているアシュレーは、接客で忙しいためにマダム・Zの警告をまともに聞こうとしない。

ダンサーに扮したジェイクは、ステージでスピーチするフィリップスを追うが、デイナに制止される。

目の前に現れたアシュレーと踊ることになったジェイクは、彼女に惹かれてしまいキスする。

マダム・Zは、二人の姿を見て思わず微笑む。

フィリップスを見かけたジェイクは彼を追い、マギーからジェイクのことを訊かれたアシュレーは、ハイヒールのかかとが折れてドレスが破れてしまう。

会場の外に出たジェイクは、トラックと接触したタクシーに轢かれそうになったフィリップスを救う。

タクシーに激突したジェイクの無事を確認したフィリップスは、命の恩人なのでお礼をしたいと伝えて、バンドの曲が入ったCDを渡される。

それが”マクフライ”の曲だと確認したフィリップスは、彼らを連れてくるようにとジェイクに伝えてその場を去る。

その頃、のどにオリーブが詰まったアシュレーは大変な目に遭い、男娼だったアントニオをペギーに紹介したと言われて警官に逮捕される。

ペギーと共に留置場に入れられたアシュレーは、今回のことは、デヴィッドが仕組んだリアリティー番組だと思う。

逮捕は現実だとアシュレーに伝えたペギーは、保釈される。

ペギーからクビだと言われたアシュレーは、その場にいた女に殴られる。

マクフライの曲を聴いたフィリップスは、曲はラジオで流すので2週間以内に新曲を用意するようにとジェイクに指示する。

フィリップスから契約はすると言われたジェイクは、夢が叶ったと思う。

釈放されたものの、タクシーのはねた水を浴び雨に降られながらアパートに戻ったアシュレーは、部屋が浸水して住める状態でないことを知り、わずかな所持品をもってその場を去る。

フィリップスのアシスタントのティファニーに、今後、住むことになるペントハウスに案内されたジェイクは、その豪華さに驚く。

マギーとデイナのアパートで世話になることになったアシュレーは、お金もなくなり、ペギーの妨害で就職もできないことを二人に話して嘆く。

まともな寝る場所もないアシュレーは、その場で黒猫を飼っていることを知り不吉な予感がする。

ドライヤーを使い髪の毛が絡まったアシュレーは、それをバスタブに投げたためにショートして、部屋は停電してしまう。

パーティー以来、不運続きのアシュレーは、デイナから、必ず運は回ってくると言われて慰められる。

マダム・Zのことを思い出したアシュレーは、彼女の元に向かう。

人生をぶち壊されたと言って非難されたマダム・Zは、警告したはずだとアシュレーに伝える。

パーティーの際に変わったことはなかったかと訊かれたアシュレーは、その夜に起きた災難を話す。

その前だと言われたアシュレーは、キスした男性に運を奪われたことに気づく。

アシュレーは、運を奪い返すには彼を見つけてキスするしかないことを知る。

マギーとデイナに協力してもらい、男性を捜したアシュレーは、結婚式を終えたばかりの男性が間違いなく相手だと思いキスしてしまう。

人違いだたために、その後、大道芸人にキスしたアシュレーだったが、彼も相手ではなく、その後も何人もの男性にキスするものの、運は戻らなかった。

デヴィッド主催のギャラリー・イベントに向かったアシュレーは、芸術家だった彼の母親の作品を批判してしまう。

ウェイターが捜していた男性の可能性があったために、アシュレーは彼にキスしようとする。

強引にキスしようとしたアシュレーは、その場にいた人々に注目されたしまい、人工呼吸をすると見せかけて男性にキスするものの人違いだった。

芸術作品を傷つけてしまったアシュレーは逮捕されてしまい、留置場に入れられた彼女は、再びその場にいた女に殴られてしまう。

釈放されたアシュレーは、空腹だったためにカフェに入るものの、お金がないことに気づく。

店主に追い出されそうになり騒ぎになったアシュレーは、その場にいたジェイクに助けてもらう。

不運続きで職もなく、大変な目に遭っているアシュレーを気の毒に思ったジェイクは、彼女にターキー・サンドを渡して仕事を世話しようとする。

自分もツキがなくどん底の生活をしていたと言うジェイクは、アシュレーをボウリング場に連れて行きオーナーに紹介する。

失敗を繰り返しながら何とか仕事をこなすアシュレーは、自分に優しくしてくれるジェイクに惹かれるようになる。

苦労していた時代のバックパックをジェイクから譲ってもらったアシュレーは、彼が”ケイティ”という女性からの電話を受けたために恋人だと思い込む。

フィリップスから、”ハードロックカ・フェ”でライブをやることを知らされたジェイクとマクフライは驚き、新曲のリハーサルを続ける。

スタジオに食べ物を運んできてくれたアシュレーを食事に誘ったジェイクだったが、現れたケイティではなく、違う女性を彼女と思い込み、誘いを断りその場を去る。

ケイティをアパートに送ったジェイクは、仕事を終えて帰るアシュレーが傘を壊してずぶぬれ状態だったために、彼女を誘いペントハウスに向かう。

塗れた服を洗おうとしたアシュレーは、洗剤を入れ過ぎてしまい、泡があふれ出したために焦り止めることができない。

それを止めたジェイクと泡まみれになり、いい雰囲気になったアシュレーは、訪ねて来た少女がケイティであることを知る。

フィリップスから新曲を用意するようにと言われたジェイクは悩むが、アシュレーから協力すると言われる。

作曲が得意なマギーから曲を提供されたジェイクは、フィリップスから、ハードロックカ・フェのチケットが完売したことを知らされて驚く。

フィリップスと仮面パーティーの話をするジェイクがキスの相手だと分かったアシュレーは、彼とキスすれば元の人生に戻れるとデイナに伝える。

迷わずジェイクにキスしたアシュレーは、その場を去る。

その直後にジェイクは椅子から落ち、運を取り戻したことを確認したアシュレーは、通りでペギーとアントニオに出くわす。

今までのことを謝罪したペギーは、アントニオと結婚することをアシュレーに知らせて、会社に戻ってほしいと伝える。

パーティーに招待されたアシュレーは、副社長に相応しいドレスで来てほしいと言われ、法人のクレジットカードを渡される。

アパートに戻ったアシュレーは、マギーの曲がボツになったことを知らされる。

マギーとデイナにライブに誘われたアシュレーは、ペギーに再び雇われたためにミーティングがあることを伝えて、出かける二人を見送る。

ハードロックカ・フェ
準備をするマクフライだったが、ドラムのハリー・ジャドがステージの下に閉じ込められてしまう。

ライブに向かうことにしたアシュレーは、途中でマギーとデイナをタクシーに乗せる。

ギターの弦が切れてダニー・ジョーンズが怪我をしてしまい、緊張したトム・フレッチャードギー・ポインターは吐いてしまう。

ハリーがいないことに気づいたジェイクは、メンバーと手分けをして捜す。

アシュレーは、ペギーのことを気にするデイナにジェイクの運の方が心配だと伝える。

開演が遅れていることで、フィリップスから説明を求められたジェイクは、問題が発生したことを知らせる。

焦るジェイクだったが、ステージ・マネージャーが元ドラマーだったことを知り、演奏させることを考える。

それを許可しないフィリップスから、ライブを中止するようにと言われたジェイクは迷う。

現れたアシュレーはジェイクにキスし、その瞬間にリフトを作動させたハリーがステージに登場する。

観客は熱狂してハリーは演奏を始め、アシュレーからマギーの曲を演奏してほしいと言われたジェイクは、それを約束する。

ジェイクからそれを指示されたマクフライは、マギーの曲を演奏する。

マギーは、アシュレーに感謝する。

観客席のケイティに気づいたジェイクは、フィリップスから、この曲は禁止したはずだが大成功だと言われる。

公演後のパーティーで、ジェイクが開けたシャンパンの栓がおでこに当たってしまったアシュレーは、彼に恋したみたいだとマギーに伝える。

ジェイクにキスしたいが、する気になれないアシュレーは、マギーから、もう占いは信じないようにと言われても無理だと考え、駅に向かおうとする。

両親の元に向かい、暫く人生を見つめなおすと言うアシュレーは、マギーに別れを告げてその場を去る。

グランド・セントラル駅
ジェイクから声をかけられたアシュレーは、運がどん底なので災いが起きると言われるが、運は入れ替わったままだと伝える。

出会いは迷惑だったのかと訊かれたアシュレーは、ラッキーだったと答え、自分の運を使う権利があるとジェイクに伝えるものの、いらないと言われる。

運を返したいと言うジェイクは、なくてもこれから君と生きるのでやっていける伝えて、アシュレーとキスする。

運がどちらに向いたか分からなくなった二人は、その場に現れたケイティから、車に置き去りにされ、キスを見せつけられたと言われて非難される。

二人からキスされたケイティは、アシュレーから渡されたクジで25ドルが当たり感激する。

運を渡したのがケイティだったことを喜ぶアシュレーとジェイクは、駅から通りに出る。

25セントを拾い再びキスしたアシュレーとジェイクは、水道管が破裂したために驚く。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
幸運を呼ぶ女性アシュレー・オルブライトは、仕事もプライベートも順調だった。
運に見放されている青年ジェイクは、イギリスのバンド”マクフライ”を音楽界の大物フィリップスに売り込もうとするものの、なかなかうまくいかない。
広告会社勤務のアシュレーは、顧客のフィリップスに仮面パーティーを企画して気に入られ、社長のペギーからそれを任される。
しかし、そのパーティーに忍び込んだジェイクと成り行きでキスしてしまったアシュレーは、その瞬間に運を奪われてしまう。
事故に遭いそうになったフィリップスを救ったジェイクは、命の恩人だと言われてマクフライのプロデュースを任され、ペントハウスまで与えられる。
一方、トラブルを起こしペギーに解雇されどん底生活となったアシュレーは、運を奪い返すためにキスした相手を捜そうとするのだが・・・。
__________

コメディを得意とするドナルド・ペトリが製作を兼ねて監督し、人気アイドルのリンジー・ローハンが主演した作品。

幸運続きの女性が、ある男性とキスしたことから運を奪われ、それを取り戻そうとしながら巻き起こす騒動を描くロマンチック・コメディ。

人気絶頂のリンジー・ローハンの主演作として話題になった作品ではあるが、評価は最悪に近く興行的にも振るわず、彼女は他の二作品と共にラジー賞にノミネートされてしまった。

製作費 $28,000,000
北米興行収入 $17,326,700
世界 $38,159,910

キュートな魅力で主人公を熱演しているリンジー・ローハンだが、この頃から、家庭内の問題などをはじめトラブルが続出して人気が下降線となり、本作の内容のように”運を失う女”となってしまったのは皮肉な話だ。

運に見放されていたものの、主人公との接触で幸運をつかみ愛も手に入れる青年を好演するクリス・パイン、主人公の親友サミーア・アームストロングブリー・ターナー、音楽業界の大物フェイゾン・ラヴ、主人公が勤める広告会社の社長ミッシー・パイル、ジェイク(クリス・パイン)のおばの孫娘マッケンジー・ヴェガ、主人公と同じアパートの住人カルロス・ポンス、主人公に運を失うと警告する占い師トヴァ・フェルドシャー、フィリップス(フェイゾン・ラヴ)のアシスタント、ジャクリーン・フレミング、主人公がデートする富豪の御曹司クリス・カーマックイギリスの若手バンドマクフライなどが共演している。


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