幸せの絶頂である結婚を迎えたカップルと家族に巻き起こる騒動を描く、主演アンジェラ・バセット、ポーラ・パットン、ラズ・アロンソ、ロレッタ・デヴァイン他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:サリム・アキル
製作
トレイシー・E・エドモンズ
エリザベス・ハンター
脚本
エリザベス・ハンター
アーレン・ギブス
撮影:アナスタス・N・ミコス
編集:テリリン・A・シュロプシャー
音楽:エドワード・シェアマー
出演
クロディーヌ・ワトソン:アンジェラ・バセット
サブリナ・ワトソン:ポーラ・パットン
ジェイソン・テイラー:ラズ・アロンソ
パム・テイラー:ロレッタ・デヴァイン
ブライス:ミーガン・グッド
ウィリー・アール・テイラー:マイク・エップス
ジェニーヴァ:ヴァラリー・ペッティフォード
ションダ・ピーターキン:タシャ・スミス
エイミー:ジュリー・ボーウェン
グレッグ・ワトソン:ブライアン・ストークス・ミッチェル
マルコム:デレイ・デイヴィス
セバスチャン:ロミオ・ミラー
リッキー:プーチ・ホール
マッケンナ:ゲイリー・ドゥーダン
アメリカ 映画
配給 トライスター・ピクチャーズ
2011年製作 112分
公開
北米:2011年5月6日
日本:未公開
製作費 $6,600,000
北米興行収入 $37,295,390
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
富豪令嬢で弁護士でもあるが男運の悪いサブリナ・ワトソン(ポーラ・パットン)は、車を出そうとしてジェイソン・テイラー(ラズ・アロンソ)に接触してしまい、それがきっかけで交際が始まる。
順調な5か月が過ぎ、中国への赴任が決まったことをサブリナから知らされたジェイソンはショックを受けるが、一生離れたくないと伝えて彼女にプロポーズする。
感激したサブリナはそれを受け入れる。
マサチューセッツ州、マーサズ・ヴィニヤード島。 クロディーヌは、準備に時間もかけずに相手の家族に会ったこともない、結婚を急ぐサブリナを心配する。 ジェイソンの子供時代の写真を届けてほしいという、サブリナからのメールを受け取ったジェイソンの母親パム(ロレッタ・デヴァイン)は、職場の同僚で親友のションダ・ピーターキン(タシャ・スミス)に愚痴をこぼす。 自宅に向かう途中に妻クロディーヌに電話をしたグレッグ(ブライアン・ストークス・ミッチェル)は、欠席は許されないと嫌みを言われる。 女性弁護士から、クロディーヌに秘密を話すべきだと言われたグレッグは悩む。 職場から戻ったパムは、幼い頃からのジェイソンの写真を見て懐かしく思う。 窓から部屋に入って来たジェイソンに、義母になるパムに会うことが心配だと伝えるサブリナだったが、優しくて温厚な良い母親だと伝えたジェイソンは彼女を安心させる。 純潔の誓いをしているサブリナは、結婚前の関係を拒むが、ジェイソンは我慢できなかった。 パムらテイラー家の面々も島に到着し、ジェイソンのおじウィリー・アール(マイク・エップス)は、フェリーで一緒だったサブリナの叔母ジェニーヴァ(ヴァラリー・ペッティフォード)に言い寄る。 ジェイソンの家族が現れたと思ったクロディーヌは、ジェニーヴァだったために驚き、サブリナは叔母を歓迎する。 パムと親友ションダ、ウィリー・アール、ジェイソンの従弟マルコム(デレイ・デイヴィス)は、迎えの車でワトソン家に向かう。 広大な敷地に驚き豪邸に到着したパムは、ジェイソンに迎えられ、サブリナを紹介される。 サブリナがパムに抱き付いたために、クロディーヌは驚きながら挨拶し、ジェイソンを素晴らしい青年だと褒める。 自分も同じ言葉を言えればいいがと失言してしまったパムや、ウィリー・アールの不躾な態度がクロディーヌは気になる。 ションダやマルコムも泊めてほしいと言うパムに、構わないことを伝えたクロディーヌは、顔を出したグレッグが愛想を振り舞く姿をよく思わない。 パムと牽制し合いながら、クロディーヌは彼女らを部屋に案内する。 そこに、花嫁の付添人ブライス(ミーガン・グッド)が現れ、彼女に気軽に声をかけるマルコムは相手にされない。 何もかも気に入らないパムは、全てサブリナの入れ知恵だとションダに伝える。 ドレスのことで相談に来たサブリナから、用意したものから選んでほしいと言われたパムは、気が進まないままそれを承知する。 クロディーヌは、教養のないジェイソンの家族と、愛人を平気で連れて来たグレッグの行動を不満に思う。 料理担当のシェフ、マッケンナ(ゲイリー・ドゥーダン)は、キッチンに現れたブライスを意識する。 話をしようとするグレッグだったが、まともに聞こうとしないクロディーヌの態度にうんざりする。 マルコムに誘惑されていたブライスに声をかけたマッケンナは、味見をしてほしいと言って彼女をキッチンに誘う。 サブリナの従弟セバスチャンは、年上のションダが気になる。 カキを味見させてもらったブライスは、マッケンナに惹かれてしまう。 料理も気に入らないパムは、ジェイソンに不満を言う。 食事の前にグレッグが挨拶し、ウィリー・アールが祈りを捧げるはずだったが、パムがそれを制止して席を立ち、金持ちを批判する言葉を口にする。 それがきっかけとなり、パムとクロディーヌは険悪なムードになり双方は一歩も譲らない。 テイラー家の伝統である、新郎新婦がほうきを跨ぐ儀式”ジャンピング・ザ・ブルーム”についても議論になるが、グレッグはそれを行うことに賛成する。 憤慨したクロディーヌは、”愛人の元へ行きなさい”と言って、フランス語でグレッグを罵倒する。 その場に現れたジェニーヴァの歌で、雰囲気はどうにか和む。 食事の後、パムは自分を守ってくれなかったジェイソンを批判する。 しかし、ジェイソンの好きにさせるべきだと、パムはウィリー・アールに言われる。 実は自分の子だったサブリナに、真実を話すべきだとジェニーヴァに言われたクロディーヌは、彼女と言い争いになり、娘には何も話さないようにと忠告する。 パムは、クロディーヌとジェニーヴァの話を聞いてしまう。 サブリナにパムの態度を批判されたジェイソンは、マルコムからも結婚を急ぎ過ぎたと言われるが、聞き入れる気はなかった。 クロディーヌと話したグレッグは、浮気をしていることを否定し、伝えたかったのは破産したことだと言って、屋敷だけが残ることを知らせる。 家族の秘密にジェイソンを巻き込んだ相手をパムは批判するが、幸せそうなジェイソンの考えを尊重するようにとションダに言われる。 マルコムらとバーに向かったジェイソンは、現れたサブリナと口論になり、彼女は帰ってしまう。 ジェイソンはその場に残るものの、その後サブリナの部屋に向かおうとするが、電気を消されてしまう。 ブライスとマッケンナはキッチンでいい雰囲気になるが、準備していた料理が焦げてしまい、警報機が鳴ったために皆が集まる。 マッケンナとブライスの行為はバレてしまい、苦笑するサブリナは、ジェイソンもいたために部屋に戻り鍵を閉める。 外で一晩でも待つと言うジェイソンは、サブリナにメールで愛を伝え、彼女もドア越しに愛していると答える。 もう喧嘩はしたくないと言う二人は、ドアを隔てて愛を確かめ合う。 翌朝、結婚式の準備は始り、クロディーヌに起こされたサブリナは、後悔していないかを聞かれる。 心の準備は整っていると言うサブリナは、父との離婚のことについてを尋ね、浮気は誤解だったとクロディーヌに言われる。 離婚を否定するクロディーヌに、サブリナは幸せになることを誓う。 ジェイソンと話していたパムは、ワトソン家の秘密を教えようとするものの、彼はグレッグに誘われてタッチ・フットボールをし岸辺に向かう。 セバスチャンの誘惑を何とかかわすションダだったが、彼に魅力を感じる。 ジェニーヴァは、騒ぎを起こさないようにとクロディーヌに釘を刺される。 言い寄って来るウィリー・アールを追い払うジェニーヴァだったが、彼が気になる。 岩場でカキを獲っていたマルコムの元に向かったブライスは、親友が結婚するため焦っていたのかもしれないと伝える。 ブライスの魅力を伝えたマルコムは、料理の準備のため屋敷に戻る。 パムがドレスを着てくれたことを喜ぶサブリナは、”ジャンピング・ザ・ブルーム”はしない考えを伝える。 言い争っていたクロディーヌとジェニーヴァの秘密を話し始めたパムだったが、ジェイソンが怪我をしたことを知らされる。 サブリナと海岸に向かったパムは、軽傷ではあったが、ジェイソンを連れ帰ると言い出す。 それに対してサブリナに意見されたパムは、家族の問題を口にする。 言い過ぎだと口を出したグレッグは、それを知りたがるサブリナに複雑な話だと伝え、二人でクロディーヌの元に向かう。 サブリナは、キッチンにいたクロディーヌに、自分が両親の子であるかを尋ねる。 その場にいたジェニーヴァは、自分が16歳の時に産んだ子がサブリナであり、クロディーヌとグレッグが引き取ったことを知らせる。 満足かをパムに問い、式は中止だと言ってジェイソンに指輪を返したサブリナは、涙しながらその場を去る。 知るべきことを話しただけだと言うパムに何がの望みなのかを尋ねたジェイソンは、彼女から、自分に会いにも来ないサブリナを批判される。 女性と付き合う度に嫌がらせをするパムに会わせたくないため、自分が行かせなかったことをジェイソンは伝える。 自分を子ども扱いすることを批判したジェイソンは、変わるべきだとパムに伝えてその場を去る。 悲しみに耐えるクロディーヌを、グレッグは抱きしめるしかなかった。 始めからジェイソンとサブリナの間を裂こうとしていたと言って、ウィリー・アールもパムを痛烈に批判し、二人が寄りを戻せることを祈るよう伝える。 ジェイソンは、皆の協力を得てサブリナを捜そうとするが、中止になった式のことでマルコムに嫌みを言われたため、彼を殴り倒す。 招待客が到着するため、式の中止の連絡をするかをエイミーに聞かれたクロディーヌは、まだ待つようにと伝える。 ヨットにいたサブリナからの連絡を受けたジェニーヴァは、その場に向い彼女と話し合う。 サブリナがフランスで出会った男性との間に生まれた経緯などを話したジェニーヴァは、産んだことは誇りだが、手放したことは誤りだったことを認める。 今回のことで結婚を諦めないでほしいとサブリナに伝えたジェニーヴァは、ジェイソンは素晴らしい男性だと付け加える。 ジェニーヴァに送られて来たサブリナに謝罪したジェイソンだったが、自分を守ろうとしない相手とは結婚できないと言われる。 心乱れる状態で何も考えられないと話すサブリナに、変わらない自分の気持ちを伝えたジェイソンは、自分達ならこの困難を乗り切れると言って彼女を説得する。 二人は愛を確かめ合い、ジェイソンはサブリナに指輪を渡す。 準備を整えドレスを着たサブリナは、ほうきと共に置いてあったパムからの謝罪のメモに気づく。 屋敷を去ろうとしていたパムを呼び止めたサブリナは、自分とジェイソンにはあなたが必要だと伝え、二人は互いを許し抱き合う。 式は始めり、ジェイソンとサブリナは、両親とジェニーヴァ、パムや家族、そして出席者に祝福されながら誓いの言葉を交わす。 エイミーにほうきを用意させたサブリナは、パムの喜ぶ顔を確かめながら、ジェイソンと共に”ジャンピング・ザ・ブルーム”をして喜びを噛みしめる。 式は滞りなく終わり、ウィリー・アールは相変わらずジェニーヴァに言い寄り、セバスチャンは年の差を気にするションダにキスする。 クロディーヌとグレッグは、理解し合えたことで夫婦の絆についてを考える。 今後のことを思うと不安なグレッグは、蓄えがあるとクロディーヌに言われて安堵し、二人は愛を確かめ合う。 家族と出席者は会場を移し、ウィリー・アールのスピーチでパーティーが始まる。 皆は”Cupid Shuffle”の曲に合わせてダンスを楽しみ、エイミーに声をかけられて踊ることになったマルコムは、神に感謝する。 クロディーヌとパムは和解し、楽しい時を過ごす。
サブリナと母クロディーヌ(アンジェラ・バセット)は、ウェディング・プランナーのエイミー(ジュリー・ボーウェン)と結婚式の入念な打ち合わせを行う。
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*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
富豪令嬢で弁護士でもあるが男運の悪いサブリナ・ワトソンは、理想の男性ジェイソンに出会いプロポーズされる。
マサチューセッツ州、マーサズ・ヴィニヤード島。
サマンサの実家である屋敷で結婚式が行われることになり、彼女の母クロディーヌは、結婚を焦り過ぎではないかと心配する。
一方、息子ジェイソンを溺愛するパムは、挨拶にも来ないサブリナを良く思わない。
式に出席するため、パムやウィリー・アールらジェイソンの家族はワトソン家の屋敷に向い、サブリナを紹介される。
生活環境の違いなど、ワトソン家の全てが気に入らないパムは、あからさまにそれを態度に示す。
パムらに教養のかけらも感じないクロディーヌは、不満と不安を抱えながら式の日を迎えることになるのだが・・・。__________
息子を溺愛する母親は、独りになる寂しさからその恋人を受け入れられないという、どの親子にも起こりうる話と、出生の秘密を隠しながら娘を嫁がせる親の複雑な思いなどが、コメディ・タッチではあるが切実な問題として描かれているドラマでもある。
人生の一大イベントを前に起きる様々なトラブル、それを克服しながら無事に結婚式を終える家族・・・、困難を乗り越えた両家族に訪れる幸福感が伝わる、爽やかな雰囲気で終わるラストもいい。
両家族やその周辺に集う多くの人々が、個性豊かにそれぞれの役割を印象深く演じ、バランスよく描写されている。
夫の浮気を疑い、秘密を抱えながらも娘の幸せを願うアンジェラ・バセット、その娘で、困難を乗り切ったことで幸せな人生を確信するポーラ・パットン、フィアンセ一家と母親の関係に苦悩しながらも幸せを手にするラズ・アロンソ、息子を溺愛する母親ロレッタ・デヴァイン、花嫁の親友ミーガン・グッド、彼女と惹かれ合うシェフのゲイリー・ドゥーダン、花婿のおじマイク・エップス、花嫁の父ブライアン・ストークス・ミッチェル、主人公の妹ヴァラリー・ペッティフォード、花婿の母親の親友タシャ・スミス、年上の彼女に惹かれる花嫁の従弟ロミオ・ミラー、ウエディング・プランナーのジュリー・ボーウェン、花婿の従弟デレイ・デイヴィス、花婿の同僚プーチ・ホールなどが共演している。