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センター・オブ・ジ・アース Journey to the Center of the Earth (2008)

1864年に発表された、ジュール・ヴェルヌ原作のSF冒険小説”地底旅行”を基にしたSF映画「地底探検」(1959)と同じ題材の作品。
10年前に亡くなった兄の研究を受け継いだ火山学者と甥が体験する地底旅行を描く、主演ブレンダン・フレイザージョシュ・ハッチャーソン他共演、監督エリック・ブレヴィグによるアクション・アドベンチャー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■
監督:エリック・ブレヴィグ

製作
シャーロット・ハギンズ
ボー・フリン
製作総指揮
トビー・エメリッヒ

ブレンダン・フレイザー
W・マーク・マクネア
トリップ・ヴィンソン

原作:ジュール・ヴェルヌ/”地底旅行
脚本
マイケル・ウェイス
ジェニファー・フラケット

マーク・レヴィン
撮影:チャック・シューマン
編集
ポール・マーティン・スミス
ダーク・ウェスターヴェルト
スティーヴン・ローゼンブラム

音楽:アンドリュー・ロッキングトン

出演
ブレンダン・フレイザー:トレヴァー・アンダーソン
ジョシュ・ハッチャーソン:ショーン・アンダーソン
アニタ・ブリエム:ハンナ・アスゲリソン
セス・マイヤーズ:アラン・キッツェン
ジャン・ミシェル・パレ:マックス・アンダーソン
ジェーン・ウィーラー:エリザベス・アンダーソン
フランク・フォンテイン:老人

アメリカ 映画
配給 ニュー・ライン・シネマ
2008年製作 92分
公開
北米:2008年7月11日
日本:2008年10月25日
製作費 $45,000,000
北米興行収入 $101,702,100
世界 $241,995,150


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ボストンに住む火山学者トレヴァー・アンダーソン(ブレンダン・フレイザー)は、兄マックス(ジャン・ミシェル・パレ)の研究を受け継いでいた。

ある日トレヴァーは、同僚教授アラン・キッツェン(セス・マイヤーズ)に、研究室が閉鎖されることになることを告げられる。

そんなトレヴァーは、10年前に死亡したマックスの息子ショーン(ジョシュ・ハッチャーソン)を、義姉のエリザベス(ジェーン・ウィーラー)から預かることになっていた。

13歳のショーンを預かったトレヴァーは、マックスの遺品が入った箱から、ジュール・ヴェルヌの”地底旅行”を見つける。

本にあったメモ書きが気になり、トレヴァーは研究室に向かい、マックスの設置した、アイスランドの地震センサーが異常を知らせていることにショーンが気づく。

トレヴァーは、アイスランドに向かうために、カナダに移住することになっていたショーンを厄介払いしようとするが、彼は、自分が異常を見つけたと言い張り同行希望する。
...全てを見る(結末あり)

アイスランドに向かったトレヴァーとショーンは、”スネフェルの噴火口を降りて行け”というメモ書きを頼りに、地球の中心に到達するための計画を立てる。

そのために、メモの暗号らしきものを必死に解読しようとするトレヴァーだったが、浮世離れした彼に代わりショーンがその鍵となるヒントを見つけていく。

メモにあった”アスゲリソン”という人物名を頼りに、その研究所の小屋を見つけたトレヴァーとショーンは、ハンナ・アスゲリソン(アニタ・ブリエム)という女性に出会う。

彼女の父とトレヴァーの兄マックスは知り合いで、2人共ジュール・ヴェルヌの小説を、現実に起きる予言と信じていた”ヴェルニアン”だったということがわかる。

山岳ガイドのハンナの案内でスネフェルの火口に向かったトレヴァーとショーンは、地震センサーを見つける。

天候が悪化し、センサーを外そうとしたトレヴァーは、雷を避け、3人は洞穴に逃げるが、入り口を落盤で塞がれてしまう。

別の出口を見つけようと前進した3人は、巨大な縦穴を見つけ、それを降りることにする。

穴の底に着いた3人は、廃坑の坑道と古い発電機を見つけ坑道に灯りを点し、トロッコに乗り奥へと進む。

3人は、それぞれ別の線路に別れてしまい、ハンナを助けたトレヴァーは、線路の終わりに気づき、2人はトロッコから飛び降りる。

ショーンが追いつき、ダイヤモンドの原石などを発見するが、3人は、白雲母の上にいることが分かり、たちまち石片は割れて落下してしまう。

果てしなく落下する3人は、やがて水の抵抗で減速して水面に着水する。

1億5000万年前に滅びたはずの、生物発光している小鳥”サイアニス・ロソプテリクス”に導かれ、3人は目の前に広がる神秘的な世界”地球の中心”にたどり着く。

そして、”キノコの森”を通り過ぎた3人は、マックスの遺留品と彼の遺骨を発見する。

マックスを葬った3人は、温度が急上昇する前に脱出しようと考え、海の真北にある間欠泉のような川に向かう。

その間欠泉は、地上に噴出しているということがメモに書き記されていた。

3人は、海を渡るために筏を作り、熱風の風を捉え嵐の中を北に向かう。

怪魚の大群に襲われるなど、3人は危機に直面しながら前進するが、ショーンが筏を進めていた帆と共に飛ばされてしまう。

浜辺で意識を取り戻したショーンは、発光する小鳥に導かれて水場を発見する。

トレヴァーとハンナも岸にたどり着くが、巨大な食虫植物などに襲われ、危うく難を逃れる。

空中に浮かぶ磁石の岩を渡りきったショーンは、巨大恐竜ギガノトサウルスの生息地に紛れ込んでしまう。

川を目前にしたトレヴァーは、ハンナと別れて単独でショーンを捜しに行く。

ギガノトサウルスから逃れるショーンはトレヴァーに救われ、彼はギガノトサウルス白雲母の上に誘き出し落下させる。

水が沸騰している川にたどり着いたトレヴァーとショーンは、ギガノトサウルスの頭蓋骨を筏にしたヘレンに助けられる。

間欠泉に着いた3人だったが、既に水は涸れていて、眼下には溶岩が迫る。

岩盤の向こうに川があることに気づいたトレヴァーは、マグネシウムを含んだ岩盤を、発炎筒を利用して破ることに成功する。

噴出した大量の水は溶岩の上に流れ落ち、間欠泉となって3人を頭蓋骨ごと地上に吹き上げる。

地上に落下した3人は、山の中腹から農家に滑り落ちるが、そこはなんと、イタリアヴェスヴィオ火山だった。

農家の老人(フランク・フォンテイン)は、ブドウ畑を荒らされて憤慨するが、ショーンは、地底から持ち帰ったダイヤの原石を一粒渡す。

ボストンに戻ったトレヴァーは、そのダイヤの原石を資金に、研究所”アスゲリソン・アンダーソン”を開設することになる。

トレヴァーは、カナダに向かうショーンに、クリスマス休暇の新しい議題を与えるため、イグナティウス・ドネリーの著書”アトランティス”を彼に贈る。

そして、ショーンが隠し持っていた、発光する小鳥の”サイアニス・ロソプテリクス”が、彼の元から飛び立ってしまう。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「センター・オブ・ジ・アース」(2008)
・「センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島」(2012)

*(簡略ストー リー)
ボストン
火山学者トレヴァー・アンダーソンは、10年前に死亡した兄マックスの研究を受け継いでいた。
トレヴァーは、マックスの息子ショーンを義姉のエリザベスから預かることになり、兄の遺品から、ジュール・ヴェルヌの”地底旅行”を見つける。
トレヴァーは、そこにあったメモ書きが気になり、研究室で、マックスの設置したアイスランドの地震センサーが異常を知らせていることに気づく。
アイスランドに向かったトレヴァーとショーンは、メモ書きを参考に火山の噴火口に向かう。
そして、父親がマックスの知り合いだったという、山岳ガイドのハンナに出会ったトレヴァーらは、彼女を伴い、地球の中心に到達するための入り口を見つけるのだが・・・。
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日本公開としては始めての、フル3D作品として話題になった作品で、意外に抑えられた製作費(4500万ドル)にも拘らず、CGやセットはかなり凝っていて見応えがある。
しかも、原作を生かした古風な雰囲気や、超人的ではない、どこか拍子抜けした主人公のキャラクターなども好感が持てる。

次の冒険旅行(続編)を暗示するラストも、いかにも思わせ振りで期待が大いに高まる。

前記のように、この手の作品にしては少ない製作費ながら、北米のみで約1億ドル、全世界では約2億4200万ドルのヒットとなった。

東京ディズニーシーの人気アトラクションでもあるが、正に映画全体がアトラクション化されていて、見所の多いファンタジックで実に楽しい作品。

ハムナプトラ」(1999)シリーズの主人公を髣髴させる、ややドジな学者という、愛嬌のあるキャラクターのブレンダン・フレイザーは、要所要所では実に頼もしく、当初はしっくり来ない甥のジョシュ・ハッチャーソンとの友情も芽生える、爽やかな演技が印象的。

PSPや携帯電話が遊び道具の普通の少年が、1冊の小説と叔父の影響で逞しい冒険少年へと変わっていくジョシュ・ハッチャーソン、見かけによらず勇敢で頼りがいのある山岳ガイドを好演している、20代半ば過ぎには見えない、少女のようなアニタ・ブリエム、主人公の研究室を奪おうとする同僚教授セス・マイヤーズなどが共演している。


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