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ハッピーニート Jeff, Who Lives at Home (2011)

30歳の無職の青年が啓示を信じた結果、家族の絆を取り戻すまでを描く、主演ジェイソン・シーゲルエド・ヘルムズスーザン・サランドンジュディ・グリア他共演、監督ジェイ・デュプラス マーク・デュプラスによるヒューマン・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■
監督
ジェイ・デュプラス

マーク・デュプラス
製作総指揮
ステーヴン・M・レイルズ

ヘレン・エスタブルック
製作
リアンヌ・ハルフォン

ラッセル・スミス
ジェイソン・ライトマン
撮影:ジャス・シェルトン
編集:ジェイ・ドゥービー
脚本
ジェイ・デュプラス

マーク・デュプラス
音楽:マイケル・アンドリュース

出演
ジェフ・トンプキンス:ジェイソン・シーゲル

パット・トンプキンス:エド・ヘルムズ
シャロン・トンプキンス:スーザン・サランドン
リンダ・トンプキンス:ジュディ・グリア
キャロル:レイ・ドーン・チョン
スティーヴ:スティーヴ・ジシス

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ヴァンテージ

2011年製作 83分
公開
北米:2011年9月14日
日本:未公開
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $4,269,430


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ルイジアナ州、バトンルージュ
30歳で無職のジェフ・トンプキンス(ジェイソン・シーゲル)は、M・ナイト・シャマランの映画「サイン」に感化され、全ての出来事に啓示を求めていた。

間違いだと思えるが、”ケヴィンはいるか?”という電話を受けたジェフは、それを切ってしまう。

ジェフの兄パット(エド・ヘルムズ)は、妻リンダ(ジュディ・グリア)に内緒で”ポルシェ”を買ってしまい、家も買えない現状でする行為とは思えない彼女は呆れ果てる。

母親シャロン(スーザン・サランドン)に、棚を直すための木工用のボンドを買ってくるよに言われたジェフは、バスでホームセンターに向かう。
...全てを見る(結末あり)

ジェフは、電話で言われた”ケヴィン”と名の付くシャツを着た青年に気付く。

それも何かの啓示だと思うジェフは、ケヴィンの後を付ける。

ケヴィンが楽しむバスケットボールに加わったジェフは、彼と話をして付けてきた理由を話し、二人はマリファナを吸うことになる。

しかし、ケヴィンの仲間に襲われたジェフは、所持金を奪われてしまう。

ジェフが自立できないことで、シャロンから勇気づけるよう言われたパットは、見かけた彼に声をかける。

ジェフの意味不明な話をまともに聞く気になれないパットは、彼をポルシェに乗せて無謀な運転をして、ある家の木に衝突してしまう。

飛び出した子供を避けたと言うパットだったが、家主に飲酒運転だと気づかれて、口止め料の500ドルを要求され、仕方なくそれに応じる。

ジェフは、リンダが知らない男性といるのを目撃して、パットもそれを確認する。

その頃シャロンは、紙飛行機で飛んできた花の絵と、自分のファンだという、誰か分からないメールを受取り、それが同僚だということで驚く。

リンダが男性と入ったレストランに、偵察に行くように言われたジェフは、彼女と背中合わせの席に座る。

パットは、携帯電話で会話を聞かせるようジェフに指示し、リンダが自分に不満を持っていることを知るものの、その間に車がレッカー移動させられてしまう。

店を出ようとしたリンダはジェフに気づき、動揺しながら、同行していた男性スティーヴ(スティーヴ・ジシス)を友人だと言って紹介して店を出る。

ジェフにそれを知らされたパットは、二人を追う手段もなく浮気を疑う。

シャロンは、同僚のキャロル(レイ・ドーン・チョ)に紙飛行機とメールのことを話し、満更でもない自分の気持ちを伝える。

無意識のうちに、亡くなった父親が眠る墓地に来てしまったジェフとパットは、二人共同じ父の夢を見ることを知る。

それを何とも思わないパットに腹を立てるジェフだったが、”ケヴィン・カンディ”というお菓子メーカーのバンを見かけて追うことを考える。

それを理解しないパットと揉めたジェフは、バンを追い飛び乗る。

タクシーで帰ろうとしたパットは、ホテルに駐車してあるリンダの車を発見し、フロントで部屋を確かめようとするが断れる。

お菓子の補充でゲームセンターに寄り、次の場所に向かったジェフは、そのホテルにパットがいたために驚いてしまい、やはり啓示だと確信する。

この場に着いた理由を語ったジェフは、現れたスティーヴが氷を買いに来たことに気づき、彼を追ってパットと共に部屋に向かう。

押し入ろうとした二人は、気づいたスティーヴがドアを開けたために騒ぎ始め、パットは興奮しながらリンダを問い詰める。

スティーヴはその場を去り、リンダは彼が、何をしても向き合う気になれないパットとは違い、安心できるだけの存在だと説明する。

家もなく子供もいない状況で、別れるのも簡単だと言うリンダは、実家に帰るとパットに伝えてその場を去る。

シャロンは、”隠れファン”から再び連絡を受けてしまい、ウォーター・クーラーの前で会おうとする。

しかし、現れた男性が人違いだと分かり、シャロンは動揺してその場を離れ、キャロルはそれを知り心配する。

ジェフも、すべて終わりだと言って落胆するパットを慰めようとする。

トイレで話をしたシャロンは、送られてきた花の絵と同じタトゥーがあるキャロルの手首に気づき、ショックを受けてその場を立ち去る。

失意のパットは、自分も同じように”感じ”てみたいことをジェフに語り、リンダに会いを伝えるべきだと助言される。

キャロルに謝罪されたシャロンは、彼女に気持ちを理解してほしいと言われる。

その時、オフィス内で突然警報が鳴り、スプリンクラーが作動して非難するよう指示される。

シャロンは、なぜかその場で喜びを感じてしまい、現れたキャロルにキスされてしまう。

二人は、会社を抜け出してニューオーリンズに向かおうとするが、渋滞にはまる。

シャロンは、車を降りてリンダの元に向かおうとするパットを見かける。

パットはリンダを見つけて愛を伝え、自分に原因があると言って謝罪する。

シャロンとキャロルもそこに現れるが、ジェフが渋滞の先頭に向かい走って行く。

渋滞の原因が事故だと察していたジェフは、橋から川に飛び込み、落下した車の家族を助ける。

ジェフが浮上してこないため、パットも飛び込み彼を救い船に引き上げる。

意識を失っていたジェフは、救急隊に蘇生されて息を吹き返し、パットを安心させる。

その後、二人は、シャロンやリンダと共に無事を喜ぶ。

平穏な日々に戻ったジェフは、パットとリンダが仲直りしたことを知る。

ジェフは、自分が救った家族の父親が、”ケヴィン”という名前だったことを知る。

自分の感じたことが正しかったことで、人生に自信を持ったジェフは、シャロンに言われた通りに棚を直す。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ルイジアナ州、バトンルージュ
家に引きこもる、30歳で無職の青年ジェフ・トンプキンスは、M・ナイト・シャマランの映画「サイン」に感化され、全ての出来事に啓示を求めていた。
ある朝ジェフは、”ケヴィンはいるか?”という間違い電話を受ける。
母シャロンに頼まれ、ホームセンターに向かったジェフは、ケヴィンという青年に出会うものの、その仲間に痛めつけられ金を奪われてしまう。
ジェフの兄パットは、ジェフの様子を見るよう母シャロンに言われるが、妻のリンダが見知らぬ男といるのを目撃してしまう。
一方シャロンは、職場の同僚らしい人物から、愛の告白メールを受取り動揺する。
その後、ジェフとパットはリンダの行動を追い、彼女の浮気の現場を押さえようとするのだが・・・。
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このキャストと冒頭の雰囲気から、ドタバタ・コメディを予想してしまうのだが、終盤にかけては、家族の絆や愛についてを描く、ヒューマン・ドラマと言える作品。
それにしても、的外れな邦題には頭を傾げてしまう。

小作ではあるが、実力派人気スター競演が注目作で、拡大公開されずに、日本では劇場未公開に終わったのは残念だ。

どことなく、お笑いムードではない主人公のジェイソン・シーゲルが、感じたことを信ずるだけの内気な青年を奥深い演技で好演し、自己中心的なエド・ヘルムズは、弟の一途な姿に影響されて、変化していく兄を熱演している。

ベテランのスーザン・サランドンも、同僚で同性のレイ・ドーン・チョから愛を告白される、微妙な役柄で存在感を示し、主人公の兄(エド・ヘルムズ)の妻を演ずるジュディ・グリアが、印象的な役で一味加えている。


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