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ジョーズ’87 復讐篇 Jaws: The Revenge (1987)

1974年に発表された、ピーター・ベンチリーのベストセラー小説”Jaws”を基に製作された「ジョーズ」(1975)シリーズの4作目である完結編。
人喰いザメの恐怖で夫が亡くなったと考え息子も殺された妻が復讐のため家族に襲い掛かるサメに立ち向かう姿を描く、製作、監督ジョセフ・サージェント、主演ロレイン・ゲリーランス・ゲストマリオ・ヴァン・ピーブルズマイケル・ケイン他共演のパニック・スリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■
監督:ジョセフ・サージェント

製作:ジョセフ・サージェント
原作:ピーター・ベンチリー
脚本:マイケル・デ・ガズマン
撮影:ジョン・マクファーソン
編集:マイケル・ブラウン
音楽
マイケル・スモール

ジョン・ウィリアムズ(テーマ曲)

出演
エレン・ブロディ:ロレイン・ゲリー
マイケル・ブロディ:ランス・ゲスト
ジェイク:マリオ・ヴァン・ピーブルズ
ホーギー・ニューカム:マイケル・ケイン
カーラ・ブロディ:カレン・ヤング
シーア・ブロディ:ジュディス・バーシ
ショーン・ブロディ:ミッチェル・アンダーソン
ルイーザ:リン・ホイットフィールド
ポリー:エドナ・ピロット
市長:シプリアン・R・デューブ
マーティン・ブロディ:ロイ・シャイダー

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

1987年製作 90分
公開
北米:1987年7月17日
日本:1987年8月8日
製作費 $23,000,000
北米興行収入 $20,763,010
世界 $51,881,010


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
クリスマス・イヴ、ニューイングランド、アミティ島。
夫マーティン・ブロディ(ロイ・シャイダー)を亡くしたエレン(ロレイン・ゲリー)は、父親と同じ道を歩み警察官になった次男ショーン(ミッチェル・アンダーソン)と暮らしていた。

バハマで海洋調査をする長男マイケル(ランス・ゲスト)からの電話を受けたエレンは、孫娘のシーア(ジュディス・バーシ)とも話す。

その夜、帰宅しようとしたショーンは、ブイに引っかかった流木を除去するため海に向かい、巨大なホホジロザメに襲われて命を落とす。

エレンは、ショーンの遺体を確認してショックを受ける。

マイケルと芸術家の妻カーラ(カレン・ヤング)、そして娘のシーアがショーンの葬儀のために実家を訪れる。
...全てを見る(結末あり)

サメがショーンを狙ったと言うエレンは、マイケルに今後は海に近づくなと忠告する。

海洋調査が仕事のマイケルは当然、反対するが、エレンは夫もサメに殺されたと言って息子の話を聞こうとしない。

マイケルは、父親は心臓発作で死んだと反論するが、エレンは、サメの恐怖が負担になったと答える。

バハマには温かい水を嫌うホホジロザメはいないと言うマイケルは、エレンを落ち着かせようとするものの、彼女は納得できなかった。

ショーンの葬儀を済ませたエレンは、バハマで暮らすことをマイケルから勧められて旅立つ。

一家は、セスナ機のパイロット、ホーギー・ニューカム(マイケル・ケイン)の操縦で現地に着く。

その場の生活を楽しもうとするエレンだったが、サメに襲われる悪夢を見る。

マイケルは、研究のパートナーのジェイク(マリオ・ヴァン・ピーブルズ)と共にマキガイの調査を続ける。

エレンは、再びマイケルに転職するようにと意見するが、彼はそれを受け入れられない。

浜辺でシーアと遊んでいたエレンは、何かを感じて海を見つめる。

そんなエレンは、苦しい胸の内を聞いてくれるホーギーと親交を深める。

エレンは、ショーンがサメに狙われたことをホーギーに語り、必ずこの場に現れると断言する。

セスナに乗せてもらったエレンは、何もかも忘れて楽しい時を過ごす。

海中にいたジェイクは巨大ザメに遭遇し、マイケルの船は襲われる。

同時に、ホーギーと別の場所にいたエレンは何かを感じるが、サメのことは忘れるようにと彼に言われてカーニバルを楽しむ。

ジェイクは、この地では珍しいホホジロザメが格好の研究材料だと言って喜び、彼が襲われなかったことを気にするマイケルは、この件を母親には言わないようにと忠告する。

ニューイヤーズ・イヴ。
ジェイクの恋人ルイーザ(リン・ホイットフィールド)の誕生日も兼ねて祝うエレンらは、楽しい夜を過ごす。

心の変化を感じたエレンから、仕事に関して口出ししないと言われたマイケルは複雑な思いだった。

マキガイの研究を諦めたジェイクはサメを調査すると言い張り、マイクはそれに賛成できないものの、数日間という条件で納得する。

マイケルらはサメを誘き寄せ、ジェイクが調査用の発信器を胴体に突き刺すことに成功する。

エレンとホーギーは毎日のように共に過ごすようになり、マイケルはその関係を心配する。

カーラにホーギーとキスしたことを伝えたエレンは、ものごとを前向きに考えるようになったことに気づく。

エレンは、何か思い込んでいるマイケルの様子を見て気遣う。

翌日、潜水艇で海に潜っていたマイケルに、ジェイクがサメが近づいたことを知らせる。

襲われたマイケルは沈没船に逃れ、酸素ボンベの空気を噴射させて浮上し船に戻る。

恐怖に怯えるマイケルは、潜る気になれなくなことを恐れて海に向かう。

その頃、海岸でカーラの作品の除幕式が行われ、エレンは、バナナボートに乗ったシーアに襲い掛かるサメに気づく。

一人がサメの餌食になり、シーアは何とか岸にたどり着き、駆け寄ったカーラが娘を助ける。

エレンはその場を離れ、ヨットに乗り単独で沖に向かう。

帰宅したマイケルは、除幕式に行けなかったことをカーラに謝罪し、シーアがサメに襲われたことを知らされる。

心を痛めるマイケルは、サメを追っていたことを伝え、それを知りながら自分やエレンに黙っていた彼をカーラは批判する。

エレンが海に出たことに気づいたマイケルは、ジェイクと共にそれを追う。

途中、釣りをしていたホーギーに出くわし、エレンのことを知らせたマイケルとジェイクは、彼のセスナでエレンを捜す。

ホーギーは、夫と息子を殺したサメが家族を追っていると、エレンが話していったことを二人に伝える。

サメはエレンのヨットに襲い掛かり、マイケルらもそれを発見して近づく。

ホーギーは、救助船の要請連絡をして海面に着水する。

マイケルとジェイクはヨットに向かい、ホーギーはサメに襲われてセスナと共に海に沈む。

エレンはホーギーを連れてきたことでマイケルを批判するが、無事だったホーギーが姿を現す。

エンジンが故障して浸水し始め、ジェイクは発信器を利用してサメに電気ショックを与える方法を考える。

ホーギーがエンジンを直して始動させ、ジェイクは現れたサメに装置を飲み込ませるものの襲われて海中に姿を消す。

エレンは、サメに立ち向かった夫、犠牲になったショーンや襲われたシーアのことを思い出しながらサメに向かって突進する。

マイケルは、装置でサメにショックを与える。

船首を突き刺されたサメはショックと共に爆死し、エレンら三人は傾いたヨットから海中に投げ出される。

傷を負いながらも無事だったジェイクをマイケルが助ける。

その後、エレンはアミティに戻るためにマイケルらに別れを告げ、ホーギーが新たに手に入れた飛行機で飛び立つ。


解説 評価 感想 ■

・「ジョーズ」(1975)
・「ジョーズ2」(1978)
・「ジョーズ3」(1983)
・「ジョーズ’87 復讐篇」(1987)

*(簡略ストー リー)
クリスマス・イヴ、ニューイングランド、アミティ島。
夫を亡くし、その後を継いだ警官の息子ショーンもホホジロザメに殺されたエレン・ブロディは、失意のまま長男マイケルの家族と共にバハマに向かう。
マキガイの調査を同僚のジェイクと行うマイケルは、海から離れることを勧めるエレンの意見を聞こうとしない。
エレンは、サメが家族を狙っていると考え、必ずこの場に現れると、親しくなったセスナのパイロット、ホーギーに断言する。
そんな時、マイケルの船は巨大なサメに襲われ、ジェイクを狙わなかったことをマイケルは気にする。
エレンは、ホーギーと過ごす日々で心の変化を感じ始めていたが、母親にサメのことを隠すマイケルは恐怖に怯える・・・。
_________

本作は、実績のあるジョセフ・サージェントの演出ということでまずまずまとまりのある作品に仕上がって入るが、やや滑稽な内容だったとも言える前作の出来が余りにも悪かったため、そう感じるのかもしれない。

シリーズの原点である舞台の”アミティ”も登場し、そのオマージュ的な回想シーンなども挿入され、ファンを喜ばせる工夫は感じられる。

しかし、通常では考えられない恐怖体験をしている家族が、海なしでは生きられない生活をしていること自体が信じ難い。

それを言うと物語が成立しないので、あまり深く考えずに、マイケル・ケインの出演もあるので、シリーズの完結編を一応チェックしてみてはいかがでしょうか・・・。

前作を上回るラジー賞ノミネートで酷評されてしまった作品は、前作で激減した興行成績も更に悪化し、北米で約2000万ドル、全世界では約5200万ドルの結果に終わった。
しかし、前作同様、この内容では健闘したとも言える。
・1作目:約4億7100万ドル/2作目:約2億ドル(世界)

1、2作に続く出演で、主演として家族を守るために戦いに挑むロレイン・ゲリー、その息子ランス・ゲスト、その同僚マリオ・ヴァン・ピーブルズ、主人公と親交を深めるセスナのパイロット、マイケル・ケイン、マイケル(ランス・ゲスト)の妻カレン・ヤング、その娘役で、翌年、実父に銃殺されるジュディス・バーシ、主人公の次男ミッチェル・アンダーソン、ジェイク(マリオ・ヴァン・ピーブルズ)の恋人リン・ホイットフィールド、そして、ロイ・シャイダーが回想シーンの映像で登場する。


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