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ジョーズ3 Jaws 3-D (1983)

1974年に発表された、ピーター・ベンチリーのベストセラー小説”Jaws”を基に製作された「ジョーズ」(1975)シリーズの3作目。
かつて人喰いザメに襲われたことがある海洋パークのエンジニアが再び出現した巨大ザメに立ち向かう姿を描く、主演デニス・クエイドベス・アームストロングルイス・ゴセット・ジュニアサイモン・マッコーキンデール他共演、監督ジョー・アルヴスによるパニック・スリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■
監督:ジョー・アルヴス

製作:ルパート・ヒッツィグ
製作総指揮
アラン・ランズバーグ

ハワード・リップストーン
原作:ピーター・ベンチリー

原案:ガードン・トュルーブラッド
脚本
リチャード・マシスン

カール・ゴットリーブ
マイケル・ケイン
撮影
ジェームズ・A・コントナー

クリス・コンドン
編集
コーキー・アーラーズ
ランディ・ロバーツ
音楽
アラン・パーカー

ジョン・ウィリアムズ(テーマ曲)

出演
マイケル・ブロディ:デニス・クエイド
キャスリン”ケイ”モーガン:ベス・アームストロング
カルヴァン・ブシャール:ルイス・ゴセット・ジュニア
フィリップ・フィッツロイス:サイモン・マッコーキンデール
ショーン・ブロディ:ジョン・パッチ
ケリー・アン・ブコウスキ:リー・トンプソン
ジャック・テイト:P・H・モリアーティ

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

1983年製作 100分
公開
北米:1983年7月22日
日本:1984年3月31日
製作費 $20,500,000
北米興行収入 $42,245,180
世界 $87,987,060


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
フロリダ
海洋レジャー・パーク”シー・ワールド”は、オープンを控えて準備が進んでいた。

デモンストレーションの水上スキー・チームの後を追ってホホジロザメがパーク内に侵入し、その直後にゲートが閉まらくなる。

パークのマネージャーのカルヴァン・ブシャール(ルイス・ゴセット・ジュニア)は、水上スキー・チームのパフォーマンスに満足する。

記者に囲まれたカルヴァンは、海洋学者である映画製作者のフィリップ・フィッツロイス(サイモン・マッコーキンデール)を迎えることを発表する。

チーフ・エンジニアで、子供時代にニューイングランドのリゾート地アミティでホホジロザメに襲われた経験のあるマイケル・ブロディ(デニス・クエイド)は、ゲートを調べ何かがぶつかったと考え修理をするように伝える。
...全てを見る(結末あり)

マイケルの恋人で海洋生物学者のキャスリン”ケイ”モーガン(ベス・アームストロング)は、イルカがゲートの外に出たがらないことを知らされる。

その場に現れたマイケルは、ケイと夕食の約束をする。

カルヴァンがフィッツロイスを迎える様子を見ていたマイケルは、大学生の弟ショーン(ジョン・パッチ)の到着をケイと共に喜ぶ。

水中に潜り、ゲートを閉めて鍵をした職員のオーヴァーマンがサメに襲われる。

その夜、マイケルとケイと共にバーにいたショーンは、水上スキー・チームのケリー・アン・ブコウスキ(リー・トンプソン)と知り合う。

ショーンとケリー・アンは意気投合し、海岸に向かったマイケルは、子供時代にサメに襲われたため、ショーンは海が嫌いだという話をケイにする。

マイケルは、1年半ベネズエラに行く計画があり、誘われたケイは迷う。

ショーンがケリー・アンと共に水に入っていることに驚いたマイケルとケイは、二人をからかう。

施設内の海に侵入しサンゴ礁を採ろうとしていた少年二人が、ボートごと姿を消す。

翌日、フィッツロイスに食事に誘われたケイはそれを断る。

オーヴァーマンが家に戻らなかったことを恋人から知らされたマイケルとケイは、潜水艇で彼を捜す。

ついて来たイルカたちの様子がおかしいことを気にしながら、外に出た二人はサメに襲われる。

イルカに助けられた二人は陸に戻り、サメは閉められたゲートに激突する。

サメの件を知らされたカルヴァンは、それを退治する映像で話題作りができるとと言うフィッツロイスの話に興味を持つ。

ケイは、捕獲して世界で唯一の飼育施設にすることを提案するが、マイケルは、ホホジロザメは人喰いザメだと言ってそれに反対する。

ケイは、サメを殺さずに捕獲するべきだと尚もカルヴァンに訴え、フィッツロイスもそれに賛成する。

マイケルは、水に潜るというケイの身を案じながら、フィッツロイスが手榴弾を持参して潜ることに意見する。

パークでは海中トンネルにアクリル板が使われているため、それが損傷した場合は大事故につながる危険性があった。

撮影スタッフのジャック・テイト(P・H・モリアーティ)に必要だと言われながらも、フィッツロイスは手榴弾をマイケルに渡す。

水に潜ったケイはサメに襲われ、フィッツロイスが彼女を助ける。

水面に上がったケイは、マイケルに逃げるサメの背びれにモリを撃ちこむよう指示する。

マイケルはそれに成功し、ケイはサメの胴体に睡眠剤を突き刺し、フィッツロイスはその様子を撮影し、それがカルヴァンに知らされる。

捕獲されたサメは眠ったまま水槽に入れられるが、その様子を見ていたケイとマイケルは、意識が戻ったサメに驚き水槽から飛び出す。

シー・ワールドはオープンし、カルヴァンはサメを公開するよう指示を出す。

それを知ったケイは、移されたプールで弱っているサメに気くが救うことはできなかった。

海中トンネルは無料で開放されるが、入場者の目の前に惨たらしい姿のオーヴァーマンの死体が現れる。

マイケルとケイは死体を確認し、その傷の大きさに驚きカルヴァンの元に向かう。

海底ラウンジにいたカルヴァンとフィッツロイスに会ったケインは、死体の傷から推測すると捕獲したサメは小さ過ぎるため、体長10mの母ザメがパーク内にいることを伝える。

カルヴァンはそれを否定するが、巨大ザメをその場で確認したため、海底トンネルから人々を避難させる。

マイケルは、水上スキー・チームにそれを知らせ、岸に上がるよう指示する。

サメは、ボートに乗っていたショーンとケリー・アンに襲い掛かり、二人は水中に転落する。

ショーンは岸にたどり着き、ケリー・アンは脚を傷つけられながらも、フィッツロイスとジャックに救われる。

イルカが外にいることを知ったケイは、サメの侵入を防ぐために仕方なくゲートを閉める。

マイケルはケリー・アンの無事を確認し、ショーンを病院まで付き添わせる。

カルヴァンは場内放送で、海底トンネルから避難するよう入場者に伝える。

サメはアクリル板に向かい突進してトンネルは浸水し始め、防水扉が閉じて多くの人々が取り残される。

マイケルは、浸水を止めるための補強の準備を始める。

広報は、トンネル内に数十人が取り残されていることを記者達に伝える。

フィッツロイスとジャックがサメを誘き寄せ、マイケルらがトンネル補強をすることになり、ケイとカルヴァンは制御室でそれを見守る。

水に潜ったフィッツロイスは、サメをポンプ内に閉じ込めることに成功するものの飲み込まれてしまう。

その間にマイケルが補強材をセットし、ケイは見張りのために彼の元に向かう。

ジャックは、フィッツロイスが戻っていないことに気づき悔しがる。

サメは尾ひれでゲートを開けてその場を脱出し、それを知ったカルヴァンは、マイケルらを引き上げるよう指示する。

マイケルとケイに襲い掛かったサメは、現れたイルカを追い払おうとする。

その隙に逃れたマイケルとケイは、何とか管制室に戻る。

トンネルの防水扉は開けられ、閉じ込められていた人々は避難する。

その後、巨大ザメは管制室の監視窓を突き破り、その場は浸水する。

一人がサメの餌食になり、カルヴァンは女性スタッフを助けて脱出する。

マイケルとケイは、サメの口の中のフィッツロイスが手にする手榴弾に気づきピンを抜く。

身を隠したマイケルとケイは、サメが爆死した後で水面に上がり、イルカの無事を確認して喜ぶ。


解説 評価 感想 ■

・「ジョーズ」(1975)
・「ジョーズ2」(1978)
・「ジョーズ3」(1983)
・「ジョーズ’87 復讐篇」(1987)

*(簡略ストー リー)
フロリダ
海洋レジャー・パーク”シー・ワールド”はオープンを控え、マイケル・ブロディは、チーフ・エンジニアとして準備を進めていた。
そんな時、マイケルの同僚が水中作業中に姿を消す事件が起きる。
恋人で海洋生物学者のケイと共に大学生の弟ショーンを迎えたマイケルは、楽しい時を過ごす。
その後、マイケルとケイは、水中に潜り作業員の行方を捜すのだがサメに襲われてしまう。
パークに招待されていた海洋学者である映画製作者のフィッツロイスは、サメ退治を話題にすることをマネージャーのカルヴァンに提案し、ケイは世界でも例のない捕獲したサメの飼育を考える。
子供時代にホホジロザメに襲われた経験のあるマイケルは、当然それに反対するのだが・・・。
__________

前作の「ジョーズ2」(1978)は、第一作の舞台や登場人物を継承しているのだが、本作は、前二作で恐怖体験をした兄弟だけが登場する、全く別の物語と考えていい内容。

弟は海を嫌い内陸に住んでいるものの、兄は何度も体験した恐怖を忘れてはいないものの、全くそれを感じさせない勇気ある行動を見せる。

言葉で巨大だと言うだけで、その姿もあまり見栄えのしないサメは、初期のものとは違いかなりのハイテク・ザメのようなのだが、その効果も全く感じない。

更に、3Dで公開された映像も”紙芝居”程度のお粗末さで、観るに堪えないというのが正直なところだ。

父親(警察署長)のかつての姿を彷彿させる活躍を見せる、パークのチーフ・エンジニア役で若手期待のスター、デニス・クエイドと、パーク・マネージャ役で、前年の「愛と青春の旅だち」(1982)でオスカーを獲得したルイス・ゴセット・ジュニアの出演がなければ鑑賞する気にならなかったかもしれない。

当然、ラジー賞では主張部門にノミネートされてしまった。

北米興行収入は約4200万ドル、全世界では約8800万ドルで、前2作に比べると激減したものの、この内容考えると大健闘したとも言える。
・1作目:約4億7100万ドル/2作目:約2億ドル(世界)

主人公の恋人で海洋生物学者のベス・アームストロング、海洋学者である映画製作者のサイモン・マッコーキンデール、その助手P・H・モリアーティ、主人公の弟ジョン・パッチ、彼と親交を深める、デビュー間もないリー・トンプソンなどが共演している。


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