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ジョーズ2 Jaws 2 (1978)

1974年に発表された、ピーター・ベンチリーのベストセラー小説”Jaws”を基に製作された、スティーヴン・スピルバーグの大ヒット作「ジョーズ」(1975)の続編。
再び現れた人喰いザメに立ち向かうリゾート島の警察署長の戦いを描く、製作リチャード・D・ザナック、監督ヤノット・シュワルツ、主演ロイ・シャイダーロレイン・ゲリーマーレイ・ハミルトン他共演のパニック・スリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■
監督:ヤノット・シュワルツ

製作
リチャード・D・ザナック

デヴィッド・ブラウン
原案:ピーター・ベンチリー
脚本
カール・ゴットリーブ

ハワード・サックラー
撮影:マイケル・C・バトラー
編集
スティーヴ・ポッター
アーサー・シュミット

ニール・トラヴィス
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
マーティン・ブロディ:ロイ・シャイダー

エレン・ブロディ:ロレイン・ゲリー
ラリー・ヴォーン市長:マーレイ・ハミルトン
レン・ピーターソン:ジョセフ・マスコロ
レニー・ヘンドリックス:ジェフリー・クレーマー
マイケル・ブロディ:マーク・グルナー
ティナ・ウィルコックス:アン・デューセンベリー

アンディ・ニコラス:ゲイリー・スプリンガー
ジャッキー・ピータース:ドナ・ウィルクス

ダグ・フェターマン:キース・ゴードン

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

1978年製作 116分
公開
北米:1978年6月16日
日本:1978年12月2日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $102,922,380
世界 $208,900,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューイングランド
ホホジロザメがリゾート・タウンのアミティを襲ってから3年、その際にサメ退治に向い沈没したクイントの船”オルカ”を発見したダイバー二人が襲われる。

警察署長マーティン・ブロディ(ロイ・シャイダー)は、オープンするホテルの記念式典に向かう。

遅れて到着したブロディは妻エレン(ロレイン・ゲリー)の隣に座り、市長ラリー・ヴォーン(マーレイ・ハミルトン)のスピーチが始まる。

ヴォーンは、工事を請け負った地元の業者レン・ピーターソン(ジョセフ・マスコロ)の寄付金の件を話し、ミス・アミティのティナ・ウィルコックス(アン・デューセンベリー)によりテープカットが行われパーティーが始まる。
...全てを見る(結末あり)

翌日、クルーザーが沖に停泊していることを知ったブロディは、部下レニー・ヘンドリックス(ジェフリー・クレーマー)にそれを確認するよう指示する。

ヘンドリックスは、クルーザー付近でダイバー用のカメラを発見して署に持ち帰る。

若者達は海で一日を過ごし、その中で、水上スキーをしていた少女とボートの女性がサメに襲われる。

女性は信号銃を撃とうとするが、燃料に引火してボートは爆発する。

海岸近くに住む老婦人と、ボーイフレンドと付近にいたティナがそれに気づく。

その連絡を受けたブロディはヘンドリックスに現場を調べさせるが、ボートの残骸以外に何も発見されなかった。

ブロディはティナや老婦人に話を聞き、ある不安が脳裏を過る。

ヘンドリックスは捜査を続け、海中に垂らしていたワイヤーが高圧線にかかってしまう。

翌朝、ヨットに乗ると言う息子マイケル(マーク・グルナー)にバイトをするように指示したブロディだったが、妻エレンは夏休みは自由な行動をさせるべきだと意見する。

納得できないブロディは、マイケルに沖にはいかないようにと注意する。

海岸で過ごしていたティナは、傷ついて打ち上げられたシャチの死体を見つける。

専門家を呼んだブロディは、シャチの噛まれた傷の大きさを見て、それがサメの仕業ではないかと考える。

ブロディは、その場にいたマイケルにヨットに乗ることを禁じ、沖を見つめる。

ヴォーン市長に会ったブロディは、シャチが襲われ二人が行方不明であることからサメが現れと確信してそれを伝える。

証拠がないことからそれを否定するヴォーンに対し、納得できないブロディは、後悔することになると言って警告する。

その後、海岸線を車で走っていたブロディは、漂流物を目撃して海に入り、焼死体を発見する。

シアン化ナトリウム”を弾丸に注入してサメに備えたブロディは、焼死体がボートに乗っていた女性だとヘンドリックスに伝える。

ブロディは、ダイバーのカメラのフィルムを現像するようヘンドリックスに指示する。

自宅に戻ったブロディは、連絡を取ろうとした前回の事件の協力者で海洋学者のマット・フーパーが、調査のため不在だということを電話を受けたエレンから知らされる。

エレンに死体が上がったことを話したブロディは、マイケルに、翌日もヨットを禁じ、バイトをすることを命ずる。

海水浴シーズンとなり観光客は集まり、それを拒めないブロディは、海岸のタワーで沖を監視する。

ピーターソンの部下であるエレンは、ヴォーンらと共に開発業者に別荘予定地の海岸を案内するが、監視タワーのブロディに気づく。

ヴォーンもそれを知りピーターソンにブロディのことを伝え、それを気にし始めた客への対応に戸惑ってしまう。

監視を続けていたブロディは、沖に現れた黒い影に気づき、人々に陸に上がるようにと言って叫ぶ。

銃を抜き海岸に向かったブロディは、影に向かって発砲する。

人々は取り乱して恐怖に怯えるが、その影がアジの群れだと分かる。

エレンは夫のとった行動に動揺し、ブロディは間違いだったことを人々に伝える。

ヴォーンやピーターソンそして人々は、ブロディを軽蔑しながらその場を去る。

署に戻ったブロディは、ダイバーの写真についての連絡を受けてそれを確認しに行く。

前回のサメ退治で自分も乗った、”オルカ”の船体が写る写真を確認したブロディは、他の未現像分をチェックする。

それにサメが写っていたため、会議中のヴォーンらに写真を見せたブロディだったが、ピーターソンらはサメだということを否定する。

前回の事件で、人喰いザメを間近で見たブロディは確信があり、認めないなら自分達で解決しろと言い放つ。

ヴォーンは、話し合うため待つようにとブロディに指示し、別室に向かう。

仲間達に灯台に誘われたマイケルは、父の指示に従い断ろうとするが、親の言いなりかと言われてそれを承知する。

酔って帰宅したブロディは、自分の解雇により署長に昇進したヘンドリックスが戸惑い、エレンに相談しに来ていたことを知る。

ヘンドリックスにバッジを渡したブロディは、彼に酒を注いで祝杯を上げようとする。

ブロディは、引き受けたくないと言うヘンドリックスを励ます。

ヘンドリックスはその場を去り、エレンに、写真と海岸の件でクビになったことを語ったブロディは、疲れ果てたと言って眠ってしまう。

翌朝、マイケルは両親に黙って家を抜け出そうとするが、弟ショーンに見つかり仕方なく連れて行く。

ショーンは別のヨットに乗り、マイケルは、アンディ・ニコラス(ゲイリー・スプリンガー)とジャッキー・ピータース(ドナ・ウィルクス)と共に沖に向かう。

付近ではダイバー訓練が行われ、一人がサメに襲われるものの何とか船に戻る。

その後、サメはマイケルらのヨットの集団を追う。

目覚めたブロディはマイケルがいないことに気づきながら、出勤するエレンを送る。

その頃ティナのヨットにサメが現れ、海に落下したエディが襲われる。

救急車を追い港に向かったブロディは、海中でパニックを起こしたダイバーが運ばれる姿を見守る。

その場にいたヘンドリックスに、マイケルらが灯台に向かったことを知らされたブロディとエレンは、警察の船で現場に向かう。

ヘンドリックスも同行することになり、ブロディは沿岸警備隊に連絡し、ヘリコプターを出動させて子供達を連れ戻すことを要請する。

同じ頃、マイケルらは競って灯台に向かう。

暫くして、ブロディらは漂流するヨットを発見し、船底に隠れて怯えるティナを保護する。

混乱するティナは、海にサメがいることをブロディらに伝える。

ブロディは、付近にいたクルーザーを警笛で呼び寄せ、ヘンドリックスらにそれに乗るよう指示し、単独でマイケル達を捜しに行く。

ダグ・フェターマン(キース・ゴードン)のヨットがサメに襲われ、彼はマイケルのヨットまで泳ぎ助けられる。

周辺は混乱し、頭を打ったマイケルは気を失い、ヨットは転覆して彼は海に放り出される。

マイケルは、サメが襲い掛かる寸前で助けられ、彼を乗せたヨットは港に向かう。

残った子供達は、互いのヨットをロープで縛りつける。

灯台に着いたブロディは子供達がいないことを確認し、エアー・パトロールに連絡するものの、向かうよう指示された場所がどこか分からない。

エアー・パトロールのヘリは子供達を発見して着水し、中継島までロープで曳航しようとする。

ヘリは飛び立とうとするが、サメに襲われて転覆する。

ショーンが海に転落し、彼を助けた少女はサメに襲われてしまう。

港に着いたヘンドリックスはティナを病院に運ばせ、駆けつけたピーターソンはエレンに謝罪する。

エレンは、ピーターソンを非難して夫と息子を案ずる。

ブロディは無線が使えなくなり苛立ち、天候が悪化してくる。

雨が降り出し、アンディらはショーンにロープを投げてボートを引き寄せて彼を助ける。

その後、中継島は見えたものの、子供達はその場に近づくことができない。

マイケルらのヨットを見つけたブロディは、ショーンらが中継島の方角に流されたことを知り、マイケルに灯台に向かうよう指示する。

目の前の中継島を目指し子供達は手で水をかくが、サメが現れることを恐れてそれを止める。

転覆したヨットのマストが海底で引っかかり止まってしまうが、そこにブロディの船が現れる。

子供達は喜び、ブロディは彼らを船に乗り移らせようとするが、サメが襲い掛かる。

それから逃れようとしたブロディの船は、中継島に激突してしまう。

ブロディは子供達にロープを投げ、ウィンチを縛りそれを手繰り寄せるように指示するが、それが海底の高圧線に引っかかる。

サメが子供達に襲いかかり、水中に落ちた何人かは島にたどり着く。

ウィンチが高圧線を引き上げ、ゴムボートに乗り、それをオールで叩いたブロディは、取り残されたショーンと少女に襲いかかるサメを誘き寄せる。

ブロディに突進し高圧線に噛みついたサメは、感電して炎に包まれて海中に沈む。

ショーンと少女を助けたブロディは、中継島に向かう。


解説 評価 感想 ■

・「ジョーズ」(1975)
・「ジョーズ2」(1978)
・「ジョーズ3」(1983)
・「ジョーズ’87 復讐篇」(1987)

*(簡略ストー リー)
ニューイングランド
ホホジロザメがリゾート・タウンのアミティを襲ってから3年、警察署長マーティン・ブロディは、水上スキー中に行方が分からなくなった二人と、傷ついた死体で打ち上げられたシャチなどを調べ、ある不安が脳裏を過る。
ブロディはサメを警戒して、リゾート・シーズンが始まった海を監視するが、その異常な行動を市長ヴォーンらに批判されて解雇されてしまう。
そんな時、ブロディの息子マイケルとショーンがヨットで仲間達と海に出てしまい、彼は妻エレンと部下のヘンドリックスと共に船で子供達を追うのだが・・・。
__________

世界最高の映画興行記録作品(約4億7100万ドル)となった「ジョーズ」(1975)の続編ということで、大いに話題になった作品。

人間の4倍以上もあろうかという人喰いザメに襲われた事件があったにも拘らず、再び客を呼ぼうとするリゾート地の物語自体に無理はあるが、前作の余韻冷めやらぬ中、同作の主要人物が登場する内容はファンには嬉しい。

巨大ザメの出現も慣れてしまったというか、緊迫感や迫力も今一であり、ジョン・ウィリアムズのお馴染のテーマ曲を含め新鮮味もほとんど感じられない。

スティーヴン・スピルバーグもスタッフとして参加していないため、メガヒット作品である前作以上を期待した人もいないだろうが、北米興行収入は1億ドルを、全世界では2億ドルを突破する大ヒットとなった。
これは、1970年代としては驚異的な数字だ。

リゾートで食べていくしかない島の悲しい現実を一人で背負っているような、警察署長ロイ・シャイダーの孤軍奮闘だけが見所の作品とも言える。

スティーヴン・スピルバーグの才能を見出したシド・シャインバーグ夫人でもある、主人公の妻役ロレイン・ゲリー、市長マーレイ・ハミルトン、地元の実業家ジョセフ・マスコロ、主人公の部下ジェフリー・クレーマー、主人公の長男マーク・グルナー、その仲間達アン・デューセンベリー、ゲイリー・スプリンガー、ドナ・ウィルクスキース・ゴードンなどが共演している。


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