家族を守るためかつての恋人と共に無法者に立ち向かおうとする女性の戦いを描く、監督ギャヴィン・オコナー、製作、主演ナタリー・ポートマン、ジョエル・エドガートン(脚本兼)、ノア・エメリッヒ、ユアン・マクレガー、ロドリゴ・サントロ、ボイド・ホルブルック他共演の西部劇。 |
・西部劇
■ スタッフ キャスト ■
監督:ギャヴィン・オコナー
製作
ナタリー・ポートマン
エイリーン・ケシシアン
スコット・スタインドーフ
スコット・ラステティ
テリー・ダガス
ザック・シラー
メアリー・リージェンシー・ボーイズ
製作総指揮
ディラン・ラッセル
クリス・コーエン
パリス・カッシドコスタス=ラトシス
ジェイゾン・ローズ
デヴィッド・ボーイズ
原案:ブライアン・ダッフィールド
脚本
ブライアン・ダッフィールド
アンソニー・タンバキス
ジョエル・エドガートン
撮影:マンディ・ウォーカー
編集:アラン・コディ
音楽
リサ・ジェラルド
マルチェロ・デ・フランチシ
出演
ジェーン・ハモンド:ナタリー・ポートマン
ダン・フロスト:ジョエル・エドガートン
ビル“ハム”ハモンド:ノア・エメリッヒ
ジョン・ビショップ:ユアン・マクレガー
フィッチャム:ロドリゴ・サントロ
ヴィック・ビショップ:ボイド・ホルブルック
ジョン・ビショップ:ユアン・マクレガー
アメリカ 映画
配給 ワインスタイン・カンパニー
2015年製作 98分
公開
北米:2016年1月29日
日本:2016年10月22日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $1,513,790
世界 $3,067,530
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1871年、ニューメキシコ準州。
ジェーン・ハモンド(ナタリー・ポートマン)は、夫のビル“ハム”(ノア・エメリッヒ)と幼い娘のケイティと共に平穏な日々を送っていた。
ある日、背中に数発の弾丸を受けたハルが瀕死の状態で戻ってくる。
銃弾を摘出して手当をしたジェーンは、ジョン・ビショップ(ユアン・マクレガー)が追ってくると言われる。
ハムとかつて仲間だった無法者集団”ビショップ・ボーイズ”のリーダー、ジョンに対抗するため、銃を用意しようとしたジェーンだったが、ハルから逃げろと言われる。
それを拒むジェーンは、ケイティを友人の家に連れて行き預ける。
かつての恋人ダン・フロスト(ジョエル・エドガートン)の元に向かったジェーンは、自分を憎む彼に追い払われそうになる。 ダンに助けを求めたジェーンはハルに頼めと言われ、ビショップらに見つかった夫が撃たれたことを伝える。 嫌味を言うだけのダンと話すことを諦めたジェーンは、その場を去る。 ある商人を脅したジョンだったが、ダンの家の場所は分からなかった。 町に向かったジェーンは大量の弾薬やダイナマイトを購入し、ジョンの懸賞金が5000ドルであることを確認する。 1864年、7年前、ミズーリ州。 ジョンの補佐で弟のヴィック(ボイド・ホルブルック)に会えばいいと言われたジェーンはその場に向かい、ハムは彼女に惹かれる。 西部に向かおうとしていたジェーンは、満員だと言われるものの、幌馬車に乗りたいことをジョンに伝える。 自分と娘だけで、婚約者は南北戦争で死んだと言われたジョンは、要望に応えて、身の安全も保障するとジェーンに伝える。 店を出たジェーンは、ジョンの手下のフィッチャム(ロドリゴ・サントロ)に路地に引きずり込まれ、ハムの居場所を訊かれる。 ジェーンがハルの銃を持っていることに気づいたフィッチャムは、それで撃たれた顔の傷を見せながら彼女を脅す。 ハムには長く会っていないと言うジェーンに、彼が家にいなければ信じると伝えたフィッチャムは銃を手にするものの、そこにダンが現れる。 互いに銃を向けながら、ハムの懸賞金を山分けにすることをダンに提案したフィッチャムは、ジェーンも分け合おうと伝える。 自分が先だと伝えたフィッチャムは、ジェーンに射殺される。 ダンと共に家に向かったジェーンは、ハムの様子を見る。 外にいた男に気づいたハムは、応援だと言われる。 ダンは、必ず戻ってくるとジェーンに約束して、戦場に向かった時のことを思い出す。 ジェーンから現金を渡されたダンは、ジョンらを迎え撃つ準備を始める。 フィッチャムが殺されたことを知らされたジョンは、撃った女がジェーンに似ていたらしいと手下に伝えてハムを捜す。 ジェーンが銃をまともに扱えないことを知ったダンは、ライフルなら自信があると言う彼女から、ジョンらの勢力などを聞き対策を考える。 1866年、5年前、ニューメキシコ準州。 ヴィックからビル”ハム”ハモンドを捜すようにと言われたダンは、かつて雇っていたハムが、1年前にジェーンと共に姿を消したことをジョンから知らされる。 ジェーンが無事らしいと言うジョンは、懸賞金2000ドルのハムを見つければ倍額払うとダンに伝える。 手下を貸すと言われたダンは、ジェーンは独りで捜すとジョンに伝えてその場を去る。 家の中をチェックしたいと言うダンと共に帰宅したジェーンは、助けだと言ってハムにダンを紹介する。 床下を確認したダンは、瓶に入っているものを出して灯油を用意するようにと指示する。 外で物音がしたために警戒したダンは、鳥が窓にぶつかったことに気づく。 その後ジェーンは、庭に溝を掘るダンを見つめながら、かつて彼と共に気球に乗ったことを思い出す。 連れて来た男が死んだはずのダンだと気づいたハムは、それをジェーンに確認して、死んだと思ったと言われる。 ダンに頼るしかないジェーンは、彼にとってはただの仕事だとハムに伝える。 瓶を空にしたジェーンは、ダンから、灯油を八分目まで入れて釘を集めるようにと指示される。 ジェーンから、自分たちを助ける理由を訊かれたダンは、お尋ね者のハムは、撃たれた後、帰ってくるべきではなかったと伝える。 ハムは何があっても帰ってくると言うジェーンに、ダンは、自分は家に帰ったが、君はいなかったので捜し回ったと伝える。 3年待ったが戻らないために戦死したと思ったと言うジェーンは、戦死者は貼りだされると話すダンに、手紙もくれなかったと伝える。 ジェーンの話が理解できないダンは、溝を掘りを続けて、彼女が用意した釘と灯油が入った瓶を埋める。 現れた男がハムを捜していることを知ったダンは、家から出てきたジェーンに見覚えがると言う彼が銃を抜こうとしたために銃撃する。 仲間のことを聞いたダンは男を射殺し、ジェーンは逃げた馬を捜しに行く。 その後、南軍の捕虜になっていたことをジェーンに話したダンは、君のことを想って生き抜いたと彼女に伝える。 終戦後に戻り捜したと言うダンは、見つけた時に、赤ん坊を抱くハムの姿を見て絶望したことをジェーンに話す。 その際ジェーンは、自分たちを見つめるダンに気づいたのだった。 ハムと話したダンは、大切なものを奪った許すことができない恨みを伝える。 1864年、7年前、テキサス州。 売春をさせてジェーンに稼がせる気だったジョンは、ハムを説得できなかった。 夜になり、見張りをするダンと話したジェーンは、娘のことを訊かれて、友人に預けてあると答える。 ジョンの幌馬車隊で西に向かったと話すジェーンは、結局は騙され、売春宿の町を造った彼に働かされたのだった。 ハムだけが”自分たち”の味方だったと言われたダンは、出征後に妊娠に気づいたジェーンが、自分の娘メアリーを産んだことを知る。 ジェーンがジョンと町に向かったことを知ったハムは、ヴィックがメアリーを溺死させたことを知る。 それがきっけけとなり、ハムと結婚して子供も産んだと言うジェーンは、売春宿に押し入りフィッチャムらを銃撃した彼から、メアリーが死んだことを知らされて絶望したことをダンに話す。 それを聞いてショックを受けたダンは、ジェーンから、その件を説明しようとしても、憎まれていただけだと言われる。 ジェーンから、ジョンが仲間と共に自分たちを殺しに来ると言われたダンは、復讐を誓う。 その後、表でジェーンと話したダンは、娘と共に逃げることを勧めるものの、今まで逃げてばかりいたので、ジョンらに対抗して殺すと言われる。 何かの気配を感じたダンは警戒し、銃撃された衝撃でドアを突き破り家の中で倒れる。 一斉射撃が始まり、ジョンからハムを引き渡せと言われたジェーンは何とか家に入り、傷を負ったダンが無事であることを確認する。 ハムが撃たれたことに気づいたジェーンは、彼から逃げるようにと言われるものの、それを拒む。 庭の瓶を銃撃してその場を火の海にしたダンは、ハムを床下に入れるようにとジェーンに指示する。 ハムに銃を渡したダンは、再び銃撃が始まったためにジェーンと共に床下に隠れる。 銃撃は収まり、ハムが息を引き取ったことを確認したダンとジェーンは、その場から出て、迫る敵に向かって反撃する。 撃たれたジェーンの傷を手当てしたダンは、娘を連れてカリフォルニアに行こうと言って彼女を励ます。 外に出たダンは、その場にいたヴィックに、ハムは死んだと伝えて射殺する。 ジョンに銃を向けられたダンは、銃を捨てるようにと言われて指示に従う。 家に入ったジョンは、ハムが死んだことを確認しようとする。 ハムを銃撃して死を確認にしたジョンは、背後からジェーンに銃を向けられる。 銃を捨てたジョンは、子供を殺された母親の恨みを聞かされる。 娘は死んでいないと言われたジェーンは、ジョンから、居場所を教えれば生かすか訊かれる。 ジョンの両脚、両腕を撃ったジェーンは、娘が売春宿にいることを知り、彼を射殺する。 町に向かったジェーンとダンは、売春宿で働いていたメアリーを救い出す。 その後、ビショップ・ボーイズの死体を町に運んだジェーンは、壁に貼られた彼らの手配書を剥がす。 ハムの手配書だけを残したジェーンは、大金を手に入れてダンと娘達が待つ場所に向かう。 馬車に乗ったジェーンは、メアリーとケイティから、ダンが作った花束を受け取り、4人は西に向かう。
...全てを見る(結末あり)
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幼い娘メアリーを連れてジョンを捜していたジェーンは、彼に雇われているハルに声をかけて、居場所を知ろうとする。
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幌馬車隊で西に向かったジェーンを捜していたダンは、ジョンと話し、彼女は婚約者だと伝える。
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幌馬車隊の旅を続けたハムは、ジェーンと共に暮らすことをジョンに伝えて足を洗おうとする。
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*(簡略ストー リー)
1871年、ニューメキシコ準州。
平穏な暮らしをしていたジェーン・ハモンドは、銃弾を受けた戻ってきた夫のハムから、因縁がある無法者集団のリーダー、ジョン・ビショップが追ってくると言われる。
ハムから逃げるようにと言われたジェーンだったが、それを拒み、娘を友人に預けて、ジョンらに対抗して決着をつけようとする。
元婚約者ダンに助けを求めたジェーンだったが、戦争から戻るのを待たずにハムと結婚したことで恨む彼の協力を得られなかった。
仕方なく町に向かったジェーンは、大量の弾薬とダイナマイトなどを購入して、ジョンらに立ち向かおうとするのだが・・・。
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主人公を演じるナタリー・ポートマンが製作を担当し、大物スター、マイケル・ファスベンダーやジュード・ロウ、ブラッドリー・クーパーらがキャストとして予定された。
結局は、当初ジョン・ビショップ役を演じる予定だった、脚本も担当するジョエル・エドガートンがダン・フロスト役に、ユアン・マクレガーがビショップ役を演じることになり、いずれにしても豪華な顔ぶれが話題となった作品。
西部劇では珍しい、女性が主人公という物語だけが注目に値する内容であり、上記のように、魅力的なキャスティングに支えられた作品と言える。
歪んだ窓ガラスなどを使う工夫など、西部劇マニアを納得させようとする気持ちだけは認めてあげたい。
主人公を演ずるナタリー・ポートマンは、家族を守るため、無法者を相手に勇敢に戦おうとする女性を熱演するのだが、まるで女ガンマンであった過去があるような衣裳や、小柄な彼女が扱う大型拳銃”コルトM1861”はどう見ても不釣り合いだ。
主人公の元婚約者であり、自分を捨てたと思い彼女を恨むものの共に無法者に立ち向かうジョエル・エドガートン、かつては無法者だったものの、足を洗い主人公と結婚するノア・エメリッヒ、無法者一味のリーダーを演ずるユアン・マクレガー、その補佐である弟のボイド・ホルブルック、手下のロドリゴ・サントロなどが共演している。