エリート・ビジネスマンが悩みの種である双子の妹と巻き起こすトラブルを描く、製作、脚本、主演アダム・サンドラー、監督デニス・デューガン、アダム・サンドラー、ケイティ・ホームズ、アル・パチーノ他共演による抱腹絶倒のコメディ。 |
・コメディ
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■ スタッフ キャスト ■
監督:デニス・デューガン
製作総指揮:バリー・ベルナルディ他
製作
トッド・ガーナー
アダム・サンドラー
ジャック・ギアーラプト
ベティナ・ソフィア・ヴィヴィアノ
原案:ベン・ズーク
脚本
スティーヴ・コーレン
アダム・サンドラー
撮影:ディーン・カンディ
編集:トム・コステイン
音楽:ルパート・グレグソン=ウィリアムズ
出演
ジャック/ジル・セイデルステイン:アダム・サンドラー
エリン・セイデルステイン:ケイティ・ホームズ
本人:アル・パチーノ
フェリペ/祖母:エウヘニオ・デルベス
テッド:ティム・メドウス
トッド:ニック・スウォードソン
オットー:アレン・コヴァート
カーター・サイモンズ:ジェフ・ピアソン
ビツィー・シモンズ:ヴァレリー・マハフェイ
操り人形師:ダナ・カーヴィ
ダミアン・ファーリー/モニカ:デヴィッド・スペード
アラン:ロブ・シュナイダー
ヘンリー:デニス・デューガン
ファンバケット:ノーム・マクドナルド
本人:シャキール・オニール
本人:ドリュー・キャリー
本人:ジョン・マッケンロー
本人:ビリー・ブランクス
本人:ジョニー・デップ
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2011年製作 91分
公開
北米:2011年11月11日
日本:2012年1月21日
製作費 $79,000,000
北米興行収入 $74,158,160
世界 $149,673,790
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロサンゼルス。
広告会社勤務で成功しているジャック・セイデルステイン(アダム・サンドラー)は、妻エリン(ケイティ・ホームズ)と二人の子供とで平穏な暮らしをしていた。
ジャックは、悩みの種である双子の妹、トラブルメイカーのジル(アダム・サンドラー)が、感謝祭で訪ねてくることで気が重い。
ニューヨークのブロンクスとの時差も考えずに、早朝に着いたジルを、ジャックは空港に迎えに行く。
夕食の時間になり、カーター・サイモンズ(ジェフ・ピアソン)とビツィー(ヴァレリー・マハフェイ)夫妻や、裏の森に住むオットー(アレン・コヴァート)と共にテーブルに着いたジルは、早速、騒ぎを起こしてしまいジャックは苛立つ。 いじけたジルは家を出てしまうが、エリンに慰められ、ジャックは仕方なく彼女に謝罪する。 翌日、数日で帰ると思っていたジルが、ハヌカーまでいる予定だと分かり、ジャックは困惑する。 その後も、やりたい放題のジルに手を焼くジャックだったが、エリンは彼女の行動を大目に見る。 ジャックは、機械が苦手なジルにパソコンを教えて、出会い系サイトに登録して恋人を探させようとする。 そんなジャックは、上司テッド(ティム・メドウス)から、アル・パチーノを”ダンキンドーナツ”のCMに起用する契約を取るよう命ぜられていた。 ジルへの出会いの反応が全くないため、ジャックが裏工作をして大量の返事を受取ることに成功する。 感激したジルは、その中からファンバケット(ノーム・マクドナルド)という男性を選びデートすることになる。 しかし、レストランで食事したファンバケットは、トイレに行くと言って、逃げるように姿を消してしまう。 ショックを受けて帰宅したジルだったが、さすがに後ろめたさが残るジャックが、レイカーズの試合に誘う。 ”ステイプルズ・センター” あまり歓迎できないムードだったアル・パチーノだが、その場にいたジルが、ニューヨークのブロンクスから来たと聞き、自分の出身地だったために彼女を気にいる。 意外にも、ジルはそれほどアル・パチーノに興味がなく、席に戻り試合を観戦する。 しかし、アル・パチーノはジルに好意を持ち、彼女にホットドッグをプレゼントして電話番号を知らせる。 興奮するジャックは、即、電話をするようにと促すが、ジルに年が明けてからと言われて困り果てる。 ジャックの一家は、年末に豪華客船で旅立つ予定があり、その前に何んとかジルを帰そうと考える。 そして二人の誕生日、ジャックの同僚がパーティーを開き、同行したジルも歓迎される。 ところが、ジルはその場にいたアル・パチーノに誘われてしまい、彼の屋敷に向かう。 アル・パチーノと戯れたジルは、大切なオスカー像を壊してしまうが、彼はそれをに気にせずにジルに迫る。 ジルはその気のないことを伝えて立ち去り、ジャックに怒鳴られたために裏の森で野宿する。 庭師のフェリペ(エウヘニオ・デルベス)に見つかったジルは、彼の家族のピクニックに誘われる。 フェリペの祖母(エウヘニオ・デルベス)らの歓迎を受けて楽しい時を過ごす。 その頃、ジャックの家にアル・パチーノが現れ、留守中のジルを捜しまわり、自分の名前をCMドリンクに使う代わりに彼女を要求する。 ジャックは、アル・パチーノの欲求を満たすために、ジルを滞在させなくてはならなくなる。 仕方なく、帰宅したジルを引き止めて、ジャックの家族は豪華客船のクルージングを楽しむことになる。 同僚トッド(ニック・スウォードソン)と連絡を取ったジャックは、アル・パチーノとの契約を急ぐように言われる。 ジャックから、”リチャード三世”上演中に電話を受けたアル・パチーノは、観客を無視して話し込む。 アル・パチーノは、ジャックがジルに扮しているとは知らずに、電話の様子で、彼女が自分を求めていることを確信して、クルーザーに向かうことになる。 それをジルに言えないジャックは、自分が女装して彼女に扮し、スペインで、アル・パチーノのヘリコプターの出迎えを受ける。 ジャックが何かを企んでいると思い込んでいたジルは、エリンとの話でそれが誤解だと分かり、彼に連絡を取ろうとする。 ジルは、ジャックに電話をして謝罪をするが、彼がアル・パチーノといることを知り、裏切られたと気づき憤慨する。 アル・パチーノがジャックを非難したため、ジル(ジャック)は怒りを露わにする。 ジル(ジャック)が、成功者の兄を見て悲観していることを知ったアル・パチーノは、深い愛情の持ち主だと言って彼女を慰める。 ジャックはジルを愛しているが、それに気づいた時は手遅れだとも言われ、CMには出るというアル・パチーノの言葉を無視して、ジル(ジャック)は慌ててクルーザーに戻る。 しかし、ジルはブロンクスに戻ってしまい、独りで寂しい新年を迎えようとする。 そこにジャックが現れ、彼はジルに謝罪して兄妹は愛を確かめ合う。 更に、新しい芝居”ラ・マンチャの男”の”ドン・キホーテ”に扮してアル・パチーノも現れ、ジルを”ドルシネア”に見立てて、彼女に相応しい騎士は自分でないことを伝える。 ジャックやエリンに同行したジルは、子供達を連れてこの地に来ていたフェリペに迎えられ、彼から愛を告げられる。 その後、アル・パチーノの”ダンキンドーナツ”のCMは完成するのだが、彼は、誰にも見せずに処分しろと言ってジャックを脅す。
...全てを見る(結末あり)
ジョニー・デップと並び、変装して席に着いたアル・パチーノだったが、既に彼の正体は知られ、ジャックは彼に話しかける。
*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス。
広告会社勤務のジャック・セイデルステインは、成功者であり、妻エリンと二人の子供とで平穏に暮らしていた。
ジャックは、悩みの種である双子の妹ジルが、感謝祭の休暇を過ごすために訪れることに不安を感じていた。
そして、トラブルメイカーのジルは、案の定、騒ぎを起こし、ジャックは頭を抱える。
そんなジャックは、アル・パチーノを”ダンキンドーナツ”のCMに起用するため、彼に近づくことになる。
ところが、CMはさて置き、アル・パチーノがジルを気にいってしまい彼女に迫る。
ジャックは、ジルを利用し何んとかアル・パチーノとのCM契約を成立させようとする。
それには、問題ばかり起こすジルを引き止めておかなくてはならず、ジャックは困惑する・・・。
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「バトルフィールド・アース」(2000)以来となる、ラジー賞最多受賞作となってしまった本作は、馬鹿馬鹿しいストーリーと言えばそれまでだが、カメオ出演を含めた豪華スター競演の話題作であり、あまり難しく考えなければ大いに楽しめる。
北米興行収入は約7400万ドルに留まるが、全世界では約1億5000万ドルのヒットとなった。
最悪作品の評価も頷けるのだが、映画ファンにはたまらないシーンが多々あり、個人的にはそれほど攻撃する気にはなれない。
セリフにもあるが、固い内容の作品が多い70歳のアル・パチーノが、本人役で形振り構わぬ大熱演を見せるのには驚きだ。
”ウィリアム・シェイクスピア”劇への、彼への思い入れも確りと作品に反映されいるのも注目で、8度のノミネートで1度しか受賞していないことを皮肉る、アカデミー賞のオスカー像を壊されるシーンなども実に可笑しい。
*アカデミー主演男優賞受賞「セント・オブ・ウーマン」(1992)
アル・パチーノとジョニー・デップの、ツーショットが見られるだけでも満足だ。
名コンビのデニス・デューガンとの息もぴったりというアダム・サンドラーは、製作、脚本も兼ねた二役を熱演するものの、評価は最悪でやや気の毒な気もする。
主人公の妻ケイティ・ホームズ、ジル(A・サンドラー)と結ばれる庭師とその祖母役エウヘニオ・デルベス、主人公の上司役ティム・メドウス、部下ニック・スウォードソン、裏の森に住む男性アレン・コヴァート、知人夫婦ジェフ・ピアソン、ヴァレリー・マハフェイ、操り人形師役のダナ・カーヴィ、他デヴィッド・スペード、ロブ・シュナイダー、デニス・デューガンも端役出演、本人役でシャキール・オニール、ドリュー・キャリー、ジョン・マッケンロー、ビリー・ブランクス、そしてジョニー・デップが、かなり目立って登場する。