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アイ,トーニャ I, Tonya (2017)

フィギュアスケートの元オリンピック選手トーニャ・ハーディングの波乱の人生を描く、製作総指揮、監督クレイグ・ガレスピー、製作、主演マーゴット・ロビーセバスチャン・スタンアリソン・ジャネイジュリアンヌ・ニコルソンポール・ウォルター・ハウザーマッケナ・グレイス他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)

マーゴット・ロビー / Margot Robbie / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:クレイグ・ガレスピー
製作
ブライアン・アンケレス
スティーヴン・ロジャース
マーゴット・ロビー
トム・アカーリー
製作総指揮
レン・ブラヴァトニック
アヴィヴ・ギラディ
クレイグ・ガレスピー
ヴィンス・ホールデン
トビー・ヒル
ザンヌ・ディヴァイン
ローザンヌ・コーレンバーグ
脚本:スティーヴン・ロジャース
撮影:ニコラス・カラカトサニス
編集:タティアナ・S・リーゲル
音楽:ピーター・ナシェル

出演
トーニャ・ハーディングマーゴット・ロビー
ジェフ・ギルーリー:セバスチャン・スタン
ラヴォナ・ゴールデン:アリソン・ジャネイ
ダイアン・ローリンソン:ジュリアンヌ・ニコルソン
ショーン・エッカート:ポール・ウォルター・ハウザー
マーティン・マドックス:ボビー・カナヴェイル
ドディ・ティーチマン: ボヤナ・ノヴァコヴィッチ
ナンシー・ケリガンケイトリン・カーヴァー
トーニャ・ハーディング(4歳):メイジー・スミス
トーニャ・ハーディング(幼少期):マッケナ・グレイス
アル:ジェイソン・デイヴィス
デリック・スミス:アンソニー・レイノルズ
シェーン・スタント:リッキー・ラサート

アメリカ 映画
配給
Neon
30West
2017年製作 119分
公開
北米:2017年12月8日
日本:2018年5月4日
製作費 $11,000,000
北米興行収入 $30,014,540
世界 $53,939,300


アカデミー賞
第90回アカデミー賞

・受賞
助演女優賞(アリソン・ジャネイ
・ノミネート
主演女優(マーゴット・ロビー
編集賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
元オリンピック・フィギュアスケート選手のトーニャ・ハーディングマーゴット・ロビー)他、彼女の関係者はインタビューを受ける。

40年前、オレゴン州、ポートランド
4歳のトーニャ(メイジー・スミス)を連れてスケートリンクに向かった母ラヴォナ(アリソン・ジャネイ)は、フィギュアスケート・コーチのダイアン・ローリンソン(ジュリアンヌ・ニコルソン)と話す。

ダイアンにコーチを断られたラヴォナは、トーニャのスケーティングを見せてダイアンを納得させる。

半年後には、トーニャは初めての大会で優勝した。
...全てを見る(結末あり)

12歳になったトーニャマッケナ・グレイス)は、3回転ジャンプを飛ぶことができるようになり、ラヴォナに罵倒され、時には暴力もふるわれながらもトレーニングを続ける。

父アル(ジェイソン・デイヴィス)が家を出て行き、トーニャは悲しむ。

成長したトーニャマーゴット・ロビー)は、15歳でジェフ・ギルーリー(セバスチャン・スタン)に出会いデートするが、ラヴォナが同伴した。

二人は交際を始めて愛し合うようになり、ジェフは暴力を振るうようになるものの関係は続いた。

12か月後、”1986 スケートアメリカ”、メイン州、ポートランド
見事なスケーティングで2位となったトーニャだったが、評価が低かったことを不満に思う。

帰宅後、結果に納得いかないラヴォナはトーニャを非難し、口論になった末にナイフを投げてしまう。

腕に刺さったナイフをテーブルに置いたトーニャは、何も言わずにその場を去る。

その後トーニャは、家を借りたジェフと暮らすことになり、幸せな日々が続く。

ある大会で判定に抗議したトーニャは暴言を吐き、ダイアンもクビにしてしまう。

1990年。
ジェフと結婚したトーニャだったが、ジェフを嫌うラヴォナから嫌味を言われる。

1991年、全米選手権ミネソタ州、ミネアポリス
コーチのドディ・ティーチマン(ボヤナ・ノヴァコヴィッチ)に励まされながらリンクに向かったトーニャは、男性にヤジられて苛立つ。

トーニャを落ち着かせたドディは、彼女をリンクに上がらせる。

ヤジった男性は、その場にいたラヴォナから金を受け取る。

演技を始めたトーニャは、アメリカ人女子選手では初めてトリプルアクセルを成功させる。

会場は熱狂して声援を送り、喜ぶトーニャはそれに応える。

見事に優勝したトーニャは、アメリカ・ナンバーワンになったことで傲慢になり、ジェフは苛立ち再び暴力を振るうようになる。

家を出たトーニャは、その後、ミュンヘンで行われた”世界フィギュア”で2位、”スケートアメリカ”では優勝する。

その頃、トーニャナンシー・ケリガンケイトリン・カーヴァー)は友達同士で、マスコミは”プリンセスとクズ”というイメージで話題を作った。

親友のショーン・エッカート(ポール・ウォルター・ハウザー)に同情されたジェフは、トーニャに電話をするものの相手にされない。

大会中にトーニャは、リンクに現れ自分を罵倒するジェフを許す気になり寄りを戻す。

ところが、その後、不調になったトーニャは、そのままオリンピックに挑むことになる。

1992年、アルベールビル・オリンピック
リンクに上がったトーニャは、前年まで成功していたトリプルアクセルに失敗し、ナンシーに次ぐ4位に終わる。

トーニャは結果には満足していたものの、不公平だと思った。

その後、トーニャはジェフとトラブルを起こし、警察沙汰にもなり1993年に離婚する。

接近禁止令を無視して家に押し入ってきたジェフに銃を向けられたトーニャは、彼を説得するものの言い争いになる。

その場から逃げようとしたトーニャを銃撃したジェフは、怪我をさせてしまった彼女を車に乗せて逃げる。

パトカーに追われて車を止めたジェフは、警官から降りるようにと言われて質問され、銃と酒を没収されたが、流血していたトーニャは無視された。

オリンピック選手ではあるものの、スポンサーがつかないトーニャは、ウエイトレスのアルバイトなどをするしかなかった。

再会したダイアンから、オリンピック委員会の決定で、次の大会が2年後に変更されたことを知らされたトーニャは、2度目のチャンスがもらえたと言われ、それにチャレンジすることになる。

ダイアンの指示に素直に従うトーニャは、体系を戻すことから始めてトレーニングを続け、大会に出場するものの、思うような結果が残せない。

技術的には問題ないと思うトーニャは、ジャッジにその件を問う。

スケートだけの問題ではなく、国の代表を選ぶ自分たちが考える”完璧な家族を演じてほしい”というイメージではないと言われたトーニャは、それに反していることを指摘される。

自分には完璧な家族はいないと伝えたトーニャは、スケートだけではダメかと問うが、答えてもらえなかった。

ダイナーでウエイトレスをしているラヴォナと話したトーニャは、再びオリンピックに挑戦することを伝える。

金の話をされたトーニャは、ただ会いたかったと伝える。

トーニャは、甘ったれた言葉を受け入れる気のないラヴォナから、嫌われることを承知で犠牲になり、自分がチャンピオンにしたと言われる。

辛かったとラヴォナに伝えたトーニャは、モンスターだと言いながらその場を去る。

トーニャからの電話で、自分なしではオリンピックは無理だと言われたジェフは驚く。

一緒に暮らし始めるものの、ジェフから暴力を振るわれたトーニャは、再び別れることを考えながら大会に挑む。

1993年 北西部予選、オレゴン州、ポートランド
殺害予告を受けたトーニャは、大会を棄権する。

その後ジェフは、ショーンと共にナンシー・ケリガンを脅迫する計画を考える。

ショーンの仲間のデリック・スミス(アンソニー・レイノルズ)とシェーン・スタント(リッキー・ラサート)が、ナンシーに脅迫状を送る計画だった。
__________

”事件”後、ナンシーのトレーニング場所が書かれたトーニャの筆跡のメモをFBIが見つける。

逮捕されたジェフは、トーニャに不利になる証言をFBIにしたのだが、脅迫状だけで襲撃するとは思っていなかった。
__________

計画実行資金の1000ドルをショーンに渡したジェフは、金が足りないと言われたため、それを断り計画は中止しろと伝える。

その件を深く考えないトーニャは、何もできない無能なショーンを批判する。

1994年1月6日 全米選手権
デリックに指示され、公式練習の会場に向かったシェーンはナンシーを捜し、リンクから通路に向かった彼女に近づき、用意した棒で彼女の膝を殴打する。

動揺するシェーンは、出口のガラスを割り、外に出て男性を突き倒し、棒を捨ててデリックが運転する車に飛び乗り逃走する。

それをトーニャから知らされたジェフは、テレビのニュースを見て驚く。

ラヴォナは、事件は間抜けなジェフの仕業だを考える。

脅迫状だけだと思っていたトーニャも、さすがに動揺する。

計画が成功したことで喜ぶショーンを責めたジェフは、国際的な諜報員気取りの彼から、これで選手にボディガードがつくのが常識になり、儲けられると言われる。

トーニャの殺害予告も自分がしたと言うショーンは、ジェフが憤慨して呆れても気にすることなく、デリックらに追加で金を渡したいと伝える。

1994年1月7日 全米選手権 ミシガン州、デトロイト
満員の観衆の前で、トーニャは演技をは始める。

その様子を見ながら、ジェフはデリックに送金する。

ダイナーで仕事中のラヴォナは、優勝を決めたトーニャが滑り終えた後の表情を確認する。

電話の通話や送金記録を残したシェーンは逮捕される。

1月8日、デトロイト
迎えに来たジェフと共にホテルの部屋に向かおうとしたトーニャは、現れたFBI捜査官から質問され、事件現場とは違う場所にいたことを話す。

デリックのことを訊かれても知らないと答えたトーニャは、ジェフと共に空港に向かう。

ポートランド
空港で報道陣に囲まれ笑顔で応えるトーニャは、不安を隠せないジェフと迎えに来たショーンと共に家に向かう。

ショーンが誰かに話したことを疑い苛立つジェフだったが、彼からそれを否定される。

24時間前。
ショーンは、6万5000ドルの報酬でナンシーを襲撃したことを、尾ひれをつけて何人にも話していた。

その48時間後。
家に現われたFBI捜査官からトーニャのことを訊かれたショーンは、知らないと答える。

トーニャのボディガードのはずだと言われたショーンは、深い関係ではないと答えたつもりだと伝えて、ナンシーのことも訊かれる。

ジェフが犯人だとFBIに話したショーンは、観念する。

翌朝、報道陣が集まっていることに気づいたジェフは焦る。

ショーンからの電話を受けたジェフは、すべてを話したので金を持って来いと言われ、レストラン”ゴールデン・ブッダ”に呼び出される。

ショーンは、FBIの指示で電話をしていた。

ゴールデン・ブッダ。
待っていたショーンと話したジェフは、FBIにバレたと言われる。

盗聴に気づいたジェフは、ショーンの耳元で自業自得だとささやきその場を去る。

翌日、弁護士であるダイアンの夫ボブに相談するため、トーニャはジェフと共に彼に会いに行く。

ショーンのせいにすることをトーニャから提案されたジェフは、今は話しを合わせるべきだと言って、もし立場が悪くなったら無関係だと証言すると彼女に伝える。

連絡を受けたボブは、ショーンが逮捕されたことを二人に知らせて、彼が首謀者はジェフだと証言したことを伝える。

自分たちは何も知らないと言うトーニャとジェフは、その場を去る。

ジェフが何かを隠している様子なのでそれを尋ねたトーニャは、彼が犯人だと考える。

自分のキャリアが失われると言って憤慨するトーニャは、ジェフに殴られたために、彼が犯人であることを確信する。

ボブの立会いの下でFBIに証言したトーニャは、帰宅して荷物をまとめる。

憤慨しながら現われたジェフから、自分が犯人だという供述書を見せられたと言われたトーニャは部屋に閉じこもり、それを否定して話が違うと伝える。

あなたが犯人なのでそう話したと認めたトーニャは、自殺するしかないかもしれないとジェフに伝えて、窓から外に出る。

その後、常にマスコミに囲まれながらオリンピックの準備をするトーニャは、ファンには励まされる。

オリンピック出場権剥奪も噂される中、トーニャが襲撃を知っていたと証言したジェフは釈放される。

リレハンメル・オリンピックまで4週間に迫り、それを目指すナンシーは練習に復帰する。

苦悩するトーニャは、訪ねて来たラヴォナと話し、よく頑張ったし誇れると言われ、初めて褒められる。

帰ろうとするラヴォナを抱きしめて感謝したトーニャは、ラヴォナから、襲撃のことを知っていたか訊かれる。

ラヴォナを疑ったトーニャは盗聴器を探し、ポケットの中のテープレコーダーを見つけて、憤慨して彼女を追いだす。

リレハンメル・オリンピックまで3週間。
ボブから、大会に出場するために謝罪するべきだと助言されたトーニャは、襲撃は知らなかったと言って、ダイアンに、スケートに集中できないと伝える。

ダイアンに説得されたトーニャは、仕方なく謝罪することになり、記者会見を開く。

トーニャは、ナンシー・ケリガン襲撃計画は知らなかったったが、ジェフと知り合い行動を共にしていたことに責任を感じていると言って謝罪する。

出場権を剥奪されそうになったトーニャは、オリンピック委員会を告訴し事態は泥沼化する。

世界はナンシーとの対決を期待し、出場することになったトーニャは覚悟を決める。

リレハンメル・オリンピック
テクニカルプログラムで10位と出遅れたトーニャは、緊張しながらメイクして出場を待つ。

ロサンゼルス
高額ギャラを提示されたジェフは、すべてを話すために”ハードコピー”に向かう。

スケート靴のひもの問題で、名前をコールされてもリンクに現れないトーニャは失格しそうになる。

焦ってリンクに向かったトーニャは、演技を始めるものの、最初のトリプルルッツが1回転となる。

演技を止めて泣き出したトーニャは、ジャッジの元に向かい、リンクの縁に右足を乗せて靴ひもが切れたことを訴える。

スケート靴の履き直しが認められたトーニャがリンクを去る様子を映すテレビを、ラヴォナはバーで見つめていた。

その後の演技で高得点を得られなかったトーニャだったが、ジャッジに嫌われていたことを考えれば、ベストを尽くし8位に入賞したことに満足する。

一方、最高の演技をして銀メダルを獲得したナンシーは不満そうだった。

1994年3月16日。
罪を認めたトーニャに判決は下り、執行猶予3年、罰金10万ドル、地方検事局費用1万ドル、スペシャル・オリンピック基金5万ドル、社会奉仕活動500時間、精神鑑定を言い渡される。

さらにトーニャは、全米フィギュアスケート協会の登録抹消と共に、スケート協会主催の競技会やイベントへの参加を生涯、禁止される。

ショックを受けたトーニャは、追訴を逃れようとしただけだと言って、二度とスケートができないのかを裁判長に確認する。

服役するので、スケートしかできない無学な自分からそれを奪わないでほしいと訴えるトーニャだったが、裁判長に発言を制止される。

ボブは、冷静になるように、これがベストだとトーニャに伝える。

懲役2年のジェフは、8か月服役した。

その後もトーニャとは会うことがなかったラヴォナは、それでも幸せだと考えた。

トーニャが脅迫など思いつくはずがないと語るジェフは、彼女の暴言を気にし過ぎた、人生をぶち壊してしまったとインタビューで話す。

2003年、オクラホマ州、タルサ、クリークネーションズ・ゲーミング・センター。
生活費を稼ぐために、トーニャはプロボクシングに挑戦した。
__________

ラヴォナ・ハーディングとトーニャは、何年も音信不通になる。

ラヴォナは、ワシントン州でポルノショップの裏に住んでいた時期もあった。

姓を変えたジェフは、ナンシーという女性と再婚し、現在は車の営業をしながら、3人目の妻との間に2人の子供がいる。

トーニャは、造園業、デッキの組み立て、塗装業などの職に就き、ジェフとは連絡を取らずに、幸せな結婚をして7歳の息子と暮らしている。

いい母親だと世間に知ってほしいと、トーニャは考える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
幼い娘トーニャ・ハーディングのスケートの才能に気づいた母親ラヴォナは、彼女を一流スケーターにして貧困から抜け出そうとする。
ラヴォナから罵倒され、暴力を振るわれながらも実力を発揮したトーニャは全米レベルのスケーターとなり、15歳で知り合ったジェフと結婚する。
その後、ジェフとのトラブルを抱えながらもアルベールビル・オリンピックに出場したトーニャは、前年まで成功していたトリプルアクセルに失敗して4位に終わる。
ジェフと離婚して不調になったトーニャだったが、次のリレハンメル・オリンピックが2年後の開催に変更されたことを知り、再起をめざしトレーニングを始める。
そんな時、寄りを戻したジェフが、トーニャのライバルのナンシー・ケリガンを脅迫することを考え、親友のショーンと共に計画を実行するのだが・・・。
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フィギュアスケートの元オリンピック選手トーニャ・ハーディングの波乱の人生を描くコメディ・ドラマ。

オーストラリア人監督クレイグ・ガレスピーの演出、同国出身の注目のスターで製作も兼ねるマーゴット・ロビーが、主人公のトーニャ・ハーディングを演ずることで話題になった作品。

世界に衝撃を与えた”ナンシー・ケリガン殴打事件”が後半のテーマで、それにトーニャがどう関わったのかがスキャンダラスに描かれている。

ジャッジの判定に不公平さを感じ、常に不満を抱えていたトーニャが、鬱積した恨みを爆発させて犯行に至ったような報道もあった事件だが、その真相が描かれた内容は実に興味深い。

トーニャに関係した人々の後年のインタビューで進行するドラマは、主人公の怨恨による陰湿な行動で犯行計画が展開していくのではなく、常にユーモラスに描かれている演出が面白い。

出演者の見事な演技を含めて、本作は批評家から絶賛され、第90回アカデミー賞では、アリソン・ジャネイが助演女優賞を受賞した。
・ノミネート
主演女優(マーゴット・ロビー)、編集賞

主演のマーゴット・ロビーは、アイスホッケーの経験があるとは言え、オリンピック選手であるスケーターを演ずるそのパフォーマンスは素晴らしいの一言であり、波乱の人生を歩んだトーニャ・ハーディングを見事に演じている。
*スケートのシーンでは一部CGも使われている。

トーニャの非情な母親ラヴォナを演ずるアリソン・ジャネイは、キャリア最高と言える素晴らしい演技で、見事にオスカーを獲得した。

トーニャ・ハーディングの夫であり、”ナンシー・ケリガン殴打事件”の首謀者として服役したジェフ・ギルーリーを好演するセバスチャン・スタン、主人公を支えるコーチ、ダイアン・ローリンソンのジュリアンヌ・ニコルソン、”殴打事件”に関与した国際的諜報員を気取るジェフの親友ショーン・エッカートのポール・ウォルター・ハウザー、主人公や事件を語る”ハードコピー”の記者ボビー・カナヴェイル、主人公のコーチ、ドディ・ティーチマンのボヤナ・ノヴァコヴィッチナンシー・ケリガンケイトリン・カーヴァー、 4歳の主人公メイジー・スミス、主人公の幼少期マッケナ・グレイス、主人公の父親ジェイソン・デイヴィス、”殴打事件”の実行犯デリック・スミスのアンソニー・レイノルズとシェーン・スタントのリッキー・ラサートなどが共演している。


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