気のいい警官がカフェで働く女性に宝くじの当選金の半額を渡すことを約束したために起きる騒動と恋を描く、監督アンドリュー・バーグマン、主演ニコラス・ケイジ、ブリジット・フォンダ、ロージー・ペレス、アイザック・ヘイズ他共演のロマンチック・コメディ。 |
・ニコラス・ケイジ / Nicolas Cage 作品一覧
・ニコラス・ケイジ / Nicolas Cage / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:アンドリュー・バーグマン
製作:マイク・ロベル
製作総指揮
ゲイリー・アデルソン
クレイグ・ボームガーテン
ジョセフ・ハートウィックJr.
脚本:ジェーン・アンダーソン
撮影:キャレブ・デシャネル
編集:バリー・マルキン
音楽:カーター・バーウェル
出演
ニコラス・ケイジ:チャーリー・ラング
ブリジット・フォンダ:イヴォンヌ・ビアジ
ロージー・ペレス:ミュリエル・ラング
アイザック・ヘイズ:エンジェル・デュプリー
ウェンデル・ピアース:ボー・ウィリアムズ
シーモア・カッセル:ジャック・グロス
スタンリー・トゥッチ:エディ・ビアジ
レッド・バトンズ:ウォルター・ザクート
リチャード・ジェンキンス:C・ヴァーノン・ヘイル
J・E・フリーマン:サル・ボンテンポ
アメリカ 映画
配給 トライスター・ピクチャーズ
2000年製作 101分
公開
北米:1994年7月29日
日本:1994年10月
北米興行収入 $37,800,320
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク市警の巡査チャーリー・ラング(ニコラス・ケイジ)は、仕事好きで気のいい男であり街の人気者だった。
クイーンズ生まれのチャーリーは、当然その街を愛していたが、ヘアーサロンに勤める妻ミュリエル(ロージー・ペレス)は、その地が大嫌いだった。
ウェイトレスのイヴォンヌ・ビアジ(ブリジット・フォンダ)は、別居中の夫エディ(スタンリー・トゥッチ)の負債を背負い、破産宣告を受けてしまう。
ある日、チャーリーは、相棒のボー・ウィリアムズ(ウェンデル・ピアース)とイヴォンヌの店に立ち寄る。
事件で呼び出されたチャーリーは、イヴォンヌにチップを渡そうとするが、持ち合わせがなく、宝くじが当たったら半分渡すと約束してしまう。 そして、なんとチャーリーはその宝くじで400万ドルが当たってしまい、拝金主義者の妻ミュリエルは大喜びする。 しかし、チャーリーが、赤の他人のイヴォンヌに、チップとして半分渡すと約束したことを知ったミュリエルは激怒し、二人は大喧嘩になる。 チャーリーは、イヴォンヌにプレゼントを上げて済ませようとするが、破産した彼女の身の上を聞いたりするうちに、約束通り200万ドルを渡すことにする。 それを聞いたイヴォンヌは興奮し、チャーリーも彼女の喜ぶ姿に満足する。 それを知り怒り狂うミュリエルだったが、善行が話題になればマスコミに取りあげられ、CMなどが殺到するとチャーリーに説得される。 200万ドルを受け取ったイヴォンヌは仰天し、マスコミの取材攻勢を受ける。 マスコミはこれを、”200万ドルのチップ”として大々的に取り上げ、チャーリーとミュリエルは町の人々からもてはやされる。 そしてミュリエルは、早速贅沢三昧の生活を始める。 大金を手に入れたイヴォンヌは、それを狙う夫エディからの連絡に警戒する。 その後も警官を続けていたチャーリーは、負傷しながら強盗を逮捕して表彰され、その場で警官未亡人基金に1万ドルを寄付してしまう。 働いていた店を買取ったイヴォンヌは、ホームレスに席を提供したりもしていた。 ミュリエルは、宝くじ当選者達が参加する船上パーティーで、富豪の投資家ジャック・グロス(シーモア・カッセル)に出会い、彼に夢中になってしまう。 チャーリーは、現れたイヴォンヌを見かけるが、二人は会場のクルーザーに乗り遅れてしまう。 その後、二人は会話をして時間を過ごし、甘いムードの中でダンスをしたりするうちに、次第に惹かれ合うようになる。 翌日も会う約束をしたチャーリーとイヴォンヌは、地下鉄料金を人々に与えたり、ヤンキー・スタジアムを借り切って子供達と野球をしたりして楽しい時を過ごした。 しかし、人々に尽くしてばかりいる チャーリーは、ミュリエルといがみ合いになる。 イヴォンヌは、俳優のエディから劇団設立資金の5万ドルをせがまれ、彼から逃れようとする。 チャーリーも家を追い出されてしまい、彼はプラザ・ホテルで、イヴォンヌと運命的に出くわし結ばれる。 それがマスコミに知られてしまい、激怒したミュリエルは、ついにチャーリーを訴えることにする。 ミュリエルは、敏腕弁護士のC・ヴァーノン・ヘイル(リチャード・ジェンキンス)を、チャーリーもベテラン弁護士のウォルター・ザクート(レッド・バトンズ)を雇い対抗する。 チャーリーは自分の100万ドルを渡そうとするが、ミュリエルはイヴォンヌに渡した200万ドルも要求する。 それに納得できないチャーリーは、仕方なく裁判で決着を付けることになる。 マスコミは騒ぎ立て、注目を集めたチャーリーとミュリエルの裁判は始まるが、ザクートの努力も空しく、全てがチャーリーに対し不利に動く。 そして、400万ドル全てがミュリエルのものになってしまう。 チャーリーを破滅させたと思い込み、自分を責めるイヴォンヌだったが、金は問題ではなく、自分だけがいればいいと言う彼の気持ちを理解する。 そんな時、”ニューヨーク・ポスト”のフォト・ジャーナリストのエンジェル・デュプリー(アイザック・ヘイズ)は、ホームレスに扮しイヴォンヌの店を訪ね、彼女に優しくされる。 チャーリーとイヴォンヌの、親切さについて書いたエンジェルの記事は大反響を呼び、ニューヨークの人々から、二人に対し寄付が寄せられ、その金額は60万ドルに達する。 その後、ミュリエルはグロスと結婚するものの、彼女は金を奪われてしまう。 そして、チャーリーは職務に戻り、彼とイヴォンヌは奇跡の街ニューヨークで幸せを掴み結婚する。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
気のいい警官で街の人気者のチャーリー・ラングは、カフェで働くイヴォンヌにチップを渡そうとする。
しかし、持ち合わせがなかったチャーリーは、彼女に宝くじが当たったら、半額を渡すと約束してしまう。
そんなチャーリーに奇跡が起きて400万ドルの宝くじが当たってしまう。
拝金主義者である妻ミュリエルは興奮するのだが、正直者のチャーリーは、イヴォンヌに約束通り半額を渡すかで悩んでしまう。
それを聞いたミュリエルは、チャーリーの人の好さに呆れてしまい激怒する。
チャーリーは、イヴォンヌへのチップをプレゼントで済ませようとするが、夫の負債を抱え破産した彼女の身の上を聞き、約束通り200万ドルを渡す決心をするのだが・・・。
__________
2年前の「ハネムーン・イン・ベガス」(1992)でもニコラス・ケイジとコンビを組んだ、アンドリュー・バーグマン監督作品。
音楽は、コーエン兄弟作品の常連であるカーター・バーウェルが担当している。
ごく普通の生活を好む警察官が、庶民には想像もつかない大金を手にしたばかりに苦悩する姿を、ニコラス・ケイジは甘いマスクを活かし、人の好い警官を好演している。
叔父のフランシス・ フォード・コッポラを頼らず地道に下積み生活を送ったニコラス・ケイジが、好感度抜群の役柄で、ファンを一気に増やした作品でもあり、この頃から1990年代後半の彼の快進撃が始まる。
不幸な結婚生活と借金まで背負わされるが、いつでも弱い者に手を差し伸べる優しい心の持ち主を、ブリジット・フォンダも熱演している。
絵に描いたような善人の主人公が、どうしてこんな妻と結婚したのかと、不思議に思うほどの極端な拝金主義者であるロージー・ペレスの演技も楽しめる。
役名からして怪しげだった、正に”天使”のような進行役フォト・ジャーナリストのアイザック・ヘイズも印象に残る。
弁護士役の大ベテラン、レッド・バトンズや実力派スタンリー・トゥッチの出演も嬉しい。
主人公の相棒ウェンデル・ピアース、富豪の投資家で詐欺師でもあるシーモア・カッセル、妻側の敏腕弁護士リチャード・ジェンキンス、カフェのオーナーのJ・E・フリーマンなどが共演している。