謎の感染症から身を守ろうとする二組の家族に襲い掛かる恐怖を描く、監督、脚本トレイ・エドワード・シュルツ、主演ジョエル・エドガートン、クリストファー・アボット、カルメン・イジョゴ、ケルヴィン・ハリソンJr.、ライリー・キーオ他共演のホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:トレイ・エドワード・シュルツ
製作
デヴィッド・カプラン
アンドレア・ロア
製作総指揮:ジョエル・エドガートン
脚本:トレイ・エドワード・シュルツ
撮影:ドリュー・ダニエルズ
編集
トレイ・エドワード・シュルツ
マシュー・ハンナム
音楽:ブライアン・マコンバー
出演
ポール:ジョエル・エドガートン
ウィル:クリストファー・アボット
サラ:カルメン・イジョゴ
トラヴィス:ケルヴィン・ハリソンJr.
キム:ライリー・キーオ
アンドリュー:グリフィン・ロバート・フォークナー
バド:デヴィッド・ペンドルトン
アメリカ 映画
配給 A24
2017年製作 91分
公開
北米:2017年6月9日
日本:2018年11月23日
製作費 $5,000,000
北米興行収入 $13,985,120
世界 $19,735,340
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
正体不明の伝染病の蔓延から逃れるために森の奥で暮らすポール(ジョエル・エドガートン)と妻サラ(カルメン・イジョゴ)、彼女の父バド(デヴィッド・ペンドルトン)と息子トラヴィス(ケルヴィン・ハリソンJr.)は、警戒する日々を行くっていた。
バドが感染したためにサラは父に別れを告げ、ポールとトラヴィスは彼を運び出す。
ポールは林の中でバドを寝かせ、トラヴィスは祖父に別れを告げる。
バドを射殺したポールは、慕いにガソリンをかけて火を放つ。
サラは、精神的にショックを受けたトラヴィスのことを気遣い、ポールは家族を守ろうとしていることを彼女に伝える。
バドの夢を見ていたトラヴィスはサラに起こされ、家の中に人がいることを知らされる。
奥の部屋に向かう閉ざされていた赤いドアから押し入って来たウィル(クリストファー・アボット)は、銃を捨てるようポールに指示される。 ポールはウィルが感染していないことを確認し、仲間はいないと言う彼を殴る。 サラとトラヴィスにウィルを見張らせたポールは、外に向かい周囲を調べ、家に戻り誰もいないことを二人に伝える。 その後、ウィルを外に連れて行ったポールは、彼を木に縛り付ける。 翌日、ウィルが感染していないことを確認したポールは、誰もいないと思った家から必要なものを手に入れようとした彼が、家族の元に戻るつもりだったということを知る。 妻と息子が80キロ離れた廃屋にいることを話したウィルは、家族は感染していないとポールに伝える。 そこから130キロ離れた兄の家に居たのだが、水がなくなったためにその場を離れたと言うウィルは、兄が死んだことを話す。 食料は十分にあり、ヤギやニワトリがいると言うウィルは水が欲しいことをポールに伝え、話を信じてもらえる。 警戒するサラは、ウィルの妻子を連れてくるべきだとポールに伝える。 サラとトラヴィスを残し、ウィルを解放して家族の元に向かうことにしたポールは、彼をトラックの荷台に乗せて出発する。 途中、銃撃されて事故を起こしたポールは、発砲してきた男を射殺する。 情報を得たかったウィルは、男を射殺したポールを非難する。 警戒するポールは感染を恐れ、男に触れたウィルに、手を洗いマスクをするよう指示する。 その後、ポールらは家に戻り、サラとトラヴィスは、ウィルの妻キム(ライリー・キーオ)と息子アンドリュー(グリフィン・ロバート・フォークナー)を紹介される。 ウィルとキムに、家の生活の決まりを話したポールは、奥の部屋に向かう赤いドアは、必ずロックすることを伝える。 二組の家族の共同生活は始まり、協力し合い平穏な日々が続く。 度々、悪夢を見るトラヴィスは夜中に目覚め、キッチンにいたキムと話す。 ポールは、トラヴィスがウィルらと親しくなり過ぎることを気にして、家族しか信用しないようにと彼に伝える。 突然、吠え出した愛犬スタンリーが林に向かったためにそれを追ったトラヴィスは、ウィルと共に銃を手にして警戒する。 1人で行動したトラヴィスを責めるポールに、物音がしたらしいと伝えたウィルは、家に戻るよう指示される。 その夜、スタンリーを心配するトラヴィスと話したポールは、明朝、一緒に捜しに行くことを約束する。 バドの部屋で酒を飲みながらウィルと話したポールは、以前の生活を尋ねる。 労働者だったと言うウィルに、自分は教師だったと伝えたポールは、兄ではなく義兄の家に居たと話を変えた彼の言葉が気になる。 その夜、眠れないトラヴィスは、バドの部屋でうなされていたアンドリューを両親のベッドに戻す。 誰かいることに気づいたトラヴィスはポールを起こし、スタンリーが戻って来たことに気づく。 スタンリーが感染したことをサラに知らせたポールは、納得できずに苛立つトラヴィスを落ち着かせる。 ウィルと共にスタンリーを外に運んだポールは、死体に火を放つ。 その後、スタンリーの感染経路を調べたポールらは、トラヴィスからドアが開いていたと言われて驚く。 トラヴィスは、ベッドで寝ていなかったアンドリューがバドの部屋でうなされていたことを話す。 そのことをキムから訊かれたアンドリューは、何も覚えていないと答える。 ウィルは、アンドリューではドアの鍵に手が届かないと考え、キムから寝ぼけていたのではないかと言われたトラヴィスは、ドアは間違いなく開いていたと伝える。 互いの家族の接触を避けることを考えたポールは、食料を持って部屋にこもってほしいとウィルに伝えて納得させる。 自分たちも部屋に向かったポールは、ドアには触れていないと言うトラヴィスが、アンドリューには触れたことを知り、シャワーを浴びるようにと指示する。 その後、感染した夢を見て目覚めたトラヴィスは、部屋を出てウィルの部屋に近づく。 トラヴィスは、泣いているアンドリューが感染しているのではないかと考え、ウィルとキムが出て行く相談をしていたことを、ポールとサラに伝える。 ウィルとキムの食料を奪うための計画だったことを疑うポールとサラは警戒し、トラヴィスは、自分が感染したのではないかと考え不安になる。 マスクを被り銃を手にしてウィルの部屋に向かったポールは、問題がないか確認したいと伝える。 それを拒むウィルを説得したポールは、ドアを開けた彼に銃を向けられる。 ポールを部屋に入れてマスクを外させたウィルは、食料と水を分けてくれば二度と戻らないと言って、彼に銃を向けて部屋を出る。 銃を向けるサラを説得したウィルは、ポールに銃を奪われて殴られる。 サラは、アンドリューを抱いて逃げようとするキムに銃を向ける。 感染したと言ってウィルを責めるポールは、彼を殴り倒して外に運び出す。 意識が戻ったウィルは、隙を見てポールに襲い掛かり痛めつける。 サラはウィルを銃撃し、ポールは走り去ったキムに発砲する。 アンドリューが銃撃されたために取り乱すキムを、ポールは射殺する。 その光景を見たサラとトラヴィスは動揺する。 感染したトラヴィスは発病し、サラは息子を見守るしかなく、絶望するポールは涙する。 その後、トラヴィスは亡くなり、感染したポールとサラは見つめ合う。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
正体不明の伝染病の蔓延から逃れるために森の奥で暮らすポールは、妻サラと息子トラヴィス、義父のバドと共に警戒する日々を送っていた。
感染したバドを殺し焼却したポールは、ある夜、押し入って来たウィルを痛めつけて拘束する。
家族のために水を探しに来たウィルを信じたポールは、彼と共に妻のキムと幼い息子アンドリューを迎えに行く。
戻ったポールは、家で暮らすルールをウィルとキムに説明し、協力し合いながら共同生活を始めるのだが・・・。
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デビュー作「Krisha」(2015)が高い評価を受けた、注目の若手監督トレイ・エドワード・シュルツが脚本を兼ねて演出し、実力派スター、ジョエル・エドガートンが主演したことで話題になった作品。
謎の感染症から身を守ろうとする、二組の家族に襲い掛かる恐怖を描くホラー。
正体不明のウィルスに対抗する物語自体は平凡だが、姿が見えないものの脅威を心理的に描写する、トレイ・エドワード・シュルツの演出と脚本は高く評価され作品は絶賛された。
信じた家族に裏切られ、愛する息子も失い感染して死を待つしかない夫婦が、絶望する表情で終わるラストが恐ろしい。
主演のジョエル・エドガートンは、愛する家族を守るために懸命に生きる男性を熱演している。
警戒する日々を送る主人公の妻カルメン・イジョゴ、その息子で感染に怯えるケルヴィン・ハリソンJr.、主人公に信じてもらい共同生活を始めるクリストファー・アボット、その妻ライリー・キーオ(エルヴィス・プレスリーの孫)、その息子グリフィン・ロバート・フォークナー、主人公の義父デヴィッド・ペンドルトンなどが共演している。