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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 IT:chapter two (2019)

1986年のスティーヴン・キングの小説”It”を基に1990年に公開された「IT/イット」のリメイク「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」(2017)の続編。
成長した”ルーザーズ・クラブ”のメンバーが再び現われた”ペニーワイズ”に立ち向かう姿を描く、監督アンディ・ムスキエティ、主演ジェシカ・チャステインジェームズ・マカヴォイビル・ヘイダーイザイア・ムスタファジェイ・ライアンジェームズ・ランソンアンディ・ビーンビル・スカルスガルドソフィア・リリス他共演のホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー

ジェシカ・チャステイン / Jessica Chastain / Pinterest
ジェームズ・マカヴォイ / James McAvoy / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:アンディ・ムスキエティ

製作
バルバラ・ムスキエティ
ダン・リン
ロイ・リー
製作総指揮
リチャード・ブレナー
デイヴ・ノイスタッター
ゲイリー・ドーベルマン
マーティ・ユーイング
セス・グレアム=スミス
デヴィッド・カッツェンバーグ
原作:スティーヴン・キングIt
脚本:ゲイリー・ドーベルマン
撮影:チェコ・バレス
編集:ジェイソン・バランタイン
音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ

出演
ベヴァリー”ベヴ”マーシュ:ジェシカ・チャステイン
ベヴァリー”ベヴ”マーシュ(少女期):ソフィア・リリス
ウィリアム”ビル”デンブロウ:ジェームズ・マカヴォイ
ウィリアム”ビル”デンブロウ(少年期):ジェイデン・マーテル
リチャード”リッチー”トージア:ビル・ヘイダー
リチャード”リッチー”トージア(少年期):フィン・ウォルフハード
マイケル”マイク”ハンロン:イザイア・ムスタファ
マイケル”マイク”ハンロン(少年期):チョーズン・ジェイコブス
ベンジャミン”ベン”ハンスコム:ジェイ・ライアン
ベンジャミン”ベン”ハンスコム(少年期):ジェレミー・レイ・テイラー
エドワード”エディ”カスプブラク:ジェームズ・ランソン
エドワード”エディ”カスプブラク(少年期):ジャック・ディラン・グレイザー
スタンリー”スタン”ユリス:アンディ・ビーン
スタンリー”スタン”ユリス(少年期):ワイアット・オレフ
ペニーワイズ:ビル・スカルスガルド
ジョージー・デンブロウ:ジャクソン・ロバート・スコット
ホーボー:ハビエル・ボテット
パトリック・ホックステッター:オーウェン・ティーグ
ヘンリー・バワーズ:ティーチ・グラント
ヘンリー・バワーズ(少年期):ニコラス・ハミルトン
エイドリアン・メロン:グザヴィエ・ドラン
ドン・ハガティ:テイラー・フレイ
ウェビー:ジェイク・ウィアリー
オードラ・デンブロウ:ジェス・ワイクスラー
グレッタ(少女期):ミーガン・シャルパンティエ
アルヴィン・マーシュ:ステファン・ボガルト
キーン:ジョー・ボスティック
質屋の店主:スティーヴン・キング
薬局の客:アンディ・ムスキエティ
本人:ピーター・ボグダノヴィッチ
エディの母親:モリー・アトキンソン
カーシュ夫人:ジョアン・グレッグソン

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2019年製作 170分
公開
北米:2019年9月6日
日本:2019年11月1日
製作費 $79,000,000
北米興行収入 $211,593,230
世界 $473,093,230


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1989年9月、メイン州、デリー。
不気味なピエロ”ペニーワイズ”は死んだのだが、”ルーザーズ・クラブ”のビル(ジェイデン・マーテル)は、ベヴァリー(ソフィア・リリス)、リッチー(フィン・ウォルフハード)、マイク(チョーズン・ジェイコブス)、ベン(ジェレミー・レイ・テイラー)、エディ(ジャック・ディラン・グレイザー)、スタン(ワイアット・オレフ)と共に、”それ”が再び現れたら自分たちも町に戻ることを誓う。

2016年。
ゲイのカップル、エイドリアン・メロン(グザヴィエ・ドラン)とドン・ハガティ(テイラー・フレイ)は、カーニバルを楽しんでいた。

ゲームでゲットしたぬいぐるみを、顔にあざがある少女ヴィクトリアに上げたエイドリアンは、ドンと共に不良少年グループのウェビー(ジェイク・ウィアリー)らに絡まれる。

2人は痛めつけられ、エイドリアンは川に落とされる。

少年たちはその場を去り、川に向かったドンは、エイドリアンを助けたピエロ/ペニーワイズ(ビル・スカルスガルド)が、彼を嚙み殺すのを目撃する。

ルーザーズ・クラブのメンバーで唯一人町に残った司書のマイケル”マイク”ハンロン(イザイア・ムスタファ)は、カーニバル付近で起きた殺人事件を知る。

現場に向かったマイクは、橋げたに書かれた”帰ってこい”ろいう文字に気づき驚く。

ハリウッド
ミステリー作家として成功していたウィリアム”ビル”デンブロウ(ジェームズ・マカヴォイ)は、脚本の結末が書けないままスタジオに呼ばれる。

...全てを見る(結末あり)

女優である妻オードラ(ジェス・ワイクスラー)の元に向かったビルは、監督のピーター・ボグダノヴィッチから脚本のことを訊かれる。

ボグダノヴィッチから、原作とは結末を変えるよう指示されたビルは、オードラも同じ意見だと知り彼女と口論になる。

マイクからの電話を受けたビルは驚き、町に戻るようにと言われて動揺する。

ニューヨーク
保険会社のリスクアナリストとなったエドワード”エディ”カスプブラク(ジェームズ・ランソン)は、車の運転中に、過保護な母によく似ている妻マイラからの電話にウンザリしていた。

マイクからの電話を受けたエディは、事故を起こしてしまう。

シカゴ
スタンダップ・コメディアンとして成功していたリチャード”リッチー”トージア(ビル・ヘイダー)は、ステージに上がる前にマイクからの電話を受けて嘔吐してしまう。

動揺しながらステージに上がったリッチーは、まともな芸ができない。

建築家として成功して会社も経営するベンジャミン”ベン”ハンスコム(ジェイ・ライアン)は、マイクからの電話を受ける。

アトランタ
大手会計事務所の創設パートナーであるスタンリー”スタン”ユリス(アンディ・ビーン)は、マイクからの電話を受けて驚き、27年ぶりに町で事件が起きていることを知る。

仲間のことを訊いたスタンは、マイクから明日、戻るようにと指示される。

その後、手の傷のことなど子供時代を思い出したスタンは、バスタブで自殺してしまう。

ニューヨーク
有名ファッションデザイナーになっていたベヴァリー”ベヴ”マーシュ(ジェシカ・チャステイン)は、マイクからの電話を受けて、記憶があまりないことを伝える。

手の傷のことなどを話すマイクの電話を切ったべヴァリーは、旅立つ支度をするが、夫トム・ローガンから電話の相手との浮気を疑われる。

普段から虐待を受けていたベヴァリーは殴られるが、抵抗してトムを叩きのめし、指輪を外し別れる決心をしてその場を去る。
__________

1989年。
不良グループ”バワーズ・ギャング”のリーダー、ヘンリー・バワーズ(ニコラス・ハミルトン)は、父親殺害容疑で逮捕される。
__________

精神科医療施設に収容されていたヘンリー(ティーチ・グラント)は、赤い風船を目撃して、”それ”が戻って来たことを知り喜ぶ。

騒ぎを起こしたヘンリーは部屋に戻され、その場にあった風船が破裂し、奥から現れたパトリック・ホックステッター(オーウェン・ティーグ)からナイフを渡される。

スタン以外のルーザーズ・クラブのメンバーは、記憶が曖昧なままデリーに戻り、チャイニーズレストランで再会を喜ぶ。

町を離れるほど記憶が薄れるようだと話すマイクは、残った自分はすべて覚えていると皆に伝える。

27年ごとにペニーワイズが戻ると言うマイクは、”それ”を倒したはずなのだが、先週、エイドリアンという男が殺され、他にも被害者がいることを話す。

マイクから、今度こそ葬り去ると言われた仲間たちは、それぞれのフォーチュン・クッキーのおみくじを組み合わせる。

涙するベヴァリーが”スタンリー”と書かれたおみくじを見せると、”スタンリーは無理だったのか”という組み合わせ言葉になる。

フォーチュン・クッキーからおぞましいものが現れて皆は驚くが、幻覚だと言うマイクは、椅子でテーブルを殴る。

皆と共に店を出ようと下リッチーは、少年ディーンから名前を呼ばれ、”お楽しみはこれからだ”と言われたために、”それ”が姿を変えていると思い彼を罵る。

ディーンから、自分のネタの台詞だと言われたリッチーはファンだと気づき、一緒に写真を撮るか尋ねる。

やめておくと言われたリッチーは、恥をかいてしまう。

ベヴァリーはスタンに電話をかけ、妻から、彼が手首を切り自殺したことを知らされる。

ペニーワイズがスタンの死を知っていたことで動揺するリッチーとエディは帰ると言いだし、ベヴァリーとベンもホテルに戻ってしまう。

ビルを引き止めるマイクは、あるものを見せようとする。

母と野球を観戦していたヴィクトリアは、現れたホタルに誘われてそれを追い観客席の下に向かう。

ホタルを捕らえたペニーワイズはヴィクトリアに声をかけ、友達ではないと言われたために泣き出す。

姿を見て人は笑うと話すペニーワイズから、自分も顔のアザで笑われると伝えたヴィクトリアは、簡単に吹き消せると言われたために彼に近づく。

ペニーワイズは、ヴィクトリアに襲いかかり頬に噛みつく。

看護師を殺して施設を脱出したヘンリーは、ホックステッターと共に車で走り去る。

ホテルに戻ったベヴァリーは、ベンから何を怖がっているのか訊かれる。

スタンの死を知っていたとも言われたベヴァリーは、約束を果たさないと全員死ぬ悪夢を見たことをベンに伝える。

ビルを連れて図書館に向かったマイクは、カギは”記憶”だと言って”それ”の起源を話し始める。

ネイティブ・アメリカンの工芸品を見せたマイクは、ビルに薬物を飲ませて幻覚を見せる。

”それ”の起源と”チュードの儀式”見せられたビルは、永久に葬れることを知る。

マイクから、全員が揃わなければ”それ”を倒すことはできない、帰るつもりの皆を自分なら説得できると言われたビルは、それに従う。

ビルとマイクが現れ、悪夢のことを皆に話すベヴァリーは、自分たち全員が死ぬことを伝える。

死の光を浴びたベヴァリーだけが、その悪魔を見るようになり、”それ”と接した自分たちは、ウイルスに感染したように27年間、増殖して体内に転移したと、ビルとマイクは説明する。

スタンの死は彼が弱かったからで、ベヴァリーの夢は正夢であり、全員の命が危険にさらされているため、”チュードの儀式”で阻止することになり、そのために必要なのは”記憶”だった。

森に向かったビルらは、地下に作った隠れ家を見つけて、子供時代を思い出す。

儀式をするつもりのマイクは、過去の思い出に関係する品を探し、それで犠牲を払い、スタンの品も自分たちで見つけると皆に伝える。

エディは、スタンのヘアキャップお被り、見つけたと皆に伝える。

外に出たマイクは、各自であの夏の思い出を探し、見つけたら図書館に来るよう皆に指示する。

父アルヴィン(ステファン・ボガルト)のアパートを訪ねたベヴァリーは、その場に住んでいたカーシュ夫人(ジョアン・グレッグソン)から、父が亡くなったことを知らされる。

カーシュ夫人に招き入れられたベヴァリーは、性的虐待を受けていた父のことを思い出す。

ベヴァリーは、隠してあった鍵と手紙を確認し、カーシュ夫人が入れてくれたお茶を飲む。

カーシュ夫人の様子がおかしいことに気づいたベヴァリーは、彼女がペニーワイズの娘であることを知る。

おぞましい姿のカーシュ夫人に襲われ、ペニーワイズの幻覚を見たベヴァリーは、その場から逃げだす。

廃墟となったゲームセンターで子供時代を思い出したリッチーは、同性に興味がある性癖を、現れたペニーワイズにバラされそうになる幻覚を見る。

ビルは、質屋のショーウインドーに飾られた子供時代の自分の自転車に気づき、店に入り店主(スティーヴン・キング)と話す。

ビルが有名作家だと気づいた店主は、300ドルで売ると言って自転車を渡そうとする。

その場に著書があったために、サインすると伝えたビルだったが、結末が嫌いだと言う店主に断られる。

自転車に乗って走るビルは実家に向かい、下水道でペニーワイズに殺された弟ジョージー(ジャクソン・ロバート・スコット)のことを思い出す。

下水口から助ける求めるジョージーの声が聴こえ、その場を覗いたビルは引きずり込まれそうになり、弟に紙で作ってあげたボートを握りしめる。

ビルは、実家に住んでいるレストランであった少年ディーンに、排水口には近づくなと伝える。

家の排水口から、子供たちとピエロの声がすると言うディーンの話を聞いたビルは、親を説得してこの町を出るようにと伝える。

カーニバルに行くと言うディーンは、スケボーに乗りその場を去る。

学校に向かったベンは、おぞましい姿に変貌したベヴァリーに罵られて襲われる。

ロッカーに逃げ込み、ベヴァリーは偽者だと思いながら、現れたペニーワイズに襲われる幻覚を見たことをベンは思い出す。

ホテルでベヴァリーと話したベンは、忘れたくない過去もあると考える。

ベンは、手にしていた手紙はたぶんビルからもらったと言うベヴァリーと共に、戻ったリッチーが帰ろうとするために引き留めようとする。

町ではカーニバルのパレードが始まり、薬局に向かったエディは、吸入器を受取りに行く。

エディは、子供時代に、地下で母親を見捨てる幻覚を見たことを思い出し、その場に向かい、再び恐ろしい幻覚を見て店から逃げる。

エディと同時にホテルに戻ったベンは、怯えるベヴァリーに、団結しないと勝てないと伝えて抱きしめ、子供時代を思い出しながら彼女とキスする。

階段を下りてきたスケボーを警戒するビルは、そこに書かれていた”あの子も見殺しにする気か?”という文字を確認する。

それがディーンのスケボーだったために、ビルは、カーニバルに行くと言っていた彼を救おうとする。

それをベヴァリーから知らされたベンは、リッチーを引き留めたことを彼女に伝える。

しかし、建物から抜け出したリッチーは、車に乗り走り去る。

エディは、現れたヘンリーにナイフで頬を刺されてしまう。

ナイフを抜いてヘンリーの胸を刺したエディは、それをベンとベヴァリーに知らせる。

ベンは、窓から外に逃げたヘンリーの姿を見ながら、彼にイジメられた子供時代を思い出す。

カーニバルに向かったビルは、アトラクションに入ったディーンを追う。

しかしビルは、ミラールームでペニーワイズに襲われるディーンを救えなかった。

町を出ようとしたリッチーは、子供時代のスタンのことを思い出し、皆の元に戻ることにする。

図書館にいたマイクは、現れたヘンリーに襲われる。

ヘンリーを殺してマイクを助けたリッチーは、嘔吐してしまう。

ベンとエディと共に現れたベヴァリーは、ヘンリーの死体を見て驚く。

マイクから電話を受けたビルは、ペニーワイズが子供を殺したことを伝え、戻ってくるように指示されるものの、必ず殺すと言って電話を切る。

マイクは、全員でなければ儀式が成り立たないと考え、ベヴァリーは、ペニーワイズを殺す気のビルが行く場所は、あそこしかないと皆に伝える。

ニーボルト・ハウスに着いたビルは、現れたベヴァリーらを巻き込みたくなかったが、団結して戦うことにする。

ビルらは建物の中に入り、ベンの腹部が傷つけられ”やっと帰ったね”という文字になる。

冷蔵庫の中にいた少年スタンの首が転げ落ち、自分の死は君のせいだとビルに伝える。

鏡に映ったペニーワイズがベンを傷つけているため、ベヴァリーがそれを割って彼を助ける。

クモのような姿に変わったスタンがリッチーに襲いかかり、ビルとベンがそれを殺そうとうる。

傷を負い壁に投げつけられたスタンは姿を消す。

ビルは、怯えて手を貸さなかったエディを責める。

怖かったと言うエディに謝罪されたビルは、ペニーワイズの思うツボだと伝える。

下水道に向かったビルらは、襲われたベヴァリーを助ける。

マイクは、さらに地下にある洞窟に向かい、皆もそれに続こうとする。

足手まといになると言って行くのを拒むエディは、前回ペニーワイズを倒しヘンリーを殺したのは自分だと言うリッチーとベヴァリーに励まされる。

太古から町の下にあった”それ”の起源の場所に着き、マイクは儀式を始め、それぞれの思い出の品を火にくべるよう指示し、過去を消そうとする。

ビルはジョージーの紙のボート、エディは吸入器、ベヴァリーは手紙、ベンは、1人しか書かれていない(惹かれていたベヴァリー)アルバムのサインページ、リッチーはゲームセンターのメダル、マイクは、ベヴァリーが投げた石合戦の石、そして、エディがスタンのヘアキャップを入れる。

6人は手を握り、マイクは最終段階だと皆に伝える。

死の光が現れ、6人は目を閉じて”光は闇になる”と唱える。

封印された死の光は巨大な赤い風船となって爆発し、クモの姿で現れたペニーワイズは、儀式が失敗したのは、マイクがネイティブ・アメリカンの末路を隠していたからだと皆に伝える。

マイクは、先住民は恐怖に負けたと皆に話し、死の光が再び現れる。

6人はペニーワイズに襲われ、ビル、ベン、ベヴァリーは幻覚の中に追いやられる。

リッチーとエディは、現れた3つのドアの選択を迫られる。

ビルは、子供時代の自分がジョージーに責められる姿を見て苦しむ。

トイレに閉じ込められたベヴァリーは、あふれる血で溺れそうになり、地下に閉じ込められたベンは、現れたペニーワイズに脅されて、砂に埋もれそうになる。

ベヴァリーは、ベンの言葉を聴きながらその場から脱出し、彼を助ける。

手紙を書いたのがベンだったことに気づいたベヴァリーは、彼と共に脱出する。

ビルはジョージーを殺したと思う罪悪感から解放され、その場から脱出する。

マイクはペニーワイズに襲われるが、リッチーがそれを妨害する。

死の光に吸い込まれそうになったリッチーを、エディが助ける。

しかし、エディはペニーワイズに背後から触手で刺され、投げ飛ばされる。

瀕死のエディの元に向かった5人は、ペニーワイズを痛めつけて縮ませて弱くなったという彼の話を聞く。

ベヴァリーは、ペニーワイズを殺すために、さらに縮めさせる必要があると考える。

逃げようとする6人の前に立ちはだかったペニーワイズは、彼らに侮辱されたために、縮んでパワーを失う。

ペニーワイズの心臓を掴んで取り出したマイクは、仲間たちと共にそれを握りつぶす。

ペニーワイズと心臓は朽ち果て、死の光は消え去る。

エディが息を引き取ったことを知ったビルらは、彼をその場に残して、崩壊する洞窟から脱出する。

ビルらは地上に向かい建物から脱出し、ニーボルト・ハウスは崩壊する。

その後ビルらは、かつて遊んだ飛び込み禁止区域に向かい、水に飛び込み傷と汚れを洗い流す。

仲間たちは、エディの死を悼むリッチーを慰める。

リッチーが落としたメガネを水中で見つけたベンは、ベヴァリーとキスする。

町に戻った5人は、手のひらの傷が消えていることに気づき、子供時代を思い出す。

その後、執筆していたビルは、マイクからの電話を受け、前回とは違い、今回のことを忘れない理由を尋ねる。

”それ”が死んだからだと言うマイクは、忘れたくない気持ちが勝ったとビルに伝える。

町を出ることをビルに伝えたマイクは、エディの妻パトリシアから全員に届いた手紙を読むよう指示して電話を切る。

エディの手紙を読んだビルは、遺書ではないことを知る。

“それ “に立ち向かうことを恐れて町に戻る気になれず、自分を消し去る方法を選んだ・・・・。
“人生を精一杯生きろ 誇りを持て”と書かれていた。

橋に向かったリッチーは、エディに惹かれていた気持ちを刻んだ、自分たちのイニシャルをなぞりながら彼を想う。

ベンとベヴァリーは結婚して、幸せな日々を過ごす。

マイクは、子供時代の仲間たちを思い出しながら、新しい生活を始めるために旅立つ。


解説 評価 感想

参考:
・「IT」(1990)
・「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」(2017)
・「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」(2019)

*(簡略ストーリー)
2016年、メイン州、デリー。
悪魔のピエロ”ペニーワイズ”を倒してから27年、”ルーザーズ・クラブ”のメンバーで唯一人町に残っていたマイクは、ある事件に”ペニーワイズ”が関わっていることに気づき、仲間たちに連絡する。
マイクは、ビル、ベヴァリー、リッチー、ベン、エディを呼び寄せるものの、ショックを受けたスタンは自殺してしまう。
全員で対抗しなければペニーワイズを倒せないと考えるマイクは、ある儀式を行うために、記憶が曖昧なメンバーに、かつての思い出の品を探すよう指示するのだが・・・。
__________

スティーヴン・キングの原作を基に製作された「IT/イット」(1990)のリメイク作で、全世界で7億ドルを超えるメガヒットとまったIT/イット “それ”が見えたら、終わり。」(2017)の続編。

27年ごとに現れる悪魔のピエロ”ペニーワイズ”に再び立ち向かうことになる、大人に成長した”ルーザーズ・クラブ”のメンバーの戦いを描くホラー。

大ヒットした前作の公開から2年、アンディ・ムスキエティが引き続き監督し、27年後が舞台となっているために成長した主人公として、実力派のジェシカ・チャステインジェームズ・マカヴォイなどが共演することも大いに話題になった。

子供時代に”負け犬”だった町を去ったメンバーが、その時の記憶を失いつつ、皆、成功者となり、残った1人が事件を追及して、来るべき日に備えているという設定となっている。

ホラーとしての恐怖は前作ほどではなく期待外れであり、多くを詰め込み長過ぎる(170分)という声が多いものの、回想などで登場する子供時代を含め、ペニーワイズへの対抗策を考えるメンバーを演ずる魅力的なキャストを活かした演出は興味深い。

製作費は倍増以上の7900万ドルとなり、北米興行収入は約2億1200万ドル、全世界では約4億7300万ドルの大ヒットとなったが、前作に比べると大幅な減収だった。
*前作
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $328,828,870
世界 $701,796,444

過去を思い出しながら仲間たちと共にペニーワイズに立ち向かうベヴァリー役ジェシカ・チャステイン、その少女期ソフィア・リリス、弟の死に責任を感じ苦しみながら戦いに挑むビル役ジェームズ・マカヴォイ、その少年期ジェイデン・マーテル、一度は逃げ出そうとするものの、仲間たちのために戦うリッチー役ビル・ヘイダー、その少年期フィン・ウォルフハード、唯一人町に残り、ペニーワイズを倒す方法を考えるマイク役イザイア・ムスタファ、その少年期チョーズン・ジェイコブス、ベヴァリーに思いを寄せながら仲間たちと共に戦うベン役ジェイ・ライアン、その少年期ジェレミー・レイ・テイラー、怯えながら仲間たちと力を合わせて戦うエディ役ジェームズ・ランソン、その少年期ジャック・ディラン・グレイザー、ペニーワイズの出現にショックを受け、足手まといになることを避けて自ら命を絶つスタン役アンディ・ビーン、その少年期ワイアット・オレフ、不気味なペニーワイズを演ずるビル・スカルスガルド、ニーボルト・ハウスでエディが遭遇するハンセン病患者ハビエル・ボテット、ビルの亡くなった弟ジャクソン・ロバート・スコット、ルーザーズ・クラブのメンバーを狙うティーチ・グラント、その少年期ニコラス・ハミルトン、彼と行動を共にするオーウェン・ティーグ、冒頭でペニーワイズに殺されるグザヴィエ・ドラン、その同性の恋人テイラー・フレイ、彼らを襲う不良グループのリーダー、ジェイク・ウィアリー、女優であるビルの妻ジェス・ワイクスラー、薬剤師のジョー・ボスティック、その娘ミーガン・シャルパンティエ、ベヴァリーの父親ステファン・ボガルト、質屋の店主スティーヴン・キング、薬局の客アンディ・ムスキエティ、映画監督として本人役でピーター・ボグダノヴィッチ、エディの母親モリー・アトキンソン、ベヴァリーの父親のアパートの住人である老夫人ジョアン・グレッグソンなどが共演している。


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