1963年に登場した、マーベル・コミックの人気キャラクター”アイアンマン”の実写版映画の第3作。 「アベンジャーズ」の戦いで心を病むまでになったアイアンマン/トニー・スタークが新たな敵に戦いを挑む姿を描く、監督、脚本シェーン・ブラック、主演ロバート・ダウニーJr.、グウィネス・パルトロー、ドン・チードル、ガイ・ピアース、レベッカ・ホール、ベン・キングズレー、ジョン・ファヴロー、マーク・ラファロ他共演のアクション超大作。 |
・ロバート・ダウニーJr. / Robert Downey Jr. 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:シェーン・ブラック
製作:ケヴィン・フェイグ
製作総指揮
ルイス・デスポジート
スタン・リー
チャールズ・ニューワース
ジョン・ファヴロー
ダン・ミンツ
ヴィクトリア・アロンソ
スティーブン・ブルサール
原作:”アイアンマン”
スタン・リー
ラリー・リーバー
ドン・ヘック
ジャック・カービー
脚本
ドリュー・ピアース
シェーン・ブラック
撮影:ジョン・トール
編集
ジェフリー・フォード
ピーター・S・エリオット
音楽:ブライアン・タイラー
出演
アンソニー”トニー”スターク/アイアンマン:ロバート・ダウニーJr.
ヴァージニア”ペッパー”ポッツ:グウィネス・パルトロー
ジェームズ”ローディ”ローズ/アイアン・パトリオット:ドン・チードル
アルドリッチ・キリアン:ガイ・ピアース
マヤ・ハンセン:レベッカ・ホール
エレン・ブラント:ステファニー・ショスタク
エリック・サヴィン:ジェームズ・バッジ・デール
ハロルド”ハッピー”ホーガン:ジョン・ファヴロー
トレヴァー・スラテリー/マンダリン:ベン・キングズレー
ハーレー・キーナー:タイ・シンプキンス
エリス大統領:ウィリアム・サドラー
ロドリゲス副大統領:ミゲル・フェラー
J.A.R.V.I.S.:ポール・ベタニー
デイヴィス夫人:デイル・ディッキー
ホー・インセン:ショーン・トーブ
ブルース・バナー:マーク・ラファロ
美人コンテストの審査員:スタン・リー
アメリカ 映画
配給 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
2013年製作 130分
公開
北米:2013年5月3日
日本:2013年4月26日
製作費 $200,000,000
北米興行収入 $409,013,990
世界 $1,215,439,990
■ アカデミー賞 ■
第86回アカデミー賞
・ノミネート
視覚効果賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1999年、ニューイヤーズ・イヴ・パーティー、スイス、ベルン。
アンソニー”トニー”スターク(ロバート・ダウニーJr.)は、会場でゲスト達に囲まれる中、スタークは、科学者であるAIM”アドバンスド・アイデア・メカニックス”創設者のアルドリッチ・キリアン(ガイ・ピアース)に話しかけられる。
キリアンに興味を持ったスタークは、ホテルの屋上で話をすることを約束して部屋に向かう。
スタークは、パーティーで会った植物学者のマヤ・ハンセン(レベッカ・ホール)と、彼女の専門分野の話をした後で一夜を過ごし、キリアンとの約束を忘れてしまう。
現在、カリフォルニア州、マリブ。
当然、キリアンのことなど忘れていたスタークは、スーパーヒーロー・チーム”アベンジャーズ”の一員として地球の危機を救った後、アイアンマンとしての考えを追求し続け、新型アーマーの開発に没頭していた。
同じ頃、国内では、指導者マンダリン(ベン・キングズレー)の率いるテロ組織”テン・リングス”が爆破テロと電波ジャックを繰り返していた。 スタークの友人ジェームズ・ローズ大佐(ドン・チードル)は、エリス大統領(ウィリアム・サドラー)の命令を受け、改良型ウォーマシン”アイアン・パトリオット”で活動するものの捜査は難航する。 眠ることもできないスタークは、コンピューターのJ.A.R.V.I.S.(ポール・ベタニー)にパニック障害と判断される。 スタークに会社を任されていたヴァージニア”ペッパー”ポッツ(グウィネス・パルトロー)は、キリアンの訪問を受け、彼を調べようとする警備責任者ハロルド”ハッピー”ホーガン(ジョン・ファヴロー)に問題のないことを伝える。 かつてとは全く雰囲気の変わったキリアンは、自分達があるものを開発したことをポッツに伝える。 キリアンは、”エクストリミス”という、人間の脳の未使用領域を操作し、能力を上げる研究をポッツに知らせる。 ホーガンから、かつてスイスで会ったことがある研究者のキリアンが、ポッツと会っていることを知らされたスタークだったが、彼はそれを気にしない。 共同研究開発を提案されたポッツだったが、彼女はそれを断りキリアンを見送り、ホーガンは車のナンバーを控える。 マリブ。 チャイニーズ・シアター。 現れたサヴィンは、それを奪い返そうとしてホーガンを叩きのめし、その場で大爆発が起きる。 重傷を負ったホーガンは倒れ込み、無傷のサヴィンはその場を去る。 病院に運ばれたホーガンを見舞ったスタークは、記者達にマンダリンの犯行と思うかを聞かれる。 スタークは、マンダリンに対し敵意を露わにして挑発して立ち去り、彼と組織の情報を集める。 今回の事件現場なども調べたスタークは、マンダリンとの関係がないことに気づく。 そこにマヤが現れ、マンダリンの襲撃を恐れその場から避難しようとしていたポッツは、スタークと口論になる。 その直後にサヴィンらの攻撃を受け、スタークはポッツにスーツを着せて彼女を守る。 ポッツにマヤを連れて避難することを指示したスタークは、それを確認してスーツを着用し、攻撃ヘリコプターに対抗する。 建物は破壊され、スタークは海中に沈むもののJ.A.R.V.I.S.から飛行できることを知らされて飛び立つ。 数千キロ彼方のテネシー州に到達したスタークは、ある民家にスーツを運ぶ。 現れた少年ハーレー・キーナー(タイ・シンプキンス)の持っていた新聞で、自分が死亡したことになっていることを知ったスタークは、彼にスーツを直すための協力を求める。 スーツのヘルメットの信号を確認し、スタークが無事であることを知ったポッツは、マヤに彼を訪ねてきた理由を聞く。 マヤは、自分のボスがマンダリンの手下であることをポッツに話し、それがキリアンであることを伝える。 町に向かったスタークは、ハーレーと爆破事件の現場に向かい、バーで犠牲者の母親デイヴィス(デイル・ディッキー)に会う。 デイヴィスから資料を見せられたスタークは、外でもあった女エレン・ブラント(ステファニー・ショスタク)に襲われる。 その場を逃れたスタークは、外にいたサヴィンの攻撃を逃れながらエレンを倒す。 サヴィンが給水塔を倒し、スタークは残骸の下敷きになる。 ハーレーを捕えたサヴィンは、デイヴィスの持っていた資料をスタークに要求する。 サヴィンを叩きのめしたスタークは、資料を持参しハーレーに別れを告げてその場を去る。 その頃、マンダリンは電波ジャックを起こして大統領を脅し、人質を処刑する。 発信源がパキスタンだと知らされた大統領は、ローズのアイアン・パトリオットを出動させる。 スタークは車を運転しながら資料をチェックし、犠牲者がAIMと関係していることを知る。 パキスタンにいたローズに連絡を入れたスタークは、イベント会場のテレビ中継車に忍び込む。 自分のファンであるというカメラマンの協力を得たスタークは、”エクストリミス”を利用した実験で、エレンの失われた腕が再生されたことや、不完全な爆弾を開発したキリアンが、それをマンダリンに売ったことに気づく。 ポッツはキリアンに居場所を知られ、ローズも彼の手下に捕えられる。 スタークはスーツを守っていたハーレーに連絡してJ.A.R.V.I.S.とも話し、マンダリンがフロリダのマイアミにいることを突き止める。 スーツの充電がうまくいかないことをJ.A.R.V.I.S.から知らされたスタークは発作を起こす。 ハーレーに、エンジニアとして何かを作るよう勧められたスタークは攻撃装備を用意してマイアミに向かう。 マンダリンの屋敷に忍び込んだスタークは、役者トレヴァー・スラテリー(ベン・キングズレー)が、テロ組織の指導者を演じていただけだと知らされる。 黒幕はキリアンであり、処刑などもこの場で撮影が行われたでっち上げだと分かるが、スタークは現れたサヴィンに殴らえて意識を失う。 拘束されたスタークは、かつて理想に燃えていたマヤの変貌を嘆き、現れたキリアンが今日に至った経緯を知る。 スタークは、ポッツが”エクストリミス”に対応できるか試されている姿を見せらる。 キリアンは、意見に反したマヤを射殺し、ローズのパトリオット・スーツを手に入れる。 そしてキリアンは反テロ戦争を支配して世界の市場を手中にすることをサヴィンに伝える。 充電が完了して作動し始めた、スーツ各部はスタークの元に向かい、彼はアイアンマンとなる。 スタークはローズと共にスラテリーを脅し、ポッツの居場所を聞き出してマイアミ沖に向かう。 マンダリンの次のターゲットがロドリゲス副大統領(ミゲル・フェラー)だと知ったスタークは、彼に連絡を入れて警戒するよう伝える。 ロドリゲスは、スーツも奪われたローズもその場にいることを知るが、警護官には問題ないことを伝え、左足を失った娘とのクリスマス休暇を楽しむ。 アイアン・パトリオットは、エリス大統領の元に到着して”エアフォース・ワン”に乗り込む。 パトリオット・スーツを着ていたサヴィンは、警護官らを殺し大統領に襲い掛かる。 ポッツをローズに任せたスタークは、”エアフォース・ワン”に向かいサヴィンを倒し、機外に放り出された乗員13人を救う。 ”エアフォース・ワン”は爆破墜落し、ポッツを助けに向かおうとしたスタークは、トラックに衝突してスーツが破壊されてしまう。 タンカーに戻ったキリアンは、ポッツからスタークの協力は得られないと言われ、そこに、パトリオット・スーツを身につけられたエリス大統領が連れてこられる。 キリアンは、大統領を殺す理由を作り上げたことを伝え、新しい支援者が、翌日、新大統領になることを語る。 タンカーに忍び込んだスタークは、開発していたアーマーを呼び寄せてあることをローズに伝える。 スタークは、現れたアーマーに攻撃を命じ、自らスーツを着てポッツを見つける。 キリアンの抵抗に遭ったスタークは、彼の腕を切り落としてその場を離れる。 ローズは、大統領を救出してスーツを着てその場から飛び去る。 スタークはポッツを助けようとするものの失敗し、彼女は火の中に落下してしまう。 現れたキリアンと死闘を繰り広げたスタークは、到着した”マーク42”を見て安心するが、衝突して分解してしまう。 ”マーク42”をキリアンに着せたスタークは、J.A.R.V.I.S.にスーツを破壊するよう命ずる。 スーツは破壊されるが、キリアンは炎の中から現れる。 ”エクストリミス”化されて無事だったポッツが、キリアンを叩きのめす。 現れたアーマーは、ポッツを敵だと判断して攻撃するが、彼女はそれに抵抗してアーマーの装備でキリアンを倒す。 スーツの威力を知ったポッツは、そのことでもう意見しないことをスタークに伝える。 スタークは、ポッツの体を治せることを約束し、J.A.R.V.I.S.に戦い終わったアーマーをクリスマスの花火代わりにすることを命ずる。 純粋な理想や挫折で人は変わることを知ったスタークは、戦いが終わったことを自覚する。 ロドリゲス副大統領やスラテリーは逮捕され、スタークは、ポッツの治療法を見つける。 スタークは、ポッツとローズに見守られながら、胸の破片を摘出される。 ホーガンは回復し、ハーレーの家には様々な装備が届く。 スタークは、胸から外された”アーク・リアクター”を海に投げ捨て、スーツは一種の”繭”だったと考えながら、新たな人生に向かい、わずかに残った装置を自宅から運ぶ。 しかしスタークは確信する、自宅やスーツは奪われても、自分が”アイアンマン”であることを。 その後、一連のことをブルース・バナー(マーク・ラファロ)に語っていたスタークだったが、彼が眠っていたことを知り、初めから話し始める。
...全てを見る(結末あり)
新型アーマー”マーク42”に迎えられたポッツはスタークの元に向かうが、危機感を拭い去れずに不眠が続く苦しみを聞き、夜中にうなされる彼を案ずる。
キリアンと共に者に現れたエリック・サヴィン(ジェームズ・バッジ・デール)を尾行したホーガンは、彼がある男に渡したものを奪う。
参考:
・「アイアンマン」(2008)
・「アイアンマン2」(2010)
・「アイアンマン3」(2013)
*(簡略ストー リー)
スーパーヒーロー・チーム”アベンジャーズ”の一員として、地球の危機を救ったアイアンマン/トニー・スタークは、自分の立場を追求して悩みアーマー製作に没頭していた。
その頃、国内では、マンダリンを指導者とするテロ組織が爆破や電波ジャックを引き起こし、エリス大統領は、スタークの友人であるローズ大佐にアイアン・パトリオットとして警護と捜査にあたらせる。
そんな時、スタークに会社を任されるポッツは、研究者キリアンの訪問を受ける。
キリアンは、”エクストリミス”という、人間の脳の未使用領域を操作する共同研究をポッツに提案するものの、彼女はそれを断る。
キリアンを不審に思った警備主任ホーガンは爆破事件に巻き込まれ、実行犯がマンダリンだと考えたスタークは、彼を挑発して戦いを挑もうとする。
スタークは自宅攻撃を受けて破壊され、ポッツを避難させて、はるか遠方に逃れるのだが・・・。
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人間を超越したような技能や富を有するものの、完全無欠のヒーローとは言えないところが魅力の主人公が、終始悩み続けながら戦いを挑む姿が実にいい。
あらゆる場面で主人公のユーモアのセンスを活かした構成、見事な特撮と最先端のSFX、どれをとっても正にプロの成し得る技と言える、全ての年代が楽しめる娯楽大作に仕上がっている。
謎のテロ組織とそれに絡む黒幕の研究者、更には政府内部の陰謀など、苦悩する主人公の描写やアクションと共に、見せ場の多い内容となっている。
順調に伸ばした興行収入は、北米のみで4億ドルを突破し、全世界では、なんと前作の2倍、約12億1500万ドルを記録する超大ヒットとなった。
第86回アカデミー賞では、視覚効果賞にノミネートされた。
パニック障害の発作も起こしたりする、弱みも見せる人間味豊かな主人公を演ずるロバート・ダウニーJr.、その恋人であり陰謀に巻き込まれるグウィネス・パルトロー、主人公の友人である大統領の警護担当の大佐ドン・チードル、世界制覇をた企む研究者ガイ・ピアース、彼と手を組む植物学者レベッカ・ホール、その二人の実験で処置された戦闘員役のステファニー・ショスタクとジェームズ・バッジ・デール、主人公の友人である警備主任ジョン・ファヴロー、テロ組織の首謀者を演じる役者ベン・キングズレー、主人公に協力する少年役のタイ・シンプキンス、大統領のウィリアム・サドラー、副大統領ミゲル・フェラー、コンピューター”J.A.R.V.I.S.”の声ポール・ベタニー、爆破被害者に母親デイル・ディッキー、第一作に登場する科学者ショーン・トーブ、事件後に主人公から話を聞く、ブルース・バナー役のマーク・ラファロ、そして、原作者スタン・リーが、美人コンテストの審査員役で登場する。