1963年に登場した、マーベル・コミックの人気キャラクター、”アイアンマン”の実写版映画の続編。 大ヒットした前作のキャラクターに加え、新たな敵と協力者による戦いのハーモニーが華麗に展開する、監督ジョン・ファヴロー(出演も)、主演ロバート・ダウニーJr.、ドン・チードル、スカーレット・ヨハンソン、ミッキー・ローク、グウィネス・パルトロー、サム・ロックウェル、サミュエル・L・ジャクソン他共演のアクション超大作。 |
・ロバート・ダウニーJr. / Robert Downey Jr. 作品一覧
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・ファヴロー
製作総指揮
スーザン・ダウニー
ジョン・ファヴロー
スタン・リー
デヴィッド・メイゼル
デニス・L・スチュワート
ルイス・デスポジート
製作
ジャスティン・セロー
ケヴィン・フェイグ
ピーター・ビリングズレイ
原作:”アイアンマン”
スタン・リー
ドン・ヘック
ラリー・リーバー
ジャック・カービー
脚本:ジャスティン・セロー
撮影:マシュー・リバティーク
編集
ダン・ラベンタル
リチャード・ピアソン
音楽:ジョン・デブニー
出演
トニー・スターク/アイアンマン:ロバート・ダウニーJr.
ヴァージニア”ペッパー”ポッツ:グウィネス・パルトロー
ジェームズ・ローズ/ウォーマシーン:ドン・チードル
ナタリー・ラッシュマン/ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドー:スカーレット・ヨハンソン
イワン・ヴァンコ/ウィップラッシュ:ミッキー・ローク
ジャスティン・ハマー:サム・ロックウェル
ニック・フューリー:サミュエル・L・ジャクソン
ハワード・スターク:ジョン・スラッテリー
フィル・コールソン:クラーク・グレッグ
ハッピー・ホーガン:ジョン・ファヴロー
スターン上院議員:ギャリー・シャンドリング
ジャーヴィス(声):ポール・ベタニー
クリスティン・エヴァーハート:レスリー・ビブ
本人:スタン・リー
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2010年製作 125分
公開
北米:2010年5月7日
日本:2010年6月11日
製作費 $200,000,000
北米興行収入 $312,057,430
世界 $622,056,970
■ アカデミー賞 ■
第83回アカデミー賞
・ノミネート
視覚効果賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
スターク・インダストリーのCEOトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)は、自ら”アイアンマン”であることをメディアの前で公表する。
ロシアの物理学者イワン・ヴァンコ(ミッキー・ローク)は、かつて、スタークの父ハワード(ジョン・スラッテリー)と共に”アーク・リアクター”を開発した、父親の死を見届けて悲しみに暮れる。
スターク家に憎しみを抱くヴァンコは、スタークのテレビ報道を見て、彼が開発したものに類似した武器を作り始める。
6ヵ月後、フラッシング・メドウズ・コロナ・パーク。 それを知ったスターン上院議員(ギャリー・シャンドリング)は、スタークに、その技術を政府に渡すよう要求して公聴会まで開く。 公聴会には、スタークをライバル視する軍需企業”ハマー・インダストリーズ”のCEOジャスティン・ハマー(サム・ロックウェル)や、スタークの友人ジェームズ・ローズ(ドン・チードル)も出席した。 しかし、スタークは政府の要請を断固拒否し、公聴会は打ち切られてしまう。 それと同時に、アーマーの原動力となる”アーク・リアクター”のパラジウムの毒素が、スタークの体を蝕んでいた。 スタークは、パラジウムに代わるものを見つけることが出来ず、間近に迫る死を誰にも話そうとしなかった。 そしてスタークは、彼の個人秘書ヴァージニア”ペッパー”ポッツ(グウィネス・パルトロー)をCEOに任命し、新たに法務部のナタリー・ラッシュマン(スカーレット・ヨハンソン)を秘書する。 モンテカルロ。 スタークは、移動できる書類カバン型のアーマーを使いアイアンマンとなり、ヴァンコの攻撃をかわす。 ヴァンコが、父ハワードの協力者の息子だということをスタークは知る。 ハワードがヴァンコの父親をソ連に追放し、貧困の末に彼は死亡したのだった。 ハマーは、ヴァンコの存在を知り、警察に拘束された彼の死を装い脱獄させる。 そして、ハマーはスタークに対抗するために、自ら開発中のアーマーを完成させようとヴァンコを呼び寄せる。 やがて、秘密機関”S.H.I.E.L.D.”長官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が、スタークの前に姿を現す。 フューリーは、スタークの秘書となったラッシュマン、本名ナターシャ・ロマノフが、”S.H.I.E.L.D.”の秘密工作員だということを伝える。 そして、スタークの父ハワードが、”S.H.I.E.L.D.”の創設者だということを明らかにする。 さらにフューリーは、1974年の”スターク・エキスポ”のジオラマに隠された、父ハワードのメッセージをスタークに渡す。 それが、原子番号118(ウンウンオクチウム)を示したものであることが分かる。 その後スタークは、コンピューターのジャーヴィス(ポール・ベタニー/声)を用いて、それを合成させる。 ヴァンコは、スタークにまだ自分が生きていることを知らせ、復讐することと、彼に試験されていない要素を使用するように伝える。 そしてスタークは、パラジウムの自分の体への影響を除去することに成功する。 エキスポでハマーは、重装備に改造された、ローズのアーマー”マークⅡ”と、ヴァンコの武装アーマーである”ドローン”を発表する。 アイアンマン、スタークも到着するが、ヴァンコはドローンとマークⅡ・アーマーを制御しアイアンマンを攻撃する。 スタークのボディガード、ハッピー・ホーガン(ジョン・ファヴロー) とロマノフがヴァンコを捕えようとする間、ハマーは逮捕されてしまう。 ハマーは逃亡するものの、 ロマノフは、ローズにマークII・アーマーの制御を戻す。 スタークとローズがドローンを倒した後、強力なアーマー・スーツを装着したヴァンコが二人に立ちはだかる。 激しい死闘が繰り広げられるのだが、スタークとローズの”リパルサー・レイ”を同時に浴びたヴァンコは倒される。 そしてヴァンコは、彼自身と各ドローンの自動爆破装置を作動させる。 スタークは、ポッツの危険を知り、彼女の元に向かい無事に助け出す。 そして、ポッツはCEOを辞めることになり、スタークとキスをして固く抱き合う。 ”ハルク”が暴れている報道がされる中、フューリーは、アイアンマンが”アベンジャーズ”に相応しい候補者であることを伝えるが、スターク自身はそう思えなかった。 その後、スタークは、スターン上院議員のコンサルタントになることに同意し、ローズと共にその活躍と勇気に対して、勲章が授与される。 そして、”S.H.I.E.L.D.”の捜査官フィル・コールソン(クラーク・グレッグ)は、ニュー・メキシコ州の砂漠のクレーターでフューリーに報告を入れる。
父ハワードの遺志を継ぐ、”スターク・エキスポ”開催中に、スタークは、世界平和を維持するための、彼の”アイアンマン・アーマー”を披露する。
...全てを見る(結末あり)
開発した”アーク・リアクター”を利用して、鞭のような武器を完成したヴァンコが、市街地コースで行われるレースに参加してしまったスタークを襲う。
最後の誕生パーティーになると思いながら、酔っていたスタークは、友人ローズに試作アーマー”マークⅡ”を装着させ、二人は戦った後、ローズがそのアーマーを軍に送り届ける。
参考:
・「アイアンマン」(2008)
・「アイアンマン2」(2010)
・「アイアンマン3」(2013)
*(簡略ストー リー)
アイアンマンであることを公表したトニー・スタークは、アーマーを政府に譲り渡すよう要請されるがそれを拒否する。
一方、スタークの父と共に”アーク・リアクター”を開発するものの、ロシアに追放された科学者を父に持つ物理学者イワン・ヴァンコは、密かにスタークへの復讐の準備を始める。
その頃、スタークは”アーク・リアクター”の構造物質に影響され、体が毒素に犯され死期が近づいていることを知る。
やがて、ヴァンコの復讐は始まるものの、スタークは、”S.H.I.E.L.D.”の協力で”アーク・リアクター”の改造に成功する。
スタークは、ヴァンコを利用して自分を陥れようとする、ライバルのハマーの陰謀などに遭いながら、命を懸けた戦いに挑む・・・。
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原作者のスタン・リーは、前作に続き本人役で登場して、前回は”ヒュー・ヘフナー”、今回は”ラリー・キング”にと、スタークに間違えられてしまう役でカメオ出演している。
製作費は前作を上回り2億ドルとなり、興行収入も北米では前作とほぼ同様の約3億1200万ドル、全世界では約6億2200万ドルの大ヒットとなった。
目まぐるしい展開という感じのストーリーではないが、自信漲る主人公の健康の不安に対する苦悩や、敵役の、モンスターに変貌する物理学者のもの悲しい運命など、ドラマにアクセントに加えているジョン・ファヴローの演出も新鮮味がある。
冒頭の、公聴会のシーンのカメラワークやセリフが実にリアルで、いきなり見応えがある場面で圧倒される。
また、エンドロールの後に、次回作の重要なヒントが映し出される。
主演のロバート・ダウニーJr.は、体内毒素のせいか、どことなくやつれた表情が、前作よりさらに人間味を感じさせて、円熟味も増した大スターの貫禄も漂わせる。
一方、華やかさの全くない、それでいて極悪非道にも見えない哀愁漂う敵役は、ミッキー・ロークの好演と彼のイメージに見事にマッチした役柄で、思わず復活を期待してしまう。
何と、CEOに昇格するスタークの個人秘書グウィネス・パルトロー、前作のテレンス・ハワードでもよかったのでは?とも思えるが、体を張った熱演を見せる主人公の友人である軍の社の担当ドン・チードル、秘書は似合って、ブラック・ウィドーは今一か?と感じてしまうスカーレット・ヨハンソン、スタークの後を追う、ライバル企業のトップ役のサム・ロックウェル、S.H.I.E.L.D.”長官サミュエル・L・ジャクソン、スタークの父親ジョン・スラッテリー、上院議員のギャリー・シャンドリング、スタークの運転手件ボディーガード、監督であるジョン・ファヴロー、捜査官クラーク・グレッグ、コンピューター、ジャーヴィスの声ポール・ベタニー、レポーター、レスリー・ビブなどが共演している。