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アイリス Iris (2001)

イギリスの著名な作家アイリス・マードックの夫ジョン・ベイリーの、1999年に発表された回想録”Elegy for Iris”を基に製作された作品。
アルツハイマーを発症した著名な作家と彼女を見守る夫の過去を振り返りながら綴る、製作総指揮シドニー・ポラックアンソニー・ミンゲラ、主演ジュディ・デンチジム・ブロードベントケイト・ウィンスレット他共演、監督リチャード・エアーによる夫婦愛のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・エアー

製作総指揮
アンソニー・ミンゲラ

シドニー・ポラック
ガイ・イースト
トーマス・ヘドリーJr.
デヴィッド・M・トンプソン
ハーヴェイ・ワインスタイン
製作
ロバート・フォックス

スコット・ルーディン
原作:ジョン・ベイリーElegy for Iris
脚本
リチャード・エアー

チャールズ・ウッド
撮影:ロジャー・プラット
編集:マーティン・ウォルシュ
音楽:ジェームズ・ホーナー

出演
アイリス・マードックジュディ・デンチ

ジョン・ベイリージム・ブロードベント
アイリス・マードック(若年期):ケイト・ウィンスレット
ジョン・ベイリー(若年期):ヒュー・ボネヴィル
ジャネット・ストーン:ペネロープ・ウィルトン
ジャネット・ストーン(若年期):ジュリエット・オーブリー
モーリス(若年期):サミュエル・ウエスト
モーリス:ティモシー・ウエスト
ガジョン医師:クリス・マーシャル
校長:エレノア・ブロン

アメリカ 映画
配給 ミラマックス

2001年製作 91分
公開
北米:2001年12月14日
日本:2002年12月7日
製作費 $5,500,000
北米興行収入 $5,580,480
世界 $16,153,950


アカデミー賞 ■
第74回アカデミー賞

・受賞
助演男優賞(ジム・ブロードベント
・ノミネート
主演女優賞(ジュディ・デンチ
助演女優賞(ケイト・ウィンスレット


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
著名な作家アイリス・マードック(ジュディ・デンチ)は、夫ジョン・ベイリー(ジム・ブロードベント)と共にある会合に出席する。

その場でアイリスは、教育についての意見を求められ、教育は自由になるための手段であり、精神的な自由こそが最も大切であると語る。
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小説家志望のアイリス・マードック(ケイト・ウィンスレット)とジョン・ベイリー(ヒュー・ボネヴィル)は、オックスフォード大学で知り合い親交を深める。
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アイリスは、同じ言葉を二度口にしてしまい、それを気にするが、ジョンは何とも思わない。
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ダンス会に出席したアイリスジョンは、その後、彼の部屋に向かうことになり、二人は愛を語り合う。
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...全てを見る(結末あり)

勢力的に仕事は続けていたアイリスだったが、以前よりも筆が進まないように思える。

正気を失いそうな予感をジョンに伝えたアイリスは、字が書けなくなる。
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生真面目で奥手のジョンと違い、奔放で付き合いの広いアイリスは、女性と関係したこともあった。

更に、結婚も承諾するようなことを口にしながら、アイリスは他の男性とも付き合い、それを知ったジョンは嫉妬する。
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テレビのインタビュー番組に出演したアイリスは、本番中、言葉に詰まってしまう。

帰宅したアイリスジョンを呼び寄せ、なぜ家を出たのか、その目的が分からないことを伝える。

ジョンはガジョン医師(クリス・マーシャル)を呼ぶが、専門医の診察を勧められ、アイリスは、CTの検査を受けた後、迎えに来てくれた友人のジャネット・ストーン(ペネロープ・ウィルトン)の車で帰宅する。

アイリスは、今後も執筆活動を続けることをジョンに伝えて励まされる。

その後も検査を続けたアイリスだったが、最終的には病気には勝てないことを自覚する。

アイリスには悪気はないが、彼女の症状の悪化に、ジョンは苛立ちも見せ始める。
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川に泳ぎに行った帰りに、男友達モーリス(サミュエル・ウエスト)の家に寄ったアイリスジョンは、その後、彼女のアパートで初めて愛し合う。
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かつてのように川に向かったアイリスジョンは、彼女が取り乱してしまったために家に戻る。

アイリスの対応にジョンは困り果ててしまうが、彼は自分の取った態度を謝罪する。

その後、アイリスの脳が空だという検査結果が分かり、回復の見込みがないことを知ったジョンは、それを踏まえた接し方を考える。

ジャネットの浜辺の家で静養したアイリスジョンは、自身も体調を崩しているジャネットとの時を楽しむ。

自宅は荒れ放題となり、何を話しかけても理解しないアイリスは、ある日、ジョンが目を話した隙に家を出てしまう。

ジョンアイリスを捜して方々を回るが、彼女は見つからず、警察にも連絡をする。

家に帰るものの、どうすることもできないジョンだったが、アイリスは、モーリス(ティモシー・ウエスト)に連れられて戻る。

アイリスは、スーパー・マーケットにいたという事だったが、ジョンは、モーリスが誰か分からず、彼は怪訝そうな顔をしてその場を去る。

騒ぎを起こしても、問いかけに何も答えないアイリスの世話をするしかないジョンは、若い頃の、彼女の見境のない男性遍歴を思いだし苛立ってしまう。

ジョンは、ベッドに横たわり何も反応しないアイリスを罵り始め、お荷物だと言って彼女を見限ろうとする。
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アイリスが、教授と愛し合っている現場を見てしまったジョンは、理解できない彼女の男性関係についての話を聞くことになる。

付き合った男性の話をしたアイリスは、ジョンだけが自分の全てを知っていると言って、彼を安心させる。
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ジョンは、アイリスを介護施設に入れるべきだというガジョン医師の提案を聞き入れずに彼女に寄り添う。

ジャネットが亡くなり、アイリスを連れて葬儀に出席したジョンは、弔辞を述べる。

埋葬の際、アイリスは取り乱してしまい、帰りの車でも収まらず、彼女は車から飛び降りてしまう。

ジョンアイリスを捜し、道路で車に轢かれそうになり、脇の林に転げ落ちて、そこで彼女を見つける。

アイリスは笑いながら、ジョンに”愛してる”ていることを伝え、彼は、アイリスなしでは生きていけないと言葉を返す。

ジョンは、ガジョン医師の指示に従い、アイリスを施設に入れる決心をする。

施設で、穏やかな生活を始めたアイリスは、その後、安らかな眠りにつき、ジョンはそれを見届ける。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
作家志望のアイリス・マードックと講師ジョン・ベイリーは、オックスフォード大学で知り合う。
結婚まで口にしながら、アイリスが、他の男性と関係を持つ姿に嫉妬するジョンだったが、二人は親交を深めて結婚する。
年老いた二人だったが、アイリスは著名な作家として活動を続けていた。
そんなある日、アイリスは体の異変に気づき、筆が進まなくなり、やがて文字を書くことができなくなる。
やがて言葉に詰まるようになったアイリスは、
物忘れがひどくなり、精密検査の結果、回復の見込みはなくなる。
アイリスを気遣い優しく接するジョンは、献身
的に彼女の世話をする。しかし、何も反応しなくなったアイリスに苛立ち始めたジョンは、付き合い始めた頃を想い起しながら苦悩する・・・。
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主人公の二人に限らず、誰もが考えたい社会問題として、身につまされて観た方も多いと思う切実なドラマであり、また夫婦のあるべき姿、一つの生き方を考えさせられる作品。

監督は、舞台演出家として知られるリチャード・エアーで、シドニー・ポラックアンソニー・ミンゲラが製作に加わっているところも注目だ。

第74回アカデミー賞では、助演男優賞(ジム・ブロードベント)を受賞した。
・ノミネート
主演女優賞(ジュディ・デンチ
助演女優賞(ケイト・ウィンスレット

中盤からはほとんど言葉を失い、目と表情だけの見事な表現力で、実力派らしい演技を見せてくれるジュディ・デンチ、実はまだ50代になったばかりで、彼女よりも15歳も年下のジム・ブロードベントの老け役は秀逸であり、純朴な人柄を表現する美しい眼が非常に印象に残る、主演と言ってもいい素晴らしい演技でアカデミー助演賞を受賞した。

奔放で知性的でもある魅力的な主人公の若年期を演ずるケイト・ウィンスレットジム・ブロードベントをそのまま若くしたようなJ・ベイリーの若年期を演ずるヒュー・ボネヴィル、主人公の友人ペネロープ・ウィルトン、その若年期ジュリエット・オーブリー、主人公の男友達サミュエル・ウエスト、彼の実の父で、その老年期でティモシー・ウエスト、医師クリス・マーシャルなどが共演している。


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