カレッジ・フットボールの経験のないヴィンス・パパーリが30歳でNFL入りした実話を基に製作された、主演マーク・ウォールバーグ、グレッグ・キニア、エリザベス・バンクス他共演、監督、撮影エリクソン・コアによる感動のサクセス・ストーリー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:エリクソン・コア
製作総指揮:エズラ・スワードロウ
製作
マーク・シアーディ
ゴードン・グレイ
ケン・モク
脚本:ブラッド・ガン
撮影:エリクソン・コア
編集:ジェラルド・B・グリーンバーグ
音楽:マーク・アイシャム
出演
ヴィンス・パパーリ:マーク・ウォールバーグ
ディック・ヴァーミール:グレッグ・キニア
ジャネット・キャントレル:エリザベス・バンクス
フランク・パパーリ:ケヴィン・コンウェイ
マックス・キャントレル:マイケル・リスポリ
トミー:カーク・アセヴェド
ピート:マイケル・ケリー
ジョニー:ダヴ・デヴィッドフ
クレイニー:マイケル・マルヘレン
レナード・トーズ:マイケル・ヌーリー
ウェイド・チャンバース:ジャック・ケーラー
シャロン・パパーリ:ローラ・グラウディーニ
キャロル・ヴァーミール:ペイジ・ターコー
スペグネッティ夫人:リン・コーエン
アメリカ 映画
配給 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
2006年製作 103分
公開
北米:2006年8月25日
日本:未公開
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $57,789,570
世界 $58,480,830
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1975年、フィラデルフィア。
NFLの地元チーム”フィラデルフィア・イーグルス”の不甲斐ない成績に嫌気が差すファンの中に、フットボールに思いを寄せる男ヴィンス・パパーリ(マーク・ウォールバーグ)がいた。
1976年夏。
パパーリは、週2回の臨時教師とマックス・キャントレル(マイケル・リスポリ)のバーでバーテンダーのアルバイトで生計を立てていた。
妻シャロン(ローラ・グラウディーニ)は、そんな身分で趣味のストリート・フットボールに興ずるパパーリを非難し、彼は人員削減で教師の職も失ってしまう。
同じ頃、イーグルスのオーナー、レナード・トーズ(マイケル・ヌーリー)は、UCLAから引き抜いたディック・ヴァーミール(グレッグ・キニア)のヘッドコーチ就任を発表する。
ヴァーミールは、自由公募の入団テストを実施することを公にし、パパーリは、友人のトミー(カーク・アセヴェド)やピート(マイケル・ケリー)、ジョニー(ダヴ・デヴィッドフ)らに、テストを受けることを勧められる。 しかし、帰宅したパパーリは、シャロンが家を出て行ったことを知り、怒りをぶつけ家の中で暴れまわる。 パパーリはマックスの店に向かい、彼の従妹である、熱烈な”ニューヨーク・ジャイアンツ”ファンのジャネット(エリザベス・バンクス)が、店を手伝い始めたことを知り紹介される。 トミーは、パパーリのためを思い、入団テストを真剣に考えるよう彼を説得する。 父フランク(ケヴィン・コンウェイ)に会いに行ったパパーリは、彼に家賃を借りるが、テストは見送った方がいいと言われてしまう。 そしてテスト当日、”ベテランズ・スタジアム”には、大挙して入団希望者が集まり、そこにはパパーリの姿もあった。 パパーリは、際立つ実力を発揮するものの、結局は全員解散を命ぜられる。 駐車場で、車が動かなくなり立ち往生していたパパーリは、彼の足の速さなどに目を付けたヴァーミールに声をかけられる。 その夜、バーに出たパパーリは、唯一人キャンプに参加する資格を得たことを知った友人達から祝福される。 その後、テレビ・リポーターのウェイド・チャンバース(ジャック・ケーラー)の取材を受けたパパーリは、ジャネットを家に送り届ける。 テレビの放映が始まり、パパーリは隣のスペグネッティ夫人(リン・コーエン)に番組を見せてもらう。 ヴァーミールの妻キャロル(ペイジ・ターコー)は、夫のとった行動が価値あるものだったかを疑問視する。 そしてパパーリは、キャンプに向けてトレーニングを始め、キャンプ入り前日、弟をベトナム戦争で亡くしたピートから激励される。 トレーニング・キャンプ 1日目。 その後、パパーリはジャネットと親交を深め、キャンプでは選手がふるい落とされていく。 パパーリもヴァーミールに呼び出されるが、一次カットは免れ次の段階に進む。 プロの実力を痛感し始めたパパーリは、スピィーディーな動きを優先し、危険を承知でクォーターバック用のプロテクターでプレイをする。 ジャネットと食事の約束をしたパパーリだったが、恋人と別れたばかりの彼女は深入りを嫌う。 プレシーズンを迎えたチームは、調子は上がらず6連敗に終わるが、パパーリはしぶとくチームに残っていた。 パパーリの出場機会も減り、彼は自信をなくして父フランクの元に向うが、今回は彼に期待していると励まされる。 最終的なメンバーを絞り込むスタッフ会議の中で、コーチ陣はパパーリをカットしようとするが、ヴァーミールは、彼のハートを買い正式にイーグルスに迎える。 パパーリは、まずトミーにそれを伝え、仲間達や父フランクに祝福される。 開幕戦、イーグルス対ダラス・カウボーイズ、アービング。 結局、試合に敗れ、オーナーのトーズはヴァーミールに失望し、パパーリは失態を気にして落胆する。 ジャネットの元に向かったパパーリだったが、彼女は再び彼を拒んでしまう。 しかし、パパーリは仲間達とのプレイで自信を取り戻し、気まずい関係だったジョニーにも励まされる。 そしてパパーリは、アパートの前で待っていたジャネットとも心を通わせ二人は愛し合う。 ホーム開幕戦、ジャイアンツ対イーグルス。 パパーリは、自分を見限った、妻シャロンの置手紙を破り捨て試合に挑む。 そして、パパーリは最初のプレイで見事なタックルを決め勢いに乗り、ベテランズ・スタジアムは久し振りに盛り上がる。 試合は互角の展開からイーグルスが押され始めるが、終盤に、パパーリがタックルを決め、敵がファンブルしたボールを拾い、エンドゾーンに駆け込みタッチダウンを決める。 これには、ジャイアンツファンのジャネットも興奮し、パパーリに大声援を送り、マックスのバーでは父フランクが息子を誇りに思う。 1980年のシーズン、チームはスーパーボールに出場する。
...全てを見る(結末あり)
初日から張り切るパパーリは、プロを出し抜いたことで主力選手達から反感を買うが、ジャネットから送られて来た小包で励まされる。
試合開始直後に、パパーリは強烈なタックルを受けて、彼はヴァーミールに渇を入れられる。
ヴァーミールは、勝利か解雇かを賭け、不況に苦しむ人々の希望として、それに応えるプレイをするよう選手を激励する。
__________
*(簡略ストー リー)
1975年、フィラデルフィア。
失業して臨時教師とバーテンダーで生計を立てていたヴィンス・パパーリは、NFLの地元チーム”イーグルス”だけが心の支えだった。
しかし、妻はパパーリを見限り家を出てしまい、街全体は不況で、仲間達も苦悩する日々を送っていた。
そんな時、イーグルスはヘッドコーチのヴァーミールを新た迎え、彼は新人を発掘する入団テスト実施を発表する。
仲間内で抜きん出た才能を発揮するパパーリは、周囲の励ましを受けて半信半疑でテストに参加する。
そしてパパーリは、唯一人キャンプに参加することを認められて、プロとの力の差を感じつつも最善を尽くしてプレシーズンまでチームに残るのだが・・・。
__________
どこまで脚色されているかは定かではないが、絵に描いたようなアメリカン・ドリームが事実だということに驚かされる。
プロ中のプロが集結する最高の舞台に失業者が参加できるとは信じ難い話なのだが、これもアメリカという国の度量の広さなのか・・・。
これに限らず、似たような話が数あるということを考えると、そのパワーは計り知れない。
残念ながら日本及び世界では劇場未公開の国が多く、興行成績は全世界トータルで6000万ドル弱に終わった。
イーグルスの本拠地である、”ベテランズ・スタジアム”が象徴的に何度も登場するが、 実際は2004年に取り壊されていたため、スタジアム全景はCGで登場して、ペンシルベニア大学の”フランクリン・フィールド”などが撮影に使用された。
30年以上も地元では”聖地”として愛されたスタジアムへのオマージュのようにも思える。
鍛え上げた肉体で小柄ながら体を張った熱演を見せる、主人公ヴィンス・パパーリ役のマーク・ウォールバーグは、苦しい境遇から精神力で抜け出し、仲間と共に栄光を手にするナイスガイを見事に演じ切っている。
適役でないような気もするが実力派らしく好演するコーチのディック・ヴァーミール役のグレッグ・キニア、主人公を最後には受け入れる”ジャイアンツ”ファンのエリザベス・バンクス、主人公の父ケヴィン・コンウェイ、仲間達のまとめ役、バーのオーナー、マイケル・リスポリ、主人公の友人達、カーク・アセヴェド、マイケル・ケリー、ダヴ・デヴィッドフ、イーグルスのオーナー役のマイケル・ヌーリー、アシスタント・コーチのマイケル・マルヘレン、TVリポーターのジャック・ケーラー、主人公の妻ローラ・グラウディーニ、ヴァーミールの妻役ペイジ・ターコー、主人公の隣人リン・コーエンなどが共演している。